------------------------------------------------------------ 01ページ ------------------------------------------------------------ もっと深く 広報うつのみや+(プラス) 宇都宮情報 まちや地域の中にある歴史文化を感じよう 楽しもう つないでいこう あなたが次世代に引き継ぎたい宇都宮の歴史文化は何? 現在、本市の歴史文化を語る資源(以下、歴史文化資源)を、幅広く総合的に把握し、保存活用するための方針を示す「(仮称)宇都宮市歴史文化基本構想」の策定作業を進めるため、歴史文化資源の調査・把握を行っています。今回は、現在把握している本市の代表的な歴史文化資源を紹介します。 テーマに対するご意見をアイデア通信(7ページ)でお寄せください。 02-03ページ ------------------------------------------------------------ 宇都宮の歴史文化資源ってどんなもの? ------------------------------------------------------------  皆さんは、宇都宮の歴史文化資源と聞くとどのようなものを思い浮かべますか。神社やお寺・お城などの他、建造物・街並み・道・山・川・伝統食・祭り・木なども当てはまります。 旧石器時代 宇都宮の主な出来事 この地に人が住み始める 縄文時代 宇都宮の主な出来事 拠点的なムラの形成 弥生時代 宇都宮の主な出来事 稲作が始まる 古墳時代 宇都宮の主な出来事 前方後方墳の築造が始まる(茂原古墳群・茂原町) 本市最大の前方後円墳が築造(笹塚古墳・東谷町) 飛鳥時代 宇都宮の主な出来事 東山道を整備(奈良と東北をつなぐ古代の幹線道路) 奈良時代 宇都宮の主な出来事 河内郡が成立 役所を整備 平安時代 宇都宮の主な出来事 二荒山神社が現在の地に移る 宇都宮氏が二荒山神社の社務職となりこの地を治める 鎌倉時代 宇都宮の主な出来事 宇都宮頼綱(蓮生)が藤原定家に色紙和歌を依頼 宇都宮貞綱が元寇の際に大将軍として出陣 室町時代 安土桃山時代 宇都宮の主な出来事 宇都宮国綱が宇都宮城から多気城に拠点を移す 豊臣秀吉の命により宇都宮氏が滅亡 江戸時代 宇都宮の主な出来事 日光街道・奥州街道を整備 本多正純が宇都宮城下を整備 菊水祭が始まる 五十里洪水が発生 明治時代 宇都宮の主な出来事 戊辰戦争で宇都宮城および城下町の大半が焼失 県庁が栃木町から移転 宇都宮市制施行 大正時代 宇都宮の主な出来事 陸軍十四師団を設置 昭和時代 宇都宮の主な出来事 空襲で市街地の大半が焼失 復興土地区画整理事業開始 大谷石採掘産業 最盛期 清原工業団地の分譲開始 平成時代 宇都宮の主な出来事 中核市の指定を受ける 地域の歴史文化の舞台となる「自然」 羽黒山(左の地図(1))  羽黒山は、遠方からでもおわんを伏せたような美しい姿を望むことができます。関東平野が一望できる山頂には、羽黒山神社や密嶽(みつたけ)神社が鎮座していて、古くから信仰の対象となっています。ダイダラボウシの伝説や梵天祭りなども現在に伝えられ、地域の象徴として、市民の皆さんに親しまれています。 本市最古の生活のあと 飛山城跡(竹下町)の下層で確認された落とし穴(左上の地図(2)) およそ3万年前のものと考えられています。 自然との共生の姿を伝える「遺跡」 根古谷台遺跡(左上の地図(3))  聖山公園(上欠町)造成の際に発見された縄文時代前期の大規模な集落跡です。武子川と姿川という2つの河川に挟まれた自然豊かな場所に立地し、自然を愛し共に生きた縄文時代の人々の暮らしの様子を今に伝えてくれます。 1,200年前の人々の名前を伝える「出土品」 上神主・茂原官衙遺跡出土の人名文字瓦(左の地図(4))  この遺跡は、奈良時代の下野国河内郡の中心であった役所と推定されている遺跡で、人名が書かれた屋根瓦が836点出土しました。1,200年前の遺跡から多くの人名が確認されるのは、全国的にも極めてまれなことです。この資料は、現在では誰もが持つ「名前」の成り立ちや河内郡の歴史を今に伝えてくれます。 百人一首を生んだ宇都宮ゆかりの「人物」 宇都宮頼綱(蓮生)  百人一首は、天智天皇から順徳天皇の時代に至る100人の歌人の歌から1首ずつを選んだものです。江戸時代以降、歌かるたとして一般に普及しましたが、その起源は、宇都宮第5代城主宇都宮頼綱が出家して蓮生を名乗り、京都の小倉山の麓にあった中院山荘に住んでいた時に、襖に貼る色紙和歌を当代一の歌人である藤原定家(さだいえ)に依頼したものが元となっています。 都市の繁栄の基盤となった「みち」 日光道中(日光街道)(左上の地図(6))  宇都宮は、江戸時代に幕府が整備した五街道のうち、日光道中・奥州道中が分岐する地であり、交通の要衝として栄えました。五街道(ほかに、東海道・中山道・甲州道中)が分岐する地は、宇都宮の他には、草津(滋賀県)・下諏訪(長野県)しかありません。日光道中は、現在まで続く本市の大動脈として、欠かせない都市基盤となっています。 都市の原型となった「お城や城下町」 宇都宮城(左の地図(5))  宇都宮城は、平安時代の後半に、「宇都宮氏」の祖藤原宗円が宇都宮城の基となる「館」を築いたことがはじまりといわれ、およそ500年間、「宇都宮氏」が居城としました。江戸時代には、本多正純により宇都宮城や城下町の整備が進められ、現在の宇都宮中心部の都市空間の骨格がつくられました。 祈りのカタチを伝える「祭り」 山車・屋台・天棚  本市には、江戸末期から明治期にかけて建造された屋台や山車が多く残されていて、今でも二荒山神社の菊水祭や地域の祭りなどで定期的に巡行されています。また、農村部には、天祭という行事で使われる、定置式の二階建彫刻屋台型の天棚が多く残っており、全国的に見ても希少な存在です。地域の祭礼で使われる山車・屋台・天棚は、人々の祈りの「カタチ」を今に伝えてくれます。 災害の記憶をつなぐ「木」 下ケ橋の三ツ股カヤ・下小倉下組大杉(左の地図(7))  鬼怒川沿岸にたたずむこの2本の木にはある言い伝えがあります。江戸時代の享保8(1723)年、折からの大雨により五十里湖(日光市)が決壊し、鬼怒川流域の地域が洪水に巻き込まれました。その際、近隣の人々はこの木に登り、濁流に飲み込まれず難を逃れたと伝えられています。以来、この2本の木は地域の人々によって大切に守り継がれてきた地域の宝であり、災害の記憶を現在に伝えてくれる遺産でもあります。 軍都の記憶を伝える「建造物」 宇都宮中央女子高等学校赤レンガ倉庫(旧第六十六歩兵連隊倉庫)(左上の地図(8))  現在宇都宮中央女子高等学校の多目的ホールとして使用されているこの建物は、明治40(1907)年の宇都宮への陸軍第十四師団設置に伴い、歩兵第六十六連隊の厨房関係施設として明治41(1908)年に建設されました。切妻造・平屋建てで、外壁はイギリス積み煉瓦造です。宇都宮に残る軍事関係施設のうち、唯一の明治期の建物です。 石の文化をつなぐ「まちなみ」 大谷石建造物群(上田地区・左の地図(9))  市内には江戸時代に遡る旧篠原家住宅の石蔵など大谷石造りの建物が数多く見られます。平成27(2015)年にまちなみ景観賞大賞を受賞した上河内地域の上田町集落や芦沼町集落は、石蔵や石塀などが街道の両側に建ち並び、石材の産出地として歩んできた本市の歴史文化を象徴する景観を創り上げています。 04-05ページ ------------------------------------------------------------ 石と人が築いた宇都宮の石の文化 「宇都宮らしさ」と大谷石 ------------------------------------------------------------  「大谷石」は、宇都宮を特徴づける歴史文化資源の代表です。市では、「大谷石」を中核とした本市の歴史文化の特徴を語るストーリーについて、日本遺産への認定(注 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage・ジャパンヘリテイジ)」として文化庁が認定するものです。(文化庁ホームページより)。)を目指しています。 大谷石と宇都宮の歩み  本市域の北西部には、「大谷層」とよばれる緑色凝灰岩の地層が広がります。私たちの祖先は、そこで採れる石を暮しの中に上手に取り入れながら生活をしてきました。  石と人との関わりは古く、縄文時代の人々が、大谷寺境内の石の洞穴を住居などとして利用したことに始まります。大谷石などの凝灰岩は、古墳時代には、古墳の石室に使われ、平安時代には大谷磨崖仏が彫られるなど、人々の信仰や祈りを支える石となりました。  江戸時代になると、大谷石は宇都宮城下を中心に、建物の部材としての使用が進みます。明治時代以降には、採掘技術や鉄道輸送の発達により、採掘産業が発展を遂げ、関東大震災後には、大谷石の耐火性や加工のしやすさに対する評価が高まり、首都圏を中心に商圏を確立していきます。市内では、大谷石の建物がますます増加し、独自のまちなみが生まれました。  大谷石は、長い年月を重ねる中で、本市の生活・信仰・産業・景観等を語る上で欠かすことのできない、本市を象徴する歴史文化資源となっています。 縄文時代 大谷石に関する主な出来事 大谷寺洞穴内に人が住み始める 弥生時代 古墳時代 大谷石に関する主な出来事 古墳の横穴式石室に大谷石を使用 (八幡山古墳群(塙田5丁目)で発見された凝灰岩の横穴式石室) 飛鳥時代 奈良時代 平安時代 大谷石に関する主な出来事 このころ大谷寺の千手観音菩薩立像(国特別史跡、国重要文化財)が彫られる (大谷観音のある大谷寺) 鎌倉時代 室町時代 安土桃山時代 江戸時代 大谷石に関する主な出来事 本多正純が宇都宮城の改修に大谷石を利用 明治時代 大谷石に関する主な出来事 二荒山神社の石垣修理で大谷石を使用 人車軌道(宇都宮軌道運輸)により大谷石を輸送開始 (大谷方面へ進む人車(大谷地内・個人蔵)) 宇都宮石材問屋組合の結成 大正時代 大谷石に関する主な出来事 軽便鉄道が開通、蒸気機関車を導入 大谷石を多用した旧・帝国ホテルライト館竣工(しゅんこう) (芦沼町の石蔵群の景観(芦沼町・第17回まちなみ景観賞大賞)) (大谷石が使われた旧・帝国ホテルライト館(写真集「帝國ホテル」より・個人蔵)(注 旧・帝国ホテルライト館の柱も展示される企画展を開催しています)) 昭和時代 大谷石に関する主な出来事 大谷公会堂の竣工 東武鉄道が宇都宮石材軌道を合併 カトリック松が峰教会の竣工 日本聖公会宇都宮聖ヨハネ教会の竣工 市民ワークショップを開催しました 「わがまちうつのみや自慢 みんなで学ぶ『地域の宝』発見ワークショップ」と題して、ワークショップを開催してきました。これは、地区を代表する歴史文化資源について話し合い、最後に全体会で宇都宮を代表する歴史文化資源や保存活用について考えるものです。  今回のワークショップで、これまで把握していなかった新たな資源を見出すことができ、また、皆さんが「地域の宝」と感じる歴史文化資源には、地域ごとに特色があることが鮮明になりました。 あなたが次世代につなげたい歴史文化資源は何ですか 今回紹介した歴史文化資源は、本市の歴史文化を構成する資源のごく一部です。現在の宇都宮には、いろいろな歴史文化資源が折り重なって存在しています。いろいろな歴史文化資源を調べて拾い上げることで、本市の歴史文化がより鮮明に見えてきます。  あなたが次世代につなげたい歴史文化資源は何ですか。7ページのはがきで教えてください。 地域で大切にされている歴史文化資源を調べています あなたが次世代につなげたい歴史文化資源は何?  平成28年12月〜平成29年1月に、市民ワークショップを開催し、参加者の皆さんから、「地域の宝」をたくさん教えていただきました。  ここでは、地域ごとにランキング形式で紹介します。 地域の宝ランキング 北部地区(城山、国本、富屋、篠井、上河内、河内地区) 1位 自然・景観(28件) 大谷石の景観、石の里大谷(2件) コウヤマキなど(3件) 2位 祭礼に関するもの(17件) 石那田八坂神社 天王祭 付祭屋台 山車(3件)宗円獅子舞(2件) 3位 信仰の場所(16件) 羽黒山神社(2件) 多気山(2件) 南西部地区(姿川、雀宮、陽南、横川地区) 1位 古墳(21件) 茂原古墳群(3件) 東谷古墳群(3件) 2位 神社(14件) 雀宮神社(3件) 綾女稲荷神社(2件) 3位 遺跡・城跡(12件) 茂原権現山北遺跡(3件) 東谷権現山遺跡(3件) 東部地区(平石、瑞穂野、清原地区) 1位 神社・寺・仏像など(24件) 広琳寺(6件) 同慶寺(5件) 聖観音菩薩立像(大関観音)(4件) 2位 城跡、自然・樹木・緑地(各12件) 飛山城跡(6件) 広琳寺のシダレザクラ(3件) 3位 天棚・祭り・伝統芸能(11件) 天棚(4件) 下川岸の天祭(1件) 中央部地区(本庁、豊郷、宝木地区) 1位 神社・寺(19件) 二荒山神社(4件) 清巌寺(鉄塔婆)(4件) 一向寺(汗かき阿弥陀)(3件) 2位 建造物(10件) 旧篠原家住宅(2件) カトリック松が峰教会聖堂(1件) 3位 祭り、自然(山・河川・緑地)、旧跡(各7件) 東地域のまつり(1件) 八幡山(2件) 宇都宮城址・城下町(2件) 石の街うつのみや 大谷石をめぐる近代建築と地域文化  日時 3月5日まで、午前9時30分〜午後5時 会場 宇都宮美術館(長岡町)。  お問い合わせ 宇都宮美術館 電話 643-0100 みんなで学ぶ「地域の宝」発見ワークショップ全体会見学者を募集  日時 2月11日(土曜日)午後1時〜4時 会場 市役所14階大会議室 内容 これまで各地区で行ったワークショップの報告を受け「宇都宮を代表する文化財」について考えるワークショップ 定員 先着100人。 申込 2月8日までに、電話・ファクス(郵便番号・住所・氏名・電話番号を明記)で、文化課 電話 632-2768、ファックス 632-2765へ。 06-07ページ ------------------------------------------------------------ 宇都宮の歴史文化 ------------------------------------------------------------ 歴史文化は「自分ごと化」が大切 宇都宮市歴史文化基本構想策定懇談会委員 ファーマーズ・フォレスト代表取締役 松本 謙さん 歴史を知るにはストーリーが大切 宇都宮の歴史文化は、強烈なインパクトがある歴史上の人物や物があるわけではなく一見分かりにくく思われがちですが、一つひとつの資源を関連付けながらよくかみしめてみると、とても面白く、また深みがあります。そして、歴史をさかのぼっていくと、全てが関連していて、さらに今につながっていることが分かります。 興味を持って「自分ごと化」することが大切  歴史文化というと難しく感じがちですが、自分の住んでいる地名の由来や自分の名字、特産品など、現代までつながっているものや、今の生活に結びつくものを切り口にしてみれば、「何でなんだろう」と興味を持ちやすいと思います。興味を持って調べていくことで「自分ごと化」できます。「自分ごと化」することでわくわくする気持ちが芽生え、学ぶことが楽しくなります。今私たちが運営している旅行業においても、何かを見て周る観光というより、何かを体験して自分が主人公になる企画に人気が集まっています。  同じように、地域の歴史文化を「自分ごと化」し、「なるほど」と腑に落ちる体験をすることで、ますます自分のまちの歴史文化に愛着が持てると思います。 歴史文化資源を地域で守り、活用し、伝えていく  地域の歴史資源を守り、活用し、後世に伝えていくためにも、同様に地域の人たちが「自分ごと化」することが一番大切です。  一例を挙げると、大谷地区や大谷石は、本市にとってとても大事な歴史文化資源です。地元の人たちが大谷の歴史に改めて誇りを持ち、今の魅力をしっかりと保存しながら活用することを考えていかないと、どこにでもある「普通のまち」になってしまいます。私はこれまでに利便性などを求め過ぎて「らしさ」を失い、「普通のまち」になってしまった地域を多く見てきました。そうならないためにも、いろいろな視点を取り入れながら、景観など、守るべきものを地域の人たちと一緒に共有していき、ロケーション全体を考え、個性を生かしながら、街づくりをしていく必要があると思います。「らしさ」を守りながら、魅力を作るのも今ならまだ間に合います。繁栄と守るべきものについての考えをみんなで共有し進めていくまちづくりと歴史の考え方は一緒だと思います。大切なのは、自分たちも歴史に参加しようという気持ちです。これから100年先の宇都宮を作っていくのも歴史です。自分たちが歴史を動かす主人公であるという認識が重要です。 「自分ごと化」と広い視野を持って  歴史文化を学ぶ上では、興味関心を持って「自分ごと化」すること、そして広い視野を持つことが大切です。市民・企業・行政など、さまざまな立場があると思いますが、その立場の視点だけではなく、固定観念をなくして歴史を見てみることで、物事が多面的に見え、それまで気付けなかった歴史に気付き、面白みを感じることができると思います。歴史文化を学ぶことは、難しいことではありません。皆さんも興味を持って知ることから始めてみませんか。 自分たちも歴史の一部 未来につなげるために わがまちうつのみやじまん みんなで学ぶ「地域の宝」発見ワークショップ参加者 宇都宮大学地域デザイン科学部大学院生 小林基澄さん、二瓶賢人さん 地域の人たちと触れ合うことで新たな発見が生まれる  私たちは、大谷石の建物や街並みの研究をしていますが、今回のワークショップでは、お祭りの時にしか見られないものや、文化財などにはなっていない神社の石段など、その地域にとって大切なものを知ることができ、大切にされてきた歴史や文化が、今の街並みにつながっているのだと感じました。また、今までは大谷石の建物そのものに関心が強かったのですが、今まで住んできた人たちの時間の蓄積や歴史的な背景があることを学び、そのルーツにも興味がわくようになり、今までとは違った視点で地域を見ることができるようになりました。 認識だけでなく、体感を大事に  街なかにも大谷石の建物はありますが、触れたり体験したりする機会が少ないと思うので、その建物で何か体験できるような空間があればいいと思います。歴史文化を知るためには、見たことがある ・聞いたことがあるという「認識」だけではなく、触れたことがある「体感」が重要だと思います。 歴史文化を学び、未来につなげる  地域の歴史文化資源を守っていきながら、活用していくためには、何よりもまずその対象をよく知ることが重要だと思います。場合によっては地域の人が知らないようなこともあると思います。外部の研究者などが分析し、地域の人と一緒に共有することが重要ではないでしょうか。  私たちは、建物や街並みに関して連続性を意識して研究しています。それなりの理由があって建物が建っていて、今までの歴史の積み重ねがあるのだと思います。同じように、今自分たちが生きているのも歴史の中の一部であり、今までつながっているものだと思います。将来の宇都宮を考える上で過去を学び、そして今を未来につなげていくことが大切です。そして学ぶためには、地域の人の話を聞いたり、お祭りに参加したりと、自ら触れ合っていくことが大事だと思います。  私たちの研究が、今後、地域の役に立っていけるように、地域の目線と外の目線の両方を持っていろいろなことを伝えていきたいです。 あなたの意見をお寄せください  市民の皆さんから、「歴史文化」についての意見・提案をお受けします。寄せられた意見・提案などは、施策の参考とします。なお、一部を後日、広報紙で紹介します。質問などへの回答は、直接本人あてに返信しませんので、ご了承ください。  下のはがき(切手不要)を切り取り、2月13日(月曜日)までにポストに投函してください。他のはがきや手紙・ファクス・Eメール・市ホームページのアンケートでも受け付けます。 送付先  郵便番号 320-8540 市役所総合政策部広報広聴課  電話 632-2025、 ファックス 639-0627 Eメール:u2030@city.utsunomiya.tochigi.jp 広報うつのみやプラス「歴史文化」についての問い合わせ先 文化課 電話 632-2764、 ファックス 632-2765 Eメール:u4607@city.utsunomiya.tochigi.jp 下のはがき 料金受取人払郵便 宇都宮中央郵便局承認3339 差出有効期間 平成30年8月15日まで 切手不要  郵便番号 320-8740 (受取人) 宇都宮市旭1丁目1番5号 (宇都宮市役所)宇都宮市総合政策部広報広聴課 行 氏名、住所、年齢、職業を差し支えがなければ記入してください。広報紙で意見を紹介する際には、氏名の記載はしません。なお、はがきの情報については、目的以外には使用しません。 アイデア通信 歴史文化について私はこう考えます (1)あなたが思う「地域の宝」(「次世代に引き継いでいきたいもの」「これまでに大切にしてきたもの」「これから大切にしていきたいもの」「誇らしいもの」)の名称と、そのように思う理由を教えてください。 地域の宝の名称 理由 08ページ ------------------------------------------------------------ 私の意見・提案 ------------------------------------------------------------ 前回の広報うつのみやプラス 「自治会」の概要 自治会活動に触れてみよう  少子高齢化社会の到来を迎え、日ごろから隣近所で助け合う、いわゆる地域コミュニティの重要性が再認識されています。  この地域コミュニティを構築するためには、地域内で「顔の見える関係」をつくり、住民同士の絆を深めておくことが何よりも重要です。  自治会は、地域の中で「顔の見える関係」づくりの最も重要な担い手であり、地域内の親睦や安全安心のための活動などを通して、「住んでいてよかった」と思えるまちづくりに取り組んでいます。 自治会活動に参加しよう  市自治会連合会と本市は、市民の皆さんの自治会加入促進などのため、チラシの配布や自治会加入促進月間の実施など、さまざまな取り組みを行っています。詳しい内容やお住まいの地域の自治会を知りたい場合は、市自治会連合会へお問い合わせください。  「住みよいまち」を実現し、いざというとき、お互いに助け合う関係を構築していくために、ぜひ自治会活動にご参加ください。  広報うつのみやプラスや政策特集は、皆さんに一緒に考えていただきたいテーマを取り上げ、年数回編集します。  前回の広報うつのみやプラス「自治会」に対して50人の市民の皆さんからご意見をいただきました。代表的なものを紹介します。 (1)地域コミュニティの中心にある自治会に期待することは何ですか 防犯(地域パトロールなど) 15件 高齢者の見守りや交流の場の提供 13件 いざという時(震災など)の支え 12件 住民同士の懇親(忘年会・新年会・食事会・バーベキュー大会など) 12件 日ごろからの声掛け運動10件 交通安全(交通安全パトロールなど) 8件 防災(防火訓練、避難訓練など) 7件 清掃活動などの環境美化活動 6件 回覧板や広報紙などの情報伝達 6件 廃品回収などのリサイクル活動 5件 緑化活動などの景観づくり 4件 子育て支援活動(子育て支援サロンなど) 4件 地域内のもめごとの処理 3件 青少年の健全育成 2件 お祭りなどの伝統文化の継承 1件 スポーツレクリエーション 1件 その他 15件 (2)親しみのある自治会にするには何が必要だと思いますか 自治会運営や活動の見える化 23件 人が集う居場所づくり 15件 自治会活動への多くの人の参加 14件 地域内の情報共有 13件 多世代による自治会運営 11件 班レベルでの親睦 9件 世代間交流 6件 ICT(情報通信技術)による自治会運営 5件 趣味などのサークル活動の実施 4件 コミュニティビジネス 0件 その他 16件 その他の主なご意見 月1回子どもから大人まで参加するごみ拾い活動を実施すれば、地域がきれいになるだけでなく、人々の関心の輪が広がると思う(平松本町・20代)。 未来をつくる子どもたちが、自治会の活動を通して、大人たちや多くの同世代とコミュニケーションを持てる場にしたい(陽南4丁目・60代)。 現在、班長をやっているが、班長レベルでもいろいろな自治会業務があり大変。役員などでは仕事・育児との両立は困難だと思う。もっとみんなの負担が減らせる自治会運営にしていくべき(中岡本町・40代)。 80歳以上の高齢者が暮らす世帯については、自治会の「輪番制班長・役員」についてその世帯の希望を取り入れることが必要(不明)。