広報うつのみやプラス ------------------------------------------------------------ スポーツ未来都市 ------------------------------------------------------------ もっと深く 広報うつのみやプラス 宇都宮情報 テーマに対するご意見をアイデア通信(7ページ)でお寄せください。 スポーツによる地域活性化 宇都宮が世界に誇るスポーツイベント「ジャパンカップサイクルロードレース」「3×3(スリーバイスリー)ワールドツアーうつのみやマスターズ」。これらのスポーツイベントが宇都宮の経済に大きな効果をもたらしていることをご存じですか。 宇都宮をホームタウンとして活躍する3つのプロスポーツチームが、地域コミュニティーの活性化や地域への愛着意識の醸成に貢献していることをご存じですか。 スポーツの力で宇都宮の未来を切り開きます。 スポーツ未来都市を目指して 未来都市うつのみや with Sports(ウィズスポーツ)  スポーツには、心身の健康を増進させるだけでなく、さまざまな力があります。地域経済の活性化を誘導する力、希薄化しつつある地域コミュニティーを活性化させる力などを持っています。人口減少時代を迎えた今、各都市では、スポーツが持つこれらの力を、まちづくりに生かす取り組みを始めています。 本市総人口の推計 平成30年にピークを迎え 人口減少に転ずる見込み 2017年:約52万人 2050年:約45万人 出典 第6次総合計画(素案) 人口減少問題 都市の活力低下  総務省統計局によると、日本の人口は平成20年の1億2808万人をピークに減少に転じ、全国的に人口減少問題に直面しています。本市においても、平成30年をピークに今後人口減少に転じ、このまま何も手を打たなければ、2050年には45万人を下回ると見込んでいます。  人口減少は、地域経済活動の減速や地域コミュニティーの希薄化など、都市の活力低下を招く、さまざまな問題を引き起こします。 定住人口と交流人口  こうした人口減少による影響を緩和させ、宇都宮がこれからも活力あるまちであり続けるためには、宇都宮に住み続けたい、住んでみたいと思う人、すなわち定住人口の維持・増加を図ることが必要です。そこで本市では、移住定住・ダブルプレイス(2地域生活注 ダブルプレイス(2地域生活) 宇都宮と、東京圏などもう一つの地域に、仕事や暮らしの拠点を置いて、その2カ所を行き来しながら充実した生活を楽しむライフスタイル。)の推進や子育て支援・福祉の充実などの取り組みを行っています。  また併せて、宇都宮を訪れる人、いわゆる交流人口をいかに増加させるかが大きな課題となっています。交流人口を増加させるため、本市では、餃子・カクテル・JAZZ・大谷地域など、宇都宮の魅力的な資源を活用した観光による誘客を促進するとともに、スポーツに着目した地域活性化に力を入れています。 スポーツが持つ力  今、多くの自治体がスポーツを活用したまちづくりに取り組んでいます。  スポーツには、自ら取り組む「するスポーツ」、地元のプロスポーツチームを応援するなどの「観るスポーツ」、スポーツイベントなどにボランティアとして参加する「支えるスポーツ」があり、市民の皆さんが、こうしたさまざまな形でスポーツに親しむことにより、心身の健康づくりはもちろんのこと、地域への愛着意識の醸成や地域コミュニティの活性化につなげることができます。  また、プロスポーツチームの存在・活躍やスポーツイベントの開催は、都市ブランドの向上や地域への誘客促進にもつながります。  このようにスポーツは、まちを元気にしてくれる多様な力があります。 ボランティアが街の将来をつくる  ビッグスポーツイベントの開催や、プロスポーツチームの活動は、選手や関係者だけでなく、市民ボランティアの皆さんのおかげで成り立っていることをご存じでしょうか。ファンだけでなく、地元の大学生や自治会の皆さんが会場整理や誘導、環境づくりなどをボランティアとして協力してくれることで、地域振興へとつながっていきます。 地域で育てたウェルカムフラワーでおもてなし ジャパンカップサイクルロードレースコース沿道 城山地区コミュニティ協議会の取り組み ジャパンカップサイクルロードレースのコースとなる城山地区の皆さんが、ジャパンカップのイメージフラワーであるコスモスを育て、コース沿道を彩る取り組みを行っています。選手や観戦者などに、花が咲き誇る美しい城山地区の景色を楽しんでいただきたいという、「おもてなし」の思いが詰まっています。今後は協力者を増やし、将来的にはコース沿道をコスモスの花で満たしてきたいと考えているそうです。 スポーツで宇都宮を元気に スポーツ大会を支えるUSMO(アスモ) 市民団体の取り組み 宇都宮スポーツの街づくり応援団「USMO」は、ランニング・トライアスロン・サイクルイベントなど、県内のさまざまなスポーツ大会やイベントに実行委員・ボランティアとして参加し、協力しています。 USMOボランティアバンク 登録(無料)すると、各種スポーツ大会・イベントのボランティア募集情報を配信します。みんなで宇都宮をスポーツで元気にしていきましょう。詳しくは、宇都宮スポーツの街づくり応援団ホームページ https://www.usmo.jp/をご覧ください。 スポーツが宇都宮にもたらす効果  本市でも、スポーツイベントの開催やプロスポーツ支援など、スポーツを活用した取り組みを行うことで、交流人口の増加や、市民の皆さんの地域への愛着意識の醸成につながっています。 ジャパンカップサイクルロードレース 経済効果 約28億4,500万円(平成28年値) 雨の中でしたが、ボランティアスタッフの献身的な支えもあり、素晴らしい大会でした。(国際自転車競技連合役員) 3×3ワールドツアーうつのみやマスターズ 経済効果 約4億600万円 宇都宮市民の皆さんが、バスケットボールの観戦方法を良く知っていて、盛り上げ方が素晴らしかったです。 (国際バスケットボール連盟役員)  経済活性化のエンジンビッグスポーツイベント  スポーツイベントの開催は、地域外からも多くの人を集め、多大な消費を促し、経済効果をもたらします。そしてイベントの規模が大きくなるとさらに多くの観戦者や参加者が集まり、経済効果も大きくなります。  本市では、アジア最高位のワンデイロードレース「ジャパンカップサイクルロードレース」、東京五輪の正式種目に採用された3人制バスケットボールの世界大会 「FIBA3×3ワールドツアーうつのみやマスターズ」などを開催し、交流人口の増加による地域経済の活性化につなげています。 2017ジャパンカップサイクルロードレース 開催時期・会場 10月20?22日、大通り(クリテリウム)・森林公園(ロードレース)。 観戦者数 4万8000人(クリテリウム)・7万人(ロードレース)、合計11万8000人。 経済効果(注1 経済効果は平成28年値。) 直接消費(注2 直接消費 観戦者が街中で消費した金額。 )18億1400万円、間接消費(注3 間接消費 直接消費に伴い市内に新たに発生する生産額。)10億3100万円、合計28億4500万円。 2017FIBA3×3ワールドツアーうつのみやマスターズ 開催時期・会場 7月29・30日、宇都宮二荒山神社参道他。 観戦者数 6万1000人。 経済効果 直接消費=1億7300万円、間接消費=1億500万円、テレビ・新聞への掲載などの広告効果=1億2800万円、合計4億600万円。 アンケート回答 スポーツが街の中心部で開催されることについて、「面白いアイディア」「宇都宮の魅力、知名度向上につながる」「中心部の活性化につながる」が上位に。 宇都宮の誇り3つのプロスポーツチーム  宇都宮には、栃木SC、リンク栃木ブレックス、宇都宮ブリッツェンの3つのプロスポーツチームがあり、それぞれが日ごろからスポーツ教室やあいさつ運動を展開するなど、地域密着型のチームとして活動しています。  平成29年5月には、リンク栃木ブレックスがBリーグ初代王者に輝きました。市民の皆さんの一体となった応援により、勝利をつかみ取った時の感動は素晴らしいものでした。また、10月のジャパンカップサイクルロードレースでは宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明選手が3位入賞を成し遂げ、さらに、12月には栃木SCが悲願のJ2復帰を果たしたことは、皆さんの記憶にも新しいことと思います。このように地域に根差したチームの活躍は、市民の皆さんに一体感をもたらし、喜びや感動を与えてくれます。  本市では、宇都宮をホームタウンとするプロスポーツチームの活動を積極的に支援し、市民の皆さんの地域に対する愛着や誇りにつなげていきたいと考えています。 1 栃木SCがJ2昇格を決めた、J3最終節のパブリックビューイング(オリオンスクエア) 2 3 プロスポーツチームによるスポーツ体験教室 4 ジャパンカップクリテリウム後のまちなかのにぎわい 5 Bリーグ初代王者に輝いたリンク栃木ブレックスの優勝パレード。声援に応えるキャプテンの田臥勇太選手。 スポーツ大会が街の中心地で開催されることについて 面白いアイディア 66.1パーセント 宇都宮の魅力・知名度向上に 54.0パーセント 中心部の活性化に 39.3パーセント スポーツへの意識・消費が高まる 27.9パーセント 一般人が参加できる大会を開催すべき 7.3パーセント 観戦だけでなく競技に参加したい 6.9パーセント その他 1.2パーセント 不明 0.7パーセント 出典 2017FIBA3×3ワールドツアーうつのみや  マスターズの経済効果等及びアンケート調査の結果 地域活性化への起爆剤 スポーツが波及する都市の活力 作新学院大学経営学部スポーツマネジメント学科教授 小山 さなえさん スポーツが街を元気にする  人口減少、そして少子・高齢化はどの自治体もこれから避けられない中、地域を活性化させる上で、スポーツが持つ力というのは、非常に大きなものになると思います。全国的にも、プロスポーツチームの合宿の誘致、イベントの実施などにより、まちづくりに成功している都市がたくさんあります。一方でコンテンツを育て、生かしきれずに停滞している都市もあるのが実情です。 全国に誇れる 宇都宮のコンテンツ  そんな中、宇都宮のスポーツイベントやプロスポーツチームは、素晴らしいものだと感じています。私自身、東京から宇都宮へ来ましたが、その可能性の豊かさに驚きました。たとえばジャパンカップサイクルロードレース。他の都市にも自転車レースはありますが、ジャパンカップの魅力は、ワンデイロードレースとしてはアジア最高位の、オークラス(注 オークラス(超級) UCI(国際自転車競技連合)が定めるアジアツアーにおける最上位のカテゴリー。)として開催されていること。  今年は現地で見守りましたが、台風の中にも関わらず、あれだけの熱心なファンが全国から集まるイベントは、そう簡単には見つかりません。 宇都宮がさらに発展するために大切な2つのこと  スポーツイベントは、それ単独ではなく、プラスアルファの取り組みが重要です。宇都宮が、伸びしろを感じるのは「周辺の整備」と「情報発信」です。  ジャパンカップの際のホテルの稼働率はすごい数字です。例えば、その宇都宮に訪れている外国人の皆さんが買い物をしやすいよう、多言語や電子マネー対応など、プラスアルファの周辺の整備ができるとより良くなると思います。 また、「情報発信」という点でも、さらに成長の余地を感じます。外国人観光客の情報発信力は、SNSの進化も相まって目を見張るものがあります。情報発信したくなるような仕掛けやコンテンツがあるとより良いでしょう。昨年10月のジャパンカップサイクルロードレースでは、前日のクリテリウムの後、フェスタin大谷を開催し、大谷資料館でプロジェクションマッピングを行ったことは、相乗効果を生む好例です。  経済効果の面から考えても、スポーツイベントは大きな効果があります。市民の皆さんにも「自分ゴト化」して、市外から多くの人が宇都宮のスポーツイベントに訪れてくれるよう、おもてなしの気持ちを持って関わっていただきたいですね。 皆さんもスポーツへの一歩を  スポーツの力は無限大。地域を元気にし、勇気を与え、波及させる力があります。市民の皆さんにも一歩踏み出して、自分に合った形でスポーツに触れ合ってもらいたいと思います。 人と人との触れ合いが未来への力に 作新学院大学経営学部スポーツマネジメント学科 大谷 幸也(ゆきや)さん 支えるスポーツボランティア経験 ベストな試合ができる環境づくり、そして皆さんが気持ちよく観戦できる「おもてなし」に気を配りながら、ボランティアに取り組んでいます。中学・高校と運動部に所属し、大学でも陸上を続けているので、「する」「見る」側の経験はたくさんありましたが、授業やゼミの一環で、ボランティアという「支える」側を初めて体験しました。チームの役員さんと交わす、たわいもないけど貴重な話、観戦者の皆さんからいただく「ありがとう」という温かい言葉や笑顔。普通の学生生活では経験できないたくさんのことが新鮮で面白く、視野も広がり成長にもつながりました。「する」「見る」「支える」が交差し合うことで、その地域においてスポーツの魅力が高まり、活性化につながると思います。こうした交流を担える人になれるよう頑張りたいと思います。 スポーツの輪が人と人との輪につながる 宇都宮は選手との距離が近く、気軽に試合観戦に行ける環境が整っています。やはり、地元チームが点を取ったり、勝ったりすると「おおっ」となりますよね。こうしてスポーツの輪、人と人との輪が広がっていくのだと思います。一緒に宇都宮を盛り上げていきましょう。 あなたの意見をお寄せください  市民の皆さんから、「スポーツ未来都市」についての意見・提案をお受けします。寄せられた意見・提案などは、施策の参考とします。なお、一部を後日、広報紙で紹介します。質問などへの回答は、直接本人あてに返信しませんので、ご了承ください。  左のはがき(切手不要)を切り取り、1月15日(月曜日)までにポストに投函してください。他のはがきや手紙・ファクス・Eメール・市ホームページのアンケート(携帯サイト含む)でも受け付けます。 送付先  郵便番号 320-8540市役所総合政策部広報広聴課  電話 632-2025、 ファクス 639-0627 Eメール:u2030@city.utsunomiya.tochigi.jp 広報うつのみやプラス「スポーツ未来都市」についての問い合わせ先 経済部都市魅力創造課  電話 632-2736、 ファクス 632-5420 Eメール:u40001513@city.utsunomiya.tochigi.jp アイデア通信 スポーツによる地域活性化について私はこう考えます 1 スポーツの持つ力を発揮させていくためには、どのような取り組みを行うと良いと思いますか? (例:さまざまなスポーツに気軽に親しめる機会の充実、プロスポーツチームや選手との身近な場での交流、スポーツイベントでのボランティア機会の充実など) 2 今後どのような形でスポーツに関わってみたいですか? (例:スポーツイベント・大会への参加、地元チームの応援、スポーツイベントでのボランティアなど) 前回の政策特集「宇都宮ブランド戦略」の概要 過小評価されている?宇都宮の実力  宇都宮は、暮らしの良さなどについて全国的に高く評価されていますが、認知度や魅力度はそれらと比較すると過小評価され気味です。餃子の他自転車や大谷地域、プロスポーツチームなど、地域資源もたくさんあります。 宇都宮の魅力を知って、伝えることからはじめよう  都市ブランドは、そこに住む市民の皆さんや企業、行政など街に関わる人たちによって築かれていくため、それらの人たちが魅力を十分に知り、好きになり、誇りを持たなければ、都市としての価値は高まりません。これまで、「オール宇都宮」で、魅力のある資源を発掘し、育て上げ、発信するさまざまな事業に取り組んできました。歴史・文化を掘り起こした好例もあり、「自分ゴト化」が広がるなど、効果も表れてきています。しかし、解決すべき課題もたくさんあります。若い世代など、多くの人からの意見を、これからの取り組みに反映していきます。  前回の政策特集「宇都宮ブランド戦略」に対して186人の市民の皆さんからご意見をいただきました。代表的なものを紹介します。 (1)宇都宮のイメージを上げるために必要なものは何ですか? 「インスタ映え」のする食べ物や場所(海道町・10代)。 ヨーロッパの都市と同じような、LRTや電車に自転車を搭載して移動できる仕組み。近郊をマイ自転車と一緒に楽しむことができる街に(清原台3丁目・60代)。 人と人のつながりが実感できる雰囲気づくり。子どもからお年寄りまで気軽に「あいさつ」を交わすことが定着すればよい(立伏町・50代)。 大谷石を基調とした洗練されたおしゃれな街など、街並みの美しさ(山本1丁目・70代)。 宇都宮市民1人1人の意識。自ら街を盛り上げようとする気持ち(江野町・60代)。 もっともっと人に対する思いやりを持って優しく接する事につきる(鐺山町・60代)。 餃子、イチゴに続く代表的な食べ物(下川俣町・10代)。 中心部の街のにぎわい。交通マナーの徹底。歴史の周知(60代)。 安心して自転車で買い物に行けるまちに。歩行者・自転車優先の徹底(宝木町・60代)。 市民が宇都宮に自信を持つこと。そのためにも歴史を知り、誇りを持つことが大切(清住1丁目・90代)。 常にコンサートやフェスなど、大きなイベントができる場所があればよい(鶴田町・30代)。 ギョーザだけじゃないグルメタウンに(大和2丁目・50代)。 (2)あなたが思う宇都宮のPRポイントは何ですか?(○は3つまで) 餃子 110件 プロスポーツチーム 85件 大谷石 36件 ふるさと宮まつり 35件 ジャパンカップサイクルロードレース 29件 食べ物のおいしさ 28 自転車 24件 ジャズ 22件 災害の少なさ 22件 自然の豊かさ 17件 カクテル 17件 その他の主なもの 東京からのアクセス、八幡山公園、百人一首、宇都宮城址公園、人のつながりなど  広報うつのみやプラスや政策特集は、皆さんに一緒に考えていただきたいテーマを取り上げ、年に数回編集します。