その他の感染症 よくある質問

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ページID1001166  更新日 令和6年4月5日

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FAQ-ID:60080091

質問ウエストナイル熱について知りたい。

回答

 ウエストナイルウイルスは、ウイルス学的にはフラビウイルス科フラビウイルス属という分類がなされます。
 このウイルスは、日本脳炎ウイルスと極めて近い関係にあるウイルスであり、アフリカ、西アジア、中東、ヨーロッパ、北米で見つかっています。
 蚊が媒介して感染するもので、ヒトのほか、トリ、ウマなどの動物への感染がわかっています。
 ウエストナイル熱は、インフルエンザ様の症状で、比較的軽症の病気であり、ほとんどの患者さんは数日から一週間以内で回復します。
 このウイルスが脳に感染して、さらに重篤な状態になるのが、ウエストナイル脳炎です。

感染経路

ウエストナイルウイルスは自然界においては、トリと蚊の感染サイクルで維持されています。
ヒトはウエストナイルウイルス感染蚊に刺されることにより感染します。
媒介蚊は、イエカやヤブカ等で、これらの蚊は日本にも生息しています。
通常、ヒトからヒトへの直接感染はありません。

予防方法

蚊に刺されないようにすることが予防となり、以下のことが勧められています。
露出している皮膚への蚊除け剤の使用
戸外へでるときは、できる限り長袖、長ズボンを身につける
網戸の使用など
蚊は、バケツ、古タイヤなど、ちょっとした水溜りにも卵を産むので、蚊の発生を減らすために、これらの水を空にするよう心がけましょう。

感染と発病

ほとんどの人(約80%)は無症状です。
感染した人のうち、2割程度がウエストナイル熱になると考えられており、発熱、頭痛、筋肉痛や、時に発疹、リンパ節の腫れが見られますが、症状は軽度です。
ウエストナイル脳炎になり重症化すると、激しい頭痛、意識障がい、痙攣、筋力低下、麻痺などを示します。

治療方法

ウエストナイル熱の治療方法は、現在特効薬はなく、症状を軽減する治療(対症療法)が中心となります。

この内容についてのお問い合わせ先

保健予防課感染症予防グループ
電話:028-626-1115