平成20年度予算大綱記者発表
(注)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成20年2月15日(金曜日)午前11時 から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 平成20年度の当初予算案の大綱につきまして、ご説明いたします。
お手元にお配りしてあります「平成20年度当初予算案の大綱」の1ページを、お開きいただきたいと存じます。
まず、「予算編成の基本的な考え方」でありますが、中段をご覧ください。
本市の財政状況につきましては、自主財源の根幹である市税収入が増加しており、自主財源比率などの財政指標につきましても、他の中核市と比較すると、相対的に上位にありますが、市債の償還が平成20年度にピークを迎えるほか、国民健康保険などの社会保障関係経費の増加が見込まれております。
このような中、新年度の当初予算につきましては、「50年先、100年先であっても、揺るぎない存在感と求心力を有する魅力と活力に満ちたまち宇都宮」の実現に向け、健全で安定した財政運営を基本に、限りある財源を効果的・効率的に活用しながら、「子育て支援の充実」や「次代を築く人材の育成」、さらには「魅力ある拠点の創造」など、直面する課題に積極的に取り組む予算といたしました。
次に、2ページをご覧ください。「予算の規模」についてでありますが、平成20年度当初予算の規模は、一般会計1,659億円、特別会計1,040億円余、企業会計390億円余、総額では、3,089億円余であり、前年度当初予算の総額との比較では、7.3パーセントの減となったところであります。
まず、一般会計におきましては、前年度当初予算比1パーセントの増となったところであります。これは、「こども医療費助成の拡充」や、「学校施設の耐震化事業」、さらには、「JR雀宮駅周辺地区整備事業」への積極的な取り組みなどによるものであります。次に、特別会計におきましては、前年度当初予算比18.6パーセントの減となったところであります。これは、高齢者の医療制度改革により、老人保健 特別会計が、後期高齢者医療に移行することに伴い、299億円余の大幅な減額になることによるものでありますが、機能的な市街地の形成を図るため、土地区画整理事業に積極的に取り組むこととしたところであります。
また、企業会計におきましては、前年度当初予算比5.6パーセントの減となったところであります。これは、テクノポリスセンター地区の公共下水道整備事業の概成に伴い、下水道事業会計が、18億円余の減額になることによるものであります。
3ページの中段をご覧ください。具体的な、施策・事業などにつきましては、後ほど、ご説明いたしますが、本市の人間力と都市力の向上を図るため、現下の課題に対応した、新年度予算のポイントをいくつか申し上げます。
一つ目は、「子育て支援の充実」であります。「こども医療費助成」や「妊婦健康診査」の拡充などにより、安心して子どもを産み、育てることのできる環境を創出してまいります。
二つ目は、「高齢者や障がいのある人の生活の質の向上」であります。「緊急通報システムの拡充」や「障がい者等の日中一時支援事業の充実」などにより、高齢者やシニア世代、障がいのある人が、生き生きと、安心して暮らすことのできる環境づくりを推進してまいります。
三つ目は、「次代を築く人材の育成」であります。「栄養士の全小・中学校への配置」や「学校施設の耐震化事業の集中的な実施」、さらには、「中学校の普通教室等への空調設備の整備」など、教育環境の充実を図り、次代の宇都宮を築き、担うことができる人材を育成してまいります。
四つ目は、「魅力ある拠点の創造」であります。「JR宇都宮駅東口地区整備事業」をはじめ、「JR雀宮駅周辺地区整備事業」など、50万都市にふさわしい都心部の拠点や、機能的で活力のある地域の拠点づくりを推進してまいます。
そして、五つ目は、「産業力の強化」であります。「農産物ブランド化」や「企業誘致」を推進し、農業・工業・商業など、本市の産業力の活性化を促進してまいります。
次に、4ページをご覧ください。「一般会計予算の概要」につきまして、ご説明いたします。1の歳入のうち、(1)の「自主財源」についてでありますが、「市税」につきましては、前年度比18億円増の978億円余を見込みました。これは、一部の企業の収益好調に伴う法人市民税の増収などによるものであります。
次に、中段の(2)「依存財源」についてでありますが、「地方譲与税」につきましては、現行制度で見込み、前年度と同額程度の16億円余を計上いたしました。また、下段の「市債」につきましては、前年度と同程度の61億円余を活用することといたしました。
次に、6ページをご覧ください。2の「性質別歳出」についてでありますが、(1)の「消費的経費」のうち、「義務的経費」につきましては、退職者数の増加による「人件費」の増や、こども医療費助成の拡充による「扶助費」の増、さらには、市債償還額がピークを迎えることによる「公債費」の増などにより、794億円余を計上いたしました。また、「その他の消費的経費」につきましては、妊婦健康診査の拡充による母子保健費などの「物件費」の増や、高齢者の医療制度改革による、「後期高齢者医療広域連合」への補助費等の増などにより、641億円余を計上いたしました。この結果、消費的経費全体では、前年度比1.8パーセント増の1,435億円余を計上いたしました。
次に、(2)の「投資的経費」につきましては、前年度比9億円減の223億円余を計上いたしました。これは、「宇都宮市民プラザ整備事業」や「東消防署建設事業」が、終了したことなどによるものでありますが、「道路新設改良事業」や「学校施設の耐震化事業」などを積極的に計上いたしました。また、一般会計と土地区画整理事業 特別会計を合わせた「普通会計」の投資的経費では、前年度比0.1パーセント増の280億円余を計上いたしました。
次に、8ページをご覧ください。3の「目的別歳出」についてでありますが、まず、「総務費」につきましては、「宇都宮市民プラザ整備事業」の終了や、市町合併に伴う「電算システム統合」の完了などにより、前年度比29億円減の199億円余を計上いたしました。「土木費」につきましては、「JR雀宮駅周辺地区整備事業」や「道路新設改良事業」などに積極的に取り組むこととし、前年度比11億円増の306億円余を計上いたしました。
「教育費」につきましては、「栄養士の全小・中学校への配置」や「学校施設の耐震化事業」、さらには、「中学校の普通教室等への空調設備の整備」などにより、前年度比13億円増の175億円余を計上いたしました。
次に、9ページをご覧ください。4の「市債残高の推移」についてでありますが、計画的、効果的な市債の活用を図りながら、一般会計における平成20年度末の市債残高は、前年度に対し、85億円余の減を見込んだところであります。5の「基金残高の推移」についてでありますが、財政調整基金は、29億円、減債基金では、16億円余の活用を図ったところであります。
なお、「財政調整基金」、「減債基金」及び「公共施設等整備基金」を合わせた、平成20年度末の残高は、253億円余となる見込みであります。
次に、10ページをご覧ください。「特別会計予算の概要」についてでありますが、「老人保健特別会計」につきましては、高齢者の医療制度改革に伴い、前年度比 299億円減の31億円余を計上いたしました。また、この制度改正により、新たに、「後期高齢者医療特別会計」を設置いたしました。
次に、「競輪特別会計」につきましては、「競輪場 再整備事業」の事業量の増により、前年度比17億円増の202億円余を計上いたしました。土地区画整理事業 特別会計につきましては、「城東土地区画整理事業」が、事業の概成により減額となるものの「鶴田第2地区」や「宇大東南部第1地区」、「岡本駅西地区」などの土地区画整理事業につきまして、積極的に計上いたしました。
次に、11ページの「企業会計予算の概要」についてでありますが、まず、「水道事業会計」につきましては、企業債償還金の減少により、前年度比3億円減の171億円余を計上いたしました。「下水道事業会計」につきましては、テクノポリスセンター地区の下水道事業が概成したことに伴い、前年度比18億円減の211億円余を計上いたしました。次に、新年度予算に計上いたしました「主要な事業」につきまして、ご説明いたします。13ページをご覧ください。
まず、一つ目の「こども医療費助成の拡充」でありますが、「現物給付」の対象を、現在の「3歳未満」から「小学校6年生まで」引き上げるなど、「こども医療費助成制度の充実」を図ってまいります。次の「妊婦健康診査の拡充」につきましては、安心して出産を迎えられるよう、妊婦の健康管理のための「妊婦健康診査」の公費負担を現在の5回から、12回に拡充いたします。
また、次の「不妊治療費助成の実施」につきましては、不妊治療費の助成額の上限を倍増するなど、子育て世代の不安や負担を、軽減するための取り組みを総合的に進め、安心して子どもを産み、育てることができる「子育てがしやすいまち宇都宮」を更に推進してまいります。
14ページをご覧ください。中段の「緊急通報システムの拡充」につきましては、「緊急通報システム」に民間委託方式を導入し、ひとり暮らしの高齢者が、安心して日常生活を送ることができるよう、定期的な状況の確認や、生活相談などを充実してまいります。
次の、「団塊・シニア世代のための相談機能の充実」につきましては、団塊・シニア世代の方々の知識や技能を、地域社会に還元していただくため、地域活動や就労に関する情報の発信や相談機能などを充実してまいります。
一つおきまして、「日中一時支援事業の実施」につきましては、障がい児放課後預かり事業の実施箇所数を拡大するとともに、新たに、人工呼吸器の装着などにより、医療的ケアが必要な障がい者に対する支援事業を実施するなど、障がい者の日中一時支援事業を拡充してまいります。
15ページをご覧ください。ニつ目、三つ目になりますが、待機児童の解消を図るため、保育士の資格を持つ方が、自宅で預かり保育を行う「家庭的保育事業保育ママ制度」や一定の規模の事業所に対する「事業所内における保育施設の設置への助成」などを推進してまいります。
18ページをご覧ください。下段の「学校栄養職員栄養士の配置」につきましては、生きる上での基本であります「食」に関しまして、学校において、その指導や衛生管理を徹底するため、小・中学校全校に「栄養士」を配置し、食育をより一層、充実することにより、子どもたちの健やかで、豊かな心を育んでまいります。
19ページをご覧ください。一つ目の「特別支援教育の充実」につきましては、特別な支援を必要とする児童・生徒の教育的ニーズに応じた効果的な学習活動が進められるよう特別支援教室の整備など、特別支援教育の充実に取り組んでまいります。
中段の「校舎・体育館等の整備」につきましては、教育施設としての役割のほか、地域の重要な拠点施設としての役割を併せ持つ校舎や体育館などの整備を計画的に進めるとともに、その耐震化に集中的に取り組んでまいります。
20ページをご覧ください。一つ目の「普通教室等への空調設備の整備」につきましては、児童・生徒の学力向上に向け、集中して意欲的に学習に取り組むことができるよう、まずは、中学校の普通教室等へ、空調設備を設置してまいります。
21ページをご覧ください。二つ目の「もったいないうつのみや推進事業」につきましては、持続可能な都市の形成に向けて、2回目の「もったいない全国大会」を 今年度に引き続き、本市で開催するとともに、全国をリードする本市独自の「もったいない運動」の更なる普及・啓発を進め、市民一人ひとりの日頃からの環境に配慮した行動に、結び付けてまいります。
25ページをご覧ください。下段の「宇都宮版CSRの構築」でありますが、企業の社会的責任としての「CSR活動」を広く市民に周知するとともに、本市の地域特性に合った、客観的な「CSR活動の認証基準」を策定したうえで、認証に基づいた優遇制度の導入に向けた検討を進めてまいります。
26ページをご覧ください。一つ目の「農産物ブランド化の推進」につきましては、本市の豊富な農産物の高品質化を促進するとともに、首都圏に向けて本市のブランド農産物のPRを戦略的に行ってまいります。
28ページをご覧ください。上段の「市街地 再開発事業の推進」でありますが、「馬場通り西地区」や「宇都宮駅西口 四B地区」に加え、「千手・宮島地区」の再開発事業に着手するなど、都市の魅力と風格を高め、賑わいのある都心部の再生を目指し、引き続き、積極的に取り組んでまいります。中段の「JR雀宮駅周辺地区整備の推進」につきましては、駅関連施設の整備に向けた設計など、本市、南部の都市拠点として、ふさわしいまちづくりを進めてまいります。
一つおきまして、「公共施行土地区画整理事業の推進」につきましては、「鶴田地区」や「宇大東南部地区」、「岡本駅西地区」や「中里原地区」など、健全な市街地の形成と、良好な居住環境を創出するため、土地区画整理事業を計画的、かつ、積極的に推進してまいります。
30ページをご覧ください。上段の「公共交通の利用促進」につきましては、バス停留所への「屋根」の設置などに対する補助を創設し、バス利用者の環境向上を図ることにより、市民のバス利用を促進してまいります。次の「生活交通確保対策の推進」につきましては、「生活バス路線」の維持や地域が主体となって実施する「地域内交通」に対しまして、引き続き、支援をしてまいります。下段の「道路新設改良事業」につきましては、「みずほの通り」など、基幹道路の整備を積極的に進めるとともに、東北自動車道の鹿沼インターチェンジと宇都宮インターチェンジの間での「スマートインターチェンジ設置」に向けた検討を進めてまいります。
32ページをご覧ください。中段の「宇都宮ブランドの確立」でありますが、都市の求心力を高められる「都市イメージ」を確立するため、推進指針の策定などに取り組み、本市の魅力を全国にアピールしてまいります。
33ページをご覧ください。最後に、「ワーク・ライフ・バランスの推進」につきましては、父親として子育てを楽しむ「ファザーリング」の推進事業などに取り組んでまいります。
以上、平成20年度 当初予算案の大綱につきまして、その概要をご説明いたしましたが、これらの施策・事業を着実に推進していくことにより、本市が、将来にわたって持続的に力強く発展し、市民や企業から「選ばれる都市」となるよう全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。
なお、詳細につきましては、お配りしてあります資料をご覧いただきたいと存じます。
次に、平成20年度の機構改革について、ご説明いたします。
新年度に向けましては、一人ひとりが輝く、活力あふれる新しい宇都宮の創造の実現に向け、施策・事業を着実に推進していくための執行体制を整備してまいります。
それでは、主な機構改革の内容について、ご説明いたします。
まず、「副市長2人制の導入」についてでありますが、地方分権が進展する中、北関東の中枢拠点都市であります本市の役割と責任はますます拡大しておりますとともに、少子高齢化への対応や確固たる行財政基盤の確立などの重要課題に対しましては、迅速かつ的確な対応が求められておりますことから、トップマネジメント機能の充実・強化を図るため、副市長の定数を2人としてまいります。この2人の副市長につきましては、見識や経験を十分活用したより高度な政策の立案や意思決定の迅速化などが図れるよう、部単位で事務を所管させることを考えております。
次に、「子ども部の設置」についてでありますが、次代の宮っ子たちが、希望を持って健やかに生まれ育ち、自立できる社会、誰もが子どもを安心して生み、育てることができる社会を実現するため、「子ども部」を設置し、「子ども未来課」、「子ども家庭課」、「保育課」を設置してまいります。
次に、「雀宮駅東口周辺整備室の設置」についてでありますが、本市南部の拠点でありますJR雀宮駅周辺地域におきましては、平成23年4月に第3図書館の開館や科学技術高校の開校を予定しているところであります。このため、限られた期間内に、JR雀宮駅の周辺施設や道路の整備を円滑に進めるためには、地域住民やJRなど関係機関との窓口を一本化するとともに、関連事業を集約するなど、効率的な体制が必要となりますことから、「雀宮駅東口周辺整備室」を設置してまいります。
次に、「会計管理者の設置」についてでありますが、収入役が平成20年3月31日をもって、任期満了となりますことから、収入役に代わり、「会計管理者」を設置してまいります。
次に、「学校担当の教育次長の見直し」についてでありますが、各学校における、地域の実情に応じた創意工夫ある教育活動の促進や活気あふれる特色ある学校づくりを推進するとともに、いじめの陰湿化など教育現場で起きている諸課題に対し、これまで以上に迅速かつ的確に対応する必要がありますことから、学校教育に関する支援機能や指導・統括機能を強化するため、学校担当の教育次長を参事職の「教育監」に再編してまいります。
最後に、「特定重要課題を担当するスタッフ職」の設置についてでありますが、市政への理解促進と信頼の向上を図るため、市政に関する情報を新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの報道機関に提供していく広報活動、いわゆるパブリシティ活動などを担当する「広報官」を設置するとともに、不正アクセス対策や情報漏えいの防止など情報の厳格かつ適正な管理に向けた情報セキュリティの強化を図るため、情報システムの高度化や職員のスキル向上などを担当する「情報統括官」を設置してまいります。
さらに、社会貢献や地域貢献につながる企業の社会的責任活動、いわゆるCSR活動に対する市民の関心を高めるとともに、活動を行う企業の社会的価値や信用を高める仕組みを構築するため、 CSR活動の普及・啓発や宇都宮版CSR制度の構築などを担当する「CSR担当」などのスタッフ職を設置してまいります。
機構改革の具体的な内容につきましては、資料をご覧ください。
資料
質疑事項
平成20年度当初予算案の大綱について
予算編成全般について
記者 平成20年度当初予算案の大綱3ページに出てきます、「人間力」「都市力」について、それぞれどのような意味か。
市長 これからの時代の中で、都市力が魅力になると思います。他都市にない魅力を政策上位置づけ、他の都市と比較した時に、宇都宮の方が魅力がある、住みやすい、移り住んでみたい、という都市力を意味します。人間力については、都市を支えるのは人間でありますので、しっかりと規範意識を持つなど、本来持っている人間の力を意味し、人間力と都市力が、相互に2つの柱として立地する宇都宮というものをこれから作っていくための位置づけをしております。
記者 任期期間最後の予算編成となったわけですが、これに点数をつけるとすると何点になるか。また、その理由は。今回の予算編成では、佐藤カラーというものが十分に出せたのか。
市長 点数については、議会でのご承認もいただいておりませんので、議会のご承認、あるいはその過程を見ていただければ、自然とわかるのではないかと思います。また、2つ目の、カラーについては、これから宇都宮が50年、100年先も持続して発展していくため、それを見据えて、十分な考えのもとで予算を策定いたしました。
記者 今回の予算、一言で表現すると当てはまる言葉は何か。
市長 4年間の中での集大成になる予算ではないかなと思います。
記者 今回の予算の中で、市長がやりたいと思っていて、ようやく実現したものを一つ選んでいただきたい。また、やりたかったが今回は見送った、実現できなかったというものも一つ選んであげていただきたい。
市長 そうですね。一つというか、分野別で考えると、子ども、高齢者、障がい者、そうした社会的弱者に対する予算を今回計上することが出来た。ここに、相当力を入れさせていただきました。また、したかったけど出来なかったというのは、予算に限りがありますから、数多くあると思いますね。特に住みやすさを追及していく、あるいは、揺るぎない確固たる宇都宮のポジションを固めていくということであれば、当然限りないわけでありますので、そのような意味では、一つこれだけはというものはないと思います。
こども医療費助成について
記者 今回の予算案で、こども医療費助成の現物給付、小学校6年生までというのは、大幅な拡大で、かなり破格な印象もあるが、市長選挙が11月にあると思うが、選挙を意識した予算というのは考えにあるのか。
市長 選挙はありますけれども、選挙よりも大切なことは、市長として4年間任せていただきましたので、4年間の集大成をしっかりと市民の皆さんに示す、そして、示すだけではなくて、生活の向上、暮らしやすさに直結していかなければならないと思いますので、そこに十分に気を遣いました。選挙はわからないですね、まだまだ先のことで。
記者 今の現物給付について、質問をさせてください。小6というのは、確かに大きく拡大したと思う。例えば、未就学児までとかラインが一つあったと思うが、それを小6までとし、逆に中3までではないというのは、なぜそのような選択になったのか。
市長 小学生と中学生の罹患率を考えると、医者にかかる年齢というのは、小学校6年生までが多いのであろうというところで、子育てをする上での軽減策として、そこの部分を支援していこうということで、小学校6年生までとしました。入院費も就任早々小学校6年生まで行いましたけれども、その時も同じように、入院費というのは結構負担がかかりますから、そちらはすぐに踏み切ることができましたけれども、その中でも課題としてずっと残っていた案件でした。
記者 入院費は償還払いですが無料ですよね。そういう点では、通院費も小6まで償還払いで無料というのも選択肢の一つとしてあったと思うのですが、償還払いと現物給付の違いというのは、市長の中ではどんなふうに考えるか。
市長 子育てをされている方々、共働きの方も多いということ、そして、このような不景気の中ですから、就業の機会というのがだんだん減ってくるのだと思うのです。少しでも、子育ての中でも就業しやすい、働くことが続けられるような環境をということになると、少しでも手間のかからないようにということで、実質は同じことでありますので、償還払いから現物給付、お財布を持たずに病院に駆け込むことが出来るような考え方で行いました。
財政状況について
記者 県の予算発表では、財政調整基金がかなり厳しいという話だった。宇都宮市では現在の財政状況を、市長としてどのように見ているか。
市長 中核市の中では、財政力指数なども上位に占めておりますので、財政調整基金、あるいは減債基金、公共施設等整備基金とかの3基金も中期財政計画を立てて、その中でも目標はクリアしておりますので、現時点ではこれからも努力を続けていくことによって、健全性を保てると思います。しかしながら、心配するのはこれからの人口減少、日本全国が人口が減っていくわけですので、我々にとっては税収が当然不足する、そして、なおかつ企業が、過当競争になっていけば、それ自体、法人市民税の影響もありますので、今の財政状況で良いというわけにはいきませんし、まだまだ行政改革、財政改革を継続していく必要があるのが、今の宇都宮だと思っています。
副市長2人制、広報官について
記者 副市長2人制について、他の自治体だと、1人は国からの方、もう1人ははえぬきの方というパターンが結構あると思うが、今回、なぜ、はえぬきの方を2人選んだのかということをお聞きしたいのと、広報官のイメージというか、今は広報広聴課があるのですが、別に広報官ということで、ある意味官房長官というようなスポークスマン的な意味があるのか、どのようなイメージなのかお聞きしたい。
市長 副市長2人を、現場のはえぬきから選出し、議会にお諮り申し上げたわけですけれども、1人は現場のはえぬき、もう1人は、おっしゃるように外部から、国や民間の方とかいろいろな選択肢があると思います。もちろん考えました。その中で、この10年間が宇都宮の勝負だと思っているので、この10年間をしっかりとやっていただくためには、まずスタートの年でありますので、もっともベストな人間を選ばなければならない。それは、マネジメント能力、あるいはリーダーとしての統率力、そして経験の量というものを鑑みて、最終的には現場から2人だったということになりました。広報官でありますけれども、宇都宮市の発信力が弱いという点では、宇都宮の短所としてあげて良いのではないかと思うのですね。それをさらに強化していくためには、特にマスコミの皆さんのお力を借りたり、そしてそれを広く、宇都宮だけではなくて、全国、あるいは世界へ発信していくくらいの機会と制度つくっていかなくてはならないだろうということで、広報官をあえて設置をいたしました。
記者 それに関連して、広報官、情報統括官、CSR担当というのは、それぞれ何課に所属するとかというのは、もう決まっているのか。
人事課長 広報官につきましては、副参事職を予定しております。総合政策部の中に位置づけをして、席は広報広聴課になります。情報統括官につきましては、副参事職、総合政策部の中に置くわけですけれども、席は情報政策課になります。CSR担当ですけれども、主幹職を想定しておりまして、経済部の商工振興課の中に位置づけております。
普通教室等への空調設備整備事業について
記者 空調設備整備について、各派の予算要望の中では、エアコンではなくて扇風機を要望する声が強かったと思うが、なぜエアコンを選ばれたのか。また、市長のもったいない運動推進、環境配慮の点からいうと逆行するのかなと思うが。
市長 エアコンの設置ということで、各会派からも様々な要望がありましたが、何年か検討しておりました。その中で、扇風機も一つの案としてありました。ところが、扇風機ですと、教育委員会の方で調査等行いましたが、教科書やプリントが飛んでしまうとか、めくれてしまうとか、部分的にあたるところと、全く風が来ないところとがあるという現況もつかんでおりましたので、何が良いのかさまざま検討いたしました。一人ひとりにうちわを持たせれば良いのではないかとか、本当にまじめに考えましたけれども、最終的にクーラーがベストだろうということで決定をいたしました。そして、環境に対する配慮ですけれども、深夜エネルギーなどなるべくそういったものを使うとか、そのような配慮もしていきたいと思いますし、当然、時期によって5月から10月ごろまで、温暖化によって暑いと思いますね。暑いときにはつけますけれども、風が入るような時は、窓を開けて、風を入れて、クーラーをつけないというようなマニュアルもしっかりとつくって、環境に配慮したものにしていきたいと思っております。環境はこれからも強く推し進めていくつもりですし、宇都宮の柱としていきたいと思いますけれども、あまり角を矯めて牛を殺すようなことをやっていかないようにしていきたいのです。ギスギスやっていくのではなくて、全体的にみて、ただし配慮は十分していきたいと思っています。体力についても、教室が涼しいから休み時間に外に行かないということも、先行している横川西小でも見受けられないということですし、逆に見受けられないように先生方にも指導してもらいたいと思っています。
土地区画整理事業について
記者 旧2町の区画整理で、岡本駅西と中里原のふたつで、6ページにありますように、数字的には大きくなったが、市長から見て、合併したことにより、町のままよりも、事業のスピードが上がった、拡大が出来たと考えてよろしいか。それとも、町のままでも同じようなペースで、それに合わせたと考えたほうがよろしいか。市長自身としては、合併によってペースが速くなったと考えるか。
市長 私の解釈としては、みや未来トークやメールなど、何回かお邪魔して市民の皆さんとお話しして、その中で、土地区画整理事業に対する両地区の住民の皆さんの要望が強かったのですね。宇都宮のやり方から考えれば、スピードアップになるでしょうし、比較をすればですよ。これについては、そのような声も十分反映させていただきました。
記者 区画整理が進んだというのは、合併の成果と言ってもよいのか。
市長 そうでしょうね。
宇都宮ブランドについて
記者 既存のものを結び付けていくのか、それとも新しく立ち上げていくといことなのか。
市長 既存のブランド、餃子、大谷石、宇都宮城というものも育てて、さらに発信していかなければならないと思いますけれども、その他に新たな発掘もしていかなければならないと思っています。大谷については、国から名勝の指定をされておりますので、地元の方々も、更に膨らましたいというご要望がありますから、新たなバージョンアップ、そして発掘としては、特に農産物ですね。アグリファンクラブ、アグリネットワーク、特にネットワークの方で、新たな農産加工品の創出も今募集をしておりますし、また、実際に取り組んでおりますので、そういうことも含めたブランドの育成という位置づけと考えていただければと思います。
記者 発信していく中で、広報官の話がでていましたが、これは民間からの公募なのか、それともはえぬきでどなたか選ばれるのか。
市長 内部からはえぬきを選んでいきます。
10年後について
記者 市長は先ほど、宇都宮は今後10年が勝負とおっしゃっていたが、新年度がスタートの年にあたるということだと、あと10年間あるが、10年先も市長を続けていくのか。
市長 そればっかりはわからないですね。
記者 スタートの年とおっしゃったので。
市長 4年任期の最後の1年だと思っているので、全力で、命がけでやっていかなければいけないということですね。
農務関係について
記者 農業王国をつくるということで、かなりブランドにしても農業に力を入れている割には、農務関係の存在が弱いのではないか。
市長 農務部と商工部を一緒にいたしましたけれども、ご指摘のとおりでですね、それをカバーして克服して、さらに力を備え付けようということで一緒にしましたけれども、その中で、従来の農業の発想だけではなくて、しっかりと商品として売り込んでいく力、そして観光にしていく力、そういったものも考えて再編をいたしました。私は、機構的には十分なものだと思いますし、それが力を発揮するだけの素地になっているかと思います。力の発揮の仕方が、スタートしたばかりで十分でない面もあるかと思いますので、そこら辺を事業や予算で十分にカバーできると思いますので、20年度はさらに力を入れていきたいと思います。
記者 期待しています。
バイオマスタウンの推進について
記者 新規事業の中で、バイオマスタウンの推進というのがあるのですが、22ページに出ていますが、これはどのようなイメージで、バイオマスタウンというのが使われているのでしょうか。
市長 バイオマスタウン構想で、牛、豚等の糞などを茂木町で行っていると思います。そういうものを考えていかなければなりませんし、剪定、伐採をした枝等、そういったものも今は資源化しておりませんので、今後資源化出来るような、宇都宮全体のバイオマスタウン構想を構築していくという考えで予算に計上いたしました。
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