市長就任記者会見
(注)このページは、就任記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成20年11月20日(木曜日)午前11時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 2期目のスタートを迎えることとり、ご挨拶申し上げます。
市民の皆様には今回の選挙にあたり、温かいご支援をいただきまして、あらためて心から御礼を申し上げます。
わたくしは、平成16年11月の市長就任以来、「一人ひとりが輝く、活力あふれる新しい宇都宮の創造」を基本理念として掲げ、「小学6年生までの子ども医療費の無料化」、「親学・食育・徳育の推進などの教育改革」、「もったいない全国大会の開催」、「オリオンスクエアやうつのみや表参道スクエアの整備」、さらには「徹底した行財政改革」、また、「旧上河内町、旧河内町との合併」などに取り組み、「人間力」「都市力」の向上を推し進めてまいりました。今回、わたくしに再び市政をお任せいただきますことは、こうしたこれまでの取り組みを市民の皆様に評価いただいた結果であると感謝いたしております。
また、この選挙を通じ、あらためて、わたくしの使命は「50万市民の一人ひとりの幸せと、夢、希望を実現していくことである」との想いに至りまして、その重さに身の引き締まる思いでございます。
さて、昨今の社会経済情勢に目を向けますと、世界規模での経済不況の連鎖や、深刻な環境問題、また、本市においても到来が予想される人口減少など、行き先不透明な厳しい状況の中で、将来への不安や閉塞感が、日々、大きくなっているように感じます。そうした中にあっても、本市は、市民が安全安心な暮らしを送ることができるとともに、夢や希望を叶えられ、将来にわたって発展・繁栄していくまちでなければなりません。
このため、2期目におきましては、今年3月に策定した「第5次総合計画」をまちづくりの指針としながら、100年先も活力ある発展が続く持続可能な未来都市を目指し、「全国に誇れる良質で高度な生活都市」「出会い・ふれあいの北関東の中心的な交流都市」「たくましい地域力の実力都市」の実現を図ってまいります。
具体的には、マニフェストにも掲げました「子育て日本一を目指した子育て支援」、「救急医療への対応など保健・医療の充実」、「地域内交通をはじめとした新しい公共交通ネットワークの構築」、「うつのみやブランドの推進」、「徹底した行財政改革の継続的な推進」、「地産地消の拡充などによる農業王国うつのみやの確立」、「環境や健康にやさしいエコ・サイクル・シティ自転車のまちの推進」、「小中一貫教育の推進など学校教育の充実」などに、市民の皆様方と一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
最後になりましたが、あらためて初心に立ち返り、これまで以上に知恵と汗を振り絞って市政運営にまい進していく所存でございます。記者の皆様方にも、今後とも、なお一層のご支援・ご協力を賜りますようお願いいたしまして、あいさつといたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
質疑事項
【選挙を終えて】
記者 当選後,今日まで,どのように過ごしたか。
市長 モード切り替えと,お世話になった方へのごあいさつなどをして過ごしてきました。
記者 当選決定から本日まで,普段はできなかったことを何かしたか。
市長 朝から晩まで同じことをやっていましたので,普段できないことは,何もできなかったですね。今日のためにモードを切り替えようと思いましたが,ぱっとは,なかなか切り替えられないですね。
記者 選挙モードから行政モードへの切り替えということか。
市長 そうですね,選挙モードから,市長として公務をこなしていくというモードに切り替えるのは難しいですね。この記者会見あたりから変わっていくのでしょうね。(記者会見は)いつもやっていることですからね。
記者 選挙運動中,いろいろな市民と会ってきたと思うが,その中で印象に残った言葉などあるか。
市長 行く先々で,多くの方に集まっていただきましたが,まちづくり懇談会などとは違って,一方的に話して終わってしまうのです。そのため,あまり質問などをもらえなかったのですが,いつも集まっていただき,熱心に耳を傾けていただいたこと,そのようなことに対して,感激しましたし,感謝したいと思います。
【投票率について】
記者 投票率が極めて低調だった。約40パーセントという投票率について,どう受け止めたか。
市長 あそこまで下がるとは思わなかったですね。ですので,残念ですし,これは市長選に限らず,今後の国政選挙についても,やはりしっかりとした対応を考えていかないといけないでしょうし,自治会の加入率と同じように,関心を持っていただき,しっかりと口を出していただいて,監視をしながら行政を使いこなす有権者,市民になっていただきたいですね。そのための努力を,われわれはもっとしなければならないと思います。
記者 その努力とは,具体的な構想のようなものはあるのか。
市長 今,お話した,いろいろな所で話ができた方々というのは,自然に集まっていただいた方だと思うのですが,出てきていただけない方々に,市政について知っていただく,関心を持っていただくということを,もう少し足を使ってやっていかなくてはならないですね。ですから,まちづくり懇談会の形式というのも,少し,考え直さなくてはならないと思うのです。いつも出てきてくださる方とだけ会話をするのではなくて,そうではない方とも会話をすることによって,選挙におのずと関心を持っていただけるのではないかと思うのです。もちろん,その他にもいろいろな手法があるとすれば,それを探り当てて,実行に移していかなくてはならないでしょうね。
記者 投票率が低かった理由として,今,市民の関心が盛り上がらなかったのではないかという話があったが,そのことも含め,なぜかという理由を,市長としてどのように思うか。
市長 私は,台風の目の中でやっていましたから,周りがよく見えておらず,まだ分析にも入っていないので,わかりませんけれども,しっかりと分析をして,(理由を)探っていかなくてはならないと思います。各新聞社の皆さんも原因の分析をしていただけると思いますが,併せて,理由を探って,しっかりと対応する材料として使わせていただければと思います。
【選挙とLRTについて】
記者 投票率が低かったということについて。LRTが争点だと言われていた。3人がLRT反対を打ち出していた一方で,市長は(LRT導入は)決まっていないと言った。そのため,市民にとって,賛成か反対かの判断基準がなかったために投票率が低かったという意見もあるが,それについては,どのように思うか。
市長 それはないのではないでしょうか。LRTが争点にならないから(選挙に)行く必要がない,ということにはならないと思います。それ以外の政策を,私も掲げましたし,他の3人の方もLRTだけを言っていたわけではないでしょうからね。
記者 LRT 反対派の(3人の)合計票と,市長の票がほぼ同じだったことについてどのように思うか。
市長 それは,たまたま同じだというだけで,どういう理由で投票していただいたのか,あるいは違う人に入れたのか分からないですしね。新聞の出口調査では,LRT反対の立場でも私に入れていただいた方がいるということが出ていましたけれどもね。だから,拮抗しているからLRTの導入をどうする,という話にもならないでしょうし,また,私の政策のひとつに対して,拮抗したというのでもないのだと思います。
記者 今後,市長が市民に説明していくと言っているが,具体的にはどういう形で市民の判断を仰ぐのか。
市長 まずは,市民にしっかり説明をすることですね。それを心掛けなくてはいけないと思います。そのためには,どういう説明の仕方がいいのか,これから考えていかなくてはなりませんし,3会議から出る結論も,まだ受け取っていませんので,まずは,受け取ることから始まるのでしょうね。
記者 今回の選挙結果が,3会議に影響を与えると思うか。
市長 3会議は,淡々と今までの議論を踏まえて,まとめているのでしょうから,(選挙結果とは)関係なく(結果を)出していただけるのではないでしょうか。
【2期目の課題等について】
記者 2期目に当たっての,最優先の課題,施策を挙げてほしい。
市長 今から100年先を見据えて,基となる10年間の土台作りをしていかなくてはなりませんので,それが優先されるものだと思います。具体的には,住みやすさを作っていかなくてはなりませんので,分野別で挙げると,行財政改革, 教育改革,環境,農業改革,そういったものをしっかりやるということ,また,公共交通のあり方も考えなくてはなりませんし,人的には,子ども,障がい者,高齢者という弱者の方々に十分な対応をしていくこと,これが具体的に進めていく優先事項です。その他ということでは,不景気にどう対応していくか,即効性のある対応をしていかなければならないと思います。
記者 景気対策として具体的に考えていることはあるか。
市長 国に対する来年度の予算要求もしなければならないでしょうし,いかにして日本の中で消費が生まれるかという循環できるような政策を,予算としてしっかりと取っていただきたいというお願いをしなければなりません。ただし,お願いばかりしていたのでは全く進歩がありませんので,われわれ行政としても現場に対してしっかりと対応をとるという意味では,中小零細企業への融資枠を大きくしっかりと作っておくこと,場合によっては,議会にお願いして足らなければ補正(予算)を組まなくてはならないでしょうし,議会と一丸となって対応していかないといけない,大変大きな問題だと認識しております。
記者 今年度の枠は120億円。
市長 具体的には,来年度,150億円まで上げていきたいと思います。
記者 LRTの件について,市民に説明する時期の目途はあるか。
市長 3会議から(結論を)いただいて,どういう内容か今はわからないので,その内容によっても変わると思いますが,案として精査し,どういう風に説明していくか,何をポイントにするのかも探っていかなくてはならないので,少し丁寧に時間をかけなくてはならないと思います。(結論を)もらってすぐ,というわけにはいかないと思います。
記者 来年度中とも,まだ言えないか。
市長 その辺が理想なのでしょうけれども,来年度中とか,明確には言えないですね。
記者 今回の再選は,LRT導入の後押しになっていると考えるか。
市長 どうなんでしょうね。(票を)入れていただいた方々の票には,(候補者の)名前しか書いていないわけですからね。ただ,総合的に判断をしていただいたのだとは思いますね。LRTだけではなくて,4年間の成績と,これからの宇都宮をどう作っていくかを,両方しっかりと述べてきましたので。
記者 先ほどのあいさつの中で,救急医療体制のことについて触れたが,具体的に今,考えていることがあるか。
市長 各分野の方々,輪番制の病院も含めて,医師会,事業団,関係する方々全員に参画をしていただいている連絡会議が立ち上がりました。その中で,現場に即した対応をしていきたいと思いますので,その中の協議を見守って,出てきたことに対して,行政として,すぐ手を打っていきたいと思います。
記者 今の輪番制の3病院では,もう限界だという声が現場から上がっているが,救急告示医療機関を新たにその中に入れるという考えはあるか。
市長 現場から,輪番制をとっている3病院ではとても追いつかないという声は,既に協議が始まる前から出ていました。それに対して,支援をしてきましたが,それでも足らないということで,現場から,そこに救急告示病院も入っていただいて輪番制の病院を増やして対応できる,または対応すべきだという声があれば,行政としても,しっかり支援をしていきたいと思っております。
記者 今日の職員訓示の中で触れていたが,市長がトップ5の都市を目指すことについて。選挙中も,札幌,仙台,名古屋,広島などを挙げて,同じようなトップ5に入る都市を目指すと言っていたが,全国には他にも政令市や人口規模で50万人を超える都市はある。これから市政運営を進めるに当たって,トップ5に入れたか,あるいはどれくらい近づくことができたかは,どのような基準や指標で判断するのか。
市長 日本一政策というのを掲げて,職員から提案をもらい,4年間進めてきました。さまざまな分野で,数字的に見て,行政としてナンバー5を目指していきたいと思います。ですので,財政だけ,というのではなく,総合的に見て,何とかベスト5に入れるような土台作りをしていきたいと思っています。
【市長会について】
記者 市政とは直接関係ないが,昨日,足利市の吉谷市長が,次期の市長選には出馬しないと発表した。足利市長から連絡等あったのかも含めて,この点についての感想は。
市長 新聞でしか読んでいませんが,来年5月の市長選には出馬をされないという報道だけは伺いました。また,吉谷市長と,そのことについては,まだ話をしていません。お会いしたのは16日の夜に,事務所にお祝いに駆けつけていただきましたので,そのときに,感謝の言葉を述べた程度です。
記者 吉谷市長は市長会の会長をしている。次の会長は,佐藤市長も含めて,どのような人がふさわしいと思うか。
市長 吉谷市長にまだやっていただきたいですよね。市長会では,リーダーシップをとっていただき,全国市長会でも物申す会長でありました。あの卓越した手腕とリーダーシップで,私としてもまだまだお願いをしたいという気持ちでいっぱいです。
【地域内交通について】
記者 選挙中に,市内の全地区に地域内交通を整備すると言っていたが,地域内交通についての具体的なスケジュールは。
市長 地域内交通については,早期に構築していかないと,超高齢化社会は目の前に迫っていますから,高齢者,障がい者,車の免許が取得できない若年層,そうした方々の足を早く確保していくことは,スケジュール上も,大変,切羽詰まった状況にありますので,なるべく早く行っていきたいと思います。
記者 何年以内か。
市長 3年くらいとか,目標が立てられればいいのでしょうけれど,実際に3年でできるかどうかは,住民の皆さんが立ち上がっていただけるかにかかっていると思います。行政が一方的にやってしまうと,失敗してしまうと思うのです。やはり,ニーズにあった,その地域の実情に合わせた地域内交通づくりをしていかないと維持できなくなってしまいますので,清原方式をモデルとして,各地区に作っていかなくてはならないですね。ですから,3年くらいでできればいいのでしょうけれど,地域の都合があるでしょうから,それに合わせて整備していくという形ですね。
記者 全地区というと,市内をいくつに分けるのか。
市長 地区の中には,単純に考えても,連合自治会の39地区があります。ただし,その中には,ひとつの地区で人口が多いところと少ないところがありますから,それも考えていかなくてはなりません。いずれにしても「この地域だけない」ということは,ないようにしないといけません。
【定額給付金について】
記者 定額給付金について,佐藤市長,個人的には,あの制度をどう思うか。
市長 いろいろな支援策があると思いますが,今回の支援策に関しては実行するということですから,私は,速やかに実行していただきたいと思います。
記者 所得制限を自治体にまかせる方式については,どう思うか。
市長 まかせると言っていただけるのはありがたいことですけどね。なかなか今まで,地方にまかせると言われたことがないですからね。そういう点ではありがたいことですけれども,ただ,決めるまでに,各市町村と連携をとりながら進めていただけると,ありがたかったですね。これからも時間がありますから,まだまだ市町村の声を十分に聞いていただいて,進めていただけるとありがたいと思います。
記者 所得制限を設けるかどうか,宇都宮市はまだ対応を決めていないのか。
市長 まだ決めておりません。個人的には,所得制限を設けずに,市民の皆さんに一律に,というのがいいと思いますけれどね。ただ,一番懸念されるのが,宇都宮市の窓口となるところに,どれだけの事務量がのしかかってくるのか,実際に実施をしたときに,正確に事務を取り扱う時間が十分にあるのか,ということですね。
【栃木SCについて】
記者 栃木SCが今度,昇格するだろうということで,5千万から1億円の増資が必要だという。宇都宮として,お金を出す予定はあるのか。
市長 予定は今ないですが,栃木SCは,あれだけいい成績を,がんばってとっていただきましたし,その情熱で,フロントというのですかね,今,一生懸命に資金づくりに奔走しているところですから,その中でがんばっていただきたいと思いますし,それをしっかりと見守らせていただきたいと思います。
記者 もし,栃木SCから出資の要請があったときは,どうするか。
市長 そういう要請はないのではないでしょうかね。
【まちづくりについて】
記者 JR駅東口地区の整備について,景気の後退に伴う民間の業績悪化で,影響はないのか。また,中心市街地の千手・宮島町のほうはどうなっているか。
市長 駅東については,グループ七七八が優先権を持って事業を進めており,この不景気ですから大変な思いをしていらっしゃるとは思いますが,当初の目的どおり成し遂げていただきたいと思います。また,千手・宮島地区に関しましては,準備組合がようやく出来上がりました。組合設立に向けて,それぞれの関係者の方,地権者の方が,一体となって進んでいるという報告を受けていますので,支えていきたいと思います。現段階で,どこまでいっているか把握をしていないのですけれども,止まらずに順調に進んでいると思います。
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