新春記者会見平成21年1月
(注)このページは、新春記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成21年1月5日(月曜日)午前9時45分から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに輝かしい新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
年頭にあたりまして、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。
わたくしは、昨年11月の市長選挙におきまして2期目の当選を果たすことができ、気持ちも新たに新年を迎えたところでございますが、あらためて、市政を預かる者としての責任の重さを実感するとともに、初心に返り、気を引き締めて、未来に向けたまちづくりに果敢に取り組んで行こうと決意したところでございます。
昨年を振り返って
さて、昨年を振り返りますと、「経済情勢」におきましては、まさに「混迷」と言う言葉に集約される世界的な金融危機により、株価の下落や、急速な円高の進行、更には企業の多くが業績を下方修正するなど、「厳しく不透明」と評される近年の中でも、まれに見る激動の年でありました。
また、「自然環境・社会情勢」におきましては、中国四川での大地震や、岩手・宮城内陸地震、国内各地でのゲリラ豪雨といった天災や、「食」における薬物混入や偽装といった人災が相次ぐとともに、生命を軽視した痛ましい事件や、救急医療の現場での悲しい事件などの思いもよらない問題が起こりました。
こうしたことを目の当たりにするたびに、あらためて人としての在り方を見つめ直し、自然との共存や、人と人が互いに尊重しあい、支えあう、互助・共助の社会づくりが大切であると感じました。
こうした中、昨年の北京オリンピックにおける日本選手の数々の活躍や、化学・物理学分野における日本人4人のノーベル賞同時受賞の快挙の知らせは、私たちに、心からの感動と自信を与えるとともに、高い目標に向かって努力し続けることの大切さを教えてくれました。
また、本市におきましても、「栃木SC」の悲願のJ2昇格や、「リンク栃木ブレックス」のトップリーグでの活躍などは、私たちに、大いに夢や感動・情熱を与えてくれました。
更に、昨年末には、北関東自動車道の栃木・茨城間の開通により、本市の広域的な交通アクセスが向上するなど、本市の魅力や存在感がますます充実し、「選ばれる都市」として花開く時に向けて、芽吹いた年であると言えましょう。
年頭にあたっての決意
私は、これまでの4年間を通じ、本市が存在感と求心力を有する 魅力と活力に満ちた「持続可能な都市」となることができるよう、その礎となる「人間力」「都市力」の着実な向上を図ってまいりました。
しかしながら、昨年来の大変厳しい経済環境のもと、市民や企業に不安感が漂う今こそ、本市の真の実力を発揮すべき時であり、総力を結集して、この与えられた試練を克服していかなければなりません。
このため、本市の持つ底力や魅力、潜在能力を最大の強みとして、これまでの取組を更に加速するべく、教育、農業、行財政、公共交通などにおける制度や仕組みの更なる「改革」と、都市の風格や存在感など、新たな価値を生み出していく「創造」に併せて取り組み、確実に「100年先も活力ある発展が続く持続可能な都市」を実現してまいりたいと考えております。
そのため、今年を、未来に輝く 揺るぎない宇都宮のまちづくりに向けて「力強く歩んでいく年」と位置づけ、私は、その想いを胸に、いかなる困難があっても、勇気と情熱を持って取り組んでまいります。
平成21年の主な取組
このような決意のもと、まず、喫緊の課題である経済対策を最優先とし、昨年12月に発表した、制度融資の拡充や、雇用対策に加え、中心商業地の活性化や中小企業への支援など、必要な対策を、全庁を挙げて実施していくとともに、本年は、昨年3月に策定した「第5次総合計画」を指針としながら、「全国に誇れる質の高い生活都市づくり」、「出会い・ふれあいを育む交流都市づくり」、「たくましい地域力を備えた実力都市づくり」の3つのまちづくりに取り組んでまいります。
一つ目の「全国に誇れる質の高い生活都市づくり」につきましては、宇都宮で生まれ育った方々、また、本市に移り住んで来られた方々が、安心感や快適性などを実感し、幸せで豊かな人生を送ることができるまち、高齢者、障がい者、子どもをはじめとした全ての市民にとって優しく住みやすいまちを目指し、「幸せ力」を向上させていくことが重要であります。
そのため、まず、安心して子どもを産み育てることができるよう、子育てに対する不安や負担の軽減を目指した、不妊治療・妊産婦医療の充実や、子育てに関する情報の総合的な提供など、妊娠から出産・育児までの切れ目のない支援により、「子どもを生み育てるなら宇都宮」と言われるような基盤づくりに取り組んでまいります。
また、高齢者の方々が、生きがいをもち、地域で生き生きと暮らしていけるよう、「みやシニア活動センター」での高齢者の地域貢献活動や再就職のための相談業務の充実など、「元気なシニアの活動支援」に取り組んでまいります。
更には、障がいのある方の自立や社会参加を促進するため、授産品の商品開発や販売促進などの就労支援策に取り組むとともに、障がいを持つお子さんの放課後預かりの充実などに努めてまいります。
また、全ての市民が健康で安心して暮らせるよう、全国的な課題である救急医療において、救急医療機関の連携の促進や、それら医療機関への支援の拡充を図り、緊急時においても適切、かつ安定的に、必要な医療を受けることができるよう、「救急医療体制」の更なる充実に努めてまいります。
また、「安全・安心」面では、市民が不安を感じることなく、心安らかに暮らすことができるよう、児童・生徒の安全な学習環境を早期に確保するため、「学校施設の耐震化」に、計画的に取り組むとともに、いまだに大きな社会問題となっております、いわゆる「振り込め詐欺」による被害を最小限にくい止めるため、出前講座などによる啓発活動に継続して取り組んでまいります。
また、「総合的な交通ネットワークの充実」につきましては、快適で利便性の高い市民生活と活力ある経済活動を支える、誰もが移動しやすい 交通環境を実現できるよう、「宇都宮市 都市・地域交通戦略 策定協議会」におきまして、将来を見据えた、新たな公共交通ネットワークの在り方を検討してまいります。
更に、公共交通不便地域における生活の足となる、地域内交通の市内各地域への円滑な導入を促進するため、住民説明会などの啓発活動を引き続き実施するとともに、新たな支援の仕組みの構築に取り組んでまいります。
LRTにつきましては、現時点で導入が決まっているわけではございませんが、地球環境問題や超高齢社会への対応はもとより、本市の将来を見据えた持続可能なまちづくりを目指していくためには、重要かつ必要な公共交通機関であると考えております。
このため、新交通システム検討委員会等の検討結果を踏まえ、市民の皆様への説明会やオープンハウスの設置など、あらゆる機会を捉えて、丁寧に説明させていただき、また、ご意見を十分に伺いながら取組を進めてまいります。
また、「道路ネットワーク」につきましても、上河内スマートインターチェンジへのアクセス道路を平成21年度末までに完成させ、フルアクセス化を実現するとともに、宇都宮・鹿沼インターチェンジ間における新たなスマートインターチェンジ整備の具体化に向けた取組を進め、本市への広域的なアクセス性の向上を図ってまいります。
また、「深刻化する地球環境問題への対応」におきましては、CO2を排出しない移動手段であり、またスポーツとしての魅力にもあふれた自転車の利活用を促進し、環境や健康にやさしい「エコ・サイクル・シティ」として「自転車のまちづくり」を推進していくとともに、「太陽光発電の導入促進」など地球温暖化対策の取組を、更に進めてまいります。
また、本市が全国に先駆けて発信してまいりました「もったいない・うつのみや運動」につきましては、全国大会の開催等を通じて着実に醸成されてまいりました市民の意識や行動力が、更に発揮されるよう、市民活動組織を設立するなど、市民が身近な生活から環境保護に取り組むための仕組みづくりを進めてまいります。
二つ目の「出会い・ふれあいを育む交流都市づくり」につきましては、将来の道州制の州都を見据え、本市の持つ高い魅力や風格、存在感などを更に磨くとともに、市民の心優しい気質に根ざした「おもてなしの心」を高め、これらを発信し、伝達していくことにより、市内外の人々や事業者から「選ばれる都市」となるよう、都市の「ブランド力」を向上させていくことが重要であります。
そのため、まず、多くの人や、もの・情報が更に集積し、交流する、広域的な中心性・中枢性を高めていくため、「都市機能や交流機能の強化」と「機能的で魅力ある拠点の創造」に取り組んでまいります。
「都市機能、交流機能の強化」につきましては、「宇都宮駅東口地区」におきまして、東西自由通路の整備を進めるとともに、地区のシンボルとなる拠点施設につきましても、世界規模での経済情勢の変化の中で、事業を取り巻く環境を、慎重かつ万全を期して見極めながら、パートナーであるグループ七七八とともに、その早期実現に向け、引き続き全力で取り組んでまいります。
また、「市街地再開発事業」につきましては、二荒山神社周辺の「馬場通り西地区」、JR宇都宮駅西口の「第4B地区」における事業の早期完了や、「千手・宮島地区」での事業着手などに向け、それぞれの進捗状況に応じた支援を行ってまいります。
また、「中心市街地の活性化」につきましては、これまで「都心部グランドデザイン」に基づき、「オリオン」、「うつのみや表参道」の両スクエアなどの交流拠点の整備や、各種イベントの開催などにより、一定の効果を上げてきたところでありますが、今後、更に中心部の活力向上を図るため、官民一体となった効果的な取組や、都市機能の集積・高度化による拠点性向上に資する施策などを盛り込んだ、新たな「中心市街地活性化基本計画」を、21年度内を目途に取りまとめてまいります。
更に、都市構造のあり方につきましても、本市の土地利用や都市構造の整備方針を定める、新たな「都市計画マスタープラン」を、21年度内に取りまとめていくなど、中心市街地をはじめとし、本市の地域拠点のそれぞれが、個性や魅力を高めるとともに、連携しながら輝きを放つ「ネットワーク型コンパクトシティ」の形成に向けた、取組を進めてまいります。
一方、「機能的で魅力ある拠点の創造」につきましては、雀宮地区におきまして、「(仮称)第3図書館」の本体工事に着手し、23年度の科学技術高校の開校と合わせた開館を目指すとともに、東西自由通路や駅東口広場といった駅関連施設のほか、周辺道路などの本格的な工事を進めるなど、本市南部の拠点化を、着実に進めてまいります。また、上河内地域、河内地域におきましても、それぞれ「中里原」地区、「岡本駅西」地区における土地区画整理事業を着実に推進してまいります。
また、都市の「ブランド力」の向上では、都市の個性を磨き上げ、本市の価値や存在感を、全国にアピールしていくため、「本市らしさ」を表すシティ・アイデンティティの確立や、情報発信のための拠点づくりなどによる「宇都宮ブランド」の構築に取り組むとともに、「おもてなし運動」の推進によるホスピタリティの向上、首都圏に向けた「観光セールスの強化」などを進めてまいります。
また、特に、先ほど申し上げました、昨年、市民やファンに多くの夢や感動を与えてくれた「栃木SC」や「リンク栃木ブレックス」、また、新たに誕生したプロサイクリングチームの「宇都宮ブリッツェン」などのプロスポーツは、本市のスポーツ振興のみならず、「我がまちのチーム」の存在による郷土愛の醸成や、活力と魅力あふれるまちづくりに、大きな効果が期待できますことから、ホームタウンといたしまして、広報活動などの ファン層拡大の支援や、活動環境の向上に取り組むなど、本市の誇れる地域ブランドとして積極的に支援してまいります。
3つ目の『たくましい地域力を備えた実力都市』につきましては、北関東唯一の50万都市であり、また、「商・工・農」がバランス良く展開されるなど、高い潜在能力を有している本市は、持てる力を十分に発揮しながら、地球環境に配慮し、社会・経済環境の変動にも強い産業構造を形成していくとともに、それらを支え、実現する人間力の高い人材の育成や、地域力の向上など、都市の「底力」を鍛え上げていくことが重要であります。
そのため、まず、「人間力の向上」につきましては、「次代を築き担う人材の育成」を進めていくため、人格の基礎が培われる義務教育の9年間を通し、知力、体力、豊かな人間性などを全ての児童生徒が修得できるよう、本市独自の小中一貫教育制度の導入に向け、引き続き取り組んでいくとともに、児童生徒が快適な環境のもとで学習し、また、生活することが出来るよう、先ほども申し上げました「学校施設の耐震化」と併せて、「小学校普通教室等の冷房化」を進めてまいります。
次に、「強い産業構造の形成」につきましては、本市の資源を最大限に生かしながら「地域産業の発展支援」に取り組み、新たな雇用や経済効果などの「活力」を生み出し、本市の産業に一層の厚みを持たせる「新規立地の誘導」や、「中小企業の振興策」の充実を図るとともに、市民の方は もとより、UJIターンによる市外からの新規参入を促進するなど、「新規起業者支援」の充実を図ってまいります。
また、「『農業王国・うつのみや』の確立」では、農商工の連携により農畜産物の付加価値を高める「アグリネットワークの推進」や、「農畜産物のブランド化」、「地産地消の推進」に取り組むとともに、新たに、新規就農者に対する支援と女性の農産物加工・販売への参画などを進める「地域農業 担い手育成総合支援事業」や、 菜種油の採取と活用、その廃食用油の再利用に一体的に取り組む「菜の花プロジェクト」を進めてまいります。
また、「地域が主体となったまちづくり」では、さまざまな分野で社会貢献活動に意欲的に取り組む事業者を支援していく「宇都宮版CSR制度」の充実を図りながら、企業と市民、行政が一体となったまちづくりを進めるとともに、「行政サービス」におきましても、市民の方々が、より利用しやすいサービス体制の充実を目指し、「市政情報コールセンターの設置」に向けた取組を進めてまいります。
21年度予算編成
以上、新年度の主な取組の概要を申し上げましたが、これらの具体化に向けまして、現在、予算編成を進めております。
昨年、秋以降の国内景気の急激な落ち込みにより、非常に厳しい財政状況が見込まれますが、予算編成にあたりましては、喫緊の課題であります経済対策として、中小企業の支援や公共事業の確保などに積極的に取り組むとともに、都市基盤の整備や、子育て支援、安全・安心なまちづくりなど、第5次総合計画を着実に推進し、本市が魅力と活力にあふれるまちとして、将来にわたり、持続的に発展していくための予算となるよう、鋭意取り組んでまいります。
21年度執行体制
最後に「執行体制について」でありますが、新年度におきましても、たくましい「実力都市」を目指していくため、引き続き、簡素で効率的な執行体制の構築に取り組んでまいります。
21年度につきましては、本市の持続的な発展に向け、より健全な行財政運営が求められておりますことから、行財政改革を推進していくため、これまで以上に事務事業のスクラップや事務処理の改善に取り組めるよう組織の再編・強化を図ってまいります。
また、「うつのみやブランド」の推進に向け、戦略的な取組を全市一体となって展開していくための体制を整備するとともに、「農業王国うつのみや」の実現に向け、地産地消の更なる推進や農畜産物の消費・販路の拡大など、これまで以上に農業の振興に取り組んでいくための体制を整備してまいります。
むすび
以上、年頭にあたり、抱負の一端を申し上げましたが、私は、本市が、北関東の中心都市・将来の州都を見据えた都市としてはもとより、わが国の発展に大きく貢献する存在感のある都市となるよう、これまで以上に知恵と汗を振り絞って市政運営に邁進していく所存であります。
社会構造の変革や、100年に一度とも言われる経済危機など、現在の社会情勢は、近代国家の在り方を模索した激動の明治時代のごとく、大きな転換点を迎えています。
明治時代を描いた司馬遼太郎の代表作、「坂の上の雲」には、近代文学の発展に多大な足跡を残した正岡子規や、平和を願いつつ、国の未来のために何ができるかと自らに問い続けた秋山兄弟など、新たな時代を切り開いた先人達の志の高さや行動力が、生き生きと描かれております。
私も、こうした高い志や、気概を持って市政に取り組み、宇都宮の明るく確かな未来を、市民の皆様と「共に信じ、共に目指し、共に行動していく」1年としたいと考えております。
皆様の、より一層のご支援、ご協力を、よろしくお願い申し上げます。
資料
質疑事項
記者 昨年末に緊急経済対策の発表があったが、現段階で、新たに追加を考えている政策はあるか。
市長 本部の方で、様々な情報を収集して、必要なものがあればやっていきたいと思っておりますが、今のところ、情報収集に徹しています。
昨年末に発表した内容を、これからも引き続き行いながら、新たな手が必要ならば、早急に政策として取り組んでいきたいと思います。
記者 4点伺う。
まず、ひとつ目。子育て支援の充実について、親の経済格差が子どもの格差にもつながる気がする。無保険の子どもに象徴されるように、親の経済格差が子どもにも現れてしまっている。
「子どもを育てるなら宇都宮」という中で、子どもは親を選べないのだから、政策として、こうしたことに対応していくことが必要ではないか。法律で裏づけがなくても、政策として踏み込み、子どもの格差を少なくしていくという取り組みが必要だと思うが、いかがか。
ふたつ目は、地球環境問題への対応について。自転車のまちづくりについて、昨年、自転車の振興策として、国土交通省が全国100カ所を指定し、宇都宮市も100カ所の中のひとつに選ばれた。中心市街地から東へ、白楊高から国道4号線へ向かう広範囲が指定された。
しかし、基本的に、自転車と歩行者共存という形で行われているので、自転車と歩行者を分離しなくては、怖くて自転車に乗れないと思う。
特に、高齢者などは、ぶつかった場合に骨折の危険性がある。そのため、自転車のまちづくりに当たっては、怖くて自転車に乗れない道路を解消していく必要があると思う。
独立した自転車道を考えていったらどうだろうか。
3つ目は、「出会い・ふれあいを育む交流都市づくり」の、市街地再開発事業の推進について。相当の税金を投入しても、民が乗ってこないというか、もう少し、住民が、自らの力を発揮していく必要があると思う。
湯布院などでも、市民の熱意が大切な役割を果たしている。
そうした中で、もう少し、住民のやる気を引き出すことはできないか。せっかく税金を投入しても、有効に活用されないような気がする。市はそのあたりを考えていくべきではないか。
最後に、たくましい地域力を備えた実力都市づくりの中の、菜の花プロジェクトの推進について。
これは、小山市では結構、進んでおり、菜の花議員連盟が主導権をとってやっていると思う。
宇都宮市では、横川地区の農業集団に依頼してやっていると思うが、もう少し、菜の花議員連盟の取り組み、循環させた取り組みであるが、これらを宇都宮市でも強化していってほしいと考えるがいかがか。
市長 まず、子育て支援についてですが、「子育てをするなら宇都宮」と、そのためには、切れ目のない子育て支援に取り組んでいかなくてはなりません。
それと併せて、ご指摘の格差については、親の責任は子どもの責任ではありませんので、特に、保険証の交付については、(1カ月有効の)短期の被保険者証を発行しており、期間が切れたとしても、当然、状況が改善されなければ、更に3か月間程度、延長して使えるように、行政として配慮してまいります。
親の経済力に関係なく、安心して医療が受けられるようにしてまいります。それ以外の子育て支援策については、まだまだ考えられるものがあると思います。
子育て日本一を目指しているのですから、これからの政策を、当然、21年度の予算の中でも考えていかなくてはならないと思っています。
2点目の、自転車のまちづくりですが、自転車と歩行者、さらに自動車との分離は必要ですし、自転車で通勤通学だけでなく、自転車で健康づくりができる、ということも視野に入れていかなくてはならないと思います。
そのためには、交差点を含めて、歩道や自転車道の整備が必要です。
自転車は本来車道を走るわけですが、これだけ自動車が増え、また、ラッシュなどもある状況では、危険を感じる方も多いと思いますので、ご指摘の通り、しっかり分離して、自転車道を整備していくことが必要だと思います。
そのためには、行政としても予算が必要でありますが、道路特定財源で一般財源化されますので、厳しい予算の中でありますけれども、しっかりと歩道や自転車道の整備を、徐々にではありますが、自転車のまちづくりを掲げる宇都宮として、していきたいと思います。
3点目の、中心市街地再開発事業の推進についてですが、民間の力が最も大切だと思います。
そこに、行政が応え、支援をさせていただき、都市の魅力を作っていくことが、中心市街地の再開発の基本だと思っています。
中心市街地の中でも、地権者の方が、前向きに自らの土地を提供していただいて、更に、行政にも土地を寄付していただいたりして、表参道スクエアをはじめ、一生懸命取り組んでいただいているところです。
それ以外の街の中の商店街の方々、青年部の方々も、例えば「宇都宮骨董市」を復活させたり、「宮の市」などに取り組んだりしていただいています。
これらのことは、7、8年前は考えられなかったと思うのです。
だんだんと、まちなかネットワーク会議等が機能し始めて、街の中の方々も、行政ばかりに頼るのではなく、地価の上昇や経済状況が回復するのをじっとがまんするというのから抜け出して、自ら汗をかいていくという形に変わってきたのだと思います。
まだまだパワーを出し切っていないとは思いますが、行政としても、パワーが出しきれるように、しっかりと支援をしていきたいと思います。
最後の菜の花プロジェクトについてですが、行政だけでやっていても仕方がありませんし、せっかく立ち上がってくれた超党派で進めている議員連盟の方々と連携するのは当たり前ですし、当然、議員からも様々な要望や支援の依頼がきておりますので、経済部が中心となって一緒に進めております。
できれば、ここに、更に民間の方々の力、企業が入っていただけると、前進し、パワーもアップされると思いますので、議員連盟との連携はもとより、各企業や市民の方々、団体の方々にも取り組んでいただけるように、来年度は呼びかけをしていきたいと考えております。
記者 新年度の予算編成について、財政状況が厳しい中で、経済対策や中小企業支援などを行うということだが、前年と比べるとどのようになるのか。
市長 これから査定を行うわけですが、危惧しているのが、市税、すなわち自主財源がどれだけ確保できるかということです。
これまで、財政改革を進めてきましたので、財政調整基金などの基金を増やすことができています。そのため、ある程度のことには耐えられるような基金になっておりますが、底が見えない経済状況の中で、底でも見えれば、あと1年、2年がんばれば、となり、予算の組みやすさというものがありますが、今のところは、底が見えないという中で、どういう予算を組んでいくのか、フレームしかできていません。
中の細かい点については、これからの査定で考えていきながら、結果的に、その数字が昨年度と比較すると、プラスになるのか、マイナスになるのかということになるのだと思います。
記者 そのような中で、中小企業支援や公共事業などを行うと、ほかの部分にしわ寄せが行ってしまうことにならないか。
市長 いかに宇都宮の中で、税金が投入され、お金が循環できるように、そのような予算の配分を心掛けていかなくてはならないと思います。そこが腐心するところのひとつだと思います。
それが中小零細企業に対する支援策のほかに、必要な施策だと思います。
記者 公共交通のことで、LRTのオープンハウスとあるが、これは、どのようなもので、いつごろできる予定か。
市長 細かい点は、後で説明しますが、疑問を持った市民の方、あるいはアイデアなどをお持ちの方、または、反対している方の中にも、明確な反対のご意見があるでしょうから、そうした方がいつでも来て、行政に説明を求める場所、あるいはわれわれも丁寧にご説明をさせていただく場所を設置したいと考えています。詳しくは総合政策部長から。
総合政策部長 来年度から、地域にきめ細かく入るとともに、常時、そのようなオープンハウスを設置して、いつでも気軽に、いろいろな質問ができる場所としたいと考えています。
今のところは、地区市民センターあたりがいいのかなという気がしますが、これは、例示でありまして、今の時点では、いろいろなところを含めて、検討したいと思います。
また、いつごろからやるのかについても、これから検討を行いますが、市民の方にとって、十分、わかりやすい内容になるように、発表の仕方、展示の仕方を工夫していきたいと考えております。
記者 来年度中に開設か。
総合政策部長 そうですね。
記者 市内に何カ所くらい設置する予定か。
総合政策部長 現時点では未定です。
記者 複数個所を予定しているか。
総合政策部長 複数個所ですね。
記者 説明会をそこで行うということか。
総合政策部長 それは、また別ですね。ただし、同じ場所で行うかもしれません。
記者 説明会の頻度などもまだ決まっていないか。
総合政策部長 できるだけ地区単位まで行いたいと考えています。
市長 ただし、それだけでは、出てきていただける方、賛成反対も含めて、カバーできないと思いますので、オープンハウスの設置とか、あるいは、要望があれば出前講座なども行い、対応していかないと、多くの方々に説明をさしあげるということにはならないと思います。
そのため、今後、回数や手法について検討し、ただの説明会に終わることなく、オープンハウス、出前講座、様々な方策をとって、説明をさせていただきたいと思っております。
記者 新交通システム検討委員会が終わり、結果が出た後に、オープンハウスの設置となるのか。
市長 はい。
記者 新年度の執行体制の中で、組織の再編・強化とあるが、具体的にポストの新設等、考えていることはあるか。
市長 具体的に、はっきり新設とか、統廃合も考えておりますし、市民の方に利用しやすい、わかりやすい体制も作っていかなくてはならないと考えております。それを前提に、これから詳細を詰めていきたいと思っております。
記者 プロスポーツの支援策の活動環境向上だが、具体策があるのか。栃木SCから、市サッカー場のナイターなど要望があると思うが。
市長 栃木SCの平出のサッカー場については、要望をいただいて、人工芝を整備しましたが、クラブハウスの要望がきています。
あと、夜もできるようにと、ナイターの照明ですね。夜もできるとなると、当然、市民の皆さんの利用範囲が広がってきますので、ただ、お願いしているのは、SCの皆さんに、環境を整えていただいて、地元の方々も、市民の皆さんも、ナイター設備が必要だとなれば、すぐに対応できるように、行政としては支援をしていきたいと思っております。
ブレックス関係ですが、市の体育館も、様々な全国大会や関東大会が、このような不景気の中でもしていただける要素がありますので、ブレックスの要望である、市の体育館の再整備については、できる限り早くしていきたいと思っていますが、これは様々な公共施設の整備の優先順位がありますので、その中で、最大限、なるべく優先して考えていきたいと思っております。
また、自転車のブリッツェンですが、ここにきて、スピード感を増して、会社設立を行って、がんばっていらっしゃいますので、自転車のまちを作るという点では、大きな、シンボル的なものになると思いますので、行政としても、いろいろな要望に対して、お話があれば、支援をしていきたいと思っております。
記者 昨年11月に、JR宇都宮駅東口の整備について、企業グループから、事業計画提出の延期の申し出があったが、その後の進展は。
市長 今年の3月、つまり、本年度末まで時間をもらいたいという話でしたので、それまで、こちらとしては待っている状態です。
総合政策部長 申し出があっただけで、その後の大きな動きはありません。
記者 渡辺喜美氏の報道について、市長の感想は。
市長 テレビに出たいとか、目立ちたいとかというパフォーマンスだと言う方もいらっしゃいますが、私は、元大臣と話をさせていただきましたけれども、そんなことは決してないと思います。
本当に、高邁な、高い志のもとで、自分に責任を持ってとっている行動だと思っております。すばらしいことだと思います。
記者 地球環境問題への対応について、宇都宮は、自転車のまちづくりを目指し、全国規模でもったいない運動をしているまちであるのに、市長の公用車が大排気量車である。
これは、行動で示す必要があるのではないか。市長の考えを聞きたい。
市長 職員やわれわれも、環境に配慮した考えを持つだけではなくて、行動もしなくてはならないと思います。
そういう点では、今、おっしゃった公用車の考え方も、これから変えていかなくてはなりませんし、実際、変えられるものは変えているのです。
車種やメーカーはバラバラですが、ハイブリッド車、廃油を使った運転も行っておりますし、なるべく環境負荷の少ない、通勤手段を取るようにと、第一、第三の水曜日には、エコ通勤デーを職員に呼びかけています。
明後日がエコ通勤デーとなりますが、そのときは、私もバスで通っていますので、これからも徹底していきたいと思います。
当然、新たな車を買い換える時には、環境に優しいということを考えるということは、常識だと思います。
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総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
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