新春記者会見平成22年1月
(注)このページは、新春記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成22年1月4日(月曜日)午前9時45分から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、気持ちも新たに、希望に満ちた新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
本年が皆様にとって明るく、幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
昨年を振り返って
さて、昨年を振り返りますと、経済危機による長引く景気低迷により、市民の生活を支える雇用の情勢は、全国的に厳しいものでありました。
重ねて、新型インフルエンザが国内外で大流行するなど、人々の間で、社会や暮らしに対する不安感や閉塞感が、近年でも特に強まった年だったのではないか、と感じております。
また、こうした中、国民が政権交代を選択するなど、昨年は総じて、現状からの変革を求め、懸命に模索を重ね続けてきた一年であったと捉えているところであります。
本市におきましても、例外なく、急激な景気悪化の影響を受け、本市経済は大きな打撃を被りました。
その厳しい経済状況の中で、金融対策をはじめとする各種の経済対策や、二次救急医療体制の強化、学校施設の耐震化など、市民の安全と安心に直結する取組を、優先的に進めてまいりました。
しかし、一方で、JR宇都宮駅東口地区の整備が延期を余儀なくされるなど、総合的なまちづくりの推進にあたり、より粘り強い対応が求められている状況にあると感じております。
このような中で、明るい話題となったのが、本市にゆかりのある方々の、国内外での目覚しい活躍でございました。
自律型ロボットの世界的なコンテストである「ワールド・ロボット・オリンピアード」において準優勝をおさめた宇都宮工業高校のチームの皆さん、世界のチェロ奏者の登竜門である「ロストロポービッチ・コンクール」において見事に日本人初優勝を果たした本市出身の 宮田 大(みやた だい)さん、また、「第2回ワールド・ベースボール・クラシック」での日本代表チーム連覇に貢献した 文星芸術大学付属高校出身の片岡 易之 (かたおか やすゆき)選手など、大勢の俊英たちが、様々な分野で、華々しい成果をあげられました。
また、「宇都宮ブリッツェン」が、日本初の 地域密着型プロ自転車ロードレースチームとして始動し、自転車競技のみならず、自転車を通した地域貢献に、積極的に取り組んでいただいております。
こうした方々の活躍は、大いに誇りと感動を与えてくれましたが、こうした活躍を見聞きするにつれ、私は、高い目標に向かって不断の努力を続けることが、いかに大切であるかを、改めて実感しているところであります。
年頭にあたっての決意
本市におきましては、景気の持ち直しの動きが不透明な中、今後も極めて厳しい行財政運営が続くものと予測しております。 しかしながら、私は、こうした本市を取り巻く厳しい状況を、都市の力を磨き、高めていくための好機として、前向きに捉えております。
そして、市政をお預かりする立場として、明るい前途を見据え、これまで以上に強いリーダーシップを発揮し、この困難な状況を打ち破り、本市の活力を着実に回復させていく覚悟でございます。
こうした決意のもと、本年は、本市が目指す「100年先も活力ある発展が続く持続可能な都市うつのみやの確立」に向け、各種の取組などを、さらに一歩踏み込んで見直していくとともに、緊急性や戦略性を踏まえた、効果的な施策事業を打ち出して、この閉塞感を突き崩し、市民の皆様に明るい未来への希望を持っていただけるような年としてまいりたいと考えております。
平成22年の主な取組
このような認識にたち、本年は、まず、厳しく不透明な社会経済状況の中にあっても市民ニーズに的確に対応できる、より強固な行政経営基盤づくりに取り組むこととし、新たな「行政改革大綱」を策定するとともに、ゼロベースの視点での予算編成など、これまで以上に果敢に、行財政改革の様々な取組を断行してまいります。
また、景況の変化や地域特性に対応した適切な経済危機対策に、引き続き全庁を挙げて取り組んでいくとともに、今後とも、市民が日々の生活に豊かさや楽しさを感じ、希望を持って暮らせる「持続可能な都市」となることを目指し、「第5次総合計画」に掲げた「みんなが幸せに暮らせる」、「みんなに選ばれる」、「持続的に発展できる」まちづくりに資する施策事業を厳選し、着実に進めてまいります。
一つ目の『みんなが幸せに暮らせるまちづくり』でありますが、宇都宮で生まれ育った方々、また、本市に移り住んでいただいた方々が、安心感や快適性などを実感し、幸せで豊かな人生を送ることができるまち、子どもから高齢者まで、全ての市民にとって優しく住みやすいまちを築いていくことが重要であります。
そのため、まず、安心して子どもを生み育てることができるよう、「子育て支援の充実」といたしまして、社会環境の変化を受け、増加する保育需要に的確に対応していくため、「保育所の整備促進」に引き続き計画的に取り組み、保育所の定員増加などにより待機児童の解消に努めてまいります。
また、子どもの健全な成長や、子育てに対する不安の軽減を図るため、これまでも生後4カ月までの乳児のいる家庭への全戸訪問を行ってきたところでありますが、さらに本年4月からは、よりきめ細かで継続的なサポートが必要となる、乳幼児がいる家庭に対して、「訪問支援」を実施してまいります。
また、高齢者の方々が、健康で生きがいをもち、安心して自立した生活を送ることができるよう、「高齢者の生活の質の向上」といたしまして、特別養護老人ホームや地域密着型サービス事業所などの「入所・通所施設」につきまして、計画的な整備を促進し、入所待機者の解消や様々な通所サービスの提供など、多様な介護ニーズに対応するとともに、「ちとせ寮・松原荘の再整備」につきましても、平成23年度の供用開始に向け着実に進め、きめ細かな介護保険サービスや福祉サービスの充実に努めてまいります。
また、市民が日常生活に不安を感じることなく暮らすことができるよう、「安全で安心な生活環境の創出」といたしまして、災害時に市民などへの迅速かつ的確な情報伝達を行い、被害を最小限に抑えられるよう、新年度は、未整備の地区市民センターに無線を整備し、「通信システム」の充実に取り組むなど、本市の危機管理体制の強化を図るとともに、校舎や学校体育館などの「学校施設の耐震化」につきましても、その早期完了に努め、児童・生徒の安全な学習環境を確保してまいります。
また、快適で利便性の高い市民生活と活力ある経済活動を支える、「総合的な交通体系の確立」といたしまして、昨年9月に策定いたしました「宇都宮 都市交通戦略」を踏まえ、交通不便地域等の解消を目指し、市民の日常生活に密着した交通手段となる「地域内交通」の導入に向けた取組を積極的に行うとともに、中心市街地の回遊性の向上や健康増進、スポーツ振興などにも資する「自転車利用・活用の促進」を充実しながら、人や環境にやさしい交通環境の創出に努めてまいります。
さらに、道路ネットワークの充実を図るために、「都市計画道路の整備」につきましても計画的に進めてまいります。
そして、こうした取組と併せながら、鉄道や、バス、地域内交通などの様々な交通手段が相互に連携した、誰もが安心して移動できる、総合的な公共交通ネットワークづくりを進めてまいります。
また、市民が身近な生活から環境に配慮した行動ができるよう、「環境調和型社会の構築」といたしまして、今年4月から、「プラスチック製容器包装」、「白色トレイ」、「紙パック」の分別収集を開始し、現在の5種10分別から5種13分別に拡大するとともに、これに併せ、プラスチック製容器包装の資源化施設を稼動いたします。
新たな分別に市民の皆さんが協力していただけるよう、引き続き、積極的に啓発活動を行ってまいります。
また、本市独自の「もったいない運動」につきましては、昨年、市民組織が設立されるとともに、環境分野にとどまらない今後の運動の行動指針となる「もったいないの約束」などが定められたところであります。この運動が、地球温暖化対策などの世界的な動きを踏まえて身近なところから取り組むというような、市民運動として定着し、効果的なものとなり、「もったいない運動」が本市の代名詞として、全国に発信できるよう、本年も引き続き、新たな展開を検討してまいります。
次に、二つ目の『みんなに選ばれるまちづくり』でありますが、本市が市内外の人や企業などを惹き付け、発展し続ける都市となるためには、本市の持つ高い魅力や風格、存在感などを更に磨くとともに、市民の心優しい気質に根ざした「おもてなしの心」を高め、これらを発信し、伝達していくことが重要であります。
そのため、まず、本市が、多くの人・もの・情報が活発に交流できる都市となるよう、「機能的で魅力ある拠点の創造」といたしまして、本年は、最重点プロジェクトの一つであります「雀宮駅周辺地域の整備」において、ラストスパートをかけ、「(仮称)第3図書館」や、駅前広場、東西自由通路等の駅関連施設、また、周辺道路の工事を進め、本市南部の拠点づくりに積極的に取り組んでまいります。
次に、本市の顔であります「中心市街地」における「都市機能や交流機能の強化」につきましては、「市街地再開発事業」といたしまして、二荒山神社前の「馬場通り西地区」、JR宇都宮駅西口の「第四B地区」に対し、平成22年度の竣工に向け、積極的に支援し、都心居住の促進を図ってまいります。
また、「中心市街地の活性化策の展開」といたしましては、まずは、新たな「中心市街地活性化基本計画」を、本年春を目途に取りまとめながら、この計画を踏まえ、携帯電話などの情報機器を効果的に活用し、観光情報などを積極的に発信する「情報発信機能の充実」など、官民一体となった様々な取組を展開し、賑わいを創出するとともに、オリオンスクエア周辺における道路のバリアフリー化などの「都心部道路景観の整備」や、宇都宮オリオン通り商店街の「アーケード改修工事への支援」を進め、中心商店街の活気を取り戻してまいります。
また、「JR宇都宮駅東口地区」につきましては、本市の将来的な発展に欠かすことのできない都市拠点でありますことから、魅力と風格に満ちた地区となるよう、市民や民間企業の皆様から、ご意見やご協力をいただきながら、引き続き、本市の玄関口に相応しい整備のあり方について検討を進めてまいります。
更に、これまでにあげた拠点づくりの取組とあわせて、今後の本市の都市構造や土地利用のあり方を定める、新たな「都市計画マスタープラン」につきましても、本年春を目途に策定し、本市が目指す「ネットワーク型コンパクトシティ」の具現化を進めてまいります。
また、本市の個性を最大限に磨き上げ、価値や存在感を、全国にアピールしていけるよう、「都市の個性づくりと発信」といたしまして、昨年、オリオンスクエア前にオープンした「宮カフェ」などの情報発信拠点や、各種メディア、市内外でのイベント等を活用しながら、引き続き、より多くの方々に、本市の魅力に気づいていただけるよう、「都市ブランド戦略」を、全市を挙げて展開してまいります。
具体的な取組としては、市内では、今月から実施する、中心商店街での写真展などの仕掛けや、様々な「集客イベント」などを通して、来訪者に、満足して「また宇都宮に来たい」と思っていただけるよう努めるとともに、今月8日から東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京」への参加や、3月中旬に実施を予定しております新宿アルタ前でのイベントなど、首都圏でのPRを積極的に行いながら、市外での認知度向上に努めてまいります。
ちなみに、皆様にお配りしております名刺でございますが、ブランド戦略の一環として、私自身が本日から使用してまいります。ぜひ、お時間が有りましたらお読みください。
また、「宇都宮ブリッツェン」の始動を機会に、本市の「自転車のまち」としての地位を確固たるものとするため、欧州でサッカーの次にメジャースポーツと言われ人気の高い自転車ロードレースの中にあって、アジア最高位の大会であります、「ジャパンカップサイクルロードレース」について、より大勢の皆様に楽しんでいただけるような取組を検討してまいります。
次に、三つ目の『持続的に発展できるまちづくり』でありますが、本市が、活気と活力にあふれ今後とも発展・繁栄するまちとなるためには、社会・経済環境の変動にも強い産業構造を形成していくとともに、それらを支え、実現する人間力の高い人材の育成や、地域力の育成などに力強く取り組んでいくことが重要であります。
そのため、まず、まちづくりの原動力である高い人間力を備えた、「次代を築く人材の育成」といたしまして、かねてより制度構築を進めてまいりました、本市独自の「小中一貫教育制度」を、今年4月から、中学校を核とした6つのモデル地域学校園で開始し、子どもの発達の段階に応じたきめ細かな指導による、児童生徒の学力向上と豊かな心の育成などを目指した学校教育を充実させてまいります。
また、増加している外国人児童生徒の日本語習得に向けた「指導・支援体制」を充実し、日本人児童生徒とともに、地域社会を支える一員として夢や希望を持って生活できるようにしてまいります。
また、人々の豊かな暮らしやまちの活力を十分に下支えできる「産業力の強化」といたしまして、まず、「産業集積の促進」に向けた取組では、将来の本市産業の競争力強化を見据えた先導的・戦略的な産業振興策の展開が図れるよう、農商工の分野を横断した幅広い「産学官ネットワークを新たに形成」するなど、本市の産業振興機能の強化に取り組んでまいります。
また、本市産業の更なる活性化、新たな税収や雇用の創出などに向け、「企業誘致活動」につきましては、以前から積極的に取り組んできたところであり、これまでにホンダエンジニアリング株式会社の施設拡大に成功するなどの実績を挙げてきたところであります。本年も引き続き、トップセールスによる企業誘致に精力的に取り組み、世界的な経済状況の悪化という逆風の中でも、高い成長力や地域への波及効果が見込まれる企業の誘致を実現してまいりたいと考えております。
また、「『農業王国・うつのみや』の確立」に向けた取組では、組織的な経営体の育成の強化や、新規就農者に対する支援の充実などにより、様々な形態の「農業担い手の確保・育成」に強力に取り組み、全国的な課題である担い手不足の解消に努めてまいります。
また、地産地消の推進や農産物の高付加価値化、本市農業の魅力の発信などを、効果的に行うため、「米粉利用促進」や「農産物ブランド化」、また、直売・加工・飲食など複数の機能を備えた「大型直売所等の整備検討」などを、引き続き進めながら、生産者から消費者まで一体となって、命を守る産業である農業を支えていけるよう取り組んでまいります。
また、地域の人材や資源をまちづくりの様々な分野に生かす「地域が主体となったまちづくり」といたしましては、今年度で、全地区の地域コミュニティセンターの整備を完了するなど、「まちづくり活動を行いやすい環境づくり」に取り組んできたところであり、本年は、「地域社会を支える人づくり」を充実するため、生涯学習とまちづくりを一体的に進め、地域で輝き、指導者となる人材を育成する取組などを、強化してまいります。
22年度予算編成
以上、新年度の主な取組の概要を申し上げましたが、これらの施策・事業の具体化に向けまして、現在、新年度の予算編成を進めております。
本市の財政状況は、長期化する景気低迷の影響に伴う市税の大幅な減収や少子・高齢社会の進行に伴う社会保障関係経費の増大など、今後とも厳しい状況が続くものと予測しておりますことから、「持続可能な財政構造」の確立に向け、収納対策の強化など、積極的な歳入の確保に努めてまいりますほか、施策・事業の「ゼロベース」の視点に立った「選択と集中」や、内部努力の更なる徹底を図りながら、これまでの行財政改革で培った成果を発揮し、市民の皆様のニーズに的確に対応できる予算となるよう、鋭意、取り組んでまいります。
22年度執行体制
最後に、「執行体制について」でありますが、こうした状況の中、本市におきましては、これまでも、平成17年3月に策定した「組織整備・定員適正化に関する方針」に基づき、効率的な執行体制の整備に努めてきたところでありますが、この方針は、今年度末で終了となりますことから、今後も、より一層効率的に、市民ニーズに即したサービスを提供できるような執行体制の整備を図るため、平成27年度を目標とする新たな方針を策定してまいります。
このような中、22年度におきましては、持続可能な財政構造の確立に向け、市税だけでなく、税以外の債権も含めた収納対策を強化するための体制を整備してまいります。
また、地域課題に的確に対応したまちづくりに取り組むため、これまでの11地区の地区市民センターと同様に、市中心部の生涯学習センターにおいても、まちづくり担当職員を配置し、地域に身近な場所で、まちづくり支援と生涯学習を一体的に実施するための体制を整備してまいります。
このほか、全国スポーツ・レクリエーション祭の23年度の開催に向け、実行委員会の設立準備や、各競技団体との連絡調整など、大会運営を円滑に行うための体制を整備するなど、より一層、複雑・多様化する行政課題や市民ニーズに、的確に対応できる執行体制を整備してまいります。
むすび
以上、年頭にあたり、抱負の一端を申し上げましたが、本市におきましては、昨年10月に、多くの市民の皆様のご参画のもと、「住めば愉快だ 宇都宮」というブランドメッセージが定められたところであり、このメッセージには、多くの方々が発信したい、100年先まで残していきたいと感じている、宇都宮の様々な魅力や、宇都宮らしさへの思いが集約されております。
このメッセージに込められた、「日々の生活に愉快さを感じられるような、また、住んでいることに誇りを持てるような、魅力と活力に満ちた都市にしたい」、という思いに応えることが、私の使命であると考えております。
そのため、私は、確固たる信念を持って、現下の厳しい状況に立ち向かっていく覚悟を新たにしたところであります。
皆様の、より一層のご支援、ご協力、ご理解を、よろしくお願い申し上げます。
資料
質疑事項
記者 先ほど「中心市街地」の中で、馬場通り西地区とあったがどのような内容か。
市長 今現在進めている二荒山神社の西側のマンション建設による再開発事業です。
記者 この名刺は、今日から市長が名刺を渡すときの名刺か。
市長 はいそうです。
記者 この8ページの名刺は市長だけが使用するのか。
市長 これは市の総合的なPRになっていますけども、例えば経済部が、今、折りたたみ式の名刺を使っているんですね。各部でそれぞれの部の特色とか、もちろん市の代表となるような、愉快な出来事とか、そんなものを載せて各部で作り、進めていければと思います。
私は、総合的に宇都宮市全体を自慢できる、あるいは愉快だと思えるようなものを名刺に列挙いたしました。
記者 これは当分続けるのか。
市長 はい。
記者 これは何枚作ったのか。
政策審議室長 当初千枚作りました。
記者 「子育て支援の充実」の中で「保育所の整備推進」とあるが、今、市のほうでは民営化を進めていると思うのだが、整備というのは市営の保育園の新たな設立ということか。
市長 これから整備計画の中に盛り込んでいきたいと思いますが、公営・公立だけではなく、民間保育園の定員増等の整備も進めてまいります。
総合政策部長 どちらかというと、民間主体の、新設とか定数増のための増築とか、そういったものがメインになると思います。
記者 新春記者会見にはお年玉があると思うが、今年はこれだというもの、新規事業など市長から出なかったと思うが。
市長 結構ちりばめたような気がするのですが。
税収の大幅な落ち込みと、回復の見込みが無いようなデフレが宇都宮市を圧迫する大きな要因だと思いますが、こういう時代というのは、おそらく職員も今まで経験したことが無いと思います。よほど知恵を使い、汗をかいて、乗り越えていかなければならないと思います。その中で、行財政改革をするのは当たり前のことですし、有る物・有る資源を最大限生かしていくということ、バージョンアップを図ったりして肉付けをしていかなければなりませんし、新たに眠っているものも発見しなければならないと思います。 そのような状況の中、大きな、効果の分かるような施策というのはなかなか打ち出すというのは難しいと思いますけれども、そのようなことを集めて、積み重ねて、そして大きな効果が出るように進めていきたいと思います。
そういうものをこの中にいくつも散りばめてきましたが、例えば、これからという点では駅東口の整備事業ですね。あるいは時間が掛かるかも分かりませんが、そんな話題を振りまいていくことによって、宇都宮というブランドの魅力にもつながるし、宇都宮ブランドの再発見にもつながると思います。認識して頂けるという点ではですね。
あるいは、スポーツを通してのまちづくりということで言えば、「宇都宮ブリッツェン」「栃木SC」「栃木ブレックス」があります。そのなかで「ジャパンカップサイクルロードレース」、これはアジア最高峰のレースとなりましたし、幸いなことに宇都宮という冠をつけたプロチーム「宇都宮ブリッツェン」が誕生しました。このふたつは先ほど言いました通り宇都宮が持っている大きな財産だと思いますし、これを有効に使う手立てを考えないと、それこそ「もったいない」と、今、考えています。
そのあたりを今年は大きく取り扱って宇都宮の魅力として最大限に発信していきたいと思っています。言葉足らずですが、そんなことも先ほどの話の中には入れたのですが、どのようにやっていくかというのはいろいろな方と協議をしていきますので、具体的にはまだお話できません。
記者 「地域内交通の確保」に関連してLRT事業について伺うが、来年度の住民説明会の実施のめどは現段階で立っているのか。
市長 LRTの説明会のことですね。LRTについては現段階では昨年より国の動きがなく進捗がありませんので、まったく昨年と変わりない状況です。これからも情報は取っていきたいと思います。また、地域内交通につきましては清原・板戸地区が先行して行っています。板戸地区については、これから社会実験から本格的な運行に入るように進めていきますけれども、その他の地域についてもアンケートやあるいは説明会などが進んでおりますので、本年は板戸地区に次いで社会実験ができるように進めていきたいと思います。
記者 企業誘致を積極的に実施ということだが、トップセールスとして市長自ら行っていると思うが、キリンビール栃木工場が撤退したというような状況の中で、市長としての手ごたえとか、あてなどはあるのか。
市長 去年のリーマンショック以前にいろいろな所を訪問して、いい感触はいくつか掴んでいました。ところが一転してキャンセルということになってしまいました。今まで、つての有る企業そしてまったく新規の企業、それらを重点的に昨年後半から進めておりましたので、今年もそれらを引き続き進めていくとともに、手ごたえのある企業がいくつかありますので、特にそこには重点的に力を入れて、何とか進出をして頂けるようなお話を進めていきたいと思います。
記者 いくつかというのは片手以上か。
市長 片手以上では有りませんね。
記者 今日の会見は、今年、市がこのようにやっていくんだという決意の表れだと思うが、市民や民間に対してこういうことを求めたい、とかはあるか。
市長 市民の皆様方には未曾有の危機でありますし、ここは行政だけでは乗り切れるものだと思っていません。
やはり企業の皆さんの力またNPOの方々、そして何よりも市民一人ひとりの皆さんの力を結集して頂いて、我々行政と、あるいは企業、そうした方々と一丸となってオール宇都宮でこの危機を乗り越えていきたいと思っています。
具体的には、例えば「もったいない運動」にともにご協力して頂くとか、あとは、ボランティア活動にも参画して頂きたいと思います。
特に暗いことばかりではなくて「明るさ」を市としてはこれからも提供しながら、市民の皆様方にも「住めば愉快だ」の「愉快」の部分、これが「明るさ」につながると思いますので、その「明るさ」「愉快」のところを発見して頂く、身近なところに必ずあると思いますので、市民の方にもそういったものをどんどん発信して頂きながら、ご自身でも「明るさ」をぜひ取り戻して頂きたいと思います。
記者 例えば、事業の選択と集中というものが避けられない中で、市民に対して負担とかが出てくるのではないか。
市長 それが、先ほど申し上げました、参画して頂くことになるのだと思います。
ごみの減量化をしていくことは財政にもいい影響を与えますから、そういった点ではプラスチックの分別だけではなくて、今後始まる5種13分別をさらに徹底していただく、そういうことに参画して頂くことによって、負担になるでしょうけれども、宇都宮市にとって大きな貢献になりますので、そういう点では負担をしなければならないところも多々出てくると思います。金銭的な負担ではなくて、できるところからやって頂くことだと思っています。
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