市長就任記者会見(平成15年4月)
(注)このページは、記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成15年4月30日(水曜日)午前11時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 おはようございます。
市民の皆様方の温かいご支援・ご信任を得て、本日、宇都宮市長として2期目のスタートをすることができました。
市民の皆様には、今回の選挙にあたりまして大変お世話になり、改めて心から御礼を申し上げます。
今回の市長選におきましては、私への信任投票などと言われておりましたが、私は、選挙期間中、常に初心に返って、市民の皆様との対話を大切にしながら、1期4年の実績の報告、ならびに新たな市民ニーズのキャッチ、そして今回の公約でもあります「子育て応援プロジェクト」や「都心部再生プロジェクト」などの6つの「宇都宮新生プロジェクト」と、「不登校ゼロ作戦」や「合併の推進」、「(仮称)市民交流プラザの整備」などの15項目の「重点テーマ」を公約として掲げ、「子どもから高齢者まで、すべての市民にとって住みやすいまちづくり」、「市民の皆様の創意や活力が活かせるまちづくり」をお誓いしてまいりました。
幸いに、多くの市民の皆様からご信任をいただき、再び市長として重責を担うことになりました。
これも、1期4年の実績が多くの市民の皆様に評価されるとともに、まちづくりに対する私への期待が、結果として表れたものと受け止めております。
大変光栄なことと存じますと共に、多くの皆様の信託を得られましたことで、これからも市民の皆様の声を大切にしながら、本市まちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
さて、昨今の情勢を顧みますと、少子・高齢化や価値観・生活様式の多様化、生活圏の広域化など、時代の大きな流れの中で、本市におきましても、「子どもの健全育成のための環境づくり」や「保健・医療・福祉の充実」、「活力ある産業の振興」、「賑わいと魅力あふれる中心市街地の再生」など、解決すべき課題が山積しております。
2期目におきましては、こうした課題の解決はもとより、将来にわたる本市の持続的な発展と、市民福祉の更なる向上を図るため、昨年度、多くの市民の皆様の参画を得て策定いたしました「第4次総合計画 改定基本計画」をこれからの本市のまちづくりの指針として、また、周辺自治体との合併なども見据えながら、市民の皆様が主役となった「市民主体のまちづくり」を基本に、計画的かつ継続的に行政施策を展開し、「うつのみやの新生」を目指してまいります。
また、市民満足のより一層の向上を図るため、市民の皆様との信頼関係を大切にしながら、「分かりやすい行政経営」、「市民の期待に応える行政経営」、「すばやい行政経営」や、さらに「心のこもった温かみのある市役所づくり」に努めてまいります。
今後とも、初心を忘れることなく、また、市民の皆様から市政を任されたその責任の重みを十分認識しながら、市民の先頭に立って、市民一人ひとりが明るい夢と希望を持てる「市民都市 うつのみや」の創造に向け、市民の皆様とともに汗を流してまいりたいと思います。
記者の皆様方にも、今後ともお世話になりますけれども、なお一層のご支援・ご協力を賜りますようお願いを申し上げあいさつといたします。
質疑事項
記者 1期目と比べて市役所の歓迎ぶりはどうか? また、その感想は?
市長 1期目は、無我夢中で訳がわからなく1日のセレモニーが終わったという感じでありましたが、今日はそういう点では冷静に職員1人ひとりの顔を見ながら、また、「おはようございます」のあいさつもしながら市役所に入れたと思っております。前回はもっと信号の近くのほうまで、出迎えをしていただいたわけですが、今回はなるべく簡素にということでお願いをして、あのようなスタイルになりました。そもそもああいうことはやめようかという話しはしたのですが、それは4年に1度のことですからなるべく簡素化したいと思いますということで、あのようなスタイルでお願いをいたしました。
記者 今回掲げた公約の中で、1番市民にPRしたと思うことは?
市長 周辺の農家の皆さんが多くいらっしゃるところでは、農業問題について、クラインガルテンなどの話もしてきましたし、サラリーマンの多いところでは、超高齢化社会の到来、それに向けたまちづくりが必要という話もしてきました。事業主の多いところでは、中心市街地の再生ということについてもお話をしてきましたし、いろんな場所でいろいろな層の方々と議論をしてまいりましたので、特別に集会をしながら常に定番で話をするというメニューはなかったと思います。ただ、全体としては、中心市街地の再生であったり、合併の問題であったり、教育環境の充実、すなわち不登校のためのまちかどの学校であったり、そしてまたLRTの導入であったり。こういうことが柱にはなりましたが、様々な公約を並べた中で、やはりその地区に合った、篠井には篠井の持ち味というものがありますし、清原には清原の持ち味というものがありますし。雀宮の最南端の針が谷あたりに行きますと、今でも道路がすれ違えないと。歩く人ともすれ違えない、歩く人が田んぼに落っこちてしまう。こういうところも現にあるわけですから、そういうところについては、是非、合併を伴った環境整備というものができたら一番いいですねと。是非、合併についても積極的に取り組んでまいりますので、皆さんも親戚や友人が石橋町、壬生町の方にいらっしゃるでしょうから、是非、合併についての必要性というものを説いてくださいと、こういう話もしてまいりましたので、トータルとしてはいくつかの柱は今述べた通りですけれど、特にどこでも同じことをしゃべってきたということではありません。
記者 大きな柱ということで、中心市街地・合併・不登校の問題を挙げたが、今の3つに限っては具体的に2期目の1年でどこまで成し遂げる予定か?
市長 中心市街地については、グランドデザインができておりますし、センターコアとJRコアという2つの核を中心に整備をしていくと。センターコアについては、上野百貨店本館跡地の見通しが立ったこと、今度は西武デパートが抜けたあの建物の活用について、商工会議所とも連携をしながら行政が積極的な関わりをしていければというように考えておりますし、なるべく早めに電気がつくような支援をしていきたい。それから併せて中心市街地、宇都宮の顔づくりということになりますけれども、その中の1つが市制110周年に向けての市民とともに復元する宇都宮城ということになります。さらに、大谷石などを活用したファサードの統一であるとか、大谷石の既存の石蔵を活用した魅力ある空間づくりとか、宇都宮市の持っている公益質屋の跡の石蔵の活用、再利用ですね、これらについてもなるべく早めにスケジュールを提示していきたいと考えております。また、不登校対策のフリースクール、まちかどの学校につきましては、構造特区の提案については5月中には回答が来る予定というように捉えておりますので、それも睨みながらいずれにしても来年の4月にはまちかどの学校が開校できるように、特区が認められた場合と認められなかった場合と2通り想定しながら、準備をしていくことになります。それから、JRコアが抜けてしまいました。JRコアについては、JRの周辺整備の構想の策定を、今、急いでおりますので策定と併せて事業提案コンペも実施するということであります。ですから本来は、策定をしたものを公表して、それに伴って事業提案コンペというのが自然だと思っていますので、提案してきたものと本市が策定したものが、構想がまったく相反するというようなことでも困りますので、策定を先に急いで事業提案コンペに参考にしてもらうことになると思っていますので、駅西口第4A地区の再開発と併せてJRの周辺整備についても、今年度は整備スケジュールを明示できるようにしていきたいと考えております。財源の問題とも絡んでまいりますので、当然16年度の予算編成と併せて今後の事業の優先順位の取り組み、そしてまた財源の確保、そのための方策ということについても、併せてそちらの面からも検討していくことになると思います。
記者 選挙戦で、当選、万歳、喜びの第一声、いずれも非常に表情が硬かったが、あまり嬉しくなかったのか?
市長 嬉しかったですよ。ただ、前回みたいに死ぬか生きるかみたいな、極端に言えばですね、そういう選挙の当選と今回の選挙とではちょっと性格が違ったかなということで、嬉しさよりも今後の4年間を考えてニコニコもしてられないなと、こういう思いでございました。しかし、今日、初登庁して万歳の時の嬉しさと、初登庁して職員に迎えられての緊張した時間というのかな、やっぱり今日もまた別な意味で嬉しさというのが改めてこみ上げてきたと思っています。
記者 9千票云々という話については?
市長 余計なことを言ってくれたと、こういう声が後援会の内外から出ましたけども、しかし今回は共産党と対決をしたわけですから、戦争は奇麗事は言っていられない。相手の矛盾というのも当然ついていかなければならないし、目標を掲げて戦うのは当たり前のことだし、そういう点では余計なことだというふうに言われましたけれどもこれは止むを得ない。ほかに候補者がいればまた違う物の言い方があったと思います。しかし一騎打ちということになれば、それは目標を掲げてそのために戦うというのは当然のことでありまして、特にうちの後援会の内部は、もう当選決まっているのだから選挙運動なんかしなくていいのではないのと、1週間奥さんと2人でどこか出かけてきなよと、そういう声もありました。しかし、それでは市民の皆さまに申し訳ないですから、自分自身も鼓舞し、また、後援会の人たちにも目標はこれなんだということを明確にメッセージを送ることで、14万6千の票が得られたと思っています。2万3千は少し私としてはあそこまで批判票がいくことは想定しておりませんでした。
記者 得票数では戦後4番目、得票率では3番目だったが、低投票率の中ではすごいことだと思うが、もっと取りたかったというのが本音で、不満そうな表情はそこか?
市長 1万票という目標を掲げたのは事実ですから、私自身がですね、これは後援会ではありません。私自身がそういうことを掲げて1週間運動をしてきたのは事実ですから、それが倍以上になったということは私自身の選挙に望む姿勢が甘かったし、足らなかったと反省をしております。しかし、高望みをすればきりがありませんので、次掲げる目標が残ったということですから、これはこれでまた次の選挙の目的達成のやり残した部分ということになりますので、また4年間努力しがいがあると思っています。
記者 2万3千票という小林さんの票があったが、ほかに無効票が6千票以上あったようだ。前々回の増山さんの最後の選挙ほどじゃないにしても、前回の4年前に比べて5割くらい増えているが、無効票の数についてどう考えるか?
市長 前回が4千2百弱ですか、今回が6千くらい。ですから2千票くらい無効票が増えていると。その中の白票が2千6百くらいだったですか今回。ということは前回よりも5百票強増えているということですので、それは私の市政運営に対する批判は、当然その中に込められているのは当たり前のことだと思っています。加えてシネコン問題とか斎場問題とか板戸の処分場とかクリーンパーク茂原とか、こういった地元の皆さんにとっては歓迎できない施設をお願いしてきているわけですから、そういうことが白票になったり反対票にまわったりというのは当然考えられると思っていますので。しかし、増えるには増えたが許容範囲というように捉えております。
記者 新交通システムで、いわゆる路面電車とか軌道系の交通というのは料金収入で賄わなければならない、道路と違う仕組みというのはおかしいと市長は持論だと思うが、そういう意味で国への制度改正とか、具体的に東京へ行くとかそういう方針は?
市長 全国主要都市で中核都市における新交通システム研究会が組織化されておりますが、30都市くらいで新交通をやりたいというところが組織をつくっておりますので、毎年そこでは制度の改正について国へ要望しております。さらに、社会資本の整備審議会の小委員会、まあ2年間、4月の初旬をもって満了しましたけど、その中でも公共交通の充実ということは審議会の委員という立場でも申し上げてきましたし、これからも引き続き、栃木県市長会とか全国市長会などではなじまない話なものですから、やはり同じような構想を描いているようなところと連携をしながら国に働きかけをしていくということになると思います。個人的に行くことも当然考えていますけど、今まで4年間の間には言うべきことは国へは伝えてきたというように思っています。今後国に働きかけをするとすれば、県央地域の3市3町で組織が出来上がりましたから、そこで要望するということも1つの手かなと思っています。今年総会がまもなくありますので、その中で今のような話についても議論をしていきたいと思っています。
記者 4年間に言うべきことは伝えてきたということだが、国の反応は?
市長 詳細をまだちょっとつかんでいないんですけども、国土交通省で繁華街は路面電車、バスに限定と。そして各地にトランジットモールということを2003年度から各地にモデル的に整備する方針というのを打ち出したようです。そして、市町村やまちづくり団体などが実施主体で対象地区を5月16まで募集しているということですので。宇都宮市はまだ路面電車が整備されておりませんので、ここで言っているのは路面電車が整備されている自治体が優先的なのか、宇都宮市のように構想を描いているところもこれに該当するのかですね、今日から出てきましたので担当部署とも相談して、もし宇都宮市もこれに手を挙げることができるのであれば、ぜひ、手を挙げたいなというように思っています。ですから国交省がこういう施策を新たに打ち出してきたということは、当然、公共交通の充実、あるいは路面電車ということに対して理解度が相当高まってきているのではないかと、私は歓迎をしております。
記者 新人議員がかなり当選したが、今後どのように議会とやっていくか?
市長 市民に毎回申し上げていることですけども、市民にとって有益である、必要であるということが、当然議会も同じような判断をしていただけると思っていますので、特別新人の方が増えたからということで、今までの対応を変える必要はまったくない。十分に説明をし、そして理解を得て、また、議会人としての反対意見というものがあれば、見識的なものをいただきながら微調整、あるいは一部変更もしながら事業については進めていきたいと考えていますので、特別対議会との関係が大きく変わるということは無いですね。4年前の今の時期を考えれば、そういう点では意思の疎通は新しく人が出てきたとしても十分図れるとは思っています。あくまでも是々非々の立場で議会としては我々の提案する、あるいは我々の考えについては対応していただけるものと思っています。
記者 先程の公約の質問の中で、中心市街地、合併、不登校、LRTというところを2期目の施策の中で重点を置いていくという話があったが、いずれも急務の状態である。この中でも2期目にこの点だけは重きを置いている、強弱を考えているのであれば示してほしい。
市長 LRTについては、4年間の間に事業実現に向けてのスケジュールが明示できたらいいなと、また、できるように努力をしていきたいなと。それから中心市街地の再生については、グランドデザインとか構想とかというのは、もうほぼ出来上がったわけですから、今度は上野百貨店本館跡地の再開発ビルの竣工が平成18年でございますので、任期中には建物の建設、あるいは宇都宮城も含めた顔づくり、さらには大谷石などを使った個性的なまちづくりというものはこの任期中には、当然具現化をしていくということになると思います。それから不登校のフリースクールにつきましても600人の児童生徒がいるわけですから、簡単に言えば600通りのスタイルのカリキュラムとスタッフが必要だというように思っています。当面16年の4月1日開校に向けて中心市街地の空き店舗を活用したまちかどの学校を整備していくことになるわけですけど、これはモデル的に1校開校したいと思っているわけでございますので、残り3年の間にどれだけ地域のバランスも含めて配置・開校できるかというところにかかってくるわけですけど、これは中心市街地以外どこの地域がまず優先して整備すべきかということも必要になってまいりますので、まずは第1校目の最初のまちかどの学校を開校して、半年くらい様子を見ながらさらにその拡大については、残り3年の間にどの程度必要なのか、まあ全部必要、600通り必要なんだけども、どの程度財源との見合いで可能性としてあるか、また、必要な地域がどこなのかということも検討しながら、1つできればその後については複数の開校についての整備スケジュールが明示できるものと思っております。合併はもう17年の4月1日を目途に進めていくことになりますので、年内には当然具体的なスケジュールが明らかになってくると思います。
記者 議会との対応は是々非々で、4年前に比べれば意思の疎通は十分図れると。今回の選挙戦は投票率の低迷が懸念される中で、激戦と見られる市議選との連動・連携の選挙戦を実施したが、その中で特に先の議長経験者、有罪判決を受けて返り咲いた2人が今回当選したが、それについての感想は?
市長 1期4年の間に事件が起きて、残念な結果になったわけですけれども、今回はご自身の判断と、そしてまた後援会の皆さん方の熱い思いというものを立候補というかたちでお決めになり、それを有権者の皆さんが判断して当選なされたということでありますので、中山議員、細谷議員ということになるわけですが、次の4年間で今までの議会に向けられた、またお2人に向けられた政治不信というものが、お2人の議員活動によって払拭されることを、私の立場からすれば願います。
記者 改選前に、出張旅費関係の条例上結果として不適切な支出の件だが、当時の取材ではどうしても条例上出てしまう、改選後早期に条例を改正するなどして実態に則したシステムにしたいと話していたが、早期にというのは今どのような考えか?
市長 総務省に今照会をさせております。その結果がまだきていません。ですから法律的な判断、県が行なっているようになんとか調整と言うんですか、ああいう方法で公選法の規定が免れるのか、そしてまた私がやっていることについては不適切な支出ということでありますので、県のやっている方法でできるとすれば宇都宮市も条例改正は必要ないと。しかし、それでは公選法の適用からグレーゾーンから限りなく黒い方向ですよ、ということになれば、当然条例の改正ということが必要になってまいりますので、総務省の回答を待って条例改正をすぐに行なっていくべきなのか、県のようなスタイルでやっていくのか、それは回答を待って早急に判断したいと思っています。
記者 次の4年の話をいろいろ聞いたが、4年間は任期を全うして次の選挙にも出るという話だったが、来年11月に知事選挙があるが、また、さらにその4年後にもあるかもしれないが、そこら辺の考えはあるか?
市長 考えはありません。今当選して4年間の間に何とかして宇都宮を元気にしたいと、さらに元気にさせたいと思っているわけですから、そこから先のことは、4年後にまた市長に出るのか出ないのかとか、それからまたその中間にある選挙、いろいろな選挙ありますけどもそういうことに転出をするということは毛頭考えておりませんし、4年後の市長選も2期8年で思う存分仕事ができたと思えば区切りをつけるということだってあるかもしれませんし、それはやはり4年間の取り組みの結果として最終的に判断するということを考えてますので、今のような質問は想定しておりません。
記者 この4年間は全うする覚悟か?
市長 当然ですね。
総合政策部 広報広聴課
電話番号:028-632-2022 ファクス:028-637-5151
メールでのお問い合わせはこちら
