合併協議会に係る臨時共同記者会見(平成16年5月)
(注)このページは、臨時共同記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成16年5月17日(月曜日)午前11時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
宇都宮市長 宇都宮市・高根沢町合併協議会の法定合併協議会設置に当たりまして、代表して、一言ごあいさつを申し上げます。
市町村合併は、昭和の大合併以来の国を挙げての大事業であり、それぞれの市町村が、今後のまちづくりや、国に頼らない健全な財政運営をどのように展開していくか、市町村の質と力量が問われる大変重要な問題であります。
高根沢町との合併につきましては、高根沢町議会におきまして、協議会設置に理解が得られず法定協議会への参加が見送られた経緯がありました。
しかしながら、さる4月18日に合併特例法に基づく住民投票が行われ、本市との合併協議会設置について過半数を超える賛成が得られたことを受け、新たに、宇都宮市と高根沢町の枠組みで合併協議を進めていくこととなり、本日、法定合併協議会規約を定め宇都宮市・高根沢町合併協議会を設置することで合意いたしました。
両市町は、本日、合併へのスタートラインに立ちましたが、本格的な合併協議はまさにこれからであり、ゴールまでの道のりには、まだまだ厳しいものがあるものと思います。
宇都宮市と高根沢町は、任意の合併協議会において、共に合併を目指して協議をしてまいりましたことから、すでに法定協議会が設置され順調に協議が進んでいる1市3町による宇都宮地域合併協議会に1日も早く追いつけるよう、具体的協議を進め、両市町の住民の皆様が、合併して良かったと実感できるような新しいまちづくりにまい進してまいりたいと考えております。
以上です。
高根沢町長 只今、福田富一宇都宮市長から高根沢町議会において、協議会への理解が得られず、とのお話がありました。
先月18日、高根沢町では、宇都宮市を合併対象市町村とする合併協議会設置協議についての投票、いわゆる住民投票が行われました。
投票の結果、宇都宮市との合併協議会設置について、賛成の票を投じられた方々が、有効投票の総数の過半数を超えました。市町村の合併の特例に関する法律に拠れば、賛成が過半数を超えた場合、高根沢町の議会が可決したものと見なされ、本日宇都宮市、高根沢町合併協議会を設置致しました。
私は常々、合併はそれ自体が目的ではなく、自治本来の姿を考え、築いていくための手段ですと訴えてまいりました。この基本方針は変わりません。
今後の合併協議にあたっては、本来あるべき住民自治、住民が主導し、行政がバックアップするまちづくりが理想だと考えておりますので、この住民自治の姿を追求しながら、それを補う新たな地域自治制度を確立し、それを維持していけるよう即ち、市町村合併という最大の行政改革をして大きくなりながらも、民意を大切にするために、小さな自治を大切にするよう福田宇都宮市長を初め、協議会委員のみなさまと協議を進めてまいりたいと思っております。
以上です。
資料
質疑事項
記者 町長に2点聞きたい。芳賀町からの要請により、芳賀町と宇都宮市のどちらを選ぶのか、町長は一ヶ月ぐらいで決断して返答するとのことだが、可能なのか?仮に時期的に困難であればどのように考えているのか?
町長 まず事実関係だけを訂正しておきたいと思います。
芳賀町との第2回法定協議会が過日、開催されました。
その時に芳賀町の法定協の委員の皆様から、できるだけ早く一本化をしていただきたいという意見が述べられ、最終的には座長である森座長から、宇都宮市との法定協設立後、一ヶ月以内に一本化の結論を出していただきたいという要請があったことは、事実でございます。
私自身はその要請に対して、一ヶ月以内に返答しますということを明言は致しておりません。
これは議事録を確認していただいても事実関係ははっきりすると思いますけれども、今のご質問では私自身がそう答えたという質問でありますので、そこのところは芳賀町側からの要求を要求としていただいて、過日の法定協で高根沢町が並立という方向でいきたいと報告した結論も、高根沢町議会との協議の上に出した結論でありますから、芳賀町の要請に対しても高根沢町議会と議論をし、ご返事を申し上げなければなりませんとお答えをしてございますので、どうぞご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。
そして、今のご質問にお答えすることになるかと思いますけれども、現在、高根沢町議会との間において議論をしている最中であります。
その議論の中身というのは、一つは宇都宮市との法定協を設立した後に、一ヶ月以内に結論を出すというような議論をしなければならないが、今の議論はそれ以前の問題ですね。宇都宮市との法定協設立後一ヶ月以内に、一本化という結論を出してほしいという芳賀町の要請がどういう意味をもっているのか。そこから議会の方々とは議論を始めなければならないのではないかというような考えから、現在その観点からの議論を進めているところでありますので、そのことにつきましては、議会の全員協議会等を開催いただきまして、芳賀町の要請に対する高根沢町の態度というものを、はっきりとしていかなければならないと考えています。
記者 いつまでも二つの法定協を同時進行的に進めていくというのは、町の予算とか物理的なものにエネルギーをとられる。どちらかに一本化しなければならないという意見があるため、あまりにも長くなるとその反動があると思う。町長はどのようなことを目安に考えているのか?
町長 高根沢町の執行部と議会の議論では、芳賀町の法定協でご報告した通り、両方の協議会を立ち上げて、つまり並立をして、そして両方の勉強をして高根沢町の将来にとってふさわしいほうを選びましょう、という結論に至った訳です。
これはほかの町の立場に立てば、大変不安定なことになりますから、また、財政的なもの、人的なものというのも、今のご指摘の通りですけれども、一応、高根沢町の執行部と議会との議論のなかにおいては、高根沢町にとって一番いいのは、並立して勉強して行って将来にとって良いほうを選ぼうということに一つの結論としてなった。しかし、それに対しては当然芳賀町からそういう不安定な状況というのは受けいれられませんということになった。
我々は我々として一つの方針を出して臨みましたが、当然、合併協議というのは相手があることです。
その相手が、早急な一本化を望んでいる、ことばを変えれば早急な一本化が果たされなければ、次の法定協議会を開催することは難しいという考えをもってらっしゃることからすれば、そう遅くならない時期、具体的な数字で何日以内とかは今日は申し上げることはできないと思いますけれども、質問の主旨にありましたように早急にきちっと結論を出さなければならないというのは、当然のことだと思っております。
記者 町長のそういった現時点での判断・姿勢に対して、宇都宮市としてどのように思うか、感想も含めて市長にお伺いしたい。
市長 町長の話にありましたように、合併は手段であって目的ではない。そして目的というのは真の住民自治の追求と、それが福祉の向上ということに繋がって行く訳ですけれども、我々は将来世代への責任というものがある。
その中に合併というものを選択肢に入れて、前向きに取り組んでいきましょうという共通の考えをもっています。
しかし、例えば住民の皆さんが、「単独で行きましょう」「高負担・低サービスでもいいですよ」という選択をし、経営努力を自治体が行うということもあるかも知れません。
しかし、それはあくまで住民の皆さんが決めていくものであって、今回は住民の方々の大多数の意志で法定協設置ということに繋がった訳でございます。ですから、既にできあがっている2町の法定協議会、さらに1市1町の法定協議会、あるいは単独という三つの選択肢が高根沢の住民にはあると思います。その住民の方々が最終的に3つの中からどれを選ぶかということになるはずです。
だからこそ、2町の法定協も精力的に行政サービスが将来合併した後に、どうなっていくのか、住民負担はどうなのか、そういったことについて協議を進め、我々もやっていきますから、それを高根沢町の住民の方々に判断をしていただくというのが本来の姿だと思っています。
それに要する労力・経費・時間は将来世代への責任を果たすために合併について検討していく訳ですから、それはやむを得ないというふうに思います。
私から申し上げるべきことは、芳賀町との法定協も速やかに協議を開始して、住民の方々が選択できるようなさまざまなデータを提示して欲しい。そのように願っております。
ひとつに統一しなければ法定協を開かないとかそういう次元のものではないだろうと思いますし、それで行政の責任を果たすことになるのですか、ということを問いたいと思います。
記者 町長にお伺いしたい。今後、どのような形で2つの法定協を並立させて、比較データを町民に対して提示するのか?最終的な判断はどのような形で行われるのか。
町長 ご質問を受けましたが、実は前提条件が崩れていますね。
芳賀町の方は、一本化しなければ法定協の開催はいかがなものかという意見もございます。
宇都宮市との法定協を今日立ち上げ、協議を積極的に進めていくつもりですから、宇都宮市との数々の情報は住民の皆様に提示できます。
しかし、芳賀町との方の情報は協議会の開催をいただけませんので、提示ができないということになる訳ですから、ご質問の前提が、もう既に現実的に崩れています。そういう状況だと思っています。
記者 今後、芳賀町への法定協の働きかけについて、高根沢町としては?
町長 先ほども説明申し上げましたように、芳賀町の要請に対して高根沢町がどのように対応すべきかという議論を、現在議会と行っています。
その議会との議論の結果としてどういう結論になるか、まだ出ておりませんので、ここでは申し上げられませんけれども、例えばその結果があくまでも高根沢町としては並立、そして両方の協議会で勉強して、そしてその後に結論を出そうというようなことで変わらないとすれば、その旨を芳賀町の協議会の皆様にも報告をして協議会を粛々と進めていただけませんかというお願いをするということになることも一つの選択肢の中にあります。
またはどちらかに一本化すべきであろうという議論になれば、それはそれで結論を出さなければならないということになるのではないかと思います。
いくつかのシュミレーションが考えられますので、今、私の口から一つのこの方法で再開を呼びかけていくという回答を申し上げることはできないという状況にあります。
ですから議会と協議をして高根沢町としても芳賀町の要請に対する回答を出すべく作業中であるということで認識いただければと思います。
記者 高根沢町の意向を決める場というのは、全員協議会になるのか?
町長 この芳賀町からの要請に対して高根沢町としての議会と執行部との結論を出そうという議論の場は、もちろん議会の考えもございます。
つまり今の質問の答えでいえば、全員協議会という場がふさわしいのか、合併研究の特別委員会がありますよね。まだこれは存続しています。こちらの場が正しいのかということは議会の判断に、議長の判断になると思いますけれども、ただ、実質的にいえばメンバーはどちらも同じメンバーでありますから、全員協議会であれば議長招集で、非公開という可能性もある。
委員会であれば委員会規則に則ってということになるという違いはありますけれども、実際メンバーは一緒ですから議論の実質的な部分はどちらの形でも同じであろうと思っています。
記者 今の時点での予定は?
町長 全員協議会は議長の招集がありますので、まだ具体的に何月何日ということは決まっていないというふうに聞いております。
記者 データを比較するという話だが、具体的にどういうところに重点をおいて客観的に比較するのか?
町長 4月18日に住民投票が行われたが、住民投票に向かうまでの経緯として、宇都宮市との合併を目指そうという方々の団体と、芳賀町との合併がいいのではないかという方々の団体、町民自らの手によるものですけど、これらができあがってそして18日の投票に向かってそれぞれの団体が運動された訳ですね。
今の質問に答える具体的なものというのは、実は18日に向けてのいろいろな運動・議論の中で大体見えてきたのかなと思っています。
一つは芳賀町との場合には新設合併、宇都宮市との場合には編入合併という形になりますので、そこで大きな議論がございました。
宇都宮市への編入、実は編入という言葉は使ってらっしゃらなかった。吸収という言葉を使ってらっしゃいますけど、私はあえて編入と言いますが、編入合併の場合には大が小を飲み込む形になるから、高根沢町の独自性というものはなくなってきてしまうのではないかという懸念があるのは当然ですね。
そういう意味ではそこが一つの大きなポイントになろうかと思っております。これは昨年の宇都宮市との任意協のなかでも大きな議論になったところであり、また宇都宮市自身もその部分に関しては大変な勉強・議論のうえに、現在、地域自治制度、宇都宮独自の全国に発信できるような地域自治制度を確立しようということで作業が現在進んでいるというふうに私は聞いております。
聞いておりますというのは法定協に参加をしてないから、そういう言い方しかできないですけれども、そのへんのところが一つ住民の皆様に情報提供の中で、不安がどのように払拭されるのか払拭されないのか、これがひとつのポイントになろうかと思っております。
それからもう一つは個々具体的な部分になろうかと思いますけれども、合併の理想は、サービスは高い方へ、負担は低い方へ、これは理想なのですが、全て理想通りにいくとは限りませんし、全て理想通りにいくとは私は考えておりません。ある面では理想通りにいく部分もあれば中々理想通りにならない部分もあるかもしれませんが、その辺のところも宇都宮市との具体的な協議の中では明らかになってくる。
このへんのところも町民の方々は最も関心のあるところではないかと思うのです。
更にいえば、高根沢町が行っていない行政サービスを宇都宮市がたくさん行ってらっしゃる。
そんなところも当然町民の皆様に報告を申し上げられる訳ですから、そういったところも住民の皆様のお考えの中では、重要なポイントとして捉えられているのではないかというふうに思います。
以上です。
記者 芳賀町が法定協を開けないということに対して、高根沢町としての対応を協議しているとのことだが、回答として宇都宮市に一本化するという結論を出すことも可能性としてはあるのか?
町長 私としては、先ほどの質問に対する回答の中で申し上げましたけれども、今議会との議論している中身というのが、宇都宮市との法定協設立から一ヶ月以内に一本化をしなければならない。
一本化するためにはどうしましょうという議論も当然しなければならないが、実は、それ以前の議論として芳賀町が今回高根沢町に要請された宇都宮市との法定協設立から一ヶ月以内に一本化をしてくださいと、一本化されるまでは芳賀町・高根沢町の法定協は開催いたしませんというその要請自体がどういうことなのかという議論をしなければならないと議会にはお話し申し上げているところです。
具体的にいえば、私の目の前に走り高跳びのバーが提示された。1.2メートル程度であればなんとか筋力トレーニングをしてやれば跳べるかも知れないけれども、3メートルのバーが提示されたら筋力トレーニングをしようとなにしようと私は越えることはできないですよ。ですから、越える事が可能なバーであれば努力の結果越える事ができるかもしれませんが、努力をしても越えられないバーとなった場合には努力のしようが無いじゃないですか。そういう議論をしなければならないのではないでしょうか。ということで議会の全員協議会では申し上げた次第であります。
的確な回答でなくて申し訳ないと思うのですが、そのような段階であるということであると私自身は考えております。
記者 芳賀町との2回の法定協の中での協議事項は全部でどのくらいあるのか?その進捗状況は?
町長 基本的には現在基本4項目の段階。事務的な細かい話なのでそごがあるといけませんので(事務方から説明して)よろしいですか?私の認識では基本4項目の域を脱していない段階です。
高根沢町・総務課長 具体的には第1回協議会におきまして規約・規定等そういったものを了承いただきました。第2回協議会におきまして合併の時期・方式の二つを署名いただきました。現在のところは以上でございます。
町長 基本4項目の域は脱してないです。
記者 宇都宮市と3町の間では約2100項目あるということで、随分と8割以上進んでいると聞いているが、そういうところまでは踏み込んでないという解釈でよいのか?
町長 おっしゃる通りです。
高根沢町・総務課長 事務的にはそういったことの検討には着手しております。
町長 ただ、まだ法定協にかかっておりません。
記者 仮に芳賀町が柔軟な姿勢に転じた場合、町長としては、合併特例法をにらんで、いつぐらいまでに最終的にどちらを選ぶのか確認したい。
町長 芳賀町が柔軟にお考えになるという前提での質問ですね。
その場合先ほども申し上げたように高根沢町の方針としては、両方の協議会を並立して、市長がおっしゃったような自治のありかたを含めて勉強して、ふさわしい方を選択したい。
そういう方針が議会とは一致しているので、それで進むことになるが、当然今の質問は宇都宮市は1市3町の協議が相当進んでいる。
それに対して芳賀町と高根沢町においては、まだ基本4項目の域を脱していない。ということは時期的な心配があるということになろうと思います。
ですから、質問された状況になった場合には、芳賀町との法定協議をできるだけ精力的・積極的に進めて宇都宮市との法定協議の中身に一刻も早く追いつくような努力をしていかなければ、町民の方々に情報を発信できない訳ですから、そういう努力をしなければならないと思っています。
ご質問にありました、いつ一つに決定するのかについては、まだ具体的にいつまでということの結論は出ていないという状況であるということです。
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