市長定例記者会見平成17年9月
(注)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
平成17年9月29日(木曜日)午後1時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
市長 それでは、本日開催しました庁議の結果について、発表いたします。
まずはじめに、「平成18年度当初予算編成方針について」でありますが、本市の財政の見通しは、市税につきましては、緩やかな収入増が期待できるものの、国の三位一体の改革に伴う国庫支出金などの削減や、少子・高齢社会の進展に伴う扶助費の増加等により、厳しい財政状況が続く見込みであります。
こうした中で、今後とも、本市財政の健全性を確保し、地方分権時代にふさわしい自主的・自立的な行財政運営を推進していくことは、大変重要な課題であると考えております。
平成18年度の予算編成は、当初予算編成方針の策定をはじめ、私が一から手がける初めての予算でありますが、私が掲げたまちづくりに係る重要課題に、的確にかつスピードを持って対応するとともに、第4次総合計画改定基本計画における各種施策・事業の実現を通じて、市民満足度の向上を図りながら、本市が持続的に発展していくための礎となる予算としてまいりたいと考えております。
次に「うつのみや人づくりビジョンの策定(宮っこ未来ビジョン)」についてでありますが、このビジョンは、社会経済のグローバル化、少子高齢化などの社会変化や、社会性の欠如した子ども、目的意識が希薄化した青年、しつけのできない保護者の増加など人づくりに関する問題に対応するため、市民の行動目標を設定するとともに、乳幼児期から高齢期までの、発達段階に応じたライフステージごとの目標やその支援主体としての家庭・地域・行政等の役割を明確にいたしました。
策定にあたりましては、市民の皆様や企業の方々と「人づくり」について十分な意見交換を行うなど、市民と行政がパートナーシップに基づいて「人づくり」を推進するための指針として策定したものであります。
今後、ビジョンを推進することになりますが、市民一人ひとりが、ビジョンについてご理解をいただくとともに、行政はもちろんのこと、家庭、地域、企業それぞれが自主的・主体的に取り組むことが重要であると考えております。
次に、「第5次 総合計画 策定本部の設置について」でありますが、本市では、今年度から、まちづくりの新しい指針となる「第5次 宇都宮市 総合計画」の策定を進めており、先頃、計画を策定する上での基本的な事項を明らかにした策定大綱をまとめたところであります。
その策定大綱に基づき、このたび、庁内において、総合計画原案のとりまとめを行う「総合計画策定本部」を設置いたしました。この策定本部は、策定事務を円滑に進めるためのもので、助役を本部長とし、委員会をはじめ、企画会議、部会などから構成されております。
このなかで、本市が将来にわたって発展していくためには、どのような「まちの姿」を目指すべきかなどを市民の皆様の意向を踏まえながら明らかにするとともに、そのための具体的な施策について、全庁的な体制で調査・検討を行って参ります。
また、この策定本部におきまして、新たに「特定課題検討会議」を設けて、いわゆるニート問題や食育など、複数の部会にまたがる横断的な課題に多角的に対応できるよう、検討して参りたいと考えております。
なお、原案の検討にあたりましては、公募の市民の方を中心として、今後、設置を予定している「まちづくり市民会議」と策定本部が、施策や事業について意見交換を行うなど、連携を図りながら、進めて参りたいと考えております。
次に、「平成16年度版宇都宮市財政白書について」でありますが、これまで公表してきました「決算状況」や「バランスシート」などの財政情報を、この度、「宇都宮市財政白書」として、新たに策定し、表やグラフを活用しながら、難解な財政用語には解説を加えるなど、本市の財政状況をわかりやく、一覧性のあるものとして、取りまとめ、市民の方々に情報提供をしていくものであります。
なお、今回から、「バランスシート」や「行政コスト計算書」に加え、1年間のすべてのお金の流れを表した「キャッシュ・フロー計算書」を新たに作成するなど、市民にわかりやすい財政情報の提供に努めてまいります。
次に、「総合案内業務の見直しについて」でありますが、来庁者への、より分かりやすい案内や、高齢者・障害者の方々に対するエレベーター等への介助案内などを充実するため、10月からフロアマネージャーを配置することといたしました。
具体的には、3名の職員が正面玄関において、来庁者の対応をさせていただいていたおりましたが、10月からは、この3名を適宜ローテーションによりフロアマネージャーとして1階フロアを巡回させることで、東側玄関からの来庁者にも対応が可能となります。
今後とも、「おもてなしの心」をもって、より一層、来庁者の方々が利用しやすい市役所を目指しサービスの向上に努めてまいります。
次に、「低入札価格調査制度における「失格値」、「数値的判断基準」の導入について」でありますが、低入札価格調査に該当する工事が年々増加してきており工事の品質低下や下請け業者へのしわ寄せなどが懸念されることから、公共工事の品質の確保を図るため、今回、制度の見直しを行うものであります。
具体的には、下位5者の入札価格の平均値の85パーセントを失格値とした一次判定、工事費内訳書に記載された直接工事費と諸経費に一定の数値的判断基準を設けた二次判定を行うものであります。
また、検査・監督の強化を図るとともに、施工体制台帳などの作成・提出を義務付けることといたします。
実施につきましては、10月11日以降に公告等をする工事から適用してまいります。
次に、「市有施設における吹付けアスベスト使用状況調査の第一次調査結果について」でありますが、平成8年度以前に竣工、改修された530の施設について、目視や設計図などにより調査しました。
アスベストが確認された中央卸売市場のボイラー室については、今年度中に、除去をおこないます。斎場については、平成元年に封じ込めを行いましアスベストが確認された中央卸売市場のボイラー室については、今年度中に、除去をおこないます。斎場については、平成元年に封じ込めを行いましたが、修復が必要な箇所であったため、修復工事を行いました。
また、アスベストかどうか確認するために、分析調査を行う120の施設ついては、分析結果を踏まえ、適切に対応してまいります。
最後に、「姉妹都市サミットへの参加について」でありますが、来月の10月26日から、本市の姉妹都市であるアメリカのタルサ市で「文化をつなぐ」をテーマとして開催される「姉妹都市サミット」に、議長とともに、市を代表して出席いたします。
また、せっかくの機会でもありますので、帰路の途中の時間を利用し、ロサンゼルス市において市の重要課題であるLRTの視察をしてまいりたいと考えております。
資料
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平成18年度当初予算編成方針について(PDFファイル 114.9KB)
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別紙(PDFファイル 156.4KB)
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「うつのみや人づくりビジョン」の策定について(PDFファイル 12.6KB)
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別紙1(PDFファイル 155.9KB)
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別紙(PDFファイル 100.1KB)
本編
概要版
本編
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総合案内業務の見直しについて(PDFファイル 41.5KB)
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低入札価格調査制度における「失格値」「数値的判断基準」の導入について(PDFファイル 10.2KB)
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市有施設における吹付けアスベスト使用状況調査の第一次調査結果について(PDFファイル 16.3KB)
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姉妹都市サミットへの参加について(PDFファイル 18.0KB)
質疑事項
庁内案件に関する質疑
市有施設における吹付けアスベスト仕様状況の第一次調査結果について
記者 調査の結果アスベストが確認された中央卸売市場については封じ込め工事は終了したのか?
環境保全課長 中央卸売市場の銀行棟のボイラー室につきましては、これから除去工事を行うということでございます。
記者 斎場についてもこれからということか?
環境保全課長 斎場につきましては封じ込めは終わったということです。
記者 残りの120施設については今後調査を行うということか?
環境保全課長 この120施設につきましては、まったく含まれていないのか、含まれているとすれば何%含まれているのかということで、分析試験をこれから行うということでございます。
記者 今年度中に行うのか?
環境保全課長 そういう予定でございます。9月末から委託分析を行いまして11月中旬には結果が出るのではないかという予定でございます。
記者 120施設には学校・病院等も含まれているのか?
環境保全課長 学校施設等は含まれております。
記者 具体的な施設名は?
環境保全課長 これから分析調査をして確認するということですので、具体的な施設名については控えさせていただきます。
記者 調査結果の施設合計が530施設にならないが?
環境保全課長 中央卸売市場についてはボイラー室についてこれから除去をするのですが、同じ中央卸売市場の別な場所についてこれから分析試験にかけるという部分もございますので、その部分1つが重複になっておりますので合計して531となっております。
低入札価格調査制度における「失格値」「数値的判断基準」の導入について
記者 議会から市長あてに要望書が出ていたと思うが、それを受けての導入か?
市長 それ以前から市として担当部局では検討しておりましたので、そこにたまたま議長側からの要望をいただいた。そこで実施に踏み切らせていただくということでございます。
記者 県内で鹿沼市が導入していると思うが、それ以外で導入しているところはあるか?
契約課長 県内では聞いておりません。県外で兵庫県の明石市が導入していると伺っております。
記者 鹿沼市は導入しているか?
契約課長 鹿沼市は若干制度は違いますが、失格価格という名称で導入していると伺っております。
記者 調査基準価格の算出方法は?
契約課長 直接工事費と共通仮設費にさらに現場管理費の5分の1という数字を足したものが調査基準価格ということになります。
記者 予定価格の何%くらいになるのか?
契約課長 個別の案件ごとに違うものですから、何%と限定した数字では出ませんが、概ね土木工事ですと70~75%程度、建築系の工事ですと80%前後であろうと考えております。
記者 今年1月以降落札率が下がっているが、以前の入札について調査をしたり、今後の入札制度について制度改正などは考えているか?
市長 根本的には、公平に競争性を持たせて透明性を持たせながら公共工事が発注され、そして工事が行われるということが基本だと思いますが、現在のところはこの低入札価格調査制度への「失格値」などの導入以外は考えておりません。
記者 今年1月以降の落札率の低下については問題は無かったという見解か?
市長 問題があったとは思っていません。低価格で品質が良くて我々が目的とする公共的な目的に合致していれば、そういうものが完成されて引き渡されれば一番良い訳ですから。それについては今後も入札における公平性・透明性・競争性というのは確保しながらも、そこに力点を置いてやれればいいと思います。たまたま価格が低価格だったということであって、それについて問題があったとか異常をきたしていたとは考えていません。むしろ今後ですね、今後についてこういう低入札価格調査制度を新たに設けて、先程述べた目的をよりきちんと踏襲できるような、これからも随時こういったものには目をくばらせながら進めていかないとならないと思うのですが、過去についてはあったとは思っていません。
その他の質疑
妖精のまちづくりについて
記者 井村君江さんから妖精に関する資料の寄贈があったが、美術館の整備の計画は進んでいるのか?
市長 美術館とかというのではなくて、これは市の財産だと思っていますし、その価値が専門家から受けた評価というのは大変高いものであるということ。ですからいただいたものを広く市民の方々あるいは来訪者の方々に見ていただくということは大きな目的だと思いますので、それはきちんと財産を活かしていくようなものにしていきたいと思います。できれば上野の旧館跡地、馬場中の再開発の中の2フロアのどちらかの一角を利用させていただいて、その中で妖精の資料を展示していきたいと予定では考えています。
記者 それは何年度に予定しているのか?
市長 最終的には19年度です。専門的な方々が研究調査対象にできるものもあるらしいんですね。そういったものは今までどおり市の美術館でいいと思うのですが、いわゆる我々が妖精として見てみたいとか魅力があるものというのは、そうしたところで広く多くの方々に見ていただく。そしてそれが中心市街地の活性化にもつながると思いますので、そういう目的でやろうと思います。
記者 大きさはどれくらいを考えているのか?
市長 井村さんから頂いたものを含めて、その他も収集したいと思っていますから、そういったものが一段落してから面積・展示方法といったものも考えていきたいと思います。
記者 図画等についてはそこへ展示し、資料については市美術館に保管するのか?
市長 文献的な難しいものは今までどおり美術館でいいと思います。
記者 妖精の森で建物を造ってほしいという要望はなかったか?
総合政策部長 まちづくり推進機構が妖精の活用の検討はしましたが、こういう施設を造ってくださいということでなく、活用の考え方を提案してきているというのはあります。
市長 話では聞いたことがありますね。観光コンベンション協会とかまちづくり推進機構ではなく、妖精美術館ができるというような噂は聞いたことがあります。
その他
市長 平成18年度当初予算編成方針についてですが、国に対しては三位一体の改革によって国からの補助金等はなかなか当てにならないといったところですし、もちろん普通交付税は不交付団体になっていますからそれも当てにならない。そういう背景と少子と高齢この2つが大きな課題だと思います。これはご多分に漏れず宇都宮もそうである。そういう中でいかに効率の良い予算をつくりながら、しかも今のある程度財政基盤がしっかりしていると言われているときに、これから20年30年先を見据えた財政基盤を今つくっておかないと、持続可能はまちというのができない。そういうことで相当気合を入れて予算編成に望みたいと思っています。
その柱が歳入についてですけれども、市税含めて徴収率がこれから課題となっていきますので、いかに徴収率を上げていくかということと、それと予算に頼らない知恵やアイデアによって政策をつくっていくということ、これを各部には厳命をいたしました。そして歳出については当然のことながら費用対効果を見ながら、そして各部が自分の財布だと思って予算をつくっていかないと整合性もとれませんし、効果的な財政というのがつくれない。それでスクラップアンドビルドを徹底するようにという話をしてあります。例えば新たなものを創出する際には2つくらいスクラップするくらいの気持ち、2対1くらいの気持ちで予算編成をしていきたいと思っています。
義務的経費率が平成16年度の決算数値では普通会計で45.1%で昨年よりも上がっている。恐らくこれは年々上がっていくと思います。それと当然のことながら税収といったものが少子化の影響によって減っていきますので、自主的財源比率といったものが今70.4%くらいになっていますけれども、それをきちんと維持、あるいは下がっていくことをいくらかでも歯止めが利くような政策もとっていかなければならない。そういうプラスになるような要因が一つも無い中でこれから持続可能な行政体をつくっていきたいと、そういう意気込みでやっていきますので、皆様方にも注目をしていただければと思います。
また、「うつのみや人づくりビジョン」の策定についてですが、宇都宮市としてこうしてビジョンをつくった訳ですけれども、特徴として各ステージごとに区分けをさせていただきました。宇都宮の宮っことして、これから21世紀のテーマは人間力だと思いますので、人間力をいかに高めていけるかというビジョンとしてつくらせていただきました。
目的とするところは学校教育そして地域教育、企業が関与する教育といったものも当然含まれていますが、何よりも家庭教育だと思います。家庭教育にきちんとこれから目を向けていかなければならない。それを実行に移す段階であると思うのですが、特に家庭においてターゲットとするのは大人だと思います。我々大人がやはりきちんとした人間力を兼ね備えた宮っこになっていかないと、子どもたちも当然大人の背中を見て育つ訳ですから、ここに掲げてある未来を持った宮っこになっていけない。そういうことでそこに力点を置きながらこのビジョンを基にこれからいかにどう行動していくか、具体的に事業を行っていくか、それがこれから最も大変な課題だと思います。その前段となるビジョンを今回つくらせていただいたということで、宇都宮市といたしましては財政の問題もさることながら根幹となす全ての源である人づくり、人について人間力を高めていくこうしたビジョン、教育行政を行っていきたいとこれを高らかに宣言をしていきたいと思いますので、その辺も是非扱っていただければと思います。
また、「第5次総合計画」についてですが、特徴はいくつかありますけれども、私が気に入っている特徴は小学生・中学生・高校生あるいは大学生といった、これからの21世紀を背負っていく子どもたちの意見も十分に反映させるという、そこに視点が置かれている点も私としては良いと思っていますので、その辺について是非皆さんからこれからもご意見をいただきたいと思います。とにかく分かりやすい、どんな市民の方々が見ても分かりやすい総合計画をつくっていきたいと思っています。
これは財政白書をつくらせていただいたのもそうなんですが、市民協働の社会といってもどれだけ宇都宮の財政が今現状として悪いのか良いのか、それをきちんと市民の皆さんに把握していただかないと、いくらこちらからこうして市民協働でお願いしますと言っても全く説得力を持たない。ですからこの財政白書を見ていただいて、やはり市民の皆さんも力を合わせていただいて、行政・企業・市民の皆さんそして地域の方々・NPOといったものが同じステージの上できちんと市民協働の社会をつくっていく。そうした社会に是非とも参画をしていただきたい。そういったことの根本となるものだと思います。そういうことでこれを財政課につくらせた訳です。財政課は大変なんですよ。義務的経費を落としながら投資的経費をどんどん増やせという矛盾を言っている訳ですから。そういう矛盾の中でこういう予算編成をするということと財政白書をつくってもらったということが、今回のちょっと自慢かなと思います。
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