黄色ブドウ球菌食中毒
黄色ブドウ球菌の特徴
黄色ブドウ球菌は化膿した傷口や、健康な人の鼻やのどの中、皮膚、手指、毛髪などをはじめ、動物の皮膚、ホコリなど、生活環境に広く分布しています。特に化膿した傷やニキビなどの部分に多く存在しており、手指を介した食品への汚染には注意が必要です。
この菌は食べ物の中で増殖するときに、エンテロトキシンという毒素をつくり、この毒素を食品と一緒に食べることにより、食中毒症状を引き起こします。
この毒素は、100度30分の加熱でも破壊されないため、通常の加熱調理で毒素を分解することはできません。
主な原因物質
おにぎり、弁当、サンドイッチ、ケーキや和菓子など(手指の汚染を受けやすい食品が原因となることが多い)
主な症状
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など
潜伏期間
平均3時間前後
(注) 潜伏期間:菌が付着している食品を食べてから発症するまでの時間のこと
予防のポイント
- 手指の洗浄消毒は十分に行いましょう。
- 手指に化膿巣がある人や、手が荒れている人は、食品に直接触れないようにしましょう。
- 食品は室温で長時間放置せず、10度以下で保存し、菌の増殖を防ぎましょう。時間が経ちすぎた食品は思い切って捨てることも必要です。
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宇都宮市保健所 生活衛生課 食品衛生グループ
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