糖尿病について

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ページID1017129  更新日 令和6年3月8日

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毎年11月14日は「世界糖尿病デー」

 11月14日の世界糖尿病デー(world Diabetes Day,WDD)は、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起しようと、国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)によって定められました。

 この日を中心に全世界で繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病の予防や治療継続の重要性について、市民に周知する重要な機会となっています。

糖尿病予防啓発イベント チラシ

 11月12日10時から15時まで、FKD宇都宮店において、糖尿病予防啓発イベント「家族みんなで知って得する健康イベント」を行います。

【内容】

無料相談:糖尿病専門の医師、看護師、管理栄養士、理学療法士による相談

ステージ:13時から14時まで 那須中央病院 整形外科部長 小島正博医師による

「整形外科医が教える 糖尿病の病態から見た 糖尿病にも効く筋骨格を整える運動をしてみませんか?」

と題した講話と運動指導

簡易血糖測定:自分の血糖値を知ろう!

クイズコーナー:糖尿病に関するクイズや体験型クイズ

ゲームコーナー:世界糖尿病デーシンボルマーク「ブルーサークル」にちなんだゲーム

情報コーナー:糖尿病や健康に関するパネル展示やリーフレット配布

糖尿病

宇都宮市の状況

宇都宮市の糖尿病の状況を示したグラフ

 平成29年国民健康・栄養調査では、20歳以上の国民の13.6%、つまり約7人に1人が「糖尿病が強く疑われる」という結果が発表されています。
 宇都宮市でも、市民健康等意識調査において、「糖尿病を指摘された人」の割合が平成23年度の10.1%に比べ、平成29年度は13.8%に増加しています。また、「糖尿病を指摘されたが治療や取組をしていない人」の割合が、平成23年度の10.6%に比べ、平成29年度は27.8%に増加しています。
 

糖尿病はどんな病気?

 糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの不足や働きの低下などにより、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が慢性的に高くなりその状態が続く病気です。

 元々日本人(アジア人)は、欧米人に比べて、インスリンを分泌させる働きが弱いといわれています。

 食生活の欧米化や,昔よりも摂取エネルギー量が増加していることなどから、運動不足により肥満傾向になると、糖尿病を発症しやすくなります。

 初期の糖尿病はほぼ自覚症状がないため、年に一回は健康診査を受けましょう。

糖尿病はなぜ怖い?

 初期の糖尿病はほぼ自覚症状がありません。そのため、糖尿病と診断をされても治療の重要性を実感できないことから、平成28年国民健康・栄養調査では治療を受けずに放置している人が23.4%いるという結果がでています。
 そのまま放置していると、高血糖状態が続き、体中の血管がダメージを受けて動脈硬化が進行し、血管が詰まりやすくなり、さまざまな合併症を引き起こします。
 

合併症の「しめじ」と「えのき」に注意

「しめじ」

 糖尿病には「三大合併症」があり、身体の末端の細い血管や神経に大きな影響を与え、発症してしまう代表的な三疾患です。その三疾患をまとめて「しめじ」といいます。

  • 「し」糖尿病神経障がい
    足や手にしびれや強い痛みが起こる、感覚マヒにより痛みに気がつかない、足にこむら返りを起こすなどの末梢神経障がいが起こります。また、異常な発汗がある、冷え性になる、立ちくらみなどの症状が頻繁に起こる自律神経障がいも起こります。
  • 「め」糖尿病網膜症(
    視力が低下したり、白内障になるなど、眼に異常が生じます。進行して失明する場合も少なくありません。
  • 「じ」糖尿病
    体の中の老廃物をろ過する機能が低下し、尿がつくれなくなってしまいます。そうなると、人工透析が必要となります。自覚症状がほとんどないため、知らない間に進行し、透析に至る場合もみられます。

「えのき」

 「しめじ」以外にも、大きな血管の異常が招く合併症に「えのき」があります。糖尿病がより重症化することで大きな血管にも影響が出現し、次の疾患を発症してしまいます。

  • 「え」閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)による
    血流が悪くなりしびれや冷えなどの症状が出現し、進行すると歩行障がいが現れます。放置すると、皮膚に潰瘍やえ疽が起こります。
  • 「の」脳卒中
    脳血管の動脈硬化がすすみ、血管がつまったり、破れたりすることで、そこから先へ酸素や栄養が送れず細胞が死んでしまうことで、脳卒中を起こしてしまいます。
  • 「き」血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)(心臓病)
    血管がつまったり、傷つきやすい状態にあるため、狭心症や心筋梗塞を起こしやすくなります。

 

糖尿病を予防するには

 糖尿病の予防には、太りすぎに注意し、適正体重の維持のため、食生活・運動習慣の定着が大切です。

日常生活のポイント

  • 栄養
    乱れた食習慣はインスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかり、インスリンの働きが低下する。毎食野菜を取り入れ、バランスよく食べることが重要。また、お酒は節度ある適正飲酒に努める。
  • 運動
    運動はインスリンの作用を強くし、血糖をエネルギーに変える能力を高める。有酸素運動(ウオーキングなど)に軽めの筋力トレーニングをプラスする。
  • 休養
    ストレスがたまると、インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がったままの状態になるので、上手に休養を取る。
  • たばこ
    たばこに含まれるニコチンは、血糖値を上昇させてしまうため、喫煙者は、禁煙に努める。
  • 健康診断
    定期的に健康診断を受診し、血糖検査(空腹時血糖など)を定期的に確認し、早期発見・早期受診に努める。

もし、糖尿病と診断されたら?

 食事や運動、また、薬を上手に使うなど、きちんと治療を行えば、血糖値をコントロールでき、合併症を抑えることができます。かかりつけ医と相談して、きちんと治療を受けましょう。
 

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このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 健康増進課
電話番号:028-626-1126
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。