ファザーリングとは
ファザーリングってなーに
ファザーリングとは、「父親であることを楽しむ生き方」のことです。
子育ては義務ではなく楽しい権利であり、子育てを楽しみながら父親自身も成長しようという考え方です。
また、「よい父親」になるのではなく、子育てや仕事、社会活動、趣味など、人生を楽しむことができる「笑っている父親」を増やそうというものです。
ファザーリング・ジャパン安藤パパからのメッセージ
ファザーリングをすすめている特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパンの代表 安藤哲也さんから、「パパの極意」を聞きました。
安藤さんが「ファザーリング」を推進しようとしたきっかけは
きっかけは子どもたちの暗い表情でした。5年前から父親による絵本の読み聞かせ活動を行ってますが、子どもの中にまったく笑わない子がいることに気づいたのです。どんな爆笑絵本にもその子はピクリとも反応しません。表情が凍っているのです。そしてよくみるとその子の後ろには、笑わない母親と父親が必ずセットでいるのです。たぶんこの子は家で「笑い」を習えないんだろうと思いました。長時間労働とストレスで心身ともに疲れ果てて深夜に帰宅する父親。そんな不在の夫をあてにせず、育児をひとりで背負い込み爆発寸前の母親。そんな家庭に笑いは起こらず、子どもは自分自身に肯定感を持ちえないのです。だから「笑っている父親を増やしたい」。わたしはそう考えファザーリング・ジャパンを立ち上げました。
自分の子育てを振り返って、子育てをするうえで大切に思っていることや失敗したことなど、ご自身の父親としての生の声を聞かせてください
昭和3年生まれの父親に育てられた僕の父親os(オペレーション・システム、父親ソフト)は古く、現代の子育てにおいてはまったく使い物にならないものでした。特に夫婦のあり方については、父と母の前近代的な主従関係を刷り込まれていたので、自分の結婚生活でも最初は同様のことを言ってしまったりで、妻を傷つけたり悲しませたりしたことが失敗でした。
子育てにおいて大切なのは、やはり夫婦関係です。お互いの生き方を尊重し、ママとパパが笑顔でいられる家庭で育つ子どもは、多少いろいろあってもおかしなことにならないのではと思っています。そのことを僕に教えてくれたのは子どもでした。もちろん子どものためだけに仲良くするのではありません。子育ては期間限定。子どもが家を巣立った後でも妻と仲良く暮らしていければいい。「何か店でもやろうか?」たまに二人でお酒を飲みながら、そんな話もしています。
安藤さんが考える「カッコいいパパ」ってどんなパパ
- 家族を一番大事にする
- 子育てを楽しんでいる
- 自分らしさが何かわかっている
- 生活感覚が身についている
- 家や会社や自分にひきこもらず、常に意識が他社や社会に向いている
こんな地に足の着いた大人の男性像こそが、わたしの考える「カッコいいパパ」です。そして、自分の人生を肯定し楽しんで生きる姿を子どもに見せること。これはカッコいいかどうかという以前に、父親としていちばん大切なことだと思っています。
何から始めたら良いのかわからないパパたちにアドバイスを
父親は一日にして成らず―。理屈ではなく日々の実践・経験こそが大事です。やれない理由ばかりを考えてるヒマがあったら、ママが当たり前にやっている泥臭い毎日の育児に一度どっぷりと関わってみましょう。アスリートはよく「練習は嘘をつかない」と言いますが育児も同じなのです。
しかし「仕事が忙しくて毎日は無理」というのが父親たちの現実でしょう。でも「子育ては期間限定。後では取り戻せない」と考えて欲しい。いましか見られない子どもの成長を実感するために、週に1度でも2度でも少し早く帰り、一緒に食卓を囲みましょう。子育ては「特別なこと」ではありません。家族と共にいて、家の事をしながら会話をし、面白かったら声に出して笑う。まずはそんなシンプルで当たり前の暮らしを取り戻すことが、いま父親たちに求められているのではないでしょうか?
ママたちへのお願い、アドバイスなど
お父さんが育児を楽しむためにはまずお母さんが育児の「門番」にならないこと(mother as gatekeeper)。男(父親)は育児ができない、向いてないと決めつけないことです。また育児・家事でパパがやってくれたことに対して、自分のレベルに達してないと「どうしてできないの?」などと責めてしまうのも考えものです。やる気になっている(でもなかなかうまくできない)パパの気を萎えさるような言動は少し控え目に。そうじゃないと家の中でパパの「上司」になってしまいます。パパは会社でもしぼられているのに、家に帰ってまでそんな上司がいたら帰るのが億劫(おっくう)になって、結局子育てや家事から遠ざかってしまいます。「パパ」にもう少し家庭のことをもう少ししてもらいたい」と思うのなら、多少のことは大目に見て、ママも笑って子育てをしましょう。
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