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都市計画マスタープラン(第5章 地域別構想)

第5章 地域別構想

第1節 地域別構想の目的

 市域を土地利用の形態、資源・特色等により、いくつかの地域に区分して、その地域の特性や課題を分析するとともに、地域資源、拠点性、基本骨格などから、地域の構造を明らかにし、各地域ごとの地域特性を踏まえた個性あるまちづくりの将来方向を示すものとして策定する。

第2節 地域区分と構成

 土地利用状況、資源、特色、生活圏としてのまとまり、地区行政の経緯や現況、今後の発展性等を考慮し、市域を次の4地域に区分し、それぞれの地域ごとに構想を策定する。

第3節 地域ごとの現況と特色

総面積 312.16平方キロメートル
総面積 312.16平方キロメートル

総人口 437,319人
総人口 437,319人

総世帯数 159,952世帯
総世帯数 159,952世帯

地域別年齢別人口構成
地域別年齢別人口構成

地域地域資源・特色等主な公共施設等
北西部 1. 自然環境等
・日光街道の桜並木・古賀志山
2. 観光資源
・大谷寺・平和観音・大谷資料館
3. 産業資源等
・観光農園・大谷石産業
4. 交通資源
・東北自動車道インターチェンジ
・篠井・城山・富屋地区市民センター
・平成記念子どもの森公園
・農林公園(ろまんちっく村)
・森林公園
・自然休養村管理センター
・サイクリングターミナル
・老人福祉センターやすらぎ荘
中央 1. 都市緑地等
・八幡山・戸祭山・釜川・田川
2. 歴史的資源
・宇都宮城本丸跡(御本丸公園)
・二荒山神社・長岡百穴古墳
・松が峰教会・旧篠原家住宅
3. 交通拠点
JR宇都宮駅・東武宇都宮駅
・豊郷地区市民センター
・文化会館
・市立・東図書館
・宇都宮美術館(うつのみや文化の森)
・総合・東コミュニティセンター
・総合福祉センター
・宇都宮市保健所
・競輪場
・中央卸売市場
東部 1. 工業資源
・清原・瑞穂野工業団地
2. 水辺環境
・鬼怒川・石井・柳田・道場宿緑地
3. 歴史的資源
・飛山城址・刑部城址
・清原・瑞穂野地区市民センター
・清原南・中央・北公園(清原球場・清原体育館)
・鬼怒川緑地運動公園(鬼怒ふれあいビーチ)
・老人福祉センターふれあい荘
・養護老人ホームちとせ寮
・東の杜公園
南部 1. 交通拠点等
・JR雀宮駅・東武江曽島駅
2. 歴史的資源
・根古谷台遺跡・塚山・笹塚古墳
3. 都市緑地
・鶴田沼
4. 交通資源
・北関東自動車道インターチェンジ
・雀宮地区市民センター
・スケートセンター
・屋板運動場(サン・アビリティーズ)
・老人福祉センターすこやか荘・ことぶき会館
・かすが園・若葉園
・屋板、東横田清掃工場
・川田処理場

第4節 北西部地域

 北西部は、豊かな自然環境や観光資源に恵まれており、観光・レクリエーション地域として発展しているとともに、本市を代表する農林業地域であり、これらの資源の保全・整備を図りながら、有効に活用し、一層の地域振興を図ることが求められている。
 地域の基幹産業である農林業については、観光農業など、地域資源を生かした取り組みが行われているが、農林業の大きな変革の時期を迎える中で、新たな拠点である農林公園を活用した施策・事業を展開することにより、農林業の振興を図る必要がある。
 また、城山地区においては、優れた自然景観や森林公園、大谷観音などの観光資源に恵まれており、これらの資源を生かした観光拠点としての機能向上を図るとともに、地場産業である大谷石産業の活性化を図るなど、総合的な地区開発を推進する必要がある。
 さらに、交通結節点である東北自動車道宇都宮インターチェンジの機能を生かして、周辺地域の産業機能の整備促進を図ることが必要である。

土地利用状況
土地利用状況

人口と世帯数
人口と世帯数

地域の概況
 地域面積は、108.197キロ平方メートルで市域の約35%を占めるが、地域人口は約41千人と市全体の約10%である。
 昭和55年から平成2年の人口推移は緩やかに増加していたが、近年は、横ばいである。
 土地利用は、自然的土地利用が、約81%であり、その内山林が地域の約50%を占める。

第2項 地域整備の将来イメージ
 地域の現況と課題を踏まえ、北西部地域の地域整備の将来イメージを次のとおりに設定する。
 「豊かな自然環境に恵まれたふれあい空間づくり」
 地域の特色であるスポーツ・レクリエーション機能の充実、観光・農林業の振興を図ることにより、余暇活動や交流を中心とした地域の活性化に努めるとともに、これらの資源を次世代に引き継げるよう、適切な整備・保全を図る。

都市構造上の位置づけ
拠点
 産業拠点 宇都宮インター周辺
 観光拠点 大谷公園
 文化アメニティ拠点 平成記念子どもの森公園、森林公園、農林公園

 みどりの軸 高へら山・飯盛山軸、半蔵山・古賀志山軸
ゾーン
 森林ゾーン 宇都宮県立自然公園
 田園ゾーン 飯山地区、晃陽地区、新里地区、城山地区、篠井地区

第3項 地域整備の方針
 将来イメージを実現するために、次により北西部地域の整備を行うこととする。

 農林業の振興を図るため、森林ゾーンに位置している県立自然公園をはじめとする森林地域や田園ゾーンの農地や河川環境を保全する。
 森林ゾーンや田園ゾーンの一部については、市民の憩いと安らぎの場や野外活動、環境学習活動空間として整備する。また、既存の公園施設の活用を図る。
 やまなみ景観や日光街道など沿道景観の保全に努める。
 南部の市街化区域においては、土地区画整理事業など面的整備や地区計画等により、計画的に農的土地利用から良好な宅地への転換を図る。
 弁天沼周辺の自然環境を保全するとともに、歩行者ネットワークを整備する。
 地区内の観光施設や公園施設のネットワークを強化するための道路整備を図る。
 大谷地区については、観光振興を図るため、優れた自然景観や観光資源を活用した観光開発・整備を推進し、観光拠点としての形成を図る。
 東北自動車道宇都宮インターチェンジは、日光国立公園の玄関口であり、また、周辺は、優れた自然環境に囲まれていることから、それらと調和した生産機能や交流機能など、新たな産業拠点を形成するために計画的な土地利用を図る。

第5節 中央地域

 中央地域は、都心部に商業・業務機能が集積しており、栃木県の政治・経済・文化の中心として発展してきたが、本市が広域都市圏の拠点都市として一層の発展を目指すため、その中核を担う地域として、より高度な都市機能の拡充強化を図ることが求められている。
 特に、中心市街地においては、中心商店街の活力低下や交通渋滞の発生などにより、都心部の機能が低下しており、都市再開発事業や中心商店街振興など各種施策・事業を総合的に展開することによる中心市街地の活性化を図ることが必要である。
 また、宝木・豊郷地区においては、北部の丘陵地などの自然環境との調和を図りながら、文教地区としての特性を伸ばすとともに、快適な生活環境を確保する必要がある。

土地利用状況
土地利用状況

人口と世帯数
人口と世帯数

地域の概況
 地域面積は、57.517キロ平方メートルで市域の約18%であるが、地域人口は約193千人と市全体の約44%を占める。
 平成5年から平成8年に地価高騰により人口流出が起きたが、近年は、回復している。
 土地利用は、都市的土地利用が、約64%であり、その内住宅が、地域の約27%を、また商業、工業がともに約8%を占める。

第2項 地域整備の将来イメージ
 地域の現況と課題を踏まえ、中央地域の地域整備の将来イメージを次のとおりに設定する。
 「拠点都市として高度な都市機能を備えた魅力ある都心づくり」
 広域都市圏の拠点都市としてふさわしい魅力ある地域となるよう、商業・業務・文化等の高度な都市機能の拡充強化を図るとともに、機能的な都市基盤や快適な生活環境の整備を推進する。

都市構造上の位置づけ
拠点
 都市拠点 都心地区
 産業拠点 平出工業団地
 文化アメニティ拠点 うつのみや文化の森、長岡公園、八幡山公園

 都市連携軸
 産業軸 東西連携軸、南北連携軸
 みどりの軸 新日光線
ゾーン
 市街地ゾーン センターゾーン
 田園ゾーン 田川中部地区、山田川下流地区

第3項 地域整備の方針
 将来イメージを実現するために、次により中央地域の整備を行うこととする。

 中心地区においては、都心商業業務地として、土地の高度利用を図り、高度な都市機能の集積を図るため、再開発事業を推進する。
 JR宇都宮駅東口周辺地区については、新たな都市拠点を形成するための整備事業の推進を図る。
 JR宇都宮駅西口周辺地区や大通り沿道については、高度な土地利用をさらに図るため、再開発事業の推進を図る。
 都心商業業務地に隣接する都心業務地においては、業務機能や都市型住宅の誘導を促進する。
 内環状線内側の都心居住地の低層密集市街地や低未利用地等においては、土地区画整理事業等により、良好な住宅地整備を促進する。
 魅力ある都心部の創出により都心部の活性化に資するため、快適な歩行者空間や回遊性を確保するため、道路景観整備事業やシンボル空間としての広場や公園の整備等を推進する。
 中心部の交通渋滞を緩和し、円滑な移動が図れるよう新たな公共交通ネットワークの整備を促進するとともに、都市の骨格道路としての都市計画道路の整備を推進する。
 北部の丘陵地帯においては、自然環境と調和した低層住宅を主体とした住宅地としての誘導を図る。
 既存産業拠点である東部の平出工業団地においては、良好な生産環境の維持を図る。
 都心の貴重な緑空間として、御本丸公園等の都市公園を適切に整備・管理するとともに、戸祭山緑地などの都市緑地の保全を図る。
 溢水の防止や親水空間を確保するため、御用川等の都市河川を整備する。

第6節 東部地域

 東部地域は、鬼怒川流域の豊かな自然を生かした農業地域であるとともに、内陸型工業団地として我が国最大規模の清原工業団地が整備されており、テクノポリス計画の進展に伴い、産・学・住・遊の機能が融和した新都市としての発展が期待されている。
 特に、産業面からみると、平石・瑞穂野地区においては、水田を中心とした農業地域としての一層の振興が必要であるとともに、清原地区のテクノポリス中心地域においては、産業構造の変化に対応するための支援機能、研究開発機能の充実などにより、市全体の産業を牽引する拠点としての役割が求められる。
 また、総合運動公園や貴重な自然緑地である鬼怒川河川敷については、周辺環境との調和を図りながら、スポーツ・レクリエーションの場や市民の憩いの場として保全・整備を図ることが必要である。

土地利用状況
土地利用状況

人口と世帯数
人口と世帯数

地域の概況
 地域面積は、82.335キロ平方メートルで市域の26.38%を占めるが、人口は約58千人と市全体の約13%である。
 昭和50年代はニュータウン開発により、高い人口増加率を示していたが、近年は、安定している。
 土地利用は、自然的土地利用が、約64%であり、その内田畑が地域の約45%を占め、田園地帯が広がっている。

第2項 地域整備の将来イメージ
 地域の現況と課題を踏まえ、東部地域の地域整備の将来イメージを次のとおりに設定する。
 「鬼怒川の恵みに培われ、自然と融和した新都市づくり」
 鬼怒川の適切な保全や有効活用に努めるとともに、テクノポリス計画のもと、地域の基幹産業である農業・工業の振興に取り組むなど、産・学・住・遊の機能が融和した新たな都市の形成を図る。

都市構造上の位置づけ
拠点
 都市拠点 テクノポリスセンター地区
 産業拠点 テクノポリスセンター地区、清原工業団地、瑞穂野工業団地
 文化アメニティ拠点 総合運動公園、清原中央公園

 都市連携軸 東西連携軸
 産業軸 鬼怒テクノ通り、清原通り、みずほの通り
 清流軸 鬼怒川清流軸
ゾーン
 市街地ゾーン 平出地区
 田園ゾーン 平石西部地区、石井地区、桑島地区、瑞穂野地区、清原地区、板戸地区

第3項 地域整備の方針
 将来イメージを実現するために、次により東部地域の整備を行うこととする。

 田園ゾーンに位置している鬼怒川沿線の水田地帯や東部台地の畑地帯は、農地として保全を図る。
 地域の特徴である谷戸部や段丘の斜面緑地、平地林などの良好な自然環境を保全する。
 テクノポリスセンター地区においては、テクノポリスの中核拠点として、土地区画整理事業や地区計画等により計画的で良好な低層住宅主体の住宅地の形成を誘導するとともに、産業構造の転換に対応するため、研究開発機能や産業支援施設の集積を図ることにより、新たな市街地の形成を図る。
 清原工業団地及び瑞穂野工業団地は、本市の産業を支える産業拠点として、その機能を維持するため、良好な生産活動の確保を図る。
 広域的な地域連携や産業交流を促進する都市連携軸及び産業軸を強化するため、都市計画道路等広域幹線道路の整備を推進する。
 産業道り沿道においては、土地区画整理事業により、秩序ある市街地の形成を図る。
 鬼怒川の清流軸においては、豊かな自然環境を保全するとともに、広大な親水空間を生かした、市民の憩いと安らぎの場として、緑地・運動公園の整備を図る。
 緑に包まれた、環境に優しい、最終処分場の建設を図る。
 宇都宮総合運動公園においては、文化・アメニティ拠点として、立地条件を生かし、交流・スポーツ・レクリエーション施設の整備を図る。

第7節 南部地域

第1項 現状と課題
 南部地域は、JR宇都宮線や東武宇都宮線、国道4号、県道宇都宮栃木線沿いを中心に、比較的早くから近隣商業地や住宅市街地が形成され、宇都宮環状道路、新4号国道の開通や事業中の北関東自動車道の整備により、その交通利便性を生かした各種プロジェクトによる発展が期待される。
 一方、これまでの急激な宅地開発等により交通混雑や住工混在などの課題が生じており、快適な生活環境を確保するための各種施策・事業を進めるとともに、人口集積に対応し、近隣商業機能や文化機能等の向上を図ることが必要である。
 また、田川・姿川流域を中心とした農業地域でもあり、都市近郊農業としての発展を図るための施策・事業を推進する必要がある。

土地利用状況
土地利用状況

人口と世帯数
人口と世帯数

地域の概況
 地域面積は、63.911キロ平方メートルで市域の20.47%である、人口は約145千人と市全体の約33%を占め、中央地域に次いで人口規模が大きい。
 昭和50年代に高い人口増加を示していたが、平成に入ってからは、微増である。
 土地利用は、自然的土地利用が、約64%であり、その内田畑が地域の約45%を占め、田園地帯が広がっている。都市的土地利用は、住宅が16%を占め、また、工業が6%ある。

第2項 地域整備の将来イメージ
 地域の現況と課題を踏まえ、南部地域の地域整備の将来イメージを次のとおりに設定する。
 「快適な住環境が整備された活力ある市街地づくり」
 人口の集積や交通利便性を生かし、商業、工業、文化等の都市機能の充実を図るとともに農業の振興に努め、市民の活力ある地域活動を支える快適な居住環境を備えた市街地の形成を図る。

都市構造上の位置づけ
拠点
 都市拠点 雀宮駅周辺地区
 産業拠点 東谷・中島地区
 文化アメニティ拠点 県総合運動公園

 都市連携軸 南北連携軸
 産業軸 外環状線、南大通り
ゾーン
 市街地ゾーン センターゾーン
 田園ゾーン 給部地区、横川地区、雀宮地区、姿川地区

第3項 地域整備の方針
 将来イメージを実現するために、次により南部地域の整備を行うこととする。

 田園ゾーンに位置している田川・姿川沿線の田園地帯は、農業地として保全を図る。
 JR雀宮駅周辺地区においては、地域核拠点として、秩序ある都市基盤整備や土地利用の高度化を行い、商業機能などの都市機能の集積を図る。また、東武鉄道駅及びJR鶴田駅周辺は、近隣商業地としての利便性の向上を図るための整備を図る。
 東谷中島地区においては、本市の新しい産業拠点として、土地区画整理事業により広域交通の結節点の立地特性を生かした高付加価値型の工業流通業務団地及び良好な住宅地の整備を推進する。
 外環状線西側の住宅地においては、低層な住宅地として誘導を図る。また、同道路南側の住宅地においては、居住環境の保全を行いつつ、住居地域として利用の純化を図る。
 工業地域として用途指定している地域において、主たる用途の実態が住宅地に推移している地区については、既存工場の操業環境に配慮しつつ、住居系の土地利用の誘導を図る。
 平松町周辺においては、土地区画整理事業により、幹線道路の整備と一体的に市街地の整備を図る。
 幹線道路沿線においては、道路の特性に応じた複合的な土地利用を誘導する。
 東西交通の円滑化や都心部の渋滞解消に資するため、産業道路の早期整備を推進する。また、各鉄道駅へのアクセスや地域内交通の円滑化に資するため、地域の骨格となる地域幹線道路の整備を図る。
 茂原地区については、周辺環境と調和を図りながら、資源リサイクルの拠点として、ごみ処理施設及び下水道資源化工場の整備を図る。
 鶴田沼緑地については、貴重な都市緑地、市民の身近な自然のふれあいの場として保全・整備を図る。

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