構造改革特区ってなに?
さつきちゃん
博士、最近、「特区」っていう言葉をよく聞くんですけど、これって何のことですか?
大いちょう博士
さつきちゃんが言っているのは、「構造改革特区」のことだね。小泉総理大臣が「構造改革」が大切だって言っているのは知っているだろう?その構造改革を進めるための方法のひとつがこれなんだよ。
さつきちゃん
その構造改革を進めるって、どんな意味があるんですか?それと、特区がどうつながるのかしら。
大いちょう博士
世の中にはいろいろな制度があって、それに従わないといけないよね。企業が事業を進めたり、みんなが毎日生活するのも、すべて何かの制度や法律に基づいているんだ。でも、どの地域でも同じ制度に従っていればいいというものでもないのじゃないかな?
さつきちゃん
そうね。日本というひとつの国だけど、北から南まで、たくさんのまちがあって、それぞれのまちが海に近いとか山の方だったりとか、いろいろな違いがありますよね。それがみんな同じ制度の中で動いているっていうのも、いいことなのかどうかってことね。
大いちょう博士
そのとおり。だから、特定の地域に限って、その地域の特性に応じて、制度や法律の規制をなくしたり緩めたりすることで、地域を活性化させたり社会経済を発展させようというのが構造改革特区が目指していることなんだね。
さつきちゃん
博士、構造改革特区については何となくわかりましたけど、実際にはどんなものなんですか?
大いちょう博士
一昨年(平成14年)以降、国が全国から特区のアイデアを募集したら、なんと1500件以上も集まったんだ。教育や農業、福祉や経済など、いろいろな分野のアイデアが集まったので、それらの提案を基にして、昨年の4月から順次、特区を認定しているんだよ。
さつきちゃん
宇都宮市でも、何かアイデアを出したのかしら?
大いちょう博士
昨年(平成15年)、宇都宮の中心市街地に新しく「ラパーク長崎屋宇都宮店」がオープンしただろう。実はそれが、宇都宮の構造改革特区と深い関係があるんだよ。
さつきちゃん
へえ。宇都宮といえば、中心市街地の活性化をどうしようかって、大人の人たちがよく口にしてますよね?
大いちょう博士
うん。宇都宮にとって、そのことが大きな課題のひとつなんだ。大型店が出店しようとすると、大規模小売店舗立地法などの法律や規制に従って、早くても8カ月。つまり出店しようと考えてかからオープンまでは1年くらいかかってしまう計算だ。
さつきちゃん
それじゃあ、出店しようとしても、そんなに時間がかかるんだったら出店するかどうか考え直してしまったりするかもしれませんね。
大いちょう博士
そうだね。そこで、出店までの期間を短くできないだろうかと、宇都宮の中心市街地を対象地区として、「宇都宮にぎわい特区」という申請をして、それが認められたんだよ。その結果、短期間で出店できるようになったんだ。長崎屋は、その特区を使った第1号になったんだけど、これからも、次々と出店できるようになれば、活性化に向けて新たな動きも期待できるってことなんだ。
さつきちゃん
そうか。中心市街地を活性化させるという課題を持っていた宇都宮にはぴったりのアイデアだったんですね。
大いちょう博士
そうだね。様々な地域が、それぞれのまちの抱える課題を解決していくために、新しい動きを始めているんだ。これから将来に向けて、いままでの法律や制度がどう変わっていくかも、もしかしたら、この特区がヒントになるかもしれないね。
さつきちゃん
国だけが考えるのではなくて、それぞれの地域が自分たちでアイデアを出していくことが、未来をつくっていくんですね。さっそく、私も考えてみようかしら。博士、ありがとうございました。
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