第9回 桜地区まちづくり懇談会 開催結果

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009793  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

開催日時:平成17年10月5日(水曜日)午後6時30分から午後8時30分
開催場所:西生涯学習センター
参加人数:43人

  • 提言
    提言1 青少年の居場所づくりについて
    提言2 桜地区「自転車専用道路」の整備について
  • 自由討議
    1.西生涯学習センター東駐車場入口の道路について
    2.市職員の応対について
    3.義務教育費国庫負担金について
    4.交通安全対策について
    5.防災倉庫の設置場所について
    6.学校施設の整備について
    7.LRTの導入について(1)
    8.LRTの導入について(2)
    9.鶴田川について

提言1 青少年の居場所づくりについて

  1. テーマについての現状と課題
    桜地区には、4つの私立高等学校(作新学院高等学校、文星芸術大学附属高等学校、宇都宮文星女子高等学校、宇都宮短期大学附属高校)が所在しており、毎日約12,000名の高校生が桜地区に通学している。
    このように多くの高校生が桜地区内の高等学校に籍を置くことから、桜地区青少年育成会では、各種団体の協力を得ながら地域住民が一体となって「地域の子を地域で守り育てる」推進事業を展開している。また、桜地区では、平成16年度に「桜地区さくらリーダースクラブ(SSLC)」を設立し、平成17年度には宇都宮市立桜小学校、宇都宮市立陽西中学校、地区内各高等学校から新メンバーを迎えて19名で結成し、地域活動に取り組んでいる。
    しかし、桜地区には地域コミュニティセンターが無く、西生涯学習センター内の「桜地域団体室」がまちづくり活動の拠点となっているが、宇都宮市内でも利用率の高い同センターでは、桜地区各種団体の事業も希望する日に開催できなかったり、桜地区さくらリーダースクラブの活動拠点も定まらないなど、まちづくり活動に支障をきたしているのが現状である。
    また、昭和59年に桜小学校内の公民館分館が廃館となり、昭和62年には桜小学校の1教室を「多目的教室」として地域で利用することができるようにはなったが、全国の学校で起こった一連の事件により校門が閉ざされ、気軽に学校を訪れることが難しくなった。地域でも、各種団体で協力して空家等の利用も検討しているが、多くの面で課題があり、行き詰まっているのが現状である。桜地区の特性を生かしたまちづくりを展開していくためにも、「青少年の居場所づくり」が必要であると考える。
  2. 地域自らできること
    少子化が進み、高齢者と子どもが同居する家庭が少なくなり、地域においての大人と子どものコミュニケーションや大人同士のコミュニケーションも稀薄になり、次世代に引き継ぐべき地域の人間関係が失われようとしている。
    桜地区には学識経験者が多く住んでいるため、そのような知識と技術を持った地域の経験者による「桜の学習塾(仮称)」を開設し、様々な体験を通じて小学生・中学生・高校生などがお互いに楽しみながら学び合うことで、次世代を担う青少年の育成につなげていきたい。
  3. 行政に支援を求めること
    各地区で「青少年の居場所づくり」の必要性が叫ばれているが、4つの私立高等学校、県立美術館・博物館が所在していることで宇都宮市内外からの人の出入りが多い「桜地区」に、青少年の活動拠点となる「青少年の居場所」の施設を設置してほしい。西生涯学習センター大講義室(108平方メートル 定員70名)程度の広さがあれば、青少年の居場所や学習塾として活用する以外にも地域の集会等幅広く活用され、まちづくりに大いに寄与できると思う。
    高校生が集中する「文教のまち」桜地区における「青少年の居場所づくり」は、宇都宮市としても最も理想的な青少年の活動拠点づくりとなるのではないではないか。

提言に対する市の考え方

【市長】
 青少年の居場所として、新たな施設の設置は難しいと考えている。活用場所としては、引き続き、桜小の多目的室の効率的な活用や地域内の空きスペース等の利用について検討していただきたい。
 子どもたちの環境づくりは、家庭・学校・地域の大人たちが、子どもたちに何をすればよいのかを十分に議論し合い、地域総ぐるみで行うことが、青少年の育成につながるものと考える。
 青少年の居場所づくりは、「地域の子を地域で守り育てる」考えから、地域の大人が係わりながら地域に設置することが望ましいと考えている。
 現在、市内外から多くの青少年が集まる中心市街地に、青少年の居場所を設置する構想で、どのような機能が必要なのか検討しているところである。
 なお、本市としては、居場所に係るサポーターの研修機会の提供など、具体的な運営に対する支援策について検討していく。

提言2 桜地区「自転車専用道路」の整備について

  1. テーマについての現状と課題
     桜地区の高齢者の間で、「朝の通学時間帯には外に出ない」が合言葉になっている。通学・通勤時の交通量の多さに危険を感じているからである。
     桜地区交通安全推進協議会では、平成15年度の研修事業で、朝の通学・通勤時間帯に陽西通りを横断する自転車の実態調査をしたが、狭い道路に多くの自転車が信号待ちをしていたり、車を避けて一斉に道路を横断したりする状況で、そこに立っているのが邪魔になり、調査どころではなかったことを実感した。
     平成13年度に開催されたまちづくり懇談会では、鹿沼街道の歩道整備を桜地区から提案したが、鹿沼街道は県道であることから、県へ要望していくとの回答しか得られなかった。鹿沼街道の歩道は狭いうえに歩道の真ん中に電柱があり、歩道と車道部との段差が高いことに加え、多くの学生が自転車通学で利用することから、桜地域の環境改善課題となっている危険箇所である。
  2. 地域自らできること
     桜地域の環境改善課題となっている自転車通学上の問題を解決するために、また、桜地区に通学する高校生たちの3年間の高校生活が良い思い出となるよう、桜地区では「安全のまちづくり」に取り組んでいる。
     桜地区交通安全推進協議会は、「安全を願う桜のまちづくり」という安全標語を掲げ、桜地区の自治会をはじめ各種団体の協力を得ながら地域が一体となって、桜地区の「安全の日」として毎月8日に午前7時30分から8時30分の1時間、桜通り交番前において交通安全運動を行っている。この「桜の安全の日運動」は平成17年度から始め、回を重ねるごとに参加者が増えているが、今後は、桜地区26自治会の各町内から交通安全委員の選任参加によって、地区内の要所で交通安全運動ができるようにしたい。
     桜地区内の各高等学校の先生方も朝夕に各学校付近で安全運動を行っているところである。こうした桜地区における通学・通勤時の交通安全運動の活動を通じて「自転車専用道路」の整備の必要性を強く感じているとともに、それについて真剣に考え、桜地区に所在する各高等学校に通う高校生たちを地域の子としても守り育てていきたい。
  3. 行政に支援を求めること
     自転車で通学する高校生のマナーにも問題があるが、JR宇都宮駅から桜地区の各高校までの「自転車専用道路」を整備することは「安心のまちづくり」の一つと考える。
     莫大な予算を必要とする新交通システムも考えられるが、宇都宮市内の主要道路に「自転車専用道路」として車道に色分け整備することで安全な通行ができ、車通勤の人も自転車を利用するようになれば、省エネにも結び付き、街中の空気もきれいになって健康も保たれ、より良い環境の楽しい街が築ける。
     手始めに、桜地区の鹿沼街道に「自転車専用道路」を整備することで、狭い歩道でも安心して歩行ができるようにしてほしい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 都市部での自動車交通の渋滞悪化や地球環境保全意識の高まりなど、近年の社会環境の変化を踏まえ、自転車を都市内交通の一手段として捉え、その利用・活用を図ることが重要であると考えている。
 市では、環境にやさしく、健康維持にも効果的な自転車を積極的に利用・活用することを目的に、平成15年3月に「宇都宮市自転車利用・活用基本計画」を策定し、今年度から整備に着手し、平成22年度までに優先整備路線7路線11区間を整備する計画である。
 桜地区内においては、優先整備路線として、(1)ユニオン通り西側の材木町通りから桜通りまでの旧鹿沼街道(2)作新前通りの2路線を、ご提案のように路肩部を0.7~2.0メートルの幅で歩行者と自転者通行部分にカラー舗装で色分けをして整備する計画である。
 桜地区及び周辺には大学、高校などがあり、鹿沼街道は自転車通学者が多い路線である。
 平成18年1月に「都市計画道路3・3・102宇都宮水戸線」の一部分である宇都宮環状線から中央公園北側を通り栃木街道までの区間が開通する予定である。
 宇都宮水戸線開通に伴い、現在の鹿沼街道の交通形態(幹線道路として利用されていた通過交通量)などが大きく変化すると想定される。
 現在の鹿沼街道は、県から市に移管されるので、引継ぎを受ける中で歩行者自転車の安全な通行・ゆとりある空間を創出するよう検討していく。
 高校生が安全に通学できるよう、また、桜地区が取組んでいる「安全なまちづくり」が進展するよう地域の皆さんと連携して行きたい。

提言2についての意見交換

  1. 自転車専用道路の整備について
     自転車道の整備にあたっては、歩道の段差が解消されるのか。また、道路を拡幅するのか。材木町通りから数十メートルの区間は非常に道路が狭く、その部分に自転車専用道路を整備した場合、車道がかなり狭くなる。抜本的に改善するためには、道路の拡幅が必要である。
    【道路建設課長】
     現在の道路の幅員の中で、路肩部分に自転車専用道路を整備したいと考えている。
    【総合政策部長】
     旧鹿沼街道の材木町通りから数十メートルの区間は、確かに非常に道路が狭く、現在の幅員で自転車専用道路として整備することはおそらく無理でないかと思う。しかし、今の段階で道路の拡幅は無理であるため、その区間については、例えば警察と協議のうえ時間帯により通行規制をするなど、なんらかの安全な方法を考えていきたい。
     また、鹿沼街道は県道であるため、これまでも県に対して段差解消などの歩道の整備や道路の整備を県に要望してきた。平成18年1月に宇都宮水戸線が開通し市に移管されると、整備を検討していかなければならないが、市としては県に対してなるべく整備したうえで移管するよう要望している。
  2. 旧道の整備について(参考意見)
     鹿沼街道は生活活動の基本となる非常に重要な道路である。しかし、これまでの都市計画やまちづくりをみると、新しい道路ができると、人やモノの流れも変わり、新しい道路が発展していくのは当然であるが、もとの道路がさびれるような印象がある。
     これまで地域の発展に寄与してきた鹿沼街道が、これからも地域の中心の道路として皆が交流できるような魅力ある道路となるよう整備を進めてほしい。

自由討議

1 西生涯学習センター東駐車場入口の道路について

 西生涯学習センターの東駐車場の出口から橋を渡り道路に出る場合、道路のセンターラインを超えなければ曲がることができない。できれば橋の幅を少し広げるなど、事故が起きる前に対策を講じてほしい。

【道路建設課長】
 明日、担当の部署の者と現地を調査し、対策を検討する。

【後日回答】
 橋の拡幅は、橋の両側に水道管やガス管があり、現時点では困難である。
 当面の対策として、交差点注意の路面表示を行った。

2 市職員の応対について

 市(主税課)の職員の態度で納得できないことがあり、市長に直接話したい。
 また、1ヶ月ほど前、高齢福祉課の職員が、窓口で市民に対してあまりにもきつい口調で話していたため、見ていられずに注意した。高齢者と接する部署には、もっと優しい応対ができる職員を配置してほしい。

【市長】
 市では日ごろから職員の研修を行っており、特に窓口業務がある部署においては、接客の研修を行っているところであるが、市民の皆さんに不愉快な思いをさせてしまったことに対しては深くお詫び申し上げる。
 今後も研修を行いきちんと対応していきたい。ご指摘の件については広報広聴課で個別に対応したい。

3 義務教育費国庫負担金について

 国の改革の一環で、義務教育費国庫負担金が廃止されるという話があるが、この問題については親として大変気がかりである。義務教育というのは欠かすことのできない大切なものである。義務教育国庫負担金の件についての考えを聞かせてほしい。

【市長】
 三位一体の改革の中で、義務教育費国庫負担金を今後地方に一般財源化をするということが議論されており、全国知事会など地方の6団体は、義務教育費国庫負担を削減し税源を地方に委譲するよう要望している。今後、自主財源が乏しい自治体は厳しい状況になると思う。宇都宮市も、今は財政基盤がしっかりしているが、今後、高齢化や少子化により税源が少なくなれば財政は厳しくなる。義務教育費に予算を回せない地方自治体が出てくるなど、地方によって格差ができてしまうと思う。
 私見であるが、義務教育費に関しては国が教育について責任を持つべきだと思う。防衛、外交、経済、教育、この4つの部門だけは、国が担うべきものであって、それを改革という名のもとに地方自治体に押し付けるのはおかしい話である。市長会としては賛成という意向の中、反対をしている首長もいるが、私はただ反対するのではなく、国に対して、どれだけ義務教育に対して責任を持った関わりを持つことができるのかということを今後も提言していきたい。
 宇都宮市においては、今後、宇都宮市独自に個性を生かし子どもたちがいきいきとして夢を持てるような教育を行っていきたい。そのためには、学校、PTA のほかに地域の皆さんの協力が必要であるが、家庭や企業の力も借りたいと思っている。宇都宮市、栃木県には世界に自慢のできる企業が集積しており、その中には地域の中でのボランティア活動を積極的に社員に勧めている企業や、技術力、科学力といったことを子ども達に教えることで科学を楽しむ環境づくりを手伝いたいという企業がある。家庭教育においては、子どもだけではなく、大人の教育にも目を向けていかなければならないと思っている。現在宇都宮市では「うつのみや人づくりビジョン」という指針を作っている。こういったものを駆使しながら、教育行政にも力をいれていきたいと考えているので、今後も地域の皆さんの協力をお願いしたい。

4 交通安全対策について

 先日、携帯電話のメールを使用しながら自転車に乗った若者とぶつかりそうになった。最近、自転車に乗りながらや歩きながらの携帯電話、特にメールの使用が、大人や子どもの両方に見られ、事故を誘発することになり、危険である。宇都宮市で条例などにより規制をするような決まりを作ることができないか。

【市長】
 交通規制については、県の公安委員会が道路交通に関する守るべき事項を決めており、市として道路交通法と同じ趣旨で条例を定めることはできない。
 オリオン通りを自転車に乗って通る高校生のマナーの悪さは全国ニュースでも報道されたが、学校の先生や生徒の街頭指導や地域の皆さんや商店会の皆さんなどの協力もあり、最近ではかなり改善された。
 このように、市としては、地域の皆さんや学校などと協力を得ながら、意識啓発を行っていきたい。

5 防災倉庫の設置場所について

 桜地区の自主防災会では、防災倉庫を桜小学校の協力を得て学校の敷地内に設置したが、体育館と塀の間で、1人か2人しか倉庫から器具を出すことができないような、非常に不便な場所に設置されており、災害が起きた場合は困ると思う。
 地域でも学校と協議して防災倉庫を移動したいと考えているが、適当な設置場所がない。学校敷地以外でも良いので、市でも移動場所について考えてほしい。

【総合政策部長】
 防災倉庫は使いやすい場所に設置するべきであると思うので、状況を確認し、早急に対応したい。

【後日回答】
 防災倉庫の移動場所については、学校とも協議しているが、校庭が狭隘で適切なスペースが確保できないこと、また、近年に体育館の改築工事等を計画しており、現時点で、倉庫の移動をおこなうと、再度、移動しなければならなくなる可能性が高いことから、体育館改築後に自治会や学校と協議していきたい。

6 学校施設の整備について

  1. 陽西中学校は、耐震補強工事後に校庭を整備する計画があり、来年の夏休みに工事が行われるという話を耳にしたが、正確な工事の日程についての説明をお願いしたい。
    また、校庭を整備するにあたっては、桜小学校、陽西中学校ともに校庭の排水が非常に悪いので改善してほしい。
  2. 今話題になっているアスベストの対策は十分行っていると思うが、それを含めたシックスクール対策について、市ではどのように対応しているのか教えてほしい。
  3. 桜小学校、陽西中学校ともに体育館が非常に老朽化している。体育館は災害時の避難所ともなるが、耐震性についての調査を行っているのか。

【市長】

  1. 陽西中学校の校庭は、排水が非常に悪いため工事を行うものである。耐震補強工事の際に校庭に仮設プレハブを建てたことなどから、耐震補強工事が終了してから校庭の整備工事を実施する。作業内容や工期などの都合により長期の休みに合わせてしか工事を行えないため、仮設プレハブ撤去後の長期の休みに行う予定であるが、詳細については後日報告したい。
    なお、校庭に車を乗り入れることが排水を悪くする原因の一つであるので、整備後はなるべく車を乗り入れないよう配慮してほしい。
  2. 耐震補強工事においては、現在シックスクールの原因として特定される材料は使用せず工事を行っている。洗剤などの消耗品についても、シックスクール対策に基づいたものをリストアップして各学校に配布している。また、殺虫や防虫防除については、学校が休みの日で周辺の住民にも迷惑のかからないような早朝や夜間などに行っている。シックスクールの原因として現在わかっていることに関しての対策は十分に行っている。

【総合政策部長】

  1. すべての体育館について簡易耐震調査は行っている。その中で、耐震性と老朽化の面から緊急性の高い順から整備を行っている。現在、耐震補強工事に対する国の補助が非常に厳しくなっておるが、耐震性が低いところから計画的に整備していく。

7 LRTの導入について(1)

 LRTの説明会に出席したが、LRTの導入には非常に心配な面もある。
 LRTを造ることによって道路を1車線ふさぐことになり、渋滞がますますひどくなるのではないか。そのために車の走行を規制した場合は、裏通りが混雑するのではないか。地下鉄は莫大な建設費がかかるためLRT導入案が出されたが、LRTは信号で停止するため定時制の問題は解消されないのではないか。定時制を確保するためには、信号に左右されない地下鉄の方が良いのではないか。また、LRTは、将来的には大谷地区や清原地区の先まで延伸させてほしい。
 LRTを導入するにあたっては、街の中心に人が集まる魅力あるものを作ってほしい。現在、人の流れは中心部から環状線の外側に変わっている。それは街の中心には魅力あるものがなくなっているからである。中心部には駐車場がなく車が停められないことも原因である。

【市長】
 LRTは来るべき高齢社会を見据えて導入するものである。公共交通網が整備された街をつくることが高齢社会対策の一つの柱だと思っている。タクシーやバスや鉄道などの既存の交通網とLRTを組み合わせて高齢者が車を運転できなくても外に出られるような環境をつくることが必要である。
 LRTは、大量に輸送でき定時性と速達性が確保できることから、清原工業団地や芳賀工業団地に結び、大通りを通ることを考えているが、区間については今後検討していく。大通りを通るにあたっては、車線規制をしなければならないと考えているが、大通りは現在もバスが1日2000本走っており、実質的には車線をふさいでいるような状態である。また、LRTは、車両が通過するときにすべて青信号になるようにし、定時制を確保する機能を持っている。
 LRTを導入することで多くの人が来ると思うが、中心市街地には魅力あるものをつくっていかなければならないと思う。現在は中心市街地でイベントを行うことで多くの人が集まって来ているが、恒常的に人が集まる仕掛けをつくり、また定住人口も増やしていかなければならない。中心市街地は10年前と比較して高齢者は微増しているが、若年層は半分程に減少している。そこで市では4月から若年夫婦に対する家賃補助を行っている。定住人口を増やせば、消費が生まれ、お店ができ、循環して発展していく。
 また、上野デパート跡地の再開発が決まり、東側は8階建てのビルが建ち、西側も商業施設とマンションが一体となったビルが建つ予定である。二荒山神社の参道には約2500平方メートルの広場を造り、多くの人が集まる場所を創出する。合同タクシーのビルについても再開発に取り組んでいきたい。
 このようなあらゆる仕掛けをつくる中で、LRTを導入することより相乗効果が生まれると思う。

8 LRTの導入について(2)(参考意見)

 LRTについては、利便性や実利性も非常に重要であるが、もっと重要なのは若者をひきつける魅力である。フランスのオルレアンでは、敗戦後の町の再建にあたり、古いものを大事にする、新しいものをつくる、街を美しくするというという3つの目標を立てた中で、街を美しくする具体的な方策としてLRTが浮上した。行政の担当者は実業の面に焦点を当てすぎているが、LRTは夢とロマンの芸術であることをもっとアピールしなければならない。
 国の補助や県のバックアップもあり機は熟しているので、LRTを早期に建設すべきである。

9 鶴田川について(参考意見)

 鶴田川の現状は酷い状況である。この地区は、昭和33年に完了したことになっている陽北土地区画整理組合の事業において、市が職権で一括登記した公図と現況が一致せず混乱している。それが原因で30年来の係争があり、現在も市と地権者が争っている。赤道、水路、畦畔が国から市に委譲されたことからも、この地域の景観保全のために、また若い世代に負の遺産を残さないためにも、市が責任を持って整理してほしい。私個人の問題であるが、占用している土地の税金の一部を払えず不整合な課税が行われている。行政としてそのような問題をいつまでも放っておかず、また鶴田川が大雨の時に溢れる原因がどこにあるかを市長自身の目で確かめてほしい。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課
電話番号:028-632-2022 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。