第15回 五代若松原地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009799  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成17年12月1日(木曜日)午後6時30分から午後8時30分
開催場所:西原北公民館(若松原2丁目)
参加人数:49人

  • 提言
    提言1 地域コミュニティセンターの設置について
    提言2 青少年の居場所の整備について
  • 自由討議
    1.みどり野自治会集会所の自転車置き場の設置について
    2.防音工事対象区域の拡大等について
    3.資源ごみ持ち去り業者への指導強化について
    4.地域の安全確保について
    5.自治会未加入者の問題について
    6.兵庫川のフェンスの修理について
    7.子どもの体力づくりについて
    8.出産費用の負担の軽減について
    9.新田小学校留守家庭児童会の教室の増設について

提言1 地域コミュニティセンターの設置について

  1. テーマについての現状と課題
    当自治会連合会は、雀宮地区自治会連合会から分離独立して10数年を経て、現在6自治会で組織し、学区区域は、五代小学校、若松原中学校、新田小学校の一部で構成している地域である。
    組織としては、小さな自治会連合会だが、地域住民のボランティア活動は活発で、体育協会、育成部、社会福祉協議会、交通安全協会、防犯部、婦人防火クラブの各団体の他、シルバードライバー会、老人会等を始めとして各種組織のもと、数多くの参加者がいる。このほか、市主催の男女共同参画、保健福祉「出前講座」の積極的開催等、地域住民活動は目を見張るものがある。また、広報では「連合会だより」を年3回定期的に発行し、戸別に配布している。
    こうした状況の中で、まちづくり活動を行ううえでの拠点がないため、各自治会集会所、及び2~3自治会の公民館を転々と借りながら企画運営をしている。
  2. 地域自らできること
    当自治会連合会は、地域に密接した自治会活動を展開し、安心、安全、住み良いまちづくりに向け活動している。
    今後も、子ども達の健全な育成と、超高齢化社会に入った今、地域に沿った活動が有効にできる組織になるよう努力していく。
  3. 行政に支援を求めること
    現在、行政では、家庭と地域の教育向上政策として、生涯学習社会の実現を目指す運動を進めている。
    このため、地域住民の生涯学習の場として、また、地域住民の活動拠点として、地域コミュニティセンターの設置について検討をお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 本市では、地域における行政サービス拠点であるとともに、地域まちづくり活動や生涯学習の支援機能を持たせた施設として「地区市民センター」を順次整備することとし、平成元年度には五代若松原地区も含めた雀宮地区に地区市民センターを整備したところである。
 このようなことから、各種講座への参加、会議やイベントの開催などについては、雀宮地区市民センターをご利用していただきたい。また、地区市民センターの利用のほか、学校で地域開放している教室などの活用もしていただきたい。
 五代若松原地区においては、自主的な地域活動を展開しており、市民協働によるまちづくりを推進していくためにも、このような地域活動を支援していきたい。地域まちづくり活動の拠点施設の設置については、今後、雀宮地区における地域の特殊性を考慮し検討していく。

提言2 青少年の居場所の整備について

  1. テーマについての現状と課題
    近年少子高齢化、核家族化そして高度情報化等により、地域コミュニティの欠落が種々の社会問題発生の一因とも言われている。
    一方、地域では団塊の世代の人たちが、社会の第一線から退き地元に帰り、今後、さらに高齢者が増加すると思われる。
    こうした状況を踏まえ、年配者には社会の経験を活かし、青少年には健全育成の場として、多世代の人達が集い合える交流の場が必要である。
  2. 地域自らできること
    当自治会連合会では、昨年、若松原中学校の南側に、私有地4,500平方メートルを所有者のご好意により借受け、手作りで「ふれあい広場」を開設した。
    今年から、五代小学校の3年生を対象とした椎茸菌の駒打ち体験を行い、学社一体で子ども達に親しまれる場としての利用を進めている。
    一方、高齢者を対象としたスポーツ用広場整備事業として、今年認可され、グランドゴルフ場として一部(1,500平方メートル)を整備している。
    そのほか、花クラブではボランティアにより花木を植樹するなど、一歩一歩地域コミュニティの場として整備を進めているところである。
  3. 行政に支援を求めること
    地元自治会連合会として、今後も、地域や多世代から知恵を出し合い、より良い環境づくりを行いながら、地域住民の安心・安全な青少年の健全育成の場として、屋外型居場所となっている「ふれあい広場」の設備をさらに充実していきたいと考えている。
    このため、整備のための財政的支援や固定資産税の減免をお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 整備のための財政支援については、地域における青少年の居場所の整備に要する助成は現在ないが、今後、地域が青少年の居場所づくりに取り組むための支援の仕組みづくりを早急に進めていきたい。
 固定資産税の減免については、公益のために使用する固定資産には、税の減免の制度があり、宇都宮市税条例で定めている。実際の適用については、施行規則により、チビッコ広場や高齢者スポーツ広場など、個別に減免できる施設等を定めている。
 個別に減免を規定する場合に、事業所管課が規定する設置要綱など、公益のために使用する位置付けを必要としている。
 提言にある「ふれあい広場」全体については、事業の位置付けが明確でないため、現状では減免の適用は難しいが、グランドゴルフ場については、規則にある高齢者スポーツ用広場に該当するものと考えられ、減免の対象になると思われる。
 残る部分についても、公益のために使用され、当該施設が事業所管課において、設置が認定されたものであれば、さらに減免の対象になると思われる。

提言2についての意見交換

チビッコ広場について チビッコ広場はどのような定義にもとづいて設置できるのか。
【総合政策部長】
 チビッコ広場は、地域が土地を所有者から無償で借りて、遊具等の設置について一部を補助しているものであり、一定期間チビッコ広場として活用するということであれば該当する。「ふれあい広場」についても、チビッコ広場として整備し、子どもの居場所として活用することも可能であると考えられるので、所管する児童福祉課に相談してほしい。

自由討議

1 みどり野自治会集会所の自転車置き場の設置について

 みどり野町は、昭和53年大規模宅地開発事業で誕生した町であるが、その後建物が建ち、現在では360世帯を超える町並みとなっている。こうした中、町民の集まる場所である集会所が手狭になったことでの増改築と、高齢化によるバリアフリー化工事を今年12月から行うこととした。
 当自治会は、みどり野通りに沿って南北に1,800mと細長い自治会であるため、自宅から集会所への移動は自転車の利用が多いが、現在の自転車置き場が工事の支障となり、新たに自転車置き場を確保することが急務となっている。そこで、集会所出入り口の兵庫川支川に架かる橋の拡張または橋の一部改良により、自転車置き場の設置検討をお願いする。

【市長】
 河川は公共物であり、流水機能の確保など適正な管理が必要なことから、河川上においては通路橋以外の工作物を設置することはできない。自転車置き場については、集会所敷地内で設置されるよう工夫願いたい。

2 防音工事対象区域の拡大等について

 私が住んでいる北若松原1丁目は、陸上自衛隊の防音工事の対象区域になっていないが、騒音のレベルは、対象区域となっている北若松原の他の地域とほとんど変わらない。防音工事対象区域の拡大について、防衛庁に働きかけてほしい。
 また、私が理事を務める保育園の上空を訓練用のヘリコプターが、30秒間隔で飛行している。危険性や騒音があり、子どもたちの環境上良くないので、飛行回数も減らすよう働きかけてほしい。

【市長】
 防音工事対象区域の拡大については、他の地区からも要望があり、先日、防衛施設庁に出向いて要望したところである。今回要望があった区域についても、対象区域となるよう要望したい。
 また、ヘリコプターの飛行回数や飛行経路の変更についても、陸上自衛隊北駐屯地に要望したい。

3 資源ごみ持ち去り業者への指導強化について

 宇都宮市が推進する資源ごみの有効活用を自治会員に定着させるために、特別に作成した回覧物などによりリサイクル意識の啓蒙を図り、自治会独自に回収を行っているところであるが、自治会指定業者の回収直前に他の業者が持ち去るなど、せっかく盛り上がったリサイクル意識を低下させるような悪徳業者の違法回収が横行している。
 場合によっては、注意した人に業者が暴言を吐くなど、危険性もあることから、行政による業者指導をより一層強化し、健全なリサイクル活動を推進できるような環境づくりをお願いする。

【市長】
 資源循環型の社会をつくるうえで、皆さんのリサイクル意識や行動が必要であり、資源物の持ち去り行為は、全国的にも問題になっていることから、今年9月、罰則付きの資源物の持ち去り行為を禁止する条例を制定した。
 市では、広報紙や自治会回覧などで条例の周知を図ってきたが、今後は、更に持ち去り禁止のための看板を12月上旬までに作成し、配付する。
 地域の方には、資源物の持ち去り行為を発見した場合は、持ち去り行為の抑止など危険を誘発するようなことはせず、車両番号等の情報提供をお願いしたい。
 市では、市民からの情報に基づき、持ち去りが多発しているところや悪質なところについては、職員によるパトロールを実施し、持ち去り者に対し指導している。来年1月からは罰則が適用となるので、指導したにもかかわらず持ち去り行為を行っている悪質な者については、警察へ告発する。
 今後、徹底して持ち去り行為をなくしていきたい。

4 地域の安全確保について

(1)当地域は、住宅密集地で数多くの交差点があるが、その割には交通安全のためのカーブミラーの設置が少なく感じられる。
 具体的には、1. 若松原3丁目1-12 杉山宅付近 2. 若松原3丁目15-5 岡田宅付近 3. 若松原3丁目16-2 福田宅付近 4. 若松原3丁目5-32 大牧宅(若松原3丁目西公園角)付近に設置を要望する。
(2)先日当地域で火災事故があった。火災は初期消火が非常に大切であり、鎮火に多大な影響を与えると言われるが、消火栓の蓋がなかなか開かず、消火活動時に若干手間取ったように見受けられた。消火栓の年間の点検実施状況を教えてほしい。

(1)【市長】
 カーブミラーは、見通しの悪い交差点等における交通の安全を図るため、要望を受け、設置基準に適合するものは、順次、設置している。
 設置箇所は、道路交通や隣接土地の利用に支障がない場所としている。また、道路敷地以外に設置する場合は、申請者に土地所有者の承諾書をとっていただくことになる。

【道路維持課長】

  1. 若松原3丁目1-12杉山宅付近は、側溝があるため、東側宅地内の設置が望ましい。ただし、土地所有者の承諾書が必要である。
  2. 若松原3丁目15-5岡田宅付近は、道路が狭いため、東側宅地内の設置が望ましい。ただし、土地所有者の承諾書が必要である。
  3. 若松原3丁目16-2福田宅付近は、電柱に共架する。設置の手続きには2ヵ月ほど要する見込みであるが、すぐに手続きを開始する。
  4. 若松原3丁目5-32大牧宅(若松原3丁目西公園角)付近は、階段西側付近に設置する。

(2)【市長】
 消火栓の点検については、年2回、各消防署が、管内の消火栓やその他の水利を点検し、使用できることを確認している。また、砂の目づまりによる消火栓蓋の開きづらい箇所や、蓋の隙間から流入する泥のたまりやすい箇所については、リストアップしておき再点検している。
 火災発生時には、被害を最小限にくい止めるため、常日頃から車両点検をはじめ、管内の道路状況、建物の状況を把握するとともに、さまざまな訓練をかさね、市民が安心して暮らせるよう努めている。

5 自治会未加入者の問題について

 この地区はアパートの数が増えているが、大規模な開発の場合は、街灯などの設備が整っているが、小規模な開発の場合は街灯などが整備されていない。しかし、アパートは短期居住者が大半であるため、自治会の未加入者が多く、防犯等はできない。
 また、自治会に未加入者には、自治会の回覧もできないため、ごみの排出や分別も徹底されず、自治会加入者に負担がかかっている。
 市として、アパートの持ち主や不動産業者などと十分な連携を図り、自治会の加入促進や、自治会未加入者にも行政の回覧物等が配布されるような仕組みを作ってほしい。
 市では、10戸以上の開発の場合は不動産業者に自治会加入をお願いしているという話だが、その後の入居者に対しても継続されているのかわからない。

【市長】
 自治会をはじめとする地域まちづくり組織などの各団体は、宇都宮市の生命線だと思っている。現在、宇都宮市の自治会の加入率は68%であるが、加入率を高めることにより自治会の負担が少なくなるよう行政としても努力しなければならないと思っている。
 自治会の加入率を高めるための具体的な方策として、アパートの所有者や不動産業者に対し、自治会加入の協力依頼も今後は行っていきたい。現在、建築許可申請時に建設業者を通じて自治会加入の呼びかけを行っているが、さらに加入促進のための効果的な支援策を検討していきたい。
 自治会未加入者への行政情報の提供については、新聞折り込みや郵送により市の広報紙が全世帯に届くよう努めており、広報紙を通じて情報提供をしていきたい。
 自治会未加入者の問題は大きな課題であり、今後も加入促進に取り組んでいきたい。

6 兵庫川のフェンスの修理について

 宇都宮市で、「青少年の非行問題に取り組む全国強調月間」に合わせて地域の環境点検が行われ、当地区でも点検を行い、市に改善を要望した。最近その回答をもらったが、その中でみどり野町地内の兵庫川のフェンスの修繕についての回答が「時期を見て対応する」という内容だった。これはどのように理解すれば良いのかわからないので明確な回答を聞かせてほしい。
 この場所の近くに本屋と学習塾があり、子どもたちが集まる場所なので、できれば修繕をお願いしたい。

【市長】
 明日、現地を調査し、すぐに何らかの対応をする。

【後日回答】
 フェンスの修理については、来年1月下旬から2月始めにかけ施工する。回答が不明瞭だったことを改めてお侘びする。
 なお、懇談会開催日の翌日、現地を確認し、看板とトラロープで危険防止策を施した。

7 子どもの体力づくりについて

 全国的なことだと思うが、ここ数年、夏休みのラジオ体操に参加しない子どもや、参加しても体操ができない子どもが多い。当地区の育成会で行っている夏休みのラジオ体操でも、子どもたちは大人の行動を見てしか体を動かせない。
 校庭で遊んで転んだだけで骨折する子どもが多く、また、体育の授業の後は疲れて勉強ができないという話も聞くが、そのような子どもたちの体力を考えると、今後が心配である。
 たくましい子どもを育てるために、どのような取り組みを考えているのか聞きたい。

【市長】
 夏休みのラジオ体操は各育成会が行っているが、宇都宮市内でも、参加する子どもの数が減ったことにより廃止してしまったところもあるようである。
 学校教育においては、今後も心身ともにたくましい子どもを育て、また、子どもたちがラジオ体操などの地域の行事に積極的に参加するようにしていく必要があると思う。
 清原北小学校と城山西小学校は、小規模特認校の指定を受け、地域から小学校なくさないよう、魅力ある学校づくりに、教育行政だけではなく地域も積極的に取り組んでいる。子どもたちを育てていくためには地域の皆さんの協力が必要である。行政としても取り組んでいくので、ぜひ地域の支援をお願いしたい。

8 出産費用の負担の軽減について

 現在、少子化が進んでいるが、出産費が高く子どもを生むことができないという声を聞く。出産費用の負担が軽くなるよう、国に働きかけてほしい。

【市長】
 出産費用として、国民健康保険の場合は現在30万円を支給しており、国は支給額を35万円に引き上げるよう見直しを図っている。
 宇都宮市は、少子化対策として、第3子に対する補助や、1歳児のインフルエンザ予防接種の補助などを行っている。また、県内の各市町村では、来年4月1日から医療費の助成を3歳未満は現物給付方式にすることになっている。
 保育園の待機児童も極力なくしていくなど、今後も、宇都宮市が子どもを生み育てやすく、住みやすいまちになるよう取り組んでいきたい。

9 新田小学校留守家庭児童会の教室の増設について

 新田小学校留守家庭児童会は、現在43名の児童が入会しているが、教室がひとつしかないため狭く、特に夏は暑くて仕方がない。前市長に教室を増やしてもらえるよう要望したころ、そのうち何とかしたいという回答だったと聞いている。今後、児童数が50名くらいに増える見込みなので、調査をして検討してほしい。

【市長】
 留守家庭児童会の人数と部屋の規模について、すぐに調べたい。

【後日回答】
 新田小留守家庭児童会については、現在43名の児童が1教室(63.5平方メートル)を利用している。
 本市においては、留守家庭児童会の機能に乳幼児とその保護者を対象とした子育て支援機能を付加した「子どもの家」の整備を推進している。
 「子どもの家」の整備については、子どもの家及び留守家庭児童会の未整備小学校区への新規整備と並行し、既存の留守家庭児童会については、児童数に対する施設面積の狭さ、老朽化などの緊急性及び子どもの家に関する地元熟度などを総合的に考慮し、空調設備の整備とあわせ施設の増改築などを行い、子どもの家への移行を計画的に進めているところである。
 新田小留守家庭児童会についても、子どもの家への移行に伴う施設整備計画の中で、検討していく。

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