第10回 横川地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009781  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成18年10月24日(火曜日)午後6時30分から午後8時30分
開催場所:横川地区市民センター
参加人数:113名
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域からの提言
    1.地域開発に伴う幹線道路網の整備について
    2.地域健康づくり活動の支援について
  • 自由討議
    1.ボートピアの建設について(1)
    2.南部地区の観光振興について
    3.ボートピアの建設について(2)
    4.大久保谷地川の改修について
    5.地域の安全安心の確保について
    6.リハビリ医療について
    7.防災情報伝達システムの整備について
    8.全市一斉清掃について
  • 来賓あいさつ

(注意)内容は要約して掲載しています。

提言1 地域開発に伴う幹線道路網の整備について

1 テーマについての現状と課題
 横川地区は,近年,宇都宮環状線や北関東自動車道路・上三川インターチェンジ等の整備に伴う大型店舗の進出,また,下栗・平松地区内の区画整理事業による都市化の進展等により,地域環境は,急速に変化している。
 今後,インターパーク周辺の住宅整備(計画戸数1,200戸)が進むにつれて,交通問題の比重が更に高まってくるので幹線道路網の整備が必要と考える。

  • 拠点開発計画(インターパーク)の実施後に交通問題が発生しているが隣接地域との相互連携を図る計画見直し
  • 自転車と歩行者,自動車が共存する道路整備
  • 地域行事や歴史性,景観形成のための道路整備

具体的には,市道1779号線,465号線,1393号線,2364号線の田川への架橋などである。
2 地域自らできること

  • 幹線道路網の整備については,当協議会と関係自治会が連携して整備計画の策定への参加,また,具体化に向けて地元説明会や地域内の意識醸成に努める。
  • 特に,通学路整備については安全性,防犯対策の上から緊急の課題であり,関係地権者への理解を深めるため行政と共に働きかける。
  • 例えば,計画策定にあたっては,ワークショップの開催など,地域住民が積極的に参画するなど努力していきたい。

3 行政に支援を求めること

  • 幹線道路網の整備については,できるだけ早期に事業着手できるよう整備計画の策定をお願いする。
  • 当協議会としては,整備計画の策定段階から住民の意見を聞く場を設けるなどワークショップ方式等による整備を願いたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 本市の都市の骨格を形成する幹線道路については,地域間交通の円滑化や交通渋滞等の緩和を図るため,国・県と連携を取りながら整備を進めている。
 横川地区の幹線道路整備についても,陽南通りを延伸し,上三川街道にアクセスする「西原立体」を,平成20年春の開通を目指して整備を進めている。その他,南北道路として新幹線脇の道路,東西道路としてサンアビリティー北側の道路などが整備され,道路網が整備されている地域であると考えている。
 さらに,通学路や生活道路など,生活に密着した道路整備も実施しており,地域の道路環境の向上に努めている状況である。
 新たな道路計画については,現在の事業進捗を踏まえ,皆さまと協議を行いながら進めていく。
【道路建設課長】
 横川地区の幹線道路については,まず東西道路として,環状線,屋板本町通り,横川むつみ通り,下栗大塚通りが大体1キロぐらいの間隔で整備されている。南北道路については,江曽島本通り,国道4号,上三川街道,砂田街道,国道新4号がやはり1キロぐらいの間隔で整備されており,道路網が整った地域であると考えている。
 しかし,一部渋滞が見られるということで,過去に屋板郵便局北側交差点の改良のほか,サンアビリティー北側道路の砂田街道までの延伸,さらに,新幹線脇の市道1380号線の整備を実施した。
 現在は,市道385号線の整備,横川東小学校東側の江川への架橋,市道1325号線については,江川暁橋までの区間を拡幅するための用地買収を行っている。
 要望のあった道路についてであるが,市道1779号線は,約20年前に改良工事を実施し,部分的に完成している。市道2364号線の田川への架橋については,周辺道路から車が流れてくる可能性もあることから,慎重に調査研究をする必要があると考えている。市道465号線(横川むつみ通り)の歩道整備については,現在,2メートル幅の歩道が北側にあり,さらに東側へ伸ばす工事を現在行っている。市道1393号線(下栗大塚通り)の歩道設置については,今後,調査研究をしていきたい。

提言2 地域健康づくり活動の支援について

  1. テーマについての現状と課題
    ガン,心臓病、脳卒中は日本人の三大生活習慣病と言われ,宇都宮市では「健康うつのみや21」プランを策定し,市民一人ひとりに、生き生きとした健康な生活習慣を推奨している。
    当横川地区では,健康づくり推進員が中心となって,健康で明るい地域づくりのため,特に,食事・運動・休養の3テーマについて,望ましい生活習慣が普及するよう様々な活動を実践している。
    しかしながら,それら活動を実施するに当たり,企画立案や活動運営等について,南部拠点の姿川地区市民センターの保健師と連絡を取り合っているため,身近な情報交換や指導等の連携が取りにくい状況にある。
  2. 地域自らできること
    横川地区では,健康づくり推進連絡協議会の事業として,生活習慣病を予防するため,健康体操,料理教室,ウォーキング大会など様々な普及・実践活動を実施している。
    しかしながら,これらの活動は,地域全体が取り組んでこそ効果が上がる事業であるので,地区内27自治会や各種団体を網羅した健康づくりネットワークをつくり,各団体の事業やイベントの中でも健康づくり運動を実践してもらうなど,地域健康づくり活動の拡充を図っていきたい。
  3. 行政に支援を求めること
    現在,平石・姿川・富屋の3地区市民センターにのみ保健福祉グループが置かれ,保健師が常駐しているが,各センターにも常駐させ,健康・栄養・子育て相談など相談業務のほか,地域住民と一体となった身近できめ細かい指導業務を通して,地域健康づくり活動を支援していただきたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 横川地区健康づくり推進連絡協議会においては,会長のリーダーシップのもと,会員のみなさんの積極的な活動により,地域ぐるみで健康づくりに取り組んでいただいていることに対し,心から感謝申し上げる。
 本市では,社会環境の変化や市民ニーズの多様化に柔軟に対応し,市民の皆さんにとって身近な行政サービスである保健福祉サービスをより身近な地域で提供するため,平成16年度から,市内の4つの拠点に保健師や保育士などを配置し,保健福祉サービスを実施しているところである。
 このような中,拠点に配置している保健師は,横川地区市民センターにおいて,健康,栄養,子育てに関する相談や健康教育などの講座を定期的に実施している。
 また,これら以外にも,相談者の都合に合わせて,横川地区市民センターでの対応や家庭訪問による対応なども行っている。
 御提案にある,保健師の各地区市民センターへの配置については,現在の保健福祉の地域展開の検証や,合併町も含めた今後の行政サービスの提供体制の再整理などを行う必要があることから,当面は,現在の拠点的配置を続けていくこととする。
 今後も,相談業務や家庭訪問などの充実を図るとともに,地域と行政が一体となって健康づくりに取り組んでいくため,様々な機会を捉えて健康づくり推進連絡協議会との情報交換を行い,自治会などの地域団体との連携協力を図りながら,地域全体で健康づくりに取り組むネットワークづくりや人材育成などの支援を積極的に行っていく。

自由討議

1 ボートピアの建設について(1)

(意見)
 ボートピアの建設については,自治会の臨時総会おいて賛成・反対が拮抗したと聞いている。また,「モーターボート競走事業活性化検討委員会」が最終報告書をまとめたところ,売り上げが15年以上にわたり落ち込み続け,平成16年度には平成3年度のピーク時の44.4%となり,43の施行者のうち15施行者が赤字経営で,収益悪化に歯止めが掛からず,事業から撤退する施行者も出てきているとのことである。
 そこで,自治会内や地域としての意見が,行政にどのように反映されているのか聞きたい。また,競艇や競馬,オートレースなどの大規模なギャンブル施設の進出に関しては,「交通問題」や「防犯問題」など全市的に影響を及ぼすものであるため,有識者などの意見を参考にしてはどうか。
 横川地区の問題ではあるが,市民の反響や将来への影響を考慮すると,時代に応じた「ガイドライン」を示すことが,この問題に取り組むスタートではないかと考える。地域としては,「横川地区地域振興推進協議会」が「横川地区連合自治会」を主体として,この問題に継続的に取り組んでいくので,最終的には,自治会内に「しこり」が残らず,横川地区のまちづくりに支障がでないように,慎重な対応を期待する。

【回答 市長】
 市としては,青少年健全育成や防犯対策,交通安全対策などの詳細な事業計画や分析資料等の提供を建設推進業者に依頼するなど,ボートピアの建設について検討を開始したところである。
 そして,当該施設の周辺環境への影響や地域住民の安全の確保,本市へのメリット・デメリットなど,全庁的な対応により多方面から十分な検討を行い,慎重に判断をし,年内には結論を出したいと考えている。
 地域においては,事業に対しての純粋な賛成・反対という運動にしていただき,決してしこりが残らないようにお願いしたい。

2 南部地区の観光振興について

(意見)
 横川地区と瑞穂野地区を含めた「南部地区の観光振興について」であるが,北関東自動車道路の一部開通に伴い,インターパークへの県内外からの誘客は,当初予想を大きく上回っている。今後,全線開通となれば,誘客数が更に増加ことが予想されるため,本市のイメージアップをはかる上からも「都市観光」を充実すべきと考える。
 横川地区においては,小学生の歴史探訪の見学場所となっている「下栗・大塚古墳群」や「さるやま城址」などの歴史的遺産を活用してほしい。更に,隣接する瑞穂野地区の「総合運動公園」には,公園機能のみならず,広大な敷地を活用した誘客戦略の拠点として地元物産の展示販売施設やレストランなどの整備などを図ってはどうか。
 そして,現在,整備が進んでいる「宇都宮城址公園」や「大谷景観公園」などの観光資源をネットワーク化し,より魅力ある観光エリアを創生することで,観光客の増加等が期待されるものと考えられるので,取り組みを期待する。

【回答 市長】

  • 歴史的遺産の活用について
    下栗大塚古墳については,宇都宮市指定文化財(平成7年指定)であることから,行政では案内解説看板を設置するとともに,宇都宮文化財マップにも表示している。また,地元の愛護会により綺麗に維持管理されている。
    さるやま城址については,堀跡や古墳が比較的良く残された遺跡であるが,指定文化財等にはなっていないこともあり,現状は個人所有の平地林の状態で,行政としても案内解説看板などは整備していない。
    今後,見学等ができるような史跡として整備していくためには,まずは,地域自らの保全活動など,地元での取り組みをお願いしたい。
  • (仮称)宇都宮市総合運動公園の整備について
    (仮称)宇都宮市総合運動公園は,平成19年4月の一部オープンに向け,現在,整備を進めている。オープン時には,大型遊具や親水施設を備えた広大な芝生広場,バーベキュー広場や里山の塔があり,また,市民からの公募により新たな名称も決定する予定である。
    貴重な平地林を活かした自然とのふれあいや散策など,公園の整備コンセプトに沿った内容で,地域住民や企業など優れた経営ノウハウを活用した管理運営方法により,多様な機能を計画的に付け加えていくが,観光の視点からの物産販売やレストランなどの施設整備予定はない。
  • 都市観光の推進について
    まちの魅力,豊かさ,美しさなどを備え持つ「都市力」を高めるとともに,「観光資源」を活かしながら「都市観光」を推進していくことが,これからのまちづくりに必要と考えている。
    横川・瑞穂野地区など市の南部地区においても,上神主・茂原官衛遺跡などの歴史的遺産や(仮称)宇都宮市総合運動公園などの既存施設と併せて,豊かな農資源を活かし,市内の観光施設と連携をはかることで,新たな交流人口が増加するような魅力あるエリアを形成していくことが必要であると認識している。
    今後も「魅力ある都市」となるよう,南部地区を含めた宇都宮市全域の「都市観光」を推進していく。

3 ボートピアの建設について(2)

(意見)
 川田町は産業道路のほか,下水処理場や食肉地方卸売市場などの施設がある。さらに南部には,環状線や北関東自動車道,インターパークなどもあり,交通量が多い地区である。また,市長はある会合で,明るく楽しく生きがいのあるまちづくりを目標として,責任を持って取り組みたいと話していた。
 ボートピアの建設にあたっては,事業内容に合った広い場所でお願いしたいと思うので,市長の明晰なる配慮をお願いしたい。

【回答 市長】
 御意見にあったような観点から,また,市全体にとってのメリット・デメリットなどを総合的に判断して結論を出したいので,慎重に検討していきたい。

4 大久保谷地川の改修について

(意見)
 大久保谷地川については,梅雨時に慢性的な道路冠水が発生しているため,通勤・通学の際に支障をきたしている。
河川は,治水・利水の役割を担うだけではなく,生物の生息や水辺空間として,地域に親しまれるものであるが,汚水の臭いもあり,役割を果たしているか疑問に思っている。
 河川改修は下流から整備する必要があるため,整備が進まないことは承知しているが,来年には宇都宮東高等学校の中高一貫教育もスタートし,周辺道路は通学路としての役割がさらに増すため,この機会に河川改修をお願いしたい。

【回答 市長】
 大久保谷地川は,平成4年に準用河川として指定し,改修に向け地元説明会を再三実施したが,本川の拡幅に伴う土地や建物移転などで,沿川住民の理解が得られず,平成7年度に事業の休止を決定した。その後,流域内の慢性的な道路冠水への対応は,土のうにより宅地への浸水を防止している状況にある。
 現在,県宇都宮土木事務所による真岡街道の拡幅計画が明らかなったことから,道路計画に合わせ河川のバイパス管を整備することとした。
 バイパス管が整備されれば,溢水被害が解消されると考えているので,今後,県道路事業の進捗状況に合わせ,整備に努めていきたい。

5 地域の安全安心の確保について

(意見)
 現在,自治会の有志や青少年育成会と連携し,防犯・交通問題に取り組んでいるが,警察の協力が不可欠である。しかし,屋板駐在所の管轄は広く,下栗団地は駐在所から遠隔で疎遠になりがちであるため,新たな交番の設置について,栃木県警察本部へ要望をお願いしたい。
 また,周辺道路は駐車禁止の標識がないため,路上駐車が非常に多く,団地から出入りする車の見通しが悪くなり,渋滞を起こしている状況である。この件についても,併せて要望をお願いしたい。

【回答 市長】
 下栗地区については,区画整理事業の進展によって,さらなる人口の増加が見込まれることから,駐在所も必要になるかと思う。駐在所の設置については,警察が人口,世帯数,事件事故の発生状況及び地域の発展状況等を考慮しながら,総合的に判断して設置すると伺っている。
 市としても,皆様の要望を警察署へ伝えていくとともに,屋板町駐在所の体制の充実について働きかけを行っていきたい。また,御要望の「駐車禁止標識の設置等」についても,所管する警察署へ伝えていくが,地元の皆様においても,「地域住民の総意」として警察署へ要望していただきたい。

6 リハビリ医療について

(意見)
 診療報酬の改定により,リハビリ医療が原則として,発症から最大180日に制限されることになってしまった。それ以降は,介護保険によるリハビリなどで対応するとのことであるが,聞いた話では,リハビリが打ち切られたことで,それまで動いていた手が急に動かなくなってしまったという方もいるそうである。
 病院とデイサービスで受けるリハビリは質が違うので,市から理学療法士を派遣するようなことは考えていないのだろうか。また,このような情報はどこで手に入れることができるのか。

【回答 市長】
 国が決定した制度を地方自治体においても準じて行っていくわけであるが,その中で市民の方々が不便を感じている部分については,その狭間を埋めていくことも地方自治体の仕事だと思っている。市としてもできることがあれば,取り組んでいきたい。
【回答 総合政策部長】
 リハビリ医療に関することについては,御指摘のとおりである。なお,介護保険の担当窓口は高齢福祉課になるので,お問い合わせいただきたい。

7 防災情報伝達システムの整備について

(意見)
 防災情報伝達については,スピーカーで災害の発生場所や状況,避難などの情報を伝えるようなシステムが必要であると思う。また,地区市民センターを拠点として,地区内の行事などの広報活動に活用すれば,地域の活性化にもつながり,さらに,夕方に音楽を流して子ども達の帰宅を促すことができれば,犯罪防止にもつながると思う。
 他市で活用している事例もあることから,検討していただきたい。

【回答 市長】
 現在,防災情報伝達手段として,市民の皆様にアナウンスやサイレンで知らせるようなシステムはない。しかし,防災や防犯などに関して,市民がホームページや携帯電話を活用して,情報を得ることができるようなシステムをひとつずつ構築している。
 宇都宮は災害が少ないが,災害はいつ起きるか分からないので,御意見を参考に情報伝達システムを充実していきたい。

8 全市一斉清掃について

(意見)
 先日,全市一斉清掃があったが,私の町内では参加者が少なかった。そこで,各町内会単位などで清掃コンクールを実施することで,活動を広めてはどうか。

【回答 市長】
 きれいなまちには人が集まってくるので,御意見を参考にさせていただくとともに,これまでの清掃活動に感謝申し上げたい。

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