第8回 姿川地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009736  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成23年1月14日(金曜日)午後6時30分から午後8時
開催場所 姿川地区市民センター
参加人数 133人
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域代表者意見
    1.まちづくり包括補助金の見直しについて
    2.自転車のまちづくりについて
  • 自由討議
    1.将来ビジョンの策定に関連した要望と提案について
    2.ごみのないきれいなまちづくりについて
    3.姿川地区市民センター附属体育館の改修について
    4.姿川第一小学校の校舎・体育館の増築について
    5.「ブレックスコミュニティセンター(複合施設)の誘致」について
    6.「川上澄生」にちなんだまちづくりについて
    7.姿川サイクリングロードの整備について
    8.鶴田西部区画整理事業について
    9.姿川地区将来ビジョン策定後の支援について
  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

地域代表者意見

1 まちづくり包括補助金の見直しについて

(意見)
 宇都宮市では、平成15年度から地域まちづくり組織に対し、地域環境活動や地域防犯活動などの協働の地域づくりに対する補助金を支給しているが、地域まちづくり組織は、これに自主財源を加え、各種のまちづくり事業を展開している。これまでにも、自由配分枠の設定や使途目的の弾力化など、地域にとって使い勝手の良いものへと、見直しを実施しているが、今後、住民自治を推進し、住民主体のまちづくりを実現していく上では、補助金の更なる見直しが必要と考えているので、次の二点について提案する。

  1. 補助金の完全自由配分化について
    地域においては、毎年、事業の優先順位が異なっていくことが想定されており、その優先順位に従って財源を充当していくことになるので、現在の50%の自由配分枠を100%とするとともに、繰越可能な制度となるよう提案する。
  2. 補助金の算出方法の見直しについて
    現在、補助金の額は、全地区同額のものがあるなど、必ずしも地域の実情を反映した補助金額となっていない部分がある。本来、補助金は、人口規模や事業規模などを踏まえたものであるべきであることから、今後、その算出方法の見直しを行い、努力し成果をあげている地区が報われる制度とすることを要望する。

 特に姿川地区においては、現在、まちづくりの指針となる将来ビジョンを策定中であり、今後はビジョンのもと、住民主体のまちづくりを展開していくことになる。地区としても、その財源の確保に最大限の努力を講じるが、市においても、地区の努力に対し最大限に報いる支援を要望する。

回答:市長
 この補助金は、平成13年度に3地区をモデル地区として、実験的にスタートした。平成14年度には6地区をモデル地区とし、平成15年度から全地区でスタートした。この補助金について、様々な御意見をいただき、平成17年度からもっと使い勝手がよくなるように現在の制度にし、リサイクル推進活動費などは世帯数に合わせて配分することとし、地域防犯活動費は全地域同額交付にすることとした。
 しかし、御指摘のような御意見が地区によっては出てきており、現在のままでよいという地区もあれば、使い勝手が悪くなったという意見もあるので、一度全地区で協議をさせていただき、見直しを図っていきたいと考えている。特に完全自由配分化や算出方法の見直しについての御意見をいただきながら、各地区で使いやすいように、あまり統一性を持たせるとか、縛りをかけるとかではなく、なるべく自由に使えるようにできないか協議していきたい。

2 自転車のまちづくりについて

(意見)
 宇都宮市では、第5次総合計画において「自転車利用・活用の促進」を主要な事業として位置づけ、さらに、自転車を取り巻く環境や市民ニーズが多様化していることなどを踏まえ、「自転車のまち推進計画」を策定し、その中で「サイクリングロードのネットワーク化」等を進めていくとの方針があると伺っている。
 一方、姿川地区においては、現在、将来ビジョンの策定のため、まちづくり協議会内に特別委員会を設置し、協議を進めているところであるが、その中で、自然と触れ合い環境に配慮する心を育てるとともに、健康づくりにも寄与する自転車の活用について様々な意見が出されている。
 そこで、鬼怒川沿いに整備されているサイクリングロードと同様に、姿川沿いへもサイクリングロードを整備していただければ、サイクリングロードとしてばかりではなく、ウォーキングロードや散策コース等として多目的な活用ができると思う。
 また、レンタサイクルステーションについても、現在、市中心部4か所に設置されているところであるが、当姿川地区においても、鶴田・西川田両駅の利用者が多数見込まれることから、この両駅への設置も併せて要望する。
 その際、西川田駅については、現在、東西連絡通路が階段のみとなっており、自転車の通行ができない状況であるので、この連絡通路に自転車を押して通行できるようなスロープを設置してもらえるよう、東武鉄道に働きかけていただきたい。

回答:市長
 坂が少ないという特徴を持つ関東平野の中で、宇都宮市は特に坂が少ない方であることから、自転車による通勤・通学の利用率が全国の都市と比較しても高い方にある。自転車は身近なところにあるものだと思うし、通学に使用している子どもたちが多い。
 宇都宮市では、昨年12月に「自転車のまち推進計画」を策定した。この計画の中には、道路の整備などにより、自転車の走りやすさ、安全性を高めていくということと、公共交通と自転車を連携させていくということがある。
 姿川については、下野市から小山市までサイクリングロードが整備されているが、県が管理しており、宇都宮市の中の姿川についても県が管理している。サイクリングロードの整備には賛成なので、宇都宮市も協力して、サイクリングロードの整備について、県に働きかけを行いたいと思う。
 西川田駅の地下通路については、東武鉄道が所有しているので、東武鉄道にスロープを設置していただけるように要望していきたい。
 レンタサイクルについては、中心市街地のJR宇都宮駅の西口と東口、中央小学校、東武宇都宮駅付近の4か所で貸出しを実施している。姿川地区にもあれば便利だと思うので、自転車の利用率が高いとか、地域の皆様の要望が強いとか、地域の声が高まれば、レンタサイクルの設置を検討していきたい。

自由討議

1 将来ビジョンの策定に関連した要望と提案について

(意見)
 姿川地区においては、他地区に先駆けて将来ビジョンの策定に着手し、平成24年度からは、このビジョンによるまちづくりに取りかかる手はずになっており、現在、全住民に第一次素案を告知中である。
 この素案には、113のまちづくりの具体例が盛り込まれており、今後、実行に向けた当地区の48ある自治会を含む、103のまちづくり協議会構成団体の動きが急速に活発化することは必至である。
 しかしながら、姿川地区市民センターの施設の稼働率は極めて高く、現在でも施設の利用には様々な制約を受けているのが実情であり、明日に向けた前向きな打合せの場の確保が日増しに難しくなっている。
 そこで、当地区市民センターの増改築を要望するものであるが、地区市民センターの増改築については、市で年次計画に基づいて実施していると聞いているので、それまでの間、敷地内に地域団体の活動拠点となり得る別棟会議室(プレハブの仮設でも可)を設置していただけるよう要望する。
 将来ビジョンの実行にあたっては、その進行管理に、いわゆる「PDCAサイクル化」が不可欠であり、協働のまちづくりを進める上で、地域の計画と行政計画を連動させ、毎年その活動を評価し、翌年の活動につなげていく取り組みが特に重要だと考えている。
 そこで、地域と市の政策部門または地域まちづくり部門との合同打合せ会を定期的に開催することが有効であると考えていることから、この合同打合せ会の定期的な開催を提案する。

回答:市長
 将来ビジョンの中で様々なまちづくりの提案やアイデアが出されるが、それを実行していくためには集まる場所が必要になると思う。
 姿川地区市民センターは、どこの地区よりも立派なセンターであり、地区市民センターの老朽化が激しいほかの地区から建て替えの要望をいただくときに、そのモデルとなるのが姿川地区市民センターである。環状線に面していることもあり、稼働率が65.61%と高い稼働率を誇っている。
 このような中で、積極的にまちをつくる、ビジョンをつくる、行動をするということになると、部屋が足りなく、施設が借りられないということになる。地元の方を優先にすることも考えたが、担当部署からの話では、条例で全地区の皆様が使用できることになっているとのことである。
 そうなると増築ということになるが、老朽化の激しい地区市民センターの建て替えが終わらないと増築はできない。敷地内にプレハブを設置することについては、他地区との公平性などの問題もあり、初めていただいた提案なので、他地区との公平性や整合性が保てるかを検討し、回答したい。
 また、定期的な懇談の実施については、地域に対する思いや考え方、実情は地域の皆様が一番よく御存知なので、地域の皆様が主体となって将来ビジョンを策定していただくことが最良だと思うが、まちづくり全体を担っている行政としても話をしたいし、様々なデータも持っているので、どのように開催できるかについて協議し、回答したい。

後日回答
 日ごろから「将来ビジョン」の策定など、姿川地区のまちづくり活動への積極的な取組に対して、深く感謝するとともに大変心強く感じている。
 このたび、いただいた御要望と御提案のうち、「打合せの場の確保」についてであるが、地域主体の魅力あるまちづくりを進めていくためには、地域の方々が会合でき、地域の課題解決などについて熱心に議論できる場所の確保は大変重要であると考えている。
 姿川地区市民センターは稼働率が大変高い施設であり、各部屋とも常時利用されている状況ではあるが、そのような中にあっても創意工夫をこらしながら、活動の場の確保に向けて現在、鋭意検討しているところである。
 「敷地内への別棟会議室の設置」については、他地区との公平性や整合性などの課題もあることから、姿川地区をはじめ、他地区の皆様の御意見を伺いながら、検討していく。
 次に、「合同打合せ会の定期的な開催」についてであるが、「将来ビジョン」は、地域のあるべき姿を地域総意により策定するものである。その具現化にあたっては、地域と行政が協働で進めていくべきものであることから、双方が共通の認識を持つことは大変重要と考えている。
 地域と行政が共通の認識を持つ手法については、地域の状況等により様々な方法が考えられることから、効果的・効率的な手法について検討し、御提案の「合同打合せ会の定期的な開催」を含め、最適な方法で実施していきたいと考えている。

2 ごみのないきれいなまちづくりについて

(意見)
 姿川地区にはJR鶴田駅と東武鉄道西川田駅があり、それぞれの1日あたりの乗降客数が1,300人前後となっている。平成20年の乗降客数は、鶴田駅が1,362人、西川田駅が1,286人となっている。
 両駅周辺では、駅の利用者が原因と思われるごみや吸い殻のポイ捨てが後を絶たず、地元自治会が啓発看板を設置したり、住民ボランティアによる清掃活動をするなどの対応をしている。これに加えて、西川田駅は県総合運動公園や競馬場跡地の最寄り駅となっており、競馬場跡地に計画されているスポーツ施設が完成すれば、乗降客数の増加が予想され、ごみや吸い殻のポイ捨ても増加することが懸念されるところである。
 市は、平成20年度に「みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例」と「路上喫煙等による被害の防止に関する条例」を制定し、中心部におけるごみや吸い殻のポイ捨ての防止を図っている。
 そこで、JR鶴田駅と東武鉄道西川田駅の近辺を「みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例」第15条に規定する「重点地区」に指定し、ポイ捨て防止の徹底を図ることを要望する。

回答:市長
 姿川地区は皆様の御協力により、ほかの地区と比較するとごみのないきれいなまちだと思う。
 宇都宮市で制定した「みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例」は、市内全域でのごみのポイ捨てや不法投棄を規制しているものであり、特に中心市街地だけは、過料の規定を設けて条例を強化している。現時点では、市内全域を規制しているこの条例で様子を見ていただきたい。
 御要望いただいた重点地区の指定については、西川田が総合スポーツゾーンとして大きく整備されることになれば、特に乗降客が多くなるし、姿川地区に来る方も日増しに増えてくると思うので、そのときには条例について検討していきたい。

3 姿川地区市民センター附属体育館の改修について

(意見)
 姿川地区市民センター附属体育館は、建設後45年の歳月が流れている建物である。今もなお、20を超える団体に、昼夜を問わずフルに利用されており、地域の室内スポーツの活動拠点となっている。
 しかしながら、耐用年数を超え、ここ数年は壁の破損など老朽化がひどく、体育館の存続が危ぶまれているのが現状であり、地区市民センター建設の際や前回のまちづくり懇談会において、附属体育館の建て替えを強く要望した経緯もある。
 こうした中、市からの回答は、「地区市民センター附属」としての体育館の整備は困難であるとのことであるが、地域としては、現在の活用状況を踏まえれば、これを廃止すること自体が困難であると言わざるを得ない。
 宇都宮市の現在の行財政状況を勘案すれば、建て替えをすることが困難なことは十分に理解できるところであるが、今後の行財政状況を踏まえながら、本地区における体育館の整備について検討を継続していただきたい。さらに、当面の措置として、体育館の屋根や窓の改修など、安全対策を目的とした改修を計画的に実施していただきたい。

回答:市長
 姿川地区市民センター附属体育館については、議会でも強い御要望を一般質問としていただいている。
 姿川地区附属体育館は、昭和40年に姿川中学校の体育館として建設されたが、その後、生徒数が急増したことにより、体育館を新しく建て替えることになった。そのときに、古い体育館を取り壊さなかったので、昭和54年からこの体育館を地元の皆様に開放したことが始まりである。
 ほかの地区にはこのような体育館がないので、建て替えるということになると、全地区に附属体育館を整備しないと公平性が保てなくなるので、建て替えることはできない。しかし、附属体育館が使用できる間は安全面を考慮し、補修工事などを行っていく。

4 姿川第一小学校の校舎・体育館の増築について

(意見)
 姿川第一小学校においては、児童数849人、学級数24クラスとなっており、児童増加によりランチルームを教室に転用しなければならない状態にある。姿川第一小学校区の児童数は今後ますます増加し、平成27年度には1,000人を超える見込みとなっており、現行でも4クラスを35人学級にすると7教室が不足する。早急に校舎の増築を要望する。
 また、全校児童が体育館で行事を行うことができなくなる事態になっている。この体育館は耐震強度についても不足があると聞いているので、この際、体育館の早期建て替えについてもあわせて要望する。

回答:市長
 姿川第一小学校については、住宅開発などに伴い児童数が急激に増加し、平成27年には児童数が1,000人を超えるという見込みを立てないといけない状況になった。子どもたちが少なくなっていく中で、宇都宮市に子どもたちが増えていくことはうれしいことだと思うので、しっかりと前向きに考えていきたい。
 まず小学校の教室の数が足りなくなる上に、国の政策により、来年から1年生を35人学級にすることになった。教室の数が足りない小学校については、これから教室を増築しなければならないという財政が逼迫する状況になるが、姿川地区については、そうした国の政策以前にすでに人口が増加しているので、平成23年度から小学校教室の増築の設計に入り、速やかに工事に着手していきたい。
 次に体育館についてであるが、特に急がなくてはいけないのは耐震補強である。中国四川省の地震などが発生したことにより、早急に校舎や体育館の耐震補強を行わなければいけないということで、平成22年度中には特に耐震をしなければならない校舎や体育館の耐震補強が終了する。そのほかの施設については、平成27年度までに耐震補強を終了したいと思う。姿川第一小学校の体育館については、耐震補強をしてから改築するのでは二重投資になるので、建て替えという方針にしたい。
 平成27年の問題については、宇都宮市でも把握しているので、なるべく前倒しで、姿川第一小学校の体育館が改築できるように努力していきたい。

5 「ブレックスコミュニティセンター(複合施設)の誘致」について

(意見)
 姿川地区では、平成17年度より宇都宮競馬場跡地利活用として、地域住民の総意として「一大スポーツゾーン」の整備を栃木県と宇都宮市に要望している。県においても、「総合スポーツゾーン」の整備に向け、平成23年度中に総合計画を策定するようである。
 そこで、今回の「地域スポーツとしてのブレックスコミュニティーセンターの建設計画」の報道を受け、総合スポーツゾーンが整備される近隣エリアに、地域スポーツの拠点として施設を整備することにより、姿川地区が県内スポーツの拠点として確固たるものとなり、地区の活性化が一層図られるとともに、県・市においてもスポーツ振興にとって有効であると考える。
 当地区は、鹿沼ICから約20分で到達可能なことや地区内にJR鶴田駅、東武西川田駅があることなど、交通の利便性の高い地区であり、県内外の大会や合宿の誘致に関しても条件が整っているのではないかと思う。
 このような地域住民の機運や交通の利便性などから、栃木県のスポーツのメッカとなるべく体制が整っている当地区に今回の施設が誘致できるよう、市においても後押しをしていただきたい。

回答:市長
 ブレックスが新聞で大々的にアリーナの建設計画を発表したが、アリーナの建設計画が姿川地区に決まれば、県の考えている西川田のスポーツゾーンとあわせてスポーツのメッカになると思う。まずは、宇都宮市に建設地を決定していただき、姿川地区の皆様の熱意や情熱を考慮して姿川地区に建設していただけるように、ブレックスと協議をしていきたい。ブレックスでは、土地の規制がない場所で、土地を貸していただける方を探していると思うので、皆様にも御協力をお願いしたい。

6 「川上澄生」にちなんだまちづくりについて

(意見)
 川上澄生は、宇都宮で生涯を閉じたが、あまり知られていない。先日、栃木県立美術館で、地元では18年ぶりに川上澄生の美術展が開催され、多くの作品が展示された。それに先駆けて、世田谷美術館でも川上澄生の美術展が開催されたが、栃木県立美術館よりも多くの作品が展示され、著作集も売り切れて、栃木県への問い合わせが殺到したと美術館の職員から聞いた。
 それに比べて、栃木県立美術館の美術展は来館者が少ないという印象を受け、13年前に宇都宮美術館で展覧会が開催された際にも、だれも川上澄生を知らないという程度の認知度だった。
 川上澄生は、東京生まれであるが、宇都宮高校の教師として21年間勤務している間に、数々の作品を生み出し、戦争で北海道に疎開した後、宇都宮に戻ってから宇都宮女子高校の英語教師として終生この地で暮らし、多くの作品を生み出した。姿川地区の鶴田駅前に居住し、宇都宮高校に勤務していたが、宇都宮市には川上澄生を顕彰するものや記念館が全くない。
 鹿沼市に川上澄生美術館が建設されたので、鹿沼市に縁があるのだと思っていたが、教え子がたくさんの作品を寄贈したというだけで、鹿沼市には全く縁がないとのことだった。
 まちづくりには文化が欠かせないと思っている。栃木市には山本有三の記念館があり、東京都の三鷹市には太宰治文学サロンという資料館がある。どちらも素晴らしい作家を育んだ地であるということを感じながら、自分たちの住む地に誇りと自信を持っているように感じる。
 今の子どもたちは、郷土に対する想いが希薄になっているので、ぜひ記念館などをつくっていただき、郷土が生んだ川上澄生の作品から、誇りや生きる希望を与えられる場所をつくっていただきたい。
 また、宇都宮高校から鶴田駅前まで延びている遊歩道は、「なかよし通り」と名付けられているが、その一部に川上澄生を記念したレリーフやパネルを設置し、その区間を「川上澄生通り」に名称の変更をし、姿川地区が育てた川上澄生を周知してほしい。
 来年度から姿川地区市民センターにおいて、版画教室を新設講座として開催していただくことになっている。版画という素晴らしい文化が子どもたちに浸透していくという思いを、地区市民センターの職員がくみ取り、版画教室を開催していただくことに感謝する。

回答:市長
 宇都宮市民も知らない郷土の誇りである先人が多くいる。先人がいるということは大きな財産だと思うので、宇都宮のブランド力などに活用していくことは当然だと思う。
 記念館を建設することはできないかもしれないが、「なかよし通り」を活用することは考えられると思うので、今後の参考として、持ち帰らせていただきたい。
 「なかよし通り」の名称変更については、地元の関連する自治会が、名称を変更してもよいと認めれば名称を変更することができるので、地元の盛り上がりをつくっていただきたい。
 宇都宮市は、「住めば愉快だ宇都宮」というブランドメッセージを基に、様々なPR活動をしているので、ホームページや市長用の蛇腹の名刺を活用した川上澄生の発信について検討したい。

7 姿川サイクリングロードの整備について

(意見)
 宇都宮市は、自転車のまちということを推進しているが、一過性のジャパンカップやクリテリウムなどは本当に市民のためになっているのか。JR宇都宮駅を降りたときに、自転車のまちという雰囲気が全く見られない。宇都宮市民のための自転車のまちということについて、もう少し積極的に推進してから、イベントを開催してもよいのではないか。
 姿川の岸辺に沿って簡易舗装をすれば、日光連山を目の前にした立派なサイクリングロードになると思う。宇都宮市には、鬼怒川、田川、姿川という大きな河川があるが、姿川にだけサイクリングロードがないので、ぜひとも姿川にサイクリングロードを整備してもらいたい。

回答:市長
 姿川については、先ほど回答したように栃木県が所管しているので、栃木県に要望するとともに、宇都宮市も協力をしながら整備に努めていきたい。

8 鶴田西部区画整理事業について

(意見)
 鶴田地区の区画整理は、平成11年から平成23年度に完成するということで、地元の同意を得て始まったが、最近、完成が平成28年度まで延びると聞いたが、市の担当部局からは何も連絡がない。まちづくりどころか自分たちの住まいが不安定な状況である。
 自分の班は、19軒の家があるが、5軒は他地区に移転し、1軒は更地になっており、合計6軒の家が移転した。自分たちの地域は高齢者ばかりであり、完成が5年、10年と延びていくと新しい環境で生活できるかという問題が出てきている。
 また、先日、新聞に平成24年度から消費税が増税される可能性があると掲載されていた。平成11年度から同時に始まった事業なのに、消費税が10%になると、移転する際に倍の消費税を払うことになる。格差が生じることになり、非常に不公平感がある。
 平成28年度になるのであれば、一度住民の話を聞いてもらいたい。話し合いをした上で、もう一度ゼロベースから事業を進めてもらいたい。

回答:市長
 鶴田第2土地区画整理事業については、ほかの区画整理事業と同様に事業自体が長引いている。国の補助制度などが変更になるとなかなか事業が進まなくなるし、地元の皆様の御協力がないと事業は進まない。仮に国の補助制度などの影響で事業が長引くことになった場合には、地元の皆様の御理解を得てから決定しなくてはならない。現在の進捗率は約52%だが、平成28年度までの完了を目指している。

9 姿川地区将来ビジョン策定後の支援について(参考)

(意見)
 様々な意見が出たが、姿川地区の将来ビジョンの策定の中で検討してから、宇都宮市に申し入れた方がよいと思う。現在策定中の将来ビジョンの今後の展開について、姿川地区の発展のために、「住めば愉快だ宇都宮」を目指した宇都宮市の特段の支援をお願いしたい。

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