第4回 上河内地区まちづくり懇談会 開催結果

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009714  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

開催日時 平成24年8月9日(木曜日)午後7時から午後8時30分
開催場所 上河内地域自治センター
参加人数 130人
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域代表意見 
    1 スマートインターチェンジ周辺の安全確保について
    2 まちづくり活動支援について
  • 自由討議
    1 資源物と生ごみの分別について
    2 スマートインターチェンジ周辺地域を中心とした産業開発について
    3 上河内地域の今後の地域振興について
    4 山田川堤防の整備について
    5 妖精のまち宇都宮について
    6 旧上河内町立北小学校の売却について
    7 LRTについて
    8 JR宇都宮駅と東武宇都宮駅とのアクセスについて
    9 御宮橋の架け替えについて
  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

地域代表意見

1 スマートインターチェンジ周辺の安全確保について

(意見)
 平成22年のスマートインターチェンジフルオープンにより、利用者が増大しており、それに伴い周辺道路の事故の危険性も増大している。周辺には小・中学校の通学路があり、今里地区から上り線取り付け道路においては歩道が完備されているが、取り付け道路から南方向は大変危険な状態であるので、小・中学生の通学の安全を確保するため、道路拡幅や歩道整備等、早急なる対策をお願いしたい。
 また、市道10010号線を横断して、中里原土地区画整理事業区域を通過し、国道293号線につながる道路においても歩道がなく、住宅地内を通行する車が多く危険な状態であるので、交通安全対策を講じるようお願いしたい。

回答:市長
 インターチェンジの完成を契機に、上河内地区を更に発展させる環境をつくっていきたいと思っているが、一方では、交通安全対策も同時に行っていかなければならないと思う。
 市道10118号線は、上河内西小学校の通学路であり、地元からも歩道整備の強い要望があったことから、5月に歩道の設計業務委託を発注した。今里下自治会長とも協議を行っているところであり、歩道の設計ができ次第、地元説明会を開催する予定である。
 スマートインターチェンジの整備に伴い、周辺道路が大変便利になったこともあり、車が多くなっているかと思うが、県道区間がある今里地区から上り線取り付け道路までの約300メートルについては、現在県が歩道整備を行っている。
 市道10010号線を横断して中里原土地区画整理事業区域を通過する市道13052号線、13382号線、13383号線は、朝、夕の渋滞を避けるための通り抜けの道路になっている。これらについても、地元の皆様の意見を聞きながら、どういう方向で整備をしていけば安全が確保できるかを考えていきたいので、関係する地元の方々と一緒に現地を確認し、具体的な話を進めていきたい。その後、警察等との協議も進めていくことになるが、まず、地元の方々の話を現地で伺いたいと思うので、その時にはよろしくお願いしたい。

後日回答
 市道13052号については、平成24年9月26日に「注意通学路」の看板を設置した。
 中里原土地区画整理事業区域内の公園の出入口付近については、平成24年9月26日に「とびだし注意」の看板を設置し、平成24年10月19日に公園の出入口を発見しやすくするため、門柱にカラーテープの貼付、出入口へのストップマークを表示した。また、出入口付近への横断歩道の設置を東警察署に要望した。

2 まちづくり活動支援について

(意見)
 上河内地区まちづくり協議会は、平成22年2月に設立し、現在29の加盟団体によって構成されている組織である。活動としては、地区の活性化、安全・安心なまちづくりなど、これらを推進するために各種事業に取り組んでいる。
 合併して5年が経過したが、旧上河内町では、各種事業を行政主体で全て実施していたこともあり、地域主体での取り組みはなかなか馴染んでいないのが実情である。
 まちづくり活動の取り組みに対し、「協働の地域づくり支援事業補助金」が交付されているが、現状はセンター職員の世話になっており、各種会議の開催や書類等の申請、報告など全てに関して大変苦労している。
 今後、地域自治センター機能などの見直しも考えられる中、まちづくり協議会の組織・事務局体制の充実を図って行くため、「協働の地域づくり支援事業補助金」で認められている人件費について、事務局人員の人件費を対象とした補助金の増額をお願いしたい。
 市民協働のまちづくりの考えが浸透すると、各種事業、イベント、公共的なことまで地域主体で取り組むこととなるが、上河内地区は組織が弱く、対応できる人員も限られているので、さらなる支援をお願いしたい。

回答:市長
 予算には限りがあるので、行政主体でつくるものばかりでは、良いまちはできない。地域の思いや考え、実情を基にまちをつくっていく、市民協働のまちづくりがこれからのまちづくりになると思う。そのためには、地域が持っている地域まちづくりのネットワークを活用し、徐々に輪を広げながら、まちづくりを行っていくべきだと思う。できることはスピードを持ってやるべきだと思うが、難しいことは慌てずに、時間をかけてゆっくりと進めて行けば良いと思う。市民協働社会はゆっくりと時間をかけて、歩調を合わせて皆でつくっていきたいと思うので、御理解をいただきたい。
 上河内地区においても、防犯パトロールや、歴史・文化を生かした「梵天の里歩こうマップ」の作成などのまちづくり活動が市民協働なので、できるところからゆっくりやっていただきたいと思う。
 また、協議会を維持する事務員の人件費は、現在、補助は認めているが、これだけでは大変だという話だと思うが、これは全地区に関係することなので、皆様がよりやりやすいように改善をしていきたいと思う。
 いただいた御意見は、持ち帰って協議をしたいと思う。

自由討議

1 資源物と生ごみの分別について

(意見)
 平成22年4月1日に分別収集が開始されたが、平成23年度の総会資料によると、資源物以外の焼却ごみの量が既に前年度を上回り、プラスチック製容器や白色トレイ、牛乳パックなどのごみの量は減少している。収集場を見ても分別が徹底されていない感じを受け、分別収集が開始されたが、総体的なゴミの減少にはなっていないと思う。
 プラスチック製容器や白色トレイは、洗わなければ資源物として出せないため手間がかかるが、スーパーでも肉や魚など、ほとんどがプラスチック製容器や白色トレイが使用されており、一週間でかなりの量になる。これらの理由で、資源ごみが焼却ごみとして出されているのではないかと思うので、住民の意識を向上させていかなければならないと思う。
 上河内リサイクル推進協議会も講習会を開催し、意識向上に努めたいと考えている。前回の5種13分別の開始の際には、市が単位自治会に対して講習会等を開催したが、上河内リサイクル推進協議会では、現在、出前講座の開催を自治会長にお願いしているところであり、住民の意識向上を図りたいと思っているので、協力をお願いしたい。
 また、プラスチック容器や白色トレイ専用のごみ箱を家庭に分けて置いてもらうようにすれば効果があると思う。これは予算がかかるので、あくまでも要望である。

回答:市長
 市としてもできる限り、ごみの減量・再利用・リサイクルの3R運動を積極的に進めてきた。焼却ごみを減らすために、リンゴダイエット作戦を6年前に行ったが、これは、1日リンゴ1つ分のごみを家庭で減らそうという運動であり、ごみが大分減ってきた。現在は卵1個分の減量を目指しているが、昨年の震災以降、震災の影響もあるのだと思うが、ごみが少しずつ増えている状況であり、再度、市民と問題意識を共有し、ごみの減量を図りたいと思っている。
 プラスチック製容器包装と白色トレイを減らす方法として、各家庭にこれらの容器を収納するボックスを配布してみてはどうかということも、ごみ減量のアイディアの1つだと思う。世帯人数や購入量の目安が異なるので、すぐにはできないと思うが、市民協働補助金で、上河内地区のリサイクル推進委員の中で試行ができるのではないかと思う。
 市としては、各地域のリサイクル推進委員の御協力によるごみ集積所の巡回パトロールや講習会、出前講座を行っているので、これを根気よく継続していきたい。
 また、このままごみが減らないと問題になるのは、現在のごみ焼却施設はいつまでももつとは限らないということである。今ある施設をなるべく長く使い、老朽化を考えながら長寿命化を図ることが一番大切である。そのためにも、例えば、生ごみの水分は焼却施設の炉に影響を与えるので、なるべく水を切って出していただき、白色トレイやプラスチック製容器などのリサイクルができる物はリサイクルしていただき、ごみの量自体を減らすことにより施設の長寿命化を図り、新たなごみ処理施設をすぐに建設しなくても済む環境にしていかなければならない。
 今後も、「もったいない運動」の展開や各種イベントでごみの分別などを積極的に発信し、ごみの減量化を図っていく。

2 スマートインターチェンジ周辺地域を中心とした産業開発について

(意見)
 スマートインターチェンジのフルインターが完成したが、このインターチェンジと連結させた効率的な活用による産業の発展は、雇用の創出等、地域経済に与える影響は極めて大きいものがあると考えている。一方、地域の活性化や交流人口の拡大を目指し、まちづくり協議会が懸命に推進している各種事業、更には農業分野との連携することにより、地域全体への波及が考えられる。
 このことは、スマートインターチェンジ設置以来、地域住民のニーズでもあるので、スマートインターチェンジ周辺地域を中心とした物流拠点としての開発、整備、関連産業の誘致を前提とした、都市計画マスタープランに計画区域として位置づけをお願いしたい。
 また、将来的には宇都宮市の北の玄関として、総合的な開発を含め地域振興に取り組んでもらいたい。

回答:市長
 「第2次宇都宮市都市計画マスタープラン」においては、既に上河内地域を地域交流拠点に位置づけている。
 問題は産業等をどう誘致するかであるが、黙っていても企業は来てくれないので、上河内地区の利便性をPRし、地元の皆様がこのような企業を誘致したいという希望があれば、そのような企業を率先して、トップセールスで東京や大阪に行きたいと思う。また、毎年東京で「企業立地セミナー」を開催しており、今年は秋に開催する予定であるので、セミナーに参加する約300企業にPRをしていきたいと考えている。
 これは一朝一夕ではできないことではあるが、皆様の御理解をいただきながら進めていきたい。

3 上河内地域の今後の地域振興について

(意見)
 平成19年の合併時に締結した「合併市町村基本計画」に位置づけられた13事業の内、中里原土地区画整理事業など3事業は既に完了をむかえ、上河内地区における良好な居住環境等が整備されつつあり、大変ありがたいと思っているが、未だに着手されていない事業もあり、地域としては実施されないのではないかと不安を抱えていることから、今後の考え方について伺いたい。
 また、現在、総合計画の見直しを行っていると聞いているが、市全体の均衡ある発展のために、今後の上河内地区における地域特性を踏まえた新たなまちづくりを進めるための地域振興策を計画に盛り込んでいただきたく要望するので、その考えを伺いたい。

回答:市長
 合併市町村基本計画を策定し、合併の調印に至ったわけであるが、御指摘いただいた13事業の内、スマートインターチェンジ、林道整備事業、中里原地区の区画整理事業の3事業については全て完了している。
 このほか、児童の健全育成環境の整備については、子どもの家を2か所、留守家庭児童会を1か所、それぞれ整備、開設し、中学校校舎整備事業等については、上河内中学校の武道場の新築や校舎の耐震化工事に向けた実施設計を行うなど、こうした事業を含む7事業について既に着手し、継続して事業を進めているところである。特に公共下水道の整備事業については、基本計画を策定するときに、強く申し入れをいただいたが、平成23年末までに整備率は68.9%まで上がり、平成24年度においても約1億7千万円の予算を計上し、整備を進めているところである。
 生涯学習センター整備事業、農産物直売所等整備事業、地域交流館整備事業の3事業については、地域自治会議をはじめ、地域の皆様の御意見を聞きながら進めていきたいと考えている。
 また、現在、見直しを進めている第5次総合計画は、合併後の平成20年に策定したものであり、基本計画の前期5年が終了することから、後期5年の計画を策定するものである。この基本計画は上河内、河内地域を含めた宇都宮市全体の将来像を実現するための基本的な取組を示すものである。特に地域の特色を生かした具体的な事業については、毎年度の実施計画や予算に位置づけながら進めていきたいと考えている。

4 山田川堤防の整備について

(意見)
 山田川の堤防については、河内地区は既にサイクリングロードとして整備されている。上河内地区の西部を流れる山田川の堤防については、冬室町と関白町の一部分、国道293号線の免ノ内橋より南の金井橋までの500メートル程度しか整備されていない。
 平行して走っている県道小林・逆面線の道路改良や東北自動車道上河内インターチェンジの乗り入れ等で交通量が増大しているように感じられる。福祉施設である羽黒レクリエーションセンターや地区の老人クラブ等の高齢者、小中学生等の通行に危険が増えることが予測される。これらを未然に、一時でも早く解消するためには、山田川の堤防の整備が不可欠と考えられる。
 また、山田川の水生動植物を観察しながら、自然探索やウォーキングに最適な環境ができ、来訪者との交流や親睦、地域住民の健康づくりに寄与するものと期待するものである。
 これらのことから、山田川の堤防整備について、前向きに検討し、整備するよう要望する。

回答:市長
 山田川サイクリングロードは、大変素晴らしいサイクリングロードであると認識している。宇都宮には、そのほかに鬼怒川や田川のサイクリングロードがあるが、一部分が未だ接続されていない箇所があり、山田川と同じ状況になっている。そのような箇所がいくつもあり、距離も長いため、優先順位を決め、着手できる箇所から整備を進め、「自転車のまち宇都宮」の看板に恥じないように整備を進めていきたいと思う。
 また、県道小林・逆面線については、御指摘のとおり、学校や福祉施設があることから、県に働きかけ、歩道の整備をお願いしていきたいと思う。

5 妖精のまち宇都宮について

(意見)
 「妖精のまち宇都宮」であるが、「妖精のまち」はどのくらい外部に知られているのか。「妖精ミュージアム」は宇都宮市の施設だが、友人に聞いても行ったと言う人はほとんどいない。
 そこで、「妖精のまち宇都宮」をより外部に浸透させるために、上河内地区に「妖精に出会えるスポット」をつくることを提案する。岩手県遠野市に「座敷童子」を見れば幸せになれるとあるが、非常に話題性と夢がある。「妖精のまち宇都宮」なのだから、妖精を実際に見せるというものを上河内地区につくってほしい。
 自分が推薦する場所は、非常に良い所で、周りに人家は全く見えず、山林には杉やヒノキが生えており、道路は舗装されていないが、しっかりした道路が既にある。設備投資が必要になることから費用の問題があるが、妖精を見ると幸せになれるということが非常に良いと思うので、是非お願いしたい。
 運営手段については、市の直営、第3セクター、指定管理者制度があると思う。設備投資が必要だが、これは市の資産として計上されるのだから、当然償却しなければならず、収益性が必要になるなどの難しい問題があるが、本当に良いところなので是非お願いしたい。
 実施に当たってはプロジェクトチームをつくらないと難しいと思うので、長いスパンで行ってほしい。
 また、「妖精ミュージアム」には行ったことはないが、アンケートのようなものはあるのか。アンケートがあるのであれば、アンケートの中に「妖精を見たいですか」という項目を入れてほしい。

回答:市長
 「何々のまち宇都宮」というのは、「餃子のまち宇都宮」が最初である。これは餃子が大変ブームになり、「宇都宮の餃子」ということで餃子業界が「餃子のまち宇都宮」をひとつの標語にしたわけであるが、それに続いて「ジャズのまち宇都宮」、「カクテルのまち宇都宮」と様々な「何々のまち宇都宮」ができあがった。
 ただ、「妖精のまち宇都宮」については少し事情が違う。世界的に妖精に関する研究者として、第一人者と言われている宇都宮出身の井村君江さんという女性の学者がいるが、井村さんが集めた世界でも珍しいという文献や絵、ポスター等の全てを宇都宮に寄贈していただくことで話がまとまり、寄贈を受けることになった。それを美術館の倉庫に眠らせて置くことは大変失礼なので、表参道スクエアという民間の施設があるが、そこが再開発事業をするということで、その中に行政の施設として「妖精ミュージアム」を開設した。文献は研究者レベルのハイレベルのものであり、普通の人が見ても分からないそうである。
 「妖精ミュージアム」は、まだ認知度は低いが、企画展を開催した時の入場者数は相当数のものがあり、全国から来ていただいている状況である。「妖精ミュージアム」は、平成19年に表参道スクエアに開設したが、まだ4年しか経過していないので、もう少し長い目で見ていただき、まずは「妖精ミュージアム」を成功させたい。
 「妖精ミュージアム」が手狭になり、物足りないという話になれば、御提案いただいた場所への話もあると思う。このプロジェクトは市民協働になるので、アイディアを出すだけではなく、プロジェクトチームを具体的につくり上げていただければ、市も一緒に考えていくことができると思うので、よろしくお願いしたい。
 まずは、「妖精ミュージアム」に一度行っていただきたい。「妖精ミュージアム」では、月に1回「館長講座」を行っており、来館者の皆様から様々な御意見をいただいているほか、アンケートも実施している。

6 旧上河内町立北小学校の売却について

(意見)
 旧上河内町立北小学校が売り払われるという話を聞いたが、経緯を見ると苦労して登記にこぎつけたようである。不要な財産は売却し、財政の糧にしなければならないということだと思うが、地元感情からすると売却されることには納得ができないので抗議したい。

回答:市長
 旧上河内町立北小学校の土地については、地元の方たちがお金を出し合い、土地を購入し、学校をつくり上げたものである。しかし、少子化によって廃校となり、その後、幼稚園を経営している法人が芸術学校として運営を行っていたが、その法人から学校の建物等は古くなったが、今後も継続して使用したいという話があった。地元の皆様にお話を伺ったところ、建物自体あるいは学校があったという事実をいつまでも残してほしいということだった。地元の皆様と協議を行った結果、土地は売却しないが、建物には安全上の問題があることから、耐震化などの管理をしていただき、地域の皆様に喜ばれるような運営をしていただくことを条件に、建物だけを売却した。

7 LRTについて

(意見)
 LRTは線だと思うが、線は面やネットワークに比べて自由度が少ないと思う。それをあえて、LRTを実現しようと思い、いろいろ資料を揃えているようであるが、これからの多様性の時代の要求に耐えられるかが問題だと思う。
 人を中心に移動を考えているかと思うが、大きなものは面を使った道路網やネットワークで移動する時代になると思うので、LRTに固執せず、本質的に最初から検討してもらえないか。若い人の負担が多くなると、かわいそうである。

回答:市長
 LRTは「面ではなく線である」ということであるが、公共交通はつないで面にしていくことが最終的な目標であり、全ての地域の方々が移動可能な公共交通をつくりたいと思っている。その中には、当然地域内交通もあれば、東武宇都宮線やJR宇都宮線をLRT等で結節をするということもある。清原工業団地の方々は、駅東の交通渋滞に苦労されているが、そのような場所にLRTを整備し、交通渋滞を緩和して、いつまでも宇都宮で生産研究活動を行っていただけるようにしていきたいと思う。清原工業団地の方々からの早くLRTを整備してほしいとの要望を受けて検討してきたところであるが、将来は、例えば宇都宮環状線にもLRTや連接バスを走らせ、宇都宮の公共交通に広がりを見せていき、東武線や真岡鉄道とも接続し、日光、茨城、群馬、埼玉など、多面的に広げていきたいと考えている。
 市としては、決して宇都宮の財政に悪い影響を及ぼさない範囲で、都市機能を高めるための設備投資を行い、子どもたちに負の遺産を背負わせないという観点を持って進めていきたいと考えている。

8 JR宇都宮駅と東武宇都宮駅とのアクセスについて

(意見)
 JR宇都宮駅と東武宇都宮駅は、主要都市にしては非常にアクセスが悪い。交通機関で接続すると言われたが、根本的に地下道で東武線やJR線に乗り入れるとか、地下や地上に動く歩道を設置するとか、できればどちらかの電車が駅まで乗り入れれば、県南と県北のアクセスが非常に良くなり、宇都宮の人口が増える可能性がある。
 市単独でできることではないので、国や東武線やJR線と協議し、相当な金額になると思う。宇都宮を将来的に活性化して住み良いまちにするために、私鉄とJRについて、具体的にどのように考えているのか伺いたい。

回答:市長
 東武線とJR線は並行して走っており、利便性の向上が働いていないという話をしたが、電車等での相互乗り入れということになると、私鉄とJRは全く別会社であることから協議は難しいが、LRTにより東武宇都宮駅とJR宇都宮駅を結節するというのは夢物語ではないと考えている。
 御意見いただいた「動く歩道の設置」については、初めて聞いたアイディアであるので、研究させてもらいたいと思う。
 電車や鉄道、地下鉄、モノレールは多額の費用がかかることから、安価に進められるLRTを推進したい。LRTの整備においては、国庫補助制度を活用し、事業費の約半分について、国からの支援を受けることができ、市からの負担額も抑えることができるということを付け加えさせていただく。

9 御宮橋の架け替えについて

(意見)
 以前、議会での議員の質問に対し、御宮橋が老朽化し、修繕するという建設部長の答弁があったが、50年前の橋ということで、この答弁は十分に分かる。しかし、御宮橋には大きく分けて2つの問題点があると思う。
 1点目は、老朽化していることと7トン以下の車しか通行できないことである。これは、50年前の7トンということで、今の時代にはそぐわないし、ユッピー号も御宮橋を通れずに迂回している。また、建設部長の答弁では、ひび割れ等については修繕を行うということだが、ここが引っかかる。この修繕は、数年おきに舗装の補修やコンクリートで欄干を補修するなどの工事を行っているが、基本となる50年前につくられていることが解決されておらず、今の基本的なひび割れも直っていないことから、非常に危険である。
 2点目は、最近、羽黒山の北側の羽黒山北街道の交通量が非常に多くなり、大型車も朝晩に結構な量が走っているが、7トン以上の車は御宮橋を迂回しなければならず、自治会内の農道のような狭い道路を走ることになる。その道路は、中学生や高齢者、自転車も通るため非常に危険である。この道路は、一直線で見通しが良いので、大型車が来ると400メートルくらい前から待避して待っている状況である。
 御宮橋は、当面の修繕ということなのか、解釈を伺いたい。
 また、西鬼怒川は毎秒40立方メートルの水量が流れる川であり、7トン以上の車も時折御宮橋を走っているが、事故が起きた場合には、大変な事故になる。御宮橋の修繕は今までにも行っているが、それでは問題の解決にはならないので、御宮橋の架け替えを要望する。

回答:市長
 震災等で影響を受けた部分を全て修繕し、今までどおり7トン以下の車が安心して通行できるように、同じ規模で橋を修繕するという考えである。
 旧町時代からの問題については、合併時に引き継いでいるが、御宮橋の架け替えについては、合併時には一切なかった話である。早速、新しい問題として対応していきたい。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課
電話番号:028-632-2022 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。