DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

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ページID1009473  更新日 令和6年3月8日

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DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある人から受ける暴力のことをいいます。
DVには様々な形や種類がありますが、これらは被害者の心と身体を傷つけます。どのような事情があってもDVは人権侵害であり、犯罪となる行為です。

殴る、けるだけがDVではありません

身体的暴力

殴る、ける、物を投げつける、髪をつかんで引きずる、殴るふりをして脅す など

精神的暴力

バカにする、ののしる、人前で罵倒する、無視する、「出て行け」「別れるなら殺す、自殺する」と脅す など

経済的暴力

生活費を渡さない、お金の使い道を細かくチェックする、外で働くことを妨害する など

社会的暴力

実家や友人との付き合いを制限する、交友関係などを監視する、外出を禁止する など

性的暴力

セックスを強要する、避妊に協力しない、見たくないポルノビデオや雑誌を見せる など

DVはひとりの問題ではありません

DVが起こる背景には、性別による固定的な役割分担意識や社会的、経済的に男性が優位に立つ社会の仕組みなどがあり、被害を潜在化させてきました。どんな理由があっても許される暴力はありません。
以下のような暴力をゆるしてしまう環境が、DVを引き起こしています。

加害者側の考え

自分を怒らす相手が悪い、夫婦なんだから少しぐらいたたくのは普通 など

被害者側の考え

私がいたらないから、私が悪いのかもしれない、子どもには両親とも必要だから別れられない など

周りの人の考え

人の家庭内のことは口出しできない、怒らせたほうも悪いのではないか、夫婦なんだから少しぐらい耐えないと など

DVについてよくある質問

暴力をふるう人は特別な人ですか

加害者は特別な人ではありません。

暴力をふるう人の、年齢・学歴・職業などに一定の傾向はありません。職場や地域では、穏やかで真面目と思われている人が、実は家庭で暴力をふるっている場合もあります。

なぜ被害者は逃げないのですか?

「逃げない」「逃げられない」背景には様々な問題が存在します。

  • 暴力を受け続けていることで、心身が傷つき、逃げる気力や体力が失われることがあります。
  • 激しい暴力のあとに、優しくふるまわれることもあるので、「いつか相手が変わってくれるのではないか」と期待を抱かされることもあります。
  • 「逃げる」ことは、これまでの生活のすべてを捨て去ることにもなるので、加害者との生活を選択する人もいます。
  • 「逃げたら殺されるかもしれない」「連れ戻されて、もっとひどい目にあうかもしれない」と考え、逃げることをあきらめてしまうこともあります。

子どものために我慢したほうがよいのでは

DVは子どもの心身の発達や生育家庭に影響します。

子どもは、両親の暴力を目の当たりにすると、心に大きな傷を負います。加害者である親の暴力が子に及ぶことも珍しくありません。「児童虐待の防止等に関する法律」でも児童が同居する家庭におけるDV等、児童に著しい心理的外傷を与える行為は、児童虐待であると定義されています。

暴力をふるわれる被害者にも問題があるのでは

どんな理由であれ、暴力はふるう側に責任があります。
暴力をふるう人は「言うことを聞かないからだ」などと様々な理由をあげますが、どんな理由でも暴力は許されるものではありません。「私の方が悪いのでは」と思い込む必要はありません。

このページに関するお問い合わせ

女性相談所
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電話番号:028-636-5731 ファクス:028-636-4079
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