教育委員だより「みんなで育てよう!かがやく宮っこ」
私たち教育委員は、本市が進める「人づくり」の推進のため、教育懇談会などの場を積極的に活用し、多くの市民の皆様の声を大切にしながら、本市の教育行政をリード、サポートする役割を担っていくことが大変重要であると認識しております。
この「みんなで育てよう!かがやく宮っこ」を通して、私たちが取組んでいる学校などの教育施設視察や市民の皆様との懇談会などの様子を紹介するとともに、家庭や地域社会に対する私たちの考えやメッセージを発信し、本市のよりよい教育環境づくりに努めていきたいと考えております。
平成21年度第2回市長・副市長との意見交換会
2月19日(金曜日)
今年度第2回目の意見交換会は、「本市の教育の充実に向けて」をテーマに、国の方向性など教育を取り巻く環境の変化や今年度実施した視察,懇談会などを通して把握した本市の教育活動の成果や課題について、私たち教育委員から、以下のような意見や今後の抱負などをお話しさせていただき、自由討議をいたしました。
藤原委員長
教育を取り巻く環境が大きく変化している中、あいさつや礼儀などといった子どもたちの社会規範意識の低下は、大きな社会問題となっています。その解決に向け、保育園や幼稚園に通う年齢から生活体験を着実に積み重ねていくことが大切であり、そのためには、各学校や行政組織が連携し地域の教育力を活用していくなど教育環境を整備するとともに、教員一人一人が児童生徒と向き合う時間を確実に確保することが重要であります。
また、本市は、野球殿堂入りした君島一郎氏やチェロ奏者の宮田 大氏などに代表されるように、文化・スポーツ面ともに優秀な人材を輩出しています。今後も、そのような教育資源を生かしながら、本市のオリジナリティを発揮した教育活動を展開してまいりたいと思います。
石井委員
この4月から6つのモデル地域学校園における小中一貫教育がスタートしますが、その取組を充実させるためには、PTAなど学校に直接関わる一部の人々にとどまらず、地域内にある様々な組織の力を結集する必要があります。
ネグレクト(育児放棄)、ニートの増加、コミュニケーションの不足など社会が抱える問題が複雑化する中、大人が真剣になって「社会を作っていく」という意気込みや行動を子どもたちに見せながら、地域における人と人のつながりを広げ、みんなで学校を支える体制を構築していかなければならないと思います。
大場委員
文化というと、芸術などの狭い意味でとらえがちですが、本来は、精神的・内面的に生活にかかわるものであり、広く私たちの生活や行動、価値感などを含んでいます。
日本には、古くから受け継がれてきたものをはじめ、外国から取り入れたもの、その両方を融合したものなど大変豊かな文化に恵まれています。その中で,あいさつや礼儀、相手を敬い感謝する心、気配りなどといった生活習慣や社会規範が作られてきました。それらを子どもたちに伝えていくことは私たち大人の役割であり、それを支える基盤は家庭・学校・地域が連携して子どもを育てていこうという思いではないでしょうか。
これから始まる地域学校園におけるさまざまな取組みを通して、子どもたちが安心して学び成長できる家庭や地域を築いていければと思います。
大矢委員
本市独自の地域学校園における小中一貫教育の実施により、学力の向上、いじめや不登校の解消、地域自治の活性化などが期待されます。そして、人づくりの拠点となる地域学校園での取組を推進することにより、これまで以上に地域内での人と人とのつながりが深まり、それが家庭や地域の教育力の向上につながると思います。
「子どもは大人の背中を見て育つ」と言います。大人が果たすべき社会的な役割や責任、日常生活のプライオリティーを見つめ直す意味においても、今後ますます成人教育が重要となっていきます。PTAをはじめとする社会教育団体と連携しながら、親学をはじめ大人が緊張感をもって学ぶことができる場の創出などを通して、「社会で子どもを育てる」基盤づくりに取組んでまいりたいと思います。
市長,副市長からは、子どもたちの教育は、学校だけでなく地域の協力が不可欠であり、魅力ある学校づくり地域協議会や地域学校園などを軸に、地域の方々に積極的に教育活動に参画・協力していただけるよう、本市の教育改革についてどんどんPRすること、また地域の方々から寄せられる多くのアドバイスを前向きに受止め、学校と地域のつながりを大切にすること、そのために教育委員会が一体となって取組んでいってほしいとの話がありました。
4月から始まる6つのモデル地域学校園における小中一貫教育を軸に、本市の教育改革における取組について市民の皆様にさらにアピールしながら、私たち教育委員が一致団結し、本市の教育行政をリードしてまいりたいと思います。
学校等視察
1月22日(金曜日) 上河内西小学校・上河内給食センター
羽黒山をはじめ豊かな自然に囲まれた上河内西小学校は、平成20・21年度文部科学省より「栄養教諭を中心とした食育推進事業」の指定を受け、地域内の小中学校、給食センターと連携協力して、教科等や学校給食、家庭や地域と連携した食育に取り組んでいます。また、平成19年度は文部科学省「読書活動優秀実践校」、平成20・21年度は栃木県「健康推進活動最優秀校」に選ばれるなど特色ある教育活動を実践しています。
今回の視察では、上河内地域も含めた食育の取組の概要についての説明や、担任と栄養教諭による食育の授業参観(3年体育「わたしたちの生活と健康」)、1・6年生との会食などを行いました。短い時間でしたが、素直な心で、何事にも一生懸命に取り組む子どもたちの姿を見ることができ、大変有意義な視察となりました。
また、午後には、上河内西小学校内で移動教育委員会を開催しました。保護者を含め6名の方が、本市の教育施策についての協議を熱心に傍聴されました。今後も、多くの市民の皆様に傍聴いただけるよう開催方法等を工夫してまいりたいと思います。
今年度の視察は今回で最後となりますが、来年度も引き続き、学校をはじめとする教育機関等に足を運び、市民の皆様の教育に対するご意見を伺いながら、本市の教育行政の充実に生かしていきたいと思っております。
平成21年度第2回教育懇談会
12月18日(金曜日) 市教育センター
今年度2回目の教育懇談会では、市内小中高校に通う児童生徒の代表の皆さんと「ぼく、わたしが考える『夢』の力」をテーマに意見交換を行いました。
小学生、中学生、高校生がそれぞれ2つのグループに分かれ、宮っ子の誓いの「夢を抱いてやりぬく心」や自分の夢やその夢に向かって取組んでいることなどについて話し合ったり、夢にはどんな力があるかについて考えたりしました。どのグループでも、自分の考えをしっかり持ち、自信をもって語る児童生徒の皆さんの姿、生き生きとした表情を見ることができました。
2月13日に開催するうつのみや人間力向上フォーラム2010の「子ども討論会・宮っこドリームセッション」では、今回話し合ったことをもとに、佐藤栄一市長と栃木SCレディース監督の手塚貴子さんを交えて、「夢」の力についてさらに意見交換を行います。
今回の懇談会で、児童生徒の皆さんの素敵な夢や夢の実現に向けて努力していることなどをうかがい、私たち教育委員も「夢」をもつことの素晴らしさを再確認することができました。
今後とも、私たち教育委員が先頭に立ち、夢を抱いて着実に成長を続ける「かがやく宮っこ」を、市民の皆様とともに見守り、育んでまいりたいと思います。
教育施設視察
10月23日(金曜日) 市冒険活動センター
市冒険活動センターは、平成8年に市制100周年を記念し、豊かな自然に囲まれた市北部の篠井地区に建てられた体験活動施設で、自然に対する理解を深めるとともに、自ら考えたり友達と協力したりしながら困難を乗り越えることを通し、達成感を味わうことができるよう、様々な活動が用意されています。
市単独でこのような施設を有している例は、全国でもめずらしく、また中核市の中で最高の指導支援体制を整えているなど本市における「日本一事業」の一つにもなっています。
平日は、主に小・中学校の冒険活動教室を実施し、児童生徒がそれぞれの目的に応じ、登山や野外炊飯、イニシアティブゲームなどの活動を行っています。休日には、市民を対象にした「家族ふれあいキャンプ」「子どものもりフェスティバル」などの野外活動やレクリィエーション活動を行っています。
視察当日は、田原中の1年生が杉板焼きに、上河内中の1年生がニュースポーツにそれぞれ挑戦していました。普段の学校生活とは一味ちがった友達とのふれあいの中で、いきいきと表情で活動に取り組む生徒の姿がとても輝いて見えました。
今後も、子どもたちに「きまりを守ること」「人をいたわること」「美しいものを愛すること」「最後までやりぬくこと」などの豊かな心を育むことができるよう、自然を生かした活動の設定や充実に努めるとともに、多くの市民の皆様に利用していただけるよう本センターの事業等のPRもさらに積極的に行っていきたいと思います。
教育施設視察
10月1日(木曜日) 市体育館・陽光宮っ子ステーション
市体育館は、1980年のとちのは国体のメイン会場として建てられた屋内施設で、一般市民の利用や各競技の大会開催などにより、稼働率100%の状況にあります。
「気軽に利用しやすい」と多くの市民から好評を博しているトレーニング室は、器具が充実しており、1日平均80人ほどが利用しています。一人ひとりにあったトレーニングメニューを考えるプログラマーが常駐するなど利用者への積極的な支援が行われており、今後さらなる利用者の増加が見込まれています。
宮っ子ステーション事業は、平成19年度から宇都宮版「放課後子どもプラン」としてスタートしました。
今回訪問した陽光宮っ子ステーションは、平成19年10月に魅力ある学校づくり地域協議会の部会として事業を立ち上げられ、現在53%の利用率を誇っています。
月曜日から金曜日の毎日、地域の皆様が活動アドバイザーとなり、バレーボールなどのスポーツ、昔遊び、経済の仕組みについて考える「お小遣いゲーム」などに加え、企業主催の活動も積極的に行っています。
視察当日は、図書室で将棋に挑戦していました。10人のボランティアの方が子どもたちの様子を見ながら声をかけたり、一緒に取り組んだりと、真剣な中にも和やかな雰囲気の中で活動する姿を見られました。
この宮っ子ステーションは、今後市内全小学校区で実施する予定になっております。それぞれの地域にいる素晴らしい人材を積極的に活用し、子どもたちの健やかな成長をみんなで支え、見守っていきましょう。
平成21年度第1回教育懇談会
9月18日(金曜日) 市教育センター
学校や家庭、地域における様々な教育活動の実情について、教職員をはじめ児童生徒、保護者等との意見交換を通して見識を深め、本市の教育行政に生かすため、毎年教育懇談会を開催しております。
今年度第1回目は、市内小中学校の教職員の代表と「学校の現状について」「小中一貫教育に向けて」「これからの宇都宮の教育」などをテーマに意見交換を行いました。
5つのグループに分かれて行われた懇談会では、各教育委員が進行役を務めました。
学校全体で取組んでいるあいさつ運動,地域との連携を図った取組みなど各校における教育活動の成果が次々と語られ、小中一貫教育全市実施に向けての取組みとして「すでに小中学校が連携して食育などを推進するよう、話し合いや準備を進めている。」「地域内の小中学校の教職員が、互いの考えを話し合う機会を重ねる必要がある。」など建設的な意見が出されました。
その一方で、児童生徒の実態に合ったきめ細かい支援の必要性とそのための人的配置、家庭や地域社会との連携した児童生徒の育成を図る体制づくりなどの課題も話題となり、自由な雰囲気で懇談することができました。
今回出された意見や要望を参考に、今後も教職員の皆さんの頑張りに対して激励や支援を行い、子どもたちにとってのよりよい教育環境づくりに努めてまいります。
平成21年度第1回市長・副市長との意見交換会
8月17日(月曜日)
市長・副市長と十分連携を図りながら、本市の教育行政を推進するため、毎年意見交換会を実施しています。
今年度第1回目は、平成24年度から本市全小中学校でスタートする「小中一貫教育」をテーマに行いました。
はじめに、私たち教育委員から、小中一貫教育の実施による学力向上やいじめ・不登校の解消、地域学校園における学校・地域・企業等の連携による地域の特色を生かした教育活動の展開などへの期待とともに、教職員の業務増加への懸念、既存の地域活動との関連などの課題について話題提供をさせていただき、自由討議をいたしました。
その中で、市長・副市長からは、6つのモデル地域学校園でのカリキュラム先行実施はじめ、小中一貫教育の実施に大きな期待をもっていること、実践の中から課題を見出し、着実によりよい方向へ進んでいくことが大切であるとの話がありました。また、高齢者と子どもたちの触れ合いの場を増やしていくことなど地域内の交流の充実の大切さ、小中一貫教育や「地域学校園のよさを具現化するために、まずは教職員一人一人がそのよさを理解し、意欲をもって教育活動を展開することが第一であり、今までの取組みの見直しと効率化も必要であるとの話がありました。
今回の意見交換を踏まえ、今後小中一貫教育実施に向けた取組みにしっかり反映させていけるよう、努めてまいりたいと思います。
学校視察
6月26日(金曜日) 清原中央小学校

鬼怒川の東側の高台に立つ清原中央小学校は、今年度「市授業向上プロジェクト研究校」の指定を受け、帰国・外国人児童生徒受け入れ促進事業に取組んでいます。また、読書活動の推進にも力を入れており、平成20年度読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受けています。
学区内は豊かな自然環境に恵まれ、内陸型最大規模を誇る清原工業団地も有する大変特色ある地域です。
今回の視察では、各学年の授業参観や外国人児童との会食など行いました。

石井智子委員
清原中央小の外国人児童の皆さんは、とてもエネルギッシュ!日本の生活にもすっかり慣れ、言葉もマスターし、毎日の生活を楽しんでいる様子に感激しました。
本校の学校経営の重点に、「外国籍児童を温かく受け入れ、互いに協調し助け合う、望ましい人間関係の醸成を図る」とあります。国籍が異なる子どもたちが,同じ学校で一緒に学ぶということは大変貴重な経験であり、私たち大人は、どの子にも等しく教育を受けさせる責任を常に自覚しなければならないと思います。
給食の時間、ある男の子がサッカーでの悔しい思いを熱く語ってくれました。何か夢中になるものがあるということは素敵なことであり、その中でたくましく成長していくのだなと感じました。

大場文惠委員
「夢いっぱい 友だちいっぱい」を掲げ、学校づくりを進める清原中央小。
「にほんご教室」では、漢字の熟語についての授業が行われていました。日本語独特の難しい読み方について考える学習でしたが、どの子も目をキラキラと輝かせ、元気よく取組んでいました。
教職員の皆さんの熱意と努力に支えられながら、のびのびと安心して学校生活を送っている子どもたちの姿を見ることができ、教職員の皆さんに対し感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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