------------------------------------------------------------ 表紙 ------------------------------------------------------------ 宇都宮の生活情報満載の行政情報誌 広報うつのみや9 平成26年 (2014年) ナンバー1661 今月の表紙 バーテンダー 特集 空き家問題を考える 秋のイベント 救急医療 認知症 宇都宮市 ホームページ http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp コールセンター「おしえて宮」 電話 028-632-2222 表2 ------------------------------------------------------------ 目次 ------------------------------------------------------------ 1 まち紀行・はつらつ宮っこ 2 特集1 秋のイベント 6 特集2 救急医療 8 特集3 認知症 10 健康・福祉・国保・年金 15 子ども 20 住まい・環境・安全・交通 24 交通安全 広報うつのみや+(プラス) 空き家問題を考える 25 健康増進普及月間 26 暮らし 29 自殺予防週間 30 税・産業・雇用 32 みや雷都債 33 文化・教養・スポーツ 38 相談窓口 42 食丸くん指南書 43 昭和の記憶・暮らしと交通 44 施設のイベント 48 日程情報・カレンダー 人のうごき 平成26年8月1日現在(前月比) 人口 総数…517,164人(+(たす)182人) 男 …257,675人(+(たす)99人) 女 …259,489人(+(たす)83人) 転入 1,443人 転出 1,312人 出生 415人 死亡 364人 世帯220,695世帯(+(たす)176世帯) 上記の人口 世帯数は、平成22年国勢調査人口を基礎とし、その後の住民基本台帳による異動数(出生 死亡 転入 転出者数)を加減したものです。 問い合わせ 政策審議室 電話 632-2124 今月 表紙 宇都宮愉快イラストコンテスト入賞作品 「バーテンダー」 広報うつのみや4〜9月号の表紙で、宇都宮愉快イラストコンテストの入賞作品を紹介しています。 南木 まりなさん(優秀賞) 宇都宮は、自分のペースで生活を楽しむことができる「ちょうどいい」まちだと思います。誰もが暮らしやすいまちであることが一番の魅力です。  今回のイラストは、できるだけ温か味がある落ち着いた感じを出したいと思い、バーテンダーを中心に、カクテルとギョーザを描いて、あまり目立たないように背景に宇都宮二荒山神社・ミヤリー・自転車・カクテルのトッピングにサックスを描きました。 ------------------------------------------------------------ ミヤリー イベント日記 ------------------------------------------------------------ 7月20日に、県グリーンスタジアム(清原工業団地)で行われた栃木SCのホームゲームに行ってきたよ。この日は、「宇都宮愉快デー」も開催していたから、宇都宮の農産物を使った飲食物やギョーザ、カクテルなども販売していて、たくさんの人でにぎわってた。   ミヤリーも、いろんなブースに行ったり、みんなと写真を撮ったり、とっても楽しかった!また行きたいな!」 1ページ ------------------------------------------------------------ まち紀行 古いまちの呼び名とこぼれ話を紹介します ------------------------------------------------------------ 材木町ざいもくちょう 現在の西1丁目辺り 西1丁目 丸山 浩一さん  この付近は、宇都宮城の北西に位置した町人町(ちょうにんまち)で、藩の御用材を商う材木問屋が軒を並べていたことが、町名の起こりと伝えられています。また、町人の住んだ材木町から武家の屋敷へと通じる門があり、材木町木戸と呼ばれていました。大官町(現在の大寛町)に住む武士が、城内に通う朝晩だけ門が開き、日中は閉じていたことから、不明門(あかずのもん)とも呼ばれていました。現在の材木町通りを拡張する際に、城内へ続いていたと思われる抜け道の跡が何本か発見されたそうです。  また、この辺りは、かつては住民がとても多く、学校では1クラス50人以上で、同級生は300人以上いました。そんな子どもたちの遊び場は、材木町聖天様と呼ばれた広い社の敷地内でした。  その後、戦災で町の半分以上が焼け、材木町聖天様の社も、代々伝わってきたみこしも曳(ひ)き太鼓も皆、焼失してしまいました。  現在では、老舗の材木店やしょうゆ屋などが閉店したり、住民が引っ越したりして、以前に比べて住民は少なくなってしまいましたが、地域の協力により、新しく作ったみこしと曳き太鼓を保存するための倉庫を建設予定です。わが町の文化を次の代へとつないでいきたいと思います。 ------------------------------------------------------------ はつらつ宮っこ 今、輝いている市民 ------------------------------------------------------------ 世界大会優勝    未来に羽ばたく日本のエース 国本中学校 中山 貴史さん  「代表選手を選ぶセレクションで力を出し切れたので、驚いたというより、うれしい気持ちが強かったです」と、笑顔で話す中山貴史さん。今年8月にハワイで開催された2014世界少年野球大会の全日本代表16人に選出され、世界大会4連覇に貢献しました。現在メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手もかつて選出されたことがある大会での快挙です。中山さんが全日本代表に選出されたのは、2012年以来2度目。左投げ左打ちで、180センチメートルの長身から投げ下ろす角度のある速球が魅力の中山さん。普段は県央宇都宮ボーイズに在籍し、投打の中心選手として、エースで4番を任されています。  中山さんが野球を始めたきっかけは、2人のお兄さんの影響でした。物心が付いた頃にはいつもバットとグラブを持って遊びに出掛けていたそうです。「投手として強打者を打ち取ること、そして、チーム全員で一つの勝利に向かって挑んでいくことが、野球の醍醐味だと思います」と笑顔の中山さん。  今後の目標について、「まずは高校野球でレギュラーになって、甲子園に行きたい。そして将来はプロ野球選手になりたい」と力強く語ります。「辛く大変な練習も、プロになって活躍したいという夢があるから頑張れる。投手としてだけでなく、打者としても挑戦してみたい」と、壮大な夢を語る中山さんの今後の活躍から目が離せません。 特集1 2・3・4・5ページ ------------------------------------------------------------ 秋のイベント特集 家族と、仲間と 出掛けよう ------------------------------------------------------------ みんなで応援しよう ねんりんピック栃木2014  10月4〜7日の4日間、「ねんりんピック」の愛称で親しまれる全国健康福祉祭が栃木県で開催されます。本市では5種目の交流大会の他、訪れる皆さんが楽しめるさまざまなイベントを開催しますので、ぜひご来場ください。 スポーツ・文化 健康と福祉の 総合的な祭典  「ねんりんピック」は、60歳以上の人を中心とするスポーツや文化の交流大会の他、健康フェア、美術展・音楽文化祭をはじめとする各種イベントなどを通して、あらゆる世代の人たちが楽しみ、交流を深めることができる総合的な祭典で、全国各地から多くの選手が参加します。 本市では6会場で 5種目を開催  県内20市町でスポーツや文化に関する24種目の交流大会が行われ、本市では、「弓道」「太極拳」「サッカー」「インディアカ」「健康マージャン」の5種目を開催します。 選手・監督だけでなく 訪れる皆さんも楽しめる イベント盛りだくさん 健康づくり教室 各競技会場に、健康づくりコーナーを設置し、健康チェックや体力チェックなどを受けることができます。 健康相談 血圧計・体脂肪計を用いた健康チェック、保健師による測定結果アドバイス。 身体活動・運動 らくらく体力チェック、健康運動指導士による運動方法などのアドバイス、ニュースポーツ「輪投げ」体験。 栄養・食生活 ヘルシー地産地消メニュー「餃子(ギョーザ)めし」の試食とレシピ配布、豆つかみ体験、塩分・食事バランスのチェック。 おもてなしコーナー 各競技会場には、地域の人々などによる「ふるまい鍋」や「フリードリンク」コーナーの他、飲食・土産品などの物販ブースを設置します。 各種アトラクション 各競技会場で、競技体験の他、音楽演奏や演武の披露など子どもから大人まで、皆さんが楽しめる各種アトラクションを行います。 問い合わせ ねんりんピック栃木2014宇都宮市実行委員会事務局(ねんりんピック推進室内) 電話 632-5112 まちなか歓迎ナイトイベント開催 日時 10月4日土曜日・5日日曜日、午後6時〜9時。 会場 オリオンスクエア、イベント広場(曲師町)。 内容 餃子・カクテル・地ビールなどの飲食ブースや、ジャズ・パーカッション・フレアショーの他、雷様剣士ダイジによるステージショーなど、子どもから大人まで楽しめる宇都宮の魅力いっぱいのイベント。 その他 詳しくは、ねんりんピック栃木2014宇都宮市実行委員会大会専用ホームページhttp://www.u-nenrin.jpをご覧ください。 市内開催5種目 弓道 日本特有の伝統的な武道で、体格・体力・性別・年齢を問わずにできる競技。 期日 10月5日日曜日・6日月曜日。 会場 県体育館(中戸祭1丁目)。 アトラクション 琴演奏、弓道体験など。 太極拳 身体に負担や力をかけず、ゆっくりとした動きで手足のバランスを保つ気功体操。 期日 10月5日日曜日。 会場 清原体育館(清原工業団地)。 アトラクション 鬼怒の船頭唄、カンフーアトラクション、和太鼓演奏など。 サッカー ルールが簡単で道具もボールだけでできる世界中でプレーされているスポーツ。 期日 10月5日日曜日・6日月曜日。 会場・アトラクション 県総合運動公園(西川田4丁目)=お囃子、キックターゲットなど。河内総合運動公園(白沢町)=子どもマーチング、ベロタクシー乗車体験など。 インディアカ 羽根の付いたボールを手で打ち合うバレーボールタイプのスポーツ。 期日 10月5日日曜日・6日月曜日。 会場 河内体育館(中岡本町)。 アトラクション 獅子舞、インディアカ体験コーナーなど。 健康マージャン 3無い(お金を賭けない・お酒を飲まない・たばこを吸わない)を基本的な考え方とするマージャン。 期日 10月5日日曜日・6日月曜日。 会場 雀宮体育館(南町)。 アトラクション プロ雀士との対局、プロジャズバンドによる演奏など。 申し込み不要のイベント スポーツの秋には ラジオ体操が効果的 日時 11月28日までの休館日を除く平日、午前9時30分〜10分間程度。 会場 市保健センター(ララスクエア宇都宮9階)。 内容 聴覚機材によるラジオ体操の自主的な実施。 対象 市内在住の人。小学3年生以下は保護者同伴。 問い合わせ 市保健センター 電話 627-6666 茂原健康交流センター 敬老の日特別感謝デー 日時 9月15日(月・祝)午前10時〜午後9時。 会場 茂原健康交流センター(茂原町)。 内容 受け付けでのジャンケン大会で勝った人にマッサージ機1回無料券を、また先着200人に粗品をプレゼント。 対象 65歳以上の人。 費用 施設使用料(実費)。 問い合わせ 茂原健康交流センター 電話 654-2815 うつのみや ふれあい文化祭 日時 9月13日土曜日午前10時〜午後3時。 会場 東市民活動センター(中今泉3丁目)。 内容 絵画などの作品展示、カラオケ・合唱などのステージ発表、手話表現による絵本読み聞かせ、施設で作られた製品販売コーナー、点字などの体験コーナー、「からだの学校」と雷様剣士ダイジによる参加型のうつのみや愉快たいそうステージショーなど。 問い合わせ 障がい福祉課 電話 632-2229 国際交流フェスティバル レッツ アミーゴ 日時 9月21日日曜日午前10時〜午後3時。雨天決行。 会場 コンセーレ(駒生1丁目)。 内容 世界の音楽・踊り、各国の伝統料理などの紹介。無料の健康相談会と行政相談会の開催。 問い合わせ 県青年会館 電話 624-1488、市国際交流協会 電話 616-1870 市場一般開放うんめ〜べ朝市 日時 9月13日土曜日午前9時〜正午会場 中央卸売市場(簗瀬町)内容 水産物や水産加工品、お菓子・乾物などの関連商品、野菜や果物の販売その他 青果棟は開放しません。駐車場が限られますので、相乗りなどご協力ください。問い合わせ 一般開放実行委員会 電話 637-6811、中央卸売市場 電話 637-6041 ねんりんピック開催期間中は、マロニエプラザ・県庁・県総合文化センターでも県実行委員会主催のイベントが開催されます。問い合わせ ねんりんピック栃木2014実行委員会事務局 電話 623-3343 普段味わえない大谷の魅力が満載 フェスタin(イン)大谷2014 日時 9月6日土曜日・7日日曜日、午前10時〜午後4時30分。 会場 大谷景観公園、大谷資料館(大谷町)。 内容 お囃子・和太鼓ふれあい教室・せきぐちゆきさん(シンガーソングライター)・清水孝宏さん(シンガーソングライター)によるステージイベント、大道芸バルーンショー・吹奏楽演奏・よさこいソーラン・飲食物産販売コーナー・大谷石工作体験コーナー、大谷資料館の非公開部分の特別公開、大谷地底湖クルーズミニツアーなど。 問い合わせ 大谷石材協同組合 電話 652-0924、フェスタin大谷実行委員会(観光交流課内) 電話 632-2437 大谷に出掛けよう  宇都宮の特産品のひとつとして知られる大谷石。  中心市街地から北西に位置する大谷には、大谷石で造られた巨大な平和観音や、巨大地下空間を体感できる大谷資料館など見所がたくさんあります。また、大谷石採掘場跡地での体験型観光ツアーなど、新たな取り組みも始まっています。 いつ訪れても新しい発見のある大谷に、足を運んでみませんか。 問い合わせ 観光交流課 電話 632-2437 マイ箸、マイバッグを持って出掛けよう もったいないフェア 宇都宮2014 日時 9月28日日曜日午前10時〜午後3時。 会場 宇都宮城址公園他。 内容 雷様剣士ダイジによる「もったいない」をテーマとしたヒーローショーやエコを体験できるサイエンスアクロバットショー、もったいない4こま漫画・ポスターなどの表彰式、地産地消もったいなべ(マイ箸持参の人は無料)、もったいない市(フリーマーケット)、モノづくりワークショップ、手作り雑貨マルシェなど。なお、サブイベントとして、子どもたちやキャラクターがオリオン通りをパレード。 その他 来場者用駐車場(中央卸売市場)から宇都宮城址公園までの無料シャトルバスをご利用ください。 もったいないりぶっく  不要になった本やDVDを寄付して、宇都宮のもったいない運動の広がりにつなげませんか。直接、イベント会場受付窓口へお持ち下さい。 回収対象品 本、DVDなど。 もったいないりぶっくの流れ イベント会場の受付窓口で申込書とともに預かります。 査定・換金 リユースを前提とした買い取りにより募金額が決まります。品物をそのまま寄付するものではありません。 募金として送金 皆さんからの寄付が、もったいない運動市民会議の活動に役立てられます。 問い合わせ 環境政策課 電話 632-2417 使用済み小型家電を回収  家庭で使われなくなった小型家電を回収します。直接、イベント会場ごみ減量課ブースへお持ちください。 回収対象 回収ボックスの投入口に入る家電製品(幅50センチメートル×高さ15センチメートル×奥行30センチメートル未満)。 その他 詳しくは、21ページをご覧ください。 問い合わせ ごみ減量課 電話 632-2416 2014ジャパンカップ サイクルロードレース  アジア最高位の自転車ワンデーロードレースとして、また、世界のスター選手が来日する大会として、日本中の自転車ファンが注目するジャパンカップサイクルロードレースを、10月11〜19日に開催します。 ジャパンカップシクロクロス 10月11日土曜日・12日日曜日。 ジャパンカップクリテリウム 10月18日土曜日。 ジャパンカップサイクルロードレース 10月19日日曜日。 注 その他 詳しくは、広報うつのみや10月号でお知らせします。 問い合わせ 観光交流課 電話 632-2736 上から見るぞ 立体観戦クリテリウム  ジャパンカップクリテリウムを快適に観覧するため、会場となる大通りに面したオフィスビルなどの2階以上のスペースを観覧スポットとして提供します。 日時 10月18日土曜日午後2時〜5時。 会場 大通り沿いのオフィスビルなど。 対象 小学生以下とその家族。 定員 抽選150人。 申込 10月10日までに、はがきまたはファクス(代表者の氏名・住所・電話番号・観覧希望者数を明記)で、 郵便番号 320-0806中央3丁目1-4、宇都宮まちづくり推進機構 電話 632-8215、ファクス 636-7421へ。 その他 会場の指定はできません。当選者には後日、必要書類などを送付します。 問い合わせ 観光交流課 電話 632-2460 屋外アニメ映画会 日時 9月20日土曜日午後7時〜。 会場 県立博物館(睦町)。 内容 「ドナルドのハロインの祭り」他2作品。 持ち物 敷物・懐中電灯。 問い合わせ 視聴覚ライブラリー 電話 638-5704 突然のけがや病気などに 備えて応急手当を覚えよう 救急フェア 1アピタ宇都宮店駐車場会場(江曽島本町) 日時 9月6日土曜日午前10時〜正午。 2ろまんちっく村会場(新里町) 日時 9月7日日曜日午前10時〜正午。 3かましんカルナ大曽店駐車場会場(大曽3丁目) 日時 9月13日土曜日午前10時〜正午。 4ベルモール駐車場会場(陽東6丁目) 日時 9月14日日曜日午前10時〜正午。 内容 心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)使用法、病気などに対する応急手当の方法、救急資器材や高規格救急自動車の展示など。各会場雨天中止。 問い合わせ 1南消防署 電話 653-0119、2西消防署 電話 647-0119、3中央消防署電話 625-3453、4東消防署 電話 663-0119 週末はジャズのまちで スイング 宮ふれあいステーションジャズ 日時 9月21日日曜日午後2時〜2時30分と午後3時〜3時30分の2回。 会場 JR宇都宮駅2階改札前。 出演者 Quadrifo(クアドリフォ)。 ミヤ・サンセットジャズ 日時 9月27日土曜日午後5時〜7時20分。 会場 オリオンスクエア。 出演者 4×4(フォーバイフォー)、にこわん、市民ジャズオーケストラ。 問い合わせ うつのみやジャズのまち委員会事務局(文化課内) 電話 632-2763 映写機マークのある写真に、アプリ(無料)をダウンロードしたスマートフォンまたはカメラ付きタブレットをかざすと、AR (拡張現実)で大谷の動画がご覧いただけます。設定方法など、詳しくは、市ホームページをご覧ください。 宮カフェでもったいない作品を展示 期日 9月12〜30日会場 宮カフェ(江野町)内容 環境学習センターの紹介とその中で実施しているもったいない講座の作品展示。不用になった洋服や端切れが素晴らしい作品に生まれ変わる驚きのリサイクルをご覧ください。問い合わせ 環境学習センター 電話 655-6030 特集2 6・7ページ ------------------------------------------------------------ 上手に利用 救急医療 ------------------------------------------------------------  急な病気やけがをしたとき、誰もがつい慌ててしまいがちですが、普段から、そのような急な事態に備えておくことが大切です。  9月9日は、「救急の日」です。この機会に、救急医療の正しい知識を身に付け、救急車や救急医療を上手に利用しましょう。 増加する救急車の出動件数  平成25年の救急車の出動件数は、1万9748件(右の表(1))。平成5年の出動件数は9269件でしたので、この20年の間で、約2倍に増えたことになります。  救急車の出動件数が年々増加している要因としては、「人口の増加」や「高齢化社会の進展」などが挙げられている一方、安易な救急車の利用も指摘されています。また、救急車で運ばれた傷病者の約半数は、入院を必要としない軽症者であり(右の表(2))、このままでは、緊急性のある本当に救急車を必要とする人への適切な救命処置などが遅れ、救える命が救えなくなる恐れも出てくるのではないかと懸念されています。 私たちを守る救急医療体制  初期救急医療機関では、風邪や発熱などの主に軽症患者に対する救急医療を提供しており、市では、「夜間休日救急診療所」で外来診療を実施しています。また、突然の腹痛や骨折などで入院を必要とする場合は、地域の二次救急医療機関(病院群輪番制病院など)が診療を担当し、さらに、心筋梗塞や脳卒中、頭部外傷など専門的な治療が必要な場合、あるいは初期・二次救急医療機関で対応が困難な場合には、三次救急医療機関(救命救急センター)で救急医療を提供しています。  また、家庭において、子どもの急な病気やけがなどに対応できるよう、「とちぎ子ども救急電話相談」(7ページ図)では、看護師によるアドバイスを実施している他、市ホームページでは、状況に応じた対処法を分かりやすく解説した「救急受診の手引き」を掲載していますので、ご活用ください。 私たちも命を救うチームの一員  救急医療を本当に必要とする人が安心して治療を受けられるよう、私たち一人ひとりが、救急車や救急医療機関の利用方法に関する正しい理解と認識を持ち、みんなで協力し合うことが必要です。 「かかりつけ医」を持つ  かかりつけ医とは、病気になった時の初期の医療や日ごろの健康に不安を感じた時に相談できる身近な診療所の医師のことです。体の不調を感じた時は、早めにかかりつけ医に相談し、適切なアドバイスを受けてください。 休日や夜間の受診はできるだけ避ける 救急医療機関を、「夜間の方がすいているから」、「昼間は仕事があるから」などの理由で、あえて夜間や休日に利用する人がいます。このため救急外来が混み合い、対応が十分にできなくなる恐れもあります。 夜間・休日の急な病気は、まず夜間休日救急診療所へ  比較的症状が軽い場合は、まず「夜間休日救急診療所」を受診してください。夜間や休日の急病に対して、安心して医療が受けられる体制が整っています。なお、夜間休日救急診療所では、応急的な処置に限られていますので、翌日にはかかりつけ医を受診しましょう。 救急車を適切に利用しましょう 入院が必要になるほどの症状かどうかを判断するのは難しいことですが、「救急車を利用すればすぐに病院に行ける」などの安易な救急車の利用はやめましょう。 救急車を利用するのはこんなとき □呼んでも返事がない(意識がない) □呼吸が苦しい、顔が真っ青、息をしていないようだ □けいれんが続いている □急にろれつが回らなくなった、手足の動きが悪くなった □車に跳ね飛ばされた □高いところから転落し大きなけがをした □大出血している □急に激しい頭痛・胸痛・腹痛がある など 通報は慌てず正確に (1)「救急です」 (2)住所・目標になるものを明確に(携帯電話の場合は必ず市町名から) (3)誰がどのような状態か(呼び掛けたときの反応や意識の状態など) (4)通報している人の名前と電話番号 (1)救急車の出動件数 平成25年 19,748件 (2)傷病程度別の搬送人員割合  (本市 平成25年) 総数 17,221人 軽症 47パーセント 中等症 42パーセント 重症 10パーセント その他(死亡など) 1パーセント 市救急医療体制  救急医療機関は、軽症患者(初期救急)、入院治療を必要とする重症等患者(二次救急)、命に関わる重篤患者(三次救急)の3段階に分けられています。症状に合わせて、適正に利用しましょう。 救急患者 電話相談 とちぎ子ども救急電話相談 急な病気やけがで心配なとき、家庭での対処法を看護師がアドバイス 相談時間 毎日午後6時〜11時 電話 ♯8000(プッシュ回線、携帯電話。それ以外は 電話 600-0099) 救急患者 軽症患者 初期救急医療機関(軽症患者への外来診療) 夜間休日救急診療所 住所 竹林町968 電話 625-2211 夜間救急 診療科目 内科・小児科 午後7時30分〜翌日午前7時 診療日 毎日 夜間救急 診療科目 歯科 午後7時30分〜午前0時 診療日 毎日 休日救急 診療科目 内科・小児科・歯科 診療時間 午前9時〜午後5時 診療日 日曜日、祝・休日 8月13〜15日 12月30日〜1月3日 健康保険証・こども医療費受給資格者証(小学生以下)をお持ちください。 診療時間終了間際は混雑することがありますので、早めに受け付けを済ませてください。 携帯電話から、診療待ち人数を確認できます(48ページ参照)。 転送 二次救急医療機関(重症等患者への入院治療) 病院群輪番制病院(曜日により、当番制で救急車を受け入れる病院。なお、注 は小児救急患者を受け入れる病院) 済生会宇都宮病院 注 NHO栃木医療センター 注 JCHOうつのみや病院 注  宇都宮記念病院 NHO宇都宮病院 その他の救急告示医療機関 11医療機関(平成26年8月現在) 転送 三次救急医療機関(重篤患者への高度医療) 栃木県救命救急センター(済生会宇都宮病院内) 心筋梗塞や脳卒中、頭部外傷など、重篤救急患者に専門的な治療ができる病院 救急患者 119番通報 救急搬送 重症等患者 二次救急医療機関(重症等患者への入院治療) 病院群輪番制病院(曜日により、当番制で救急車を受け入れる病院。なお、注 は小児救急患者を受け入れる病院) 済生会宇都宮病院 注 NHO栃木医療センター 注 JCHOうつのみや病院 注  宇都宮記念病院 NHO宇都宮病院 その他の救急告示医療機関 11医療機関(平成26年8月現在) 転送 三次救急医療機関(重篤患者への高度医療) 栃木県救命救急センター(済生会宇都宮病院内) 心筋梗塞や脳卒中、頭部外傷など、重篤救急患者に専門的な治療ができる病院 救急患者 119番通報 救急搬送 重篤患者 三次救急医療機関(重篤患者への高度医療) 栃木県救命救急センター(済生会宇都宮病院内) 心筋梗塞や脳卒中、頭部外傷など、重篤救急患者に専門的な治療ができる病院 救急の日イベント2014 日時 9月14日日曜日午前11時〜正午。 会場 FKDインターパーク店(インターパーク6丁目)。 内容 宮武諭さん(済生会宇都宮病院医師)と田臥勇太さん(リンク栃木ブレックス)によるトークショー、AEDの使い方講習。 この特集についての問い合わせは、保健所総務課 電話 626-1103へ。 特集3 8・9ページ ------------------------------------------------------------ 9月7日〜10月5日は 市みんなで考える認知症月間 認知症の本人とその家族が 地域で安心して暮らせるまち ------------------------------------------------------------  もし、自分や家族が認知症になってしまったら、と不安になる人も多いのではないでしょうか。そして、認知症の本人や家族のために、私たちができることは何があるのでしょうか。 認知症は身近な病気 認知症を知る 認知症とは、何らかの原因で、脳の細胞が壊れることによって起きる病気です。主な症状として、物忘れがひどくなったり、できることができなくなったり、徘徊するなど、日常生活に支障をきたすことがあります。  しかし、誰でも加齢と共に物忘れがひどくなってしまいます。認知症なのか物忘れなのか、左のチェックリストを参考に認知症の早期発見に努めましょう。 認知症を予防する 認知症は誰にでも起こりうる病気ですが、生活習慣を見直すことで予防できるものもあります。  認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病と関連があるとされていますが、次のような心掛けで、発症や進行を緩やかにすることができます。 野菜・魚・果物が多めのバランスの良い食事を心掛ける。 1日30分以上の適度な運動をする。 酒・たばこはほどほどにする。 人との交流や会話を持つ、趣味を持つなど頭を使った日常生活を送る。 認知症を早期に発見する  症状が軽いうちに認知症であることに気付き、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることもできます。認知症は早期発見と早期治療が重要です。おかしいなと思ったら、各地域包括支援センターなどへ相談してください。 地域で認知症に向き合う  その時々に起こる認知症の症状に、家族が全て対応することは大変困難です。一人暮らしの高齢者が認知症になってしまったり、介護の大変さから家族がうつになってしまったりするかもしれません。地域全体での理解や協力が必要となってきます。  そこで、「市みんなで考える認知症月間」で開催される催しを中心に、認知症に対する市の取り組みなどを紹介します。住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、皆さんも地域の認知症の本人やその家族のためにできることはないか考えてみましょう。また、もし自分自身や家族が認知症になったときどうしたらよいか、考えてみましょう。 認知症サポーター養成講座注 1 市では、認知症を支える地域づくりを目的に、多くの人たちが認知症について正しい知識を持つことで、認知症の人に対する理解や対応ができるよう「認知症サポーター養成講座」の開催を支援しています。 日時 9月27日土曜日午後1時30分〜3時30分。 会場 市役所14階大会議室。 内容 認知症キャラバンメイトによる認知症サポーターになるための講座。 定員 先着120人。 その他 講座修了者には、認知症サポーターの印として「オレンジリング」を配布します。 世界アルツハイマーデー記念講演会注 2 日時 9月21日日曜日午後2時〜4時。 会場 中央生涯学習センター(中央1丁目)。 内容 武地一さん(京都大学医学部附属病院神経内科医師)による、認知症の本人とその家族が地域で安心して暮らせるまちについての講演。 対象 市内に在住か通勤している人。 定員 先着120人。 市みんなで考える認知症月間パネル展・相談会 期日 9月22・24〜26日。 会場 市役所1階市民ホール。 時間・内容 午前8時30分〜午後5時15分=認知症に関する解説・データ・地域支援の必要性などのパネル展。午前10時〜午後2時=認知症に関する悩み相談会。 市みんなで考える認知症月間街頭啓発活動 内容 市内各所で、認知症の人と家族の会の会員とともに認知症に関する普及・啓発活動を実施。 その他 家族介護教室、介護予防事業、はいかい高齢者等家族支援事業、地域包括支援センターなど。  詳しくは、高齢福祉課へお問い合わせください。 加齢による物忘れと認知症による物忘れの比較 加齢による物忘れ 経験したことが部分的に思い出せない 目の前の人の名前が思い出せない 物の置き場所を思い出せないことがある 何を食べたか思い出せない 約束したことをうっかり忘れてしまう 認知症の物忘れ 経験したこと全体を忘れてしまう 目の前の人が誰なのか分からない 置き忘れ・紛失が頻繁になる 食べたこと自体を忘れてしまう 約束したこと自体を忘れてしまう 認知症の人に対応するときの心掛け 驚かせない 急かさない 自尊心を傷つけない まずは見守る 余裕を持って対応する 声を掛けるときは一人で 後ろから声を掛けない 相手の目線を合わせ優しい口調で 穏やかにはっきりと話す 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する 認知症サロンに来てみませんか 認知症の人と家族の会栃木県支部代表世話人 金澤 林子(しげこ) さん  認知症のご本人を介護している家族の人は、介護の苦労や悩みを一人で抱え込んで頑張っていませんか。認知症は、周りの家族を追い詰めてしまう病気だと思います。  私たちは、そんな人たちが気軽に来ることのできる認知症サロンを開き、交流の場を市内3ヶ所に設けています(8ページ欄外参照)。「私だけじゃないんだと気持ちが明るくなった」「大変なんだと共感し合う仲間ができた」という声をいただき、介護する家族の心の負担を軽くしてあげられているのかなと思います。  そのサロンの一つではカフェも併設していて、簡単な接客などは認知症のご本人にやってもらうこともあります。接客を通して、本人もやりがいを感じたり自信が持てたりしているようで、私たちもうれしく思います。  認知症は誰でもかかる可能性のある病気です。認知症を誰もが正しく理解し、認知症のご本人も、介護する家族も、楽しく明るく過ごすことができる社会になるよう、私たちもお手伝いしていきたいと思います。 認知症サロン オレンジサロン石蔵(道場宿町)日時 毎月第2木曜日午前11時〜午後3時、毎月第3日曜日午後1時〜4時オレンジサロンあん(田下町)日時 毎月第1・4金曜日午前10時〜午後2時オレンジサロンえん(宝木町1丁目)日時 祝休日と年末年始を除く月〜金曜日午前10時〜正午。問い合わせ 認知症の人と家族の会栃木県支部 電話 667-6711 注 1注 2の申し込み 総合案内(市役所1階)、高齢福祉課(市役所2階)、各地域自治センター・地区市民センター・出張所に置いてある申込用紙に必要事項を書き、直接またはファクス・Eメールで、高齢福祉課 電話 632-2903、ファクス 632-3040、メールアドレス u1903@city.utsunomiya.tochigi.jpへ。 この特集についての問い合わせは、高齢福祉課 電話 632-2904へ。