01ページ ------------------------------------------------------------ 明日を変えるもったいない ------------------------------------------------------------  ここ10年で環境を巡る取り組みはどんどん盛んになりました。  一方で、最近、「環境」と聞いてもあまりときめきがなく、いまひとつ「ジブンゴト」化できなくなってきてはいないでしょうか。  「もったいない」は気持ちの言葉です。 ジブンごと もったいないと思うことって、ジブンが変わること。 ヒトごと ジブンが変われば、周りのヒトが変わる。 マチごと 周りのヒトが変われば、マチが変わる。 「もったいない」を合言葉に、宇都宮から明日を変えていきましょう。 テーマに対するご意見をアイデア通信(7ページ)でお寄せください。 02-03ページ ------------------------------------------------------------ 歩み 皆さんの生活の中に「もったいない」の心を ------------------------------------------------------------  テレビなどでも盛んに取り上げられるようになり、今では身近な言葉となった「もったいない」。本市では、全国に先駆けて「もったいない運動」を始め、「もったいない全国大会」を開催して、今年で10年目になりました。節目のこの年に、改めて「もったいない」を見つめ直してみませんか。 日本生まれの世界をつなげる合言葉「MOTTAINAI(もったいない)」  「もったいない」とは、「そのものの価値が生かされず、惜しいさま」を表す日本特有の言葉です。また、Reduce(リデュース)(ごみ削減)・Reuse(リユース)(再利用)・Recycle(リサイクル)(再資源化)という環境活動の3R(スリーアール)をたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(リスペクト)(尊敬の念)が込められている言葉でもあります。環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんも、2005年に来日の際、この美しい日本語に感銘を受け、環境を守る共通語「MOTTAINAI(もったいない)」として世界に広めることを国連本部の演説で提唱しました。 恵まれた地球資源思いやりのある人間関係を次世代に引き継ぐために  私たち人間は、より便利で快適な生活を追い求めて「大量生産・大量消費・大量廃棄」の生活や経済活動を続けたため、現在、食べ物や自然、化石燃料などの資源枯渇や廃棄物の増大、地球温暖化などの問題が発生しています。また、過度の利便性の追求や資本主義の発達、個人主義などが世界のいろいろな場面で、戦争や紛争、いじめ、心の問題などに影響を与えています。  恵まれた自然や地球資源、そして「ひと」を思いやり、「もの」を大切にする気持ちは、本当に貴重なものです。これらに感謝の気持ちを持って、次の世代に引き継ぐことが重要です。 「ひと・もの・まち」を大切にする宇都宮版もったいない運動  本市では、平成20年度に、もったいない運動市民会議を設立し、「もの」だけでなく「ひと」「まち」も大切にする独自の「もったいない運動」に取り組み(上の図)、さまざまな活動を行っています。 普段の生活にも「もったいない」の気持ちを  「もったいない」の精神は、市民の皆さんの意識の中にも浸透してきています。身の回りにはまだまだ「も ったいない」がたくさんあります。「もったいない運動」に取り組む人が増えれば、人への優しさがあふれ、豊かな自然の恵みに囲まれた宇都宮のまちを未来につなげていくことができます。「もったいない」の心あふれる素敵な宇都宮のまちをつくるため、取り組みの輪を広げましょう。 宇都宮版もったいない運動 「ひと・もの・まち」を大切にします 1 ひと  私たちは、多くの人とのつながりの中で、互いに支え合い助け合いながら生活しています。さまざまな場面で「ひとへの思いやり」を大切にして行動します。 2 もの  地球上の全ての物は、自然の恵みや人々のこれまでの努力があって存在しています。つい忘れてしまいがちなこれらのことに感謝の気持ちを持ち、全ての物を大切にします。 3 まち  私たちが住んでいる宇都宮の豊かな自然や歴史・伝統・文化を次世代に継承しないのはもったいないことです。宇都宮の素晴らしさを知り、磨き、未来につないでいきます。 10年の足跡 平成19年度 第1回もったいない全国大会の開催 平成20年度 第2回もったいない全国大会の開催 もったいない運動市民会議の設立 平成21年度 もったいないフェア宇都宮2009の開催(〜毎年実施) もったいない川柳・ポスター(絵画)コンクールを開始 もったいないの約束、もったいないの日・月間の作成 平成22年度 もったいない運動賛同者登録制度を開始 平成23年度 もったいない節電キャンペーン(夏・冬)の実施(〜毎年) 平成24年度 もったいないAWARD(アワード)(顕彰制度)を開始 平成25年度 もったいない4コマまんがコンクールを開始(もったいない川柳は廃止) 市マスコットキャラクターミヤリーを「もったいない係長」に任命 平成26年度 もったいないクールシェアの実施 もったいないりぶっくの実施 平成27年度 元ブラジル環境大臣マリナ・シルバさんと「もったいない運動」について交流 平成28年度 10周年記念事業「もったいないデザイン絵柄コンクール」の実施 もったいない全国大会 運動の全国的な推進を図るため、全国に先駆けて本市で平成19年に第1回を開催し、第2回にはワンガリ・マータイさんも参加。 中央小の児童たちとハナモモを記念植樹するマータイさん もったいないポスター 「ひと・もの・まち」を大切にするもったいないの心を表現したコンクール。 もったいないフェア宇都宮  「もったいない」をテーマにした環境配慮型・参加体験型のイベントで、毎年9月の「もったいない月間」に合わせ開催。 宇都宮版おもてなし運動 「もの」だけじゃない!「ひと・まち」を大切に 宇都宮を訪れる多くの人に満足してもらうため、本市では市民・事業者の皆さんの「おもてなし」能力の向上や、観光客の受け入れ環境の向上に取り組んでいます。 「おもてなし出前講座」の実施。 「ぎょうざ食べ歩きっぷ」など、観光客向けのお得なバス一日乗車券の発行。 観光アプリの配信。 外国人観光客向け公衆無線LAN(ラン)の整備。  お問い合わせ 観光交流課 電話 632-2436、宇都宮観光コンベンション協会 電話 632-2445 観光アプリは英語、韓国語、中国語(繁体・簡体)にも対応しています 毎月1日は「もったいないの日」 日々の行動を振り返ろう  市では、地球上にあるすべてのものに、尊敬と感謝の気持ちを持ち、「ひと」や「もの」を大切にする「もったいない運動」を進めています。日々、実践している行動をさらなる行動・実践につなげるために、月の初めに先月までの行動を振り返り、今月の行動・実践につなげましょう。 04-05ページ ------------------------------------------------------------ 実践 できることから始めよう ------------------------------------------------------------  「もったいない」の取り組みは、普段の生活や活動の中でできることばかりです。ここでは、市民の皆さんや事業者の皆さんの取り組みを紹介します。 できることから始めよう(みやエコファミリー環境配慮行動10項目より) (1)冷暖房の設定温度は、夏28度以上冬20度以下にする (2)テレビやパソコンなどの家電製品を長時間使用しないときは、コンセントを抜くか主電源を切る (3)日中はカーテンを開けるなど外の光を上手に取り込み、夜は誰もいない部屋の照明は消すようにして、不用な照明を使用しない (4)エアコンや掃除機、空気清浄機などのフィルターは、こまめに清掃する (5)公共交通機関や自転車、徒歩による移動を心掛ける (6)ごみの分別をして、資源物のリサイクルに努める (7)生ごみは水分を切り、減量してからごみに出す (8)食べ物は残さないように計画的に購入する (9)シャンプーや洗剤などは、詰め替え可能な商品を選ぶ (10)買い物にはマイバックを持参し、過剰包装は断る 環境にやさしい生活を家族みんなでチャレンジ みやエコファミリー  環境にやさしい生活に取り組んでいる家庭を認定しています。認定されると協力店のスーパーマーケットで特典が受けられるようになります。 申込 環境政策課(市役所12階)または各地域自治センター・地区市民センター・出張所に置いてある「みやエコファミリーハンドブック」(市ホームページからも取り出し可)の認定申込書に必要事項を書き、直接または送付で、 郵便番号 320-8540市役所環境政策課へ。 もったいないりぶっく  不用になった本やDVDを寄付して、宇都宮のもったいない運動の広がりにつなげませんか。 その他 申し込み方法など、詳しくは、もったいない運動市民会議ホームページhttp://www.u-mottainai.com/をご覧ください。 日常生活で実践するこつなどの情報を発信中 メールマガジン(登録) もったいない運動市民会議メルマガ登録ページhttp://www.u-mottainai.com/メルマガ/ フェイスブック「ひとやものを大切にする気持ち もったいないひろめ隊」http://wwwfceook.com/mottainai.utsunomiya/ 一人ひとりができることは小さなことでも みんなでやれば大きな力に  今回紹介した取り組みについて、「すでにやっている」「他にこんな取り組みをしている」という人もたくさんいると思います。ぜひ、その取り組みを教えてください。本市では、皆さんが日々、「もったいない」の気持ちで実践している取り組みを集め、多くの人と情報を共有するため、ホームページなどで紹介しています。詳しくは、もったいない運動市民会議ホームページをご覧ください。  一人ひとりができることは小さなことでも、みんなでやれば大きな力になります。「もったいない」の輪を広げ、より良い明日をつくっていきましょう。 学校の取り組み 宇都宮工業高等学校生徒による再生可能エネルギーの普及  不用になった自転車を活用したマイクロ水力発電で、釜川をライトアップし、皆さんを楽しませる取り組みを実施。 地域の取り組み 塚山古墳愛護会による清掃活動  まちの貴重な文化財である「塚山古墳」(西川田町)を、広く知ってもらい、次の世代へ継承するため、草刈りなどのボランティア活動を実施。いつもきれいな塚山古墳は、地元の人たちの憩いの場にも。 事業者の取り組み 東武宇都宮百貨店、オンワード樫山による「もったいない軍手」の寄贈  回収した衣料品をリサイクルして、再生製品軍手を市役所などに寄贈。「もったいない」の心が編み込まれた「もったいない軍手」は、毎年、餃子祭りなどのイベントで、清掃活動や環境保全活動のために活用されている。 家庭での取り組み 食品ロス(注 世界で作られている食べ物のうち、3分の1が捨てられているといわれています。日本でも、まだ食べられる642万トンもの食糧が捨てられており、これは1年間に獲れる魚の量(374万トン)を大きく上回ります。こうした、まだ食べられるのに捨てられてしまうということを、「食品ロス」と言います。)を減らそう もったいないレシピ枝豆入りポテトサラダ 材料 ジャガイモ 大2個(400グラム)、豆腐 4分の1丁(100グラム)、サクラエビ 大さじ2杯(4グラム)、ゆでた枝豆 適量(大さじ2杯40グラム)、青のり 少々、塩・こしょう 少々、すし酢 少々 作り方 1 ジャガイモはゆでてつぶす。豆腐は水切りをしておく。 2 サクラエビ・ゆでた枝豆・青のりと1を合わせ、塩・こしょうとすし酢で味を調える。 残ってしまっても、揚げればコロッケに大変身! もったいないレシピを考えた宇都宮文星短期大学栄養士ユニット教授 湯澤 敏子さん  食品ロスの中でも、割合が高いのが「食べ残し」です。食べられる分だけ調理することはもちろんですが、残ってしまった料理も、ちょっとした工夫で違う料理にアレンジできます。  今回紹介する「枝豆入りポテトサラダ」は、マヨネーズの代わりに豆腐を使っているので、とってもヘルシーなポテトサラダです。また、残ってしまっても、衣を付けて揚げれば、コロッケに大変身。揚げることで酸味が飛ぶので、違った味を楽しむことができます。 他にも湯澤先生の「もったいないレシピ」を紹介しています。詳しくは、市ホームページなどをご覧ください。 「もったいない残しま10(てん)!」運動 本市では、食品ロスを削減するため、次のような取り組みを推進しています。 宴会で、「残しま宣言」。開始10分・終了前10分、料理に専念して残さず食べよう 食材は10割使い切る、料理は10割食べ切る 毎月10日を「残しま10(てん)!の日」に設定 06-07ページ ------------------------------------------------------------ 私の見方 ------------------------------------------------------------ 「もったいない」の心が宇都宮のまちを発展させます 上野勝弘さん プロフィール 上野勝弘さん 宇都宮市もったいない運動市民会議会長  宇都宮版もったいない運動では、「ひと・もの・まち」を大切にする「おもてなし」の心を取り入れています。おもてなしは、相手に対してだけでなく、自分に対しても達成感や満足感を得ることができ、良い相乗効果が生まれます。  おもてなしが「ひと」を育て、「もの」を大切にする心を育み、その心が「まち(地域)」を大切にする。「ひと・もの・まち」を大切にすると環境も良くなり、まちも活性化します。「もったいない」は、宇都宮のまちが発展していくためにも、重要な取り組みだと思います。  平成27年10月、故ワンガリ・マータイさんの意志を継ぐブラジルの元環境大臣マリナ・シルバさんとお会いし、改めて自分たちがやっている運動が間違いではなかったという自信になりました。 普及から実践へ  「もったいない」とは、当たり前のことを当たり前にやること。普段の生活でも、すでに実践されていることもあります。私たち「もったいない運動市民会議」では、当初「もったいない」とはどういうことなのかを知ってもらう普及活動を根気強く行ってきました。そして平成25年度の調査で、認知度80パーセントという結果を出すことができました。現在は、普及活動から実践活動に方針をギアチェンジし、まちなかでのクールシェアスポット作りの仕掛けを行ったり、「もったいないりぶっく」を始めたりなど、皆さんのもったいないを実践しやすい環境づくりに取り組んでいます。「もったいないりぶっく」では、寄付いただいた本が数千冊にも上り、着実に実践されています。 100年先の宇都宮を創っていくのは若者の力です  もったいない運動を継続していくためには、これからの宇都宮の未来を担っていく子どもを含めた若者の皆さんの参加が必要です。若いうちから意識を持ってもらえると、地域の力の維持・向上に大きな役割を果たせると思うからです。  若者は、やりがいや達成感を感じると、次から次へと興味を持って活動してくれます。「カッコイイ・オシャレ」なマイボトルを持っている若者はたくさんいます。自分たちももったいない運動の実践者だと気付いてもらうことで、さらに興味を持って活動していってもらえるのではないかと思います。  若い力で、100年先も発展し続けることができる宇都宮のまちを一緒に創っていきましょう。 日本人ならではの考え方「もったいない」を広めるために 河野敬幸さん プロフィール 河野敬幸(かわのたかゆき)さん 宇都宮文星芸術大学芸術学部学生 もったいないひろめ隊  大学内だけではなく、いろいろな人と知り合いたい、いろいろな活動をしていきたいと思い、ボランティアの活動を行っていました。そんな中、「もったいない」という言葉を聞きピンときました。この言葉は、最近あまり聞かなくなってきたけれど、「もの」を大切にする日本人ならではの考え方を表した良い言葉ですよね。この考え方をぜひ広めていきたいと、ひろめ隊の活動に参加するようになりました。 自然体で行える活動を身近なところから  私は、腕時計を小学4年生の頃から使い続けています。使っているうちに愛着が湧き、今では相棒のような存在です。「もったいない」とは、こうした「もの」を大切にする気持ちから、自然体で行えることで、特別難しいことではありません。  ひろめ隊では、「もの」を大切にするという当たり前のことですが、とても重要な「もったいない」の精神を、多くの人に知ってもらうための活動をしています。イベントなどで、捨ててしまうだけの空き容器を使い、子どもたちと楽器を作り、即興でライブを行いました。自分たちの考えた企画で子どもたちに喜んでもらえてうれしかったです。こういったイベントを通して、物を大切にする・リサイクルをするなど身近なところから興味を持って楽しんで取り組んでもらいたいです。「もったいない」という言葉について考えるのは、それからでもいいと思います。  「もったいない軍手」をはめて、イベントの清掃活動に取り組む「ひろめ隊」の皆さん。 「もったいない」から生まれた人との繋がり  ひろめ隊で活動するようになって、他の大学の人や、幅広い年齢の人と接する機会が増え、さまざまな考えに触れ、とても刺激になっています。「もったいない」は、「もの」を大切にする気持ちだけでなく、「ひと」のつながりを大切にするきっかけも与えてくれました。活動に参加すれば、きっと皆さんも「もったいない」の魅力に気付いてもらえると思います。 あなたの意見をお寄せください  市民の皆さんから、「もったいない」についての意見・提案をお受けします。寄せられた意見・提案などは、施策の参考とします。なお、一部を後日、広報紙で紹介します。質問などへの回答は、直接本人あてに返信しませんので、ご了承ください。  左のはがき(切手不要)を切り取り、9月15日(木曜日)までにポストに投函してください。他のはがきや手紙・ファクス・Eメール・市ホームページのアンケート(携帯サイト含む)でも受け付けます。 送付先  郵便番号 320-8540市役所総合政策部広報広聴課  電話 632-2025、 ファックス 639-0627 Eメール:u2030@city.utsunomiya.tochigi.jp 広報うつのみやプラス「もったいない」についての問い合わせ先 環境政策課  電話 632-2409、 ファックス 632-3316 Eメール:u0715@city.utsunomiya.tochigi.jp はがき アイデア通信 もったいないについて私はこう考えます 1 あなたの身の回りで「もったいない」と感じることは何ですか? 2 あなたが取り組みたいと思う「もったいない」は何ですか? 当てはまる全ての番号に〇を付けてください。 1 食べものを残すのは「もったいない」 2 不用になった服や本、紙類を燃えるごみにしてしまうのは「もったいない」 3 人や命を大切にしないのは「もったいない」 4 やさしさ、思いやりの気持ちが伝わらないのは「もったいない」 5 歴史・伝統・文化を次世代に継承しないのは「もったいない」 6 まちに誇りを持たないのは「もったいない」 7 その他 料金受取人払郵便 宇都宮中央郵便局承認3339 差出有効期間 平成30年8月15日まで 切手不要  郵便番号 320-8740 (受取人) 宇都宮市旭1丁目1番5号 (宇都宮市役所) 宇都宮市総合政策部広報広聴課行 氏名、住所、年齢 歳、職業 差し支えがなければ記入してください。広報紙で意見を紹介する際には、氏名の記載はしません。なお、はがきの情報については、目的以外には使用しません。 08ページ ------------------------------------------------------------ 私の意見・提案 ------------------------------------------------------------ 前回の広報うつのみやプラス 「総合的な公共交通ネットワークの「要」となるLRTの整備」の概要 LRT整備の検討  平成25年3月に策定した「東西基幹公共交通の実現に向けた基本方針」において、LRT事業の全体計画区間のうち、JR宇都宮駅東側から段階的に整備することとしました。また、平成25年10月には芳賀町のLRT事業への参画の意向を受け、「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」などで事業化に向けた具体的・専門的な検討を進めてきました。 公共交通網形成計画の策定  平成27年11月に策定したこの計画は、基幹公共交通としてのLRT整備とともに、当該地域のバスネットワーク再編や交通結節機能の強化、ICカードの導入などの事業を掲げています。これらの事業を着実に進めることにより、当該地域の公共交通空白・不便地域の解消や産業拠点の維持・向上などに効果的かつ重点的に取り組んでいきます。 早期開業を目指して  平成28年1月に、都市計画決定に向けた手続きを開始しました。また、LRTの整備や運営に必要となる軌道事業の特許を取得するため、「軌道運送高度化実施計画」を取りまとめ、国に認定申請を行いました。今後、軌道事業の特許や都市計画事業に関する認可、軌道整備などの工事施行に関する認可などを取得し、平成28年度の着工、平成31年度の開業を目指していきます。  LRT事業の進捗については、今後もオープンハウスや出前講座などの機会を通じて、市民の皆さんに情報を発信していきます。  広報うつのみやプラスや政策特集は、皆さんに一緒に考えていただきたいテーマを取り上げ、年数回編集します。  前回の広報うつのみやプラス「総合的な公共交通ネットワークの「要」となるLRTの整備」に対して66人の市民の皆さんからご意見をいただきました。代表的なものを紹介します。 (1)市民や来訪者が便利に気軽に利用できる公共交通としてLRTに期待することは何ですか(○は3つまで)。 駐車場や駐輪場などの整備 35 バスなどと連携したICカードの導入 27 車内への自転車の持ち込み 24 短い間隔での電車の運行 23 快適な待合スペースや座り心地の良い座席の設置 16 目的地までの到着の早さ 15 1日乗車券などの発行 11 電車接近情報などの案内情報の充実 7 乗降補助などを行うアテンダントの乗務 6 主なご意見(その他欄への回答含む) 車両内に国内外に向けたLRT情報サイトの設置(氷室町・70代) ICカードだけではなく、回数券などの発行(市内・40代) 停留場などの緑化(峰4丁目・70代) 歩道から停留場までの安全確保(双葉1丁目・60代) 既存の鉄道に乗り入れ(西川田南1丁目・60代) (2)多くの市民が親しみを持てるLRTとなるために、どのような取り組みが有効だと思いますか(○は3つまで)。 季節電車やラッピング車両の運行 24 「餃子電車」や「カクテル電車」などの企画電車の運行 23 記念セレモニーなどのイベント開催 19 施設見学会などの実施 18 電車や停留場などの愛称の募集 17 キャラクターグッズや模型などの製作・販売 9 主なご意見(その他欄への回答含む) シャンソン電車やジャズの夕べ電車、クリスマスディナー車両の運行(山本1丁目・60代) 落語家が乗車して寄席を開催するなど、車内のイベント充実(江曽島・60代) 新幹線のような子どもに人気のでる車両デザイン(不動前・30代) 鉄道むすめとのコラボレーション(松が峰2丁目・20代)