------------------------------------------------------------ 01ページ ------------------------------------------------------------ もっと深く 広報うつのみや+(プラス) 宇都宮情報 交通未来都市 うつのみやを目指して 私たちが、50年先・100年先も安心して便利に暮らせる魅力ある街を目指し、「公共交通」を軸として、街のにぎわいを高め、活気あふれる「交通未来都市うつのみや」を創ります。 テーマに対するご意見をアイデア通信(7ページ)でお寄せください。 ------------------------------------------------------------ 02ページ ------------------------------------------------------------ 本市の描く未来の公共交通  本市では、本格化する少子・超高齢化、人口減少社会においても、お住まいの地域で自立した生活が送れるコンパクトな街づくりと、それぞれの地域間を公共交通ネットワークで結ぶ「ネットワーク型ンパクトシティ」の形成を目指しています。  その核となる「公共交通ネットワーク」の構築に向け、輸送力や定時性に優れたLRTを基軸とし、中心市街地と各地域を結ぶ幹線バス路線や地域の日常的な移動手段となる地域内交通などの充実に取り組んでいます。  また、それぞれの公共交通を便利に利用できる交通ICカードの導入や、利用しやすい運賃設定などの取り組みについても一体的に検討を進めています。  利便性の高い公共交通ネットワークを構築することで、身近な地域はもちろん中心市街地、観光地などへも誰もが安心・安全・便利に移動できるようになります。 公共交通ネットワークイメージ  LRT  幹線バス  地域内交通  在来線  新幹線  中心市街地 ------------------------------------------------------------ 03-05ページ ------------------------------------------------------------ 教えて 未来の宇都宮  本市が目指す公共交通ネットワークを実現することで、それぞれの地域や皆さんの暮らしがどのように変わるのか見てみましょう。   質問 公共交通の充実で私たちの生活はどうなるのかな。  公共交通が使いやすくなっても、車の方が便利だし快適だから公共交通には乗らないよ。  どうして公共交通を充実させる必要があるの。(市内在住 40代男性 会社員) 答え 公共交通が充実することで、誰もが快適な生活を送ることができます。  公共交通は、皆さんの日常生活を支える基盤であり、子どもや高齢者、障がい者など車を運転できない人にとっては大変重要な移動手段です。  また、バス路線の再編や地域内交通の充実などにより、公共交通の利便性が向上し、目的に応じて移動手段を選択できるようになることで、市民の皆さんが快適な生活を送ることができます。 質問 家族に負担をかけずに自立した生活を送りたいわ。  車の運転ができなくなって、バス停も遠いから、家族に頼まないと病院や買い物にも行けないのよ。  行きたいときに気軽に出掛けられたらうれしいのに。(郊外部在住 70代女性 無職) 答え 日常の移動を支える地域内交通とバスの乗り継ぎが便利になり、自立した生活を送ることができます。  地域の拠点にスーパーや診療所など生活に身近な施設ができ、地域内交通で手軽に利用できるようになります。  主要なバス停には上屋やバス接近表示機などが整備され、ICカードの導入や乗り継ぎ割引の実施などにより、地域内交通と幹線バスを便利に乗り継いで市内を快適に移動できるようなります。 地域内交通  通院や買い物など、地域の皆さんの日常生活の移動手段を確保するため、タクシー車両などを活用して運行している乗り合いの公共交通。郊外部全13地区で15路線が運行。 質問 自転車通学は大変だから、快適に通学したいな。  中心部にある高校に通っているのですが、バスは本数も少ないし、遅くまで走っていないから自転車で通学しています。  通学するのに時間が掛かっていて、部活動や塾もあって毎日大変なんですよね。(郊外部在住 10代男性 高校生) 答え それぞれの地域を結ぶ幹線バスが充実し、中心部への移動が便利になります。  それぞれの地域を結ぶバス路線の増便や運行時間帯が拡大します。  また、バスの到着時間を正確に把握できるバスロケーションシステムの導入やバス停付近への駐輪場の整備により、バス停から少し離れた所に住んでいる人でも、バスを利用しやすくなります。 バスロケーションシステム  スマートフォンやパソコンなどでバスの運行状況を確認できるシステム。 質問 いろんな所を快適に観光したいな。  宇都宮は餃子(ギョーザ)や大谷など女子旅にうれしいグルメや観光地がたくさん。  観光地以外にも行きたいお店があるから、便利に移動できたらいいのにな。(東京都在住 20代女性 観光客) 答え   ICカードや循環バスなどで、観光地などを巡りやすくなり、便利で快適な旅になります。  Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)などのICカードでもLRTやバスを利用できるようになり、観光客の皆さんも快適に移動でき、乗り換えも便利になります。  また、循環バスやシェアサイクルを幹線バスと組み合わせることで、移動できる範囲が広がり、街なかや観光地などが巡りやすくなります。 シェアサイクル  街なかや観光地などに複数の自転車貸出拠点を設置し、利用者がどこでも自転車を貸し出し、返却できる交通手段。 質問 通勤時間の無駄をなくせないかしら。  通勤は、いつも渋滞が原因で到着時間が読めず、朝早く家を出なければなりません。  我慢するしかないのでしょうか。(市内在住 30代女性 OL) 答え 公共交通ネットワーク全体の定時性が向上し、通勤時間を削減できます。  定時性の高いLRTを中心に公共交通を効率的に組み合わせることで、ネットワーク全体の定時性が向上します。  これにより、通勤時間の目安を立てやすくなり、ゆとりある時間を持つことができます。  また、公共交通で通勤する利点として、車内で読書ができたり、終業後にお酒を飲んで帰ったりすることもできるようになります。 ------------------------------------------------------------ 06-07ページ ------------------------------------------------------------ 市民の、地域の未来を支える「足」になる 社会・ライフスタイルが変化していく中で、バス事業者が果たすべき使命 関東自動車株式会社、東野交通株式会社 取締役専務執行役員 吉田 元(げん)さん プロフィール  昭和48年生まれ 群馬県出身  関東自動車・東野交通の親会社でもある「経営共創基盤(本社・東京都)」で企業の全社戦略・事業戦略の立案やバス関連のプロジェクトなどを担当してきた。  平成24年4月、平成28年12月よりそれぞれ現職。  市民の生活交通を担うために 路線バスの可能性  栃木県は国内有数の車社会であるため、私たちにとって、その中心にある宇都宮で公共交通を担うということはチャレンジングな選択でした。  しかし、ライフスタイルが変化する中、若者の車離れが進み、車の運転に不安を感じる高齢者はますます増加しています。  今後もこの流れは続くと考えられるため、そういった社会環境の変化に応えるべく、市民の皆さんの生活の足として、これからも路線バスを維持・発展させていかなければなりません。  市民の皆さんに利用していただけるバスを目指し、私たちがすべきことはこれからもどんどん増えていくだろうと考えています。  さらに、市は少子・超高齢社会に向けて「ネットワーク型コンパクトシティ」の形成を掲げ、その実現を支える公共交通の充実に積極的に取り組んでいますので、宇都宮の公共交通を担う立場として、今後の事業展開には十分可能性を感じています。 利用者目線のサービスを充実  平成28年に、関東自動車と東野交通が兄弟会社となりました。  これには大きく二つの意義があります。  一つ目は「利用者目線でのサービスを提供できる」という点です。  2社が兄弟会社となったことで、利用者目線に立ったバス路線の再編やダイヤの調整・パターン化など、輸送サービスの充実が実現可能となりました。  すでに、平松本町線では関東バスが定員約30人のミニバスで運行していたところを、本年1月より運行会社を東野バスとし、定員約60人の中型バスで運行するなど、サービスの拡充を図っています。  二つ目は「交通の接続」の強化です。市は移動需要に応じて、鉄道やLRT、バス、地域内交通といった多様な交通機関が効率的に連携した公共交通ネットワークの構築を目指しています。  この実現に向け、LRTとバス、バスとバスなど、各交通機関の接続をより一層強化する必要があります。  また、乗り換えがスムーズになるよう、運行時刻を調整するのはもちろん、定期券の共通化や乗り継ぎ割引といったサービスを導入することで、利用者の負担を軽減し、円滑に目的地まで移動してもらうためのソフト面での施策を展開しいくことが重要です。  すでに、平松本町線で2社の定期券の共通利用を始めています。  また、4月以降、ベルモール線についても2社が協力して利用しやすいダイヤに改正するとともに、定期券の共通利用化を図っていきます。 未来の宇都宮のために私たちがすべきこと 公共交通の利便性向上に向けて  私たちは、現在、LRTを基軸とした総合的な公共交通ネットワークを構築するため、市とともにバス路線の再編を検討しています。  バス路線の再編に当たり、「ICカードを使えるようにしてほしい」「深夜バスの運行を拡充してほしい」など、市民の皆さんから多くの期待の声をいただいています。  ICカードについては、現在、市と協力しながら導入に向けた検討を進めているところです。  単にSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)などの既存のICカードが使えるだけでなく、地域独自のきめ細やかなサービスを展開できるICカードを導入し、バスだけでなくLRTや地域内交通でも共通利用を可能にすることで、市民の皆さんの移動利便性を格段に高めることができると考えています。  昨年、関東バスでは、インターネット上でバスの到着予測時刻や位置情報が分かるバスロケーションシステムを路線バス全車に導入しました。  さらに、3月末には、同システムを活用した「バス接近表示機」をJ R宇都宮駅西口に8台導入していきます。  また、深夜バスの運行拡充については、市全体でのバス路線再編を待たずにできるところから着手していく予定です。  まずは、豊郷台方面のバスの運行を午後11時台まで拡大することを計画しています。 地域とともに、行政とともに  市民の皆さんの暮らしがより良くなるようお手伝いをすることが、私たちの使命です。  私たちが努力を怠ってしまえば、10年後、20年後の宇都宮の姿が変わってしまうかもしれません。  そういった気持ちや気概を持って日々の事業運営に当たっています。  これからも、市や他の交通機関と協力しながら、そして何より地域の皆さんに支えていただきながら、宇都宮が「交通未来都市うつのみや」になるための努力を続けていきます。 交通未来都市うつのみやオープンスクエア(常設型オープンハウス)  本市の公共交通の軸となるLRT事業の情報やVRによるLRTの疑似体験、LRTを応援する市民の皆さんからのメッセージなど、ここでしか見られない限定公開コンテンツが満載。 あなたの意見をお寄せください  市民の皆さんから、「交通未来都市うつのみや」についての意見・提案をお受けします。寄せられた意見・提案などは、施策の参考とします。なお、一部を後日、広報紙で紹介します。質問などへの回答は、直接本人あてに返信しませんので、ご了承ください。  左のはがき(切手不要)を切り取り、3月9日(金曜日)までにポストに投函してください。他のはがきや手紙・ファクス・Eメール・市ホームページのアンケート(携帯サイト含む)でも受け付けます。 送付先  郵便番号 320-8540 市役所総合政策部広報広聴課  電話 632-2025、 ファックス 639-0627 Eメール:u2030@city.utsunomiya.tochigi.jp 広報うつのみやプラス「交通未来都市うつのみやを目指して」についての問い合わせ先 総合政策部交通政策課 電話 632-2134、 ファックス 632-5426 Eメール:u2015@city.utsunomiya.tochigi.jp 左のはがき 料金受取人払郵便 宇都宮中央郵便局承認3339 差出有効期間 平成30年8月15日まで 切手不要  郵便番号 320-8740 (受取人) 宇都宮市旭1丁目1番5号 (宇都宮市役所)宇都宮市総合政策部広報広聴課 行 氏名、住所、年齢、職業を差し支えがなければ記入してください。広報紙で意見を紹介する際には、氏名の記載はしません。なお、はがきの情報については、目的以外には使用しません。 交通未来都市うつのみやについて私はこう考えます 1 公共交通で便利に移動できる「交通未来都市うつのみや」に期待することを教えてください。 (例 車が運転できなくても外出しやすくなる、外出の機会が増えて高齢者が長生きできるようになる など) 2 バスなどの公共交通を利用する際に重要だと思うものは何ですか?当てはまる番号に○を付けてください。(3つまで) (1)  時間通りに着くこと (2)  早く移動できること (3)  運賃が安いこと (4)  混雑していないこと (5)  家の近くから乗れること (6)  運行本数が多いこと (7)  バリアフリーであること (8)  乗り継ぎが便利なこと (9)  その他 08ページ ------------------------------------------------------------ 私の意見・提案 前回のテーマ 新発見 大谷の魅力 ------------------------------------------------------------ 前回の広報うつのみやプラス「新発見 大谷の魅力」の概要 大谷の今  大谷石の産地である「石の里 大谷」は、豊富な地域資源に恵まれた本市の観光拠点です。近年では、「大谷ならでは」の資源を活用し、さらなる地域活性化に向けた取り組みを進めてきました。このような成果もあり、平成28年には大谷地域への観光客数が約20年ぶりに60万人を超えるまで回復するなど、かつてにぎわいをみせた大谷が、今再び色付き始めています。 大谷のこれから  大谷では、現在も続く石産業に加え、大谷石採取場跡地を活用したアクティビティや冷熱エネルギーを活用した大谷夏いちごの栽培など、新たな魅力も生まれています。「ホンモノにこだわったこにしかない上質な観光拠点」を目指し、「大谷ならではの」、「大谷だからできること」にこだわって、訪れた人が「また来たい」と思う質の高いサービスの提供や受け入れ環境の充実に向け、大谷の地域振興に取り組んでいきます。  前回の広報うつのみやプラス「新発見 大谷の魅力」に対して38人の市民の皆さんからご意見をいただきました。代表的なものを紹介します。 (1)あなたが感じる大谷の魅力は何ですか? 奇岩や地下空間などの非日常の風景、異次元の世界がそこにあること(宝木本町・60代)。 平和観音、大谷寺、地下空間、多氣山不動尊など、人を呼び寄せる要素は十分あると思う(西の宮・60代)。 夏に行ったときに感じる涼しさ。スタジオなどに使える採石場跡地。そこで行われるイベント(市外・40代)。 やっぱり大谷石。それに勝る物はない(田野町・30代)。 (2)大谷地区にどのような機能があれば「行ってみたい、過ごしてみたい」と思いますか? 体験スポット、休憩所、レストラン、土産売り場、複数のパーキング、ツアーバスなど(江野町・70代)。 魅力を有機的に結びつける交通網の整備。特に自転車による移動が望ましい。将来的にはLRTの乗り入れ(陽南4丁目・70代)。 短期間宿泊できる空き家を利用した施設があれば、県内だけでなく県外の若い人たちも大谷地区に行ってみたいと考えると思う(平松本町・20代)。 石のホテル。灯も工夫して、空間を楽しみたい(上籠谷町・40代)。 (3)大谷の地域振興に関する自由な意見をお聞かせください。 市が中心になって学校行事などで子どもたちが大谷に行く機会を作り、理解と関心度を上げてほしい(五代2丁目・60代)。 大谷石採取の現場を上から見下ろせる展望台の設置。坑内掘りと露天掘りの両方を見学できることは、意義のあることだと思う(東簗瀬1丁目・60代以上)。 大谷夏いちごや生ハム、ワインの生産・熟成などを一体的に大谷のブランドとしてPRし、ブランド力を向上させる必要があると思う(西原町・30代)。  広報うつのみやプラスや政策特集は、皆さんに一緒に考えていただきたいテーマを取り上げ、年に数回編集します。