UTSUNOMIYA2019 うつのみや あなたと市議会 No.176 平成31年4月25日 定例会は年に4回 3月 6月 9月 12月 発行/宇都宮市議会 〒320-8540 栃木県宇都宮市旭1丁目1番5号 編集/広報広聴委員会 電話:028-632-2611 みんなで考えよう子育てしやすいまちのこと ベビーとママの仲良しクラス 親子deスポーツ教室 子育てサロン(中央) 議場見学(あゆみ保育園) あなたと市議会 主な目次 定例会の概要…❷ ここがききたい! 一般質問…❹ 常任委員会の主な審査…❾ 議会のニュース…⓫ 特集〜今期4年間の主な活動〜…⓬ 定例会の概要 平成31年12月定例会を開催 本会議の採決結果 会派の態度が分かれた案件 市長提出議案 宇都宮市固定資産評価審査委員会委員の選任(島薗佐紀氏) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党◯ 統一※ 立憲● 社民党◯ 愛うつのみや◯ 30年度一般会計補正予算 31年度特別会計予算(国民健康保険、介護保険) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一◯ 立憲● 社民党● 愛うつのみや◯ 30年度特別会計補正予算(国民健康保険、介護保険、母子父子寡婦福祉資金貸付事業、後期高齢者医療、生活排水処理事業、駐車場、都市開発資金事業、鶴田第2土地区画整理事業、宇大東南部第1土地区画整理事業、宇大東南部第2土地区画整理事業、岡本駅西土地区画整理事業、育英事業) 30年度事業会計補正予算(水道、下水道) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党◯ 統一◯ 立憲● 社民党◯ 愛うつのみや◯ 30年度競輪特別会計補正予算 宇都宮市競輪場施設等整備基金条例の制定 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一◯ 立憲● 社民党◯ 愛うつのみや◯ 31年度一般会計予算 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一● 立憲● 社民党● 愛うつのみや◯ 31年度後期高齢者医療特別会計予算 31年度事業会計予算(水道、下水道) 宇都宮市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 宇都宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 宇都宮市水道の布設工事監督者の配置に関する基準並びに布設工事監督者及び水道技術管理者の資格を定める条例の一部改正 宇都宮市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 財産の処分(市有未利用地) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一◯ 立憲欠 社民党● 愛うつのみや◯ 宇都宮市国民健康保険税条例の一部改正 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党◯ 統一◯ 立憲欠 社民党● 愛うつのみや◯ 宇都宮市自転車駐車場条例等の一部改正 宇都宮市手数料条例の一部改正 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一◯ 立憲欠 社民党◯ 愛うつのみや◯ 工事請負契約の締結(清原変電所新築受変電設備工事) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 統一● 立憲◯ 社民党● 愛うつのみや◯ 宇都宮市教育委員会教育長の任命(小堀茂雄氏) 宇都宮市監査委員の選任(小林陽夫氏) 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党◯ 統一◯ 立憲欠 社民党◯ 愛うつのみや◯ 議員案 天皇陛下御在位30年を祝す賀詞奉呈決議 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党◯ 統一退 立憲● 社民党◯ 愛うつのみや◯ 農業振興地域の整備に関する法律及び農地法の改正を求める意見書 可決 自民党◯ 自民クラブ◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党退 統一◯ 立憲◯ 社民党退 愛うつのみや◯ 陳 情 国に対し「消費税増税中止を求める意見書」の提出を求める陳情(第82号) 不採択 自民党● 自民クラブ● 市民連合● 公明党● 共産党◯ 統一※ 立憲◯ 社民党◯ 愛うつのみや● 宇都宮市が変更計画した(仮称)大谷スマートIC建設場所の変更に関する陳情(第84号) 住宅開発の安全確認についての陳情(第86-1号、第86-2号) 不採択 自民党● 自民クラブ● 市民連合● 公明党● 共産党◯ 統一● 立憲◯ 社民党◯ 愛うつのみや● 「東部地区LRT整備費及びLRTに関連する予算の否決」と「LRT導入の白紙撤回」・「認可の取り下げ」等を求める陳情(第85-1号、第85-2号) 不採択 自民党● 自民クラブ● 市民連合● 公明党● 共産党◯ 統一◯ 立憲◯ 社民党◯ 愛うつのみや● 全会一致で可決・採択した案件 市長提出議案 31年度特別会計予算(母子父子寡婦福祉資金貸付事業、生活排水処理事業、競輪、駐車場、都市開発資金事業、鶴田第2土地区画整理事業、宇大東南部第1土地区画整理事業、宇大東南部第2土地区画整理事業、岡本駅西土地区画整理事業、育英事業) 31年度中央卸売市場事業会計予算 宇都宮市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正 宇都宮市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部改正 宇都宮市税条例等の一部改正 宇都宮市介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部改正 宇都宮市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正 宇都宮市認定こども園の認定の要件を定める条例の制定 宇都宮市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 宇都宮市ひとり親家庭支援手当支給条例の一部改正 宇都宮市子ども発達センター条例の一部改正 宇都宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正 宇都宮市中心市街地拠点広場条例の一部改正 宇都宮都市計画事業簗瀬土地区画整理事業施行条例の制定 宇都宮市入学一時金貸付条例及び宇都宮市奨学金等貸付条例の一部改正 宇都宮市公園条例の一部改正 包括外部監査契約の締結 財産の取得(戸祭山緑地用地) 議決議案の変更(住居表示に関する市街地の区域及び住居表示の方法) 陳情 自転車等の常設施設に関する陳情(第83号) 採決結果の表記 ・本会議での態度を賛成・採択は「○」、反対・不採択は「●」、退席は「退」、欠席は「欠」と表記 ・会派内で態度が分かれた場合は「※」と表記 (宇都宮市固定資産評価審査委員会委員の選任は賛成1人、退席1人)(陳情第82号は採択1人、不採択1人) 議員ごとの賛否はこちら▶ 会派の構成 会派とは、主義・主張を同じくする議員によって作られる団体で、本市議会には9つあります。本紙内では、会派名を( )内の略称で表記しています。※各会派の人数は3月22日現在 自由民主党議員会(自民党)16人 自民クラブ(自民クラブ)7人 市民連合(市民連合)7人 公明党議員会(公明党)6人 日本共産党宇都宮市議員団(共産党)2人 統一会派フォーラム・未来(統一)2人 立憲クラブ(立憲)1人 社会民主党(社民党)1人 愛・うつのみや(愛うつのみや)1人 定例会の日程と概要 2月26日 本会議[開会] 議案の提案理由説明 ・市長が補正予算案や31年度予算案などの議案を説明 議案の採決  ・固定資産評価審査委員会委員の選任の議案を可決 ・天皇陛下御在位30年を祝す賀詞奉呈決議(議員案)を可決 分野にわけて、5つの常任委員会を常時設置しています。 提案 2月27日 常任委員会 (総務、厚生、環境経済、建設、文教消防水道) 議案の審査  ・補正予算案と条例案1件について、各常任委員会で所管ごとに執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 審査 3月5・6・7・8日 本会議[一般質問] 議員が質問 ・14名の議員が議案についての質疑とあわせて、市政全般について質問し、市長などが回答 ⇒詳細は、 4~8ページ 質疑 3月5日・8日 議案の採決 ・補正予算案と条例案1件について、各常任委員会の委員長が審査結果を報告し、議案を可決 ・宇都宮市教育委員会教育長の任命、宇都宮市監査委員の選任の議案を可決 採決 3月12・13日 常任委員会(総務、厚生、環境経済、建設、文教消防水道) 議案・陳情の審査  ・各常任委員会で所管ごとに執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 ⇒詳細は、 9〜10ページ 審査 3月22日 本会議[閉会] 議案・陳情の採決 ・各常任委員会の委員長が審査結果を報告 ・議案と陳情について、賛成・反対の討論 ・議案と陳情の可否を決定 ・農業振興地域の整備に関する法律及び農地法の改正を求める  意見書(議員案)を可決 ⇒詳細は、 11ページ 採決 注目の議案 ・平成31年度一般会計予算 ⇒詳細は、 9〜10ページ 採決結果はこちら ここがききたい! 一般質問 各議員記事の二次元バーコードから一般質問動画をご覧になれます 熊本 和夫(自民党・代表質問) 児童虐待から子どもの命を守るために 問  虐待による悲惨な事件のたびに対策を講じ、悲しんだり、嘆くだけではなく、全ての大人が平時から力を合わせて子どもの命を守るため、しっかりと考えるべきである。  ①絶対に虐待を許さないと市長が宣言し、市民意識を喚起すべきと考えるが決意を聞く。  ②虐待を通報することは、ためらいもあると思うが、通告者を行政が守ることを浸透させる必要があると考えるがどうか。  ③31年度予算で子ども家庭総合支援拠点が設置されるが、内容と運営の詳細を聞く。 答  ①子どもたちの小さな声にもしっかりと耳を傾け、児童虐待に毅然と対応できる体制づくりと市民意識の醸成を進め、児童虐待をさせない、許さないまちづくりに全力で取り組む。  ②職員が通告者を守るという強い自覚と責任を持って対応し、法令などで全ての人に通告の義務があることや秘密は守られることを広報紙や研修会などで周知啓発し、ためらうことなく情報提供、相談、通告ができる環境づくりに努める。  ③現在の子ども家庭支援室に心理担当支援員2名を加え支援拠点を設置することで、児童虐待の未然防止、早期発見、早期対応に取り組む体制を強化し、個々に応じた専門的な支援が可能になる。 その他の質問項目 ①31年度予算②人口減少社会における着実な税収確保③宇都宮駅東口地区整備事業④幼児教育無償化⑤病児保育事業⑥公共交通⑦子どもの家等事業⑧入札の現状と入札契約制度⑨生活排水処理事業の地方公営企業法の適用⑩本市の農業政策 塚田 典功(自民クラブ・代表質問) 若いころからの健康づくり推進を 問  超高齢社会が進展する中、自分の歯で食事を楽しむなどの健康で豊かな高齢期を迎えるためには、若いころから主体的な健康づくりに取り組むことが重要と考える。  健康寿命を伸ばすため、歯と口腔の健康づくりを含め、若いころからの健康づくりの推進にどのように取り組んでいくのか。 答  人生100年時代を見据え、更なる健康寿命の延伸を図るためには、20代30代の若い世代において、主体的かつ継続的に健康づくりに取り組むことが重要と考えており、大学や事業所などと連携した出前講座の実施や、成人式でリーフレットを配布するなど、若い世代の健康づくりの意識の醸成を図っている。31年度は、出前講座の内容の充実や実施回数の拡大を図るとともに、歯と口腔の健康づくりの充実のため、新たに市歯科医師会との連携のもと、簡単な質問により歯周病の症状などを確認できるセルフチェックシートを作成し、成人式や大学の学園祭、出前講座などで配布することで、歯と口腔の健康づくりの重要性を啓発し、若い世代の意識を高め、定期的な歯科健診の受診につなげ、更なる健康寿命の延伸を図っていく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(公共交通ネットワークの再編、SDGsの推進による持続可能なまちづくり)②地域振興の取り組み③児童福祉政策④宇都宮学 駒場 昭夫(市民連合・代表質問) 市民連合の予算化要望 31年度予算案への反映は 問  市の人口は30年度をピークに減少に転じる。人口減少・人口構造の変化や生産年齢人口の減少は都市の活力の低下をもたらすため、市が持続可能で活力ある都市を目指して策定した第6次総合計画の、うつのみや未来都市の取り組みを着実に推進することが重要と考える。市民連合では、31年度予算編成にあたり、施策に対する要望を行ったが、要望に対しどのように取り組んだか。 答  共生社会の実現に向けた地域包括ケアシステムの構築や充実した子ども・子育て支援制度の構築などの要望は、市の持続的発展に重要な施策であると受け止めている。  このため、31年度予算案では、子育て・教育分野として、生活困窮世帯の子どもに対する学習支援教室の定員・対象の拡大や、子ども家庭相談支援拠点の設置に取り組む。健康・福祉分野として、地域別データ分析プロジェクトや障がい福祉サービス事業所の福祉的就労業務の開拓とマッチング事業を実施するなど、様々な分野に渡り、積極的に予算を計上した。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(第3次都市計画マスタープランを踏まえたまちづくり、第2次食料・農業・農村基本計画)②宇都宮駅東口地区整備事業③LRT沿線の利便性向上と利用者の拡大に向けた取り組み④中心市街地活性化⑤外部との電話、メールでの連絡方法の改善 ここがききたい! 一般質問 綱河 秀二(公明党・代表質問) 風疹抗体検査受診率向上を 問  風疹患者が国内で急増している。39歳から56歳の男性は、これまで予防接種の機会がなく、抗体保有率が他の世代に比べ低いため、国は、集中的に予防接種を実施し、抗体保有率を引き上げることを目標としている。そのため、対象者の風疹抗体検査と予防接種が31年春から3年間、原則無料となる予算が計上されている。  ①市の対象者数と受診券発送のスケジュールは。  ②抗体検査受診率の向上に向け、休日・夜間の医療機関や職場での健康診断の活用などが望まれるが、どのように受診率の向上に取り組んでいくのか。 答  ①対象者は約7万1千人で、31年度早々に検査を受けられるよう、3月下旬を目途に受診券の発送準備を進めている。  ②市では、確実に検査を受けてもらえるよう、健診機関や保険者(※1)、事業所などと連携を図り、仕事帰りなどに身近な医療機関で検査が受けられるよう、夕方の時間帯や土曜日などに診療を行っている市内の医療機関に協力を依頼し、受診しやすい環境を整えていく。また、対象者に受診券を発送する際に、検査の必要性や受診方法などを記載した案内を同封し、受診推奨を行うなど、受診率向上に向けて積極的に取り組み、風疹の発生予防・まん延防止に努めていく。 その他の質問項目 ①グローバル化推進と先進英語教育の導入②児童虐待の根絶に向けて③業務改善助成金の利用促進④東武宇都宮線西川田駅のバリアフリー化と駅周辺の活性化⑤公立夜間中学の設置促進 荒川 恒男(共産党・代表質問) JR宇都宮駅東口開発の疑問点を明らかにせよ 問  多くの都市で駅前開発が破綻している中、市は必要のない駅前大開発を進めようとしている。  ①開発の本質は、ゼネコン・デベロッパーへの際限ない奉仕型大型公共投資と考えるがどうか。  ②にぎわいが分散され、二荒山を中心とした都心部の衰退に拍車がかかることにならないか。  ③一等地にある南街区の一部を開発の中枢企業に分譲マンション用地として、坪50万円余の超破格値で売却しようとしているが、安すぎる価格の根拠を明らかにすべき。 答  ①高次な都市機能の集積による産業振興や経済活性化などが期待でき、また、税収増加など多大な経済波及効果が見込まれ、市民福祉の向上につながると考える。  ②二荒山神社を含むセンターコアと駅周辺のJRコアの魅力を高め合うことで、多くの来街者が集うことにつながるため、駅東口地区整備事業は、都心部全体のにぎわい創出に資すると考える。  ③通常の売却手続きと同様に、不動産鑑定士が鑑定した価格を最低売却単価として審査を行った結果、この単価を超える価格提案がなされたところであり、今後は、この提案をもとに土地売却の協議を行う。 その他の質問項目 ①憲法がうたう地方自治の本旨に基づく市政に②新年度予算案と市長の政治姿勢(市民の暮らしと消費税10%への増税など)③国民健康保険事業④保健事業⑤子どもの家・留守家庭児童会のあり方の見直し⑥市民の平和と安全、快適な暮らしを守るために 佐々木 均(愛うつのみや・代表質問) 大谷の地下空間をダンジョン(※2)に 問  ①今まで大谷石や観光にそれほど興味がなかった人でもダンジョンという言葉に関心を抱く人は、世界中に大勢いる。ダンジョンを期待して大谷を訪れた人を十分満足させるものが大谷の地下空間にはあり、市が公式にダンジョンと命名することで、ダンジョンに関心を抱く人々にとって興味の対象となると思うがどうか。  ②大谷の地下空間をダンジョンとして発信することについて、脚本家や映画監督などで活躍され、若者に人気のある、本県出身の福田雄一氏に監修を依頼し、今までにない角度や方法で大谷の集客力を向上させる必要があると考えるがどうか。 答  ①今後さらなる誘客を図っていくためには、幅広い客層をターゲットに大谷の魅力を発信していく必要があることから、議員提案の発信手法も含め、外国人観光客や若者などに向けた効果的なPR手法について検討していく。  ②幅広い世代に影響力のある方々に大谷の魅力発信に関わってもらうことは、認知度の向上や来訪者の増加につながる手法の一つであるため、そのような取り組みを含めて、大谷の魅力を発信する手法について検討していく。 その他の質問項目 ①結婚、妊娠、出産の希望をかなえる支援②ICTを活かしたまちづくりの推進③市の未来に向けて必要なこと④地元愛を醸成させること⑤中心市街地活性化 ※1 保険者…健康保険事業の運営主体 ※2 ダンジョン…ロールプレイングゲームなどの舞台となる迷路に似た構造を持つ空間 ここがききたい! 一般質問 馬上 剛(自民党) ユニオン通りの舗装整備の今後は 問  景観まちづくりの推進において、都心の舗装再整備は重要である。  バンバ通りは、石畳の風情を残しつつも高齢者などに優しい安全な整備手法を検討していると聞き、大変期待している。しかし、まちなかのにぎわいを創出し、特に若者文化の発信拠点の一つであるユニオン通りの舗装は、長年の間、痛々しい状況であり、整備計画に何か問題があるのではないかと不安の声が高まっている。  都市景観まちづくりの観点から、ユニオン通りの舗装整備の進捗状況と今後の進め方を聞く。 答  ユニオン通りは、にぎわいや潤いのある道路空間を創出するため、都心部道路景観整備事業として、25年度から整備しているが、店舗の立地や人の往来も多く、夜間の施工に限られるなど、時間的な制約に加え、さまざまな管路が複雑に埋設されているため、電線共同溝の工事や街路灯の設置に期間を要してきた。  現在、無電柱化の最終段階の工事を進め、舗装も、31年度の着手・完成に向け、他都市の事例を踏まえ景観に配慮した色合いなどの協議を商店街振興組合と重ねており、引き続き、ふさわしい都市景観の早期実現に取り組んでいく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(平成の総括と新しい時代への意気込みほか)②31年度予算における市税収入の確保③医療的ケア児等の支援・受入体制の充実④安定した産業活動を支えること⑤豊かな緑を生かした良好で魅力的なまちづくり⑥SIB(※1)の導入検討 篠﨑 圭一(自民党) 情報共有による家庭と子どもへの適切な支援を 問  ①さまざまな困難を抱える家庭と子どもへ適切な支援を行うためには、教育・保育施設や警察、地域などとの連携を強化し、情報を共有して活用を図ることが重要と考えるがどうか。また、これらの情報を分野横断的な連携を図りながら活用し、不幸な子どもを一人でも減らす環境を整備していくべきと考えるがどうか。  ②深刻な虐待の恐れがある場合、警察と連携を図り、警察に介入してもらうことをためらわない関係を今後構築できるのか、または、現在構築できているのか聞く。 答  ①母子保健などの事業や、子どもやその家庭に関わる関係機関からの情報を確実に把握し、必要に応じて、保健、医療、教育などの関係機関で構成する要保護児童対策地域協議会を通じて、分野横断的に情報共有し、家庭状況や子どもの変化に応じた適切な支援に取り組んでいく。  ②警察とは、31年度より、市と児童相談所が扱っている案件全てを情報共有し、また、年4回程度意見交換の場を設定する。こうした取り組みにより、緊急時の対応がさらに強化されると考える。   その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(施策の統合による効率化と効果拡大、子育て世代との市長懇談会)②マイナンバーカードの普及促進に向けた取り組み③JR雀宮駅東地域の活用④農業の担い手 福田 智恵(市民連合) 地域別データ分析を活用しゼロ次予防を 問  31年度予算案に計上されている、市民連合が要望した地域別データ分析事業は、どのような手法で、どのような研究機関と連携して行うのか。  また、ゼロ次予防の取り組みに向け、研究機関や民間を含むまちづくりのプラットホームが必要と考えるが、現在の体制と今後の取り組みは。 答  社会情報や医療・介護情報、市民アンケート調査結果、公共交通などの配置状況、保健師が収集した健康データなど、庁内各課が保有するさまざまなデータを集約して、地区連合自治会ごとに分析を行い、各地域の特徴や傾向を把握する。その上で、地域単位で取り組むべき健康課題や、まちづくりの課題などを明らかにし、結果を市民の健康づくりや地域づくりなどに活用していく。  また、市民の健康状態と日常の生活行動との関係などについてデータの解析を行うためには、専門性の高い知見が必要となるため、広く有識者のアドバイスをもらいながら保健福祉部を中心とする各部門の連携により庁内横断的な体制で実施していく。  地域における情報の共有や課題解決のためには、多様な組織や団体が参加するプラットホームが必要になるため、メンバー構成や、保健師による支援方法などを検討していく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(中小企業振興プラン、旧一条中学校跡地の活用)②地域共生社会に向けた取り組み③人工内耳への助成④子育て子育ち環境の整備と充実⑤不登校対策 ※1 SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)…民間の資金を呼び込み、成果報酬型の委託事業を実施することで、社会的な課題の解決に活用する投資の取り組み ここがききたい! 一般質問 金子 武蔵(自民クラブ) 積極的な5G活用で地域課題を解決 問  5Gは次世代の超高速通信技術であり、これを活用し、交通管理や、医療格差などの問題解決が可能となる。  ①市の地域課題解決と地方創生のため、5Gの積極的な活用をすべきであると考えるがどうか。  ②5Gを活用することで、救急車から患者のけがの様子や、超音波診断などのデータを医師や病院に正確に送信でき、離れた場所から、的確に容体の診断や救急隊員への指示ができると期待される。5Gに対応した救急車両を整備することで、救命率の向上につながると考えるがどうか。 答  ①市では、超高速、大容量の通信が可能となる5Gの特性を生かし、産業用ロボットの遠隔操作による生産性の向上や、VR(※2)による観光振興、動画配信を通した魅力発信などのさまざまな分野での活用が見込めるため、今後、市民・企業等のニーズを的確に把握し、地域情報化に資する5Gの活用に向け検討していく。  ②ICT(※3)を活用した救急医療情報システムで、医療機関の受け入れ可能情報の把握や傷病者情報を共有し、迅速・的確な救急搬送を実施している。5Gに対応した救急車両整備については、現時点では、国や通信事業者等の実用化に向けた試験の段階であるため、引き続き、情報収集に努めていく。 その他の質問項目 ①介護人材の確保②障がい者福祉③これからのグローバル人材育成④教育行政 工藤 稔行 (公明党) 地域になじむプレミアム付商品券事業を実施すべき 問  31年10月の消費税増税にあわせ、プレミアム付商品券事業の実施が予定されている。前回の同事業では、対象者への告知、購入場所、取り扱い事業者の範囲の選定、購入時の混雑などの課題があった。今回のプレミアム付商品券事業では、前回の教訓を活かし、より市民が安心して購入し、利用できるよう発行単位や使用期間などについて、地域の実情を踏まえて取り組むことが必要と考える。  今回のプレミアム付商品券の購入可能な延べ対象者の数と、具体的にどのように事業を実施するのか聞く。 答  購入可能な延べ対象者の数は、住民税非課税者と、子を持つ世帯の3歳未満の子どもの人数であり、合わせて延べ11万人程度と見込んでいる。対象世帯には個別の案内を発送するほか、広報紙、ホームページ、ポスター、チラシなどできめ細かな周知を行う。本庁舎のほか、地域行政機関17か所に販売窓口を設置し、取扱店舗については商工会議所などと協力し、幅広く募集する。商品券については、利用しやすいよう、1枚あたり500円として発行し、使用期間は、設定できる最長期間である31年10月から6か月を予定している。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(市における改元の対応、中枢中核都市の選定に伴う対応、本庁舎トイレの洋式化推進)②介護を受ける高齢者の虐待防止対策③中央卸売市場の活性化④防災リーダーの育成⑤成人年齢引き下げに伴う成人式のあり方 中山 勝二(自民党) にぎわいのある宮原球場の復活を 問  宮原運動公園野球場は、日米野球が開催され、沢村栄治投手とベーブ・ルースが対戦した、野球の殿堂ともいえる野球場である。現在は取り壊され、仮設野球場を建設中であるが、今一度、当時のようなにぎわいを取り戻し、市民に親しまれる野球場として復活することを望むがどうか。 答  宮原運動公園野球場は、市民のスポーツ活動を支える市の代表的な野球場として、50年以上の長きに渡り、多くの市民に親しまれてきた。  しかし、老朽化が進んでいたところ、東日本大震災により大きな被害を受けたことで、施設の安全性に影響が生じたことから、公園全体の再整備に合わせ、野球場の解体に踏み切った。  現在行っている仮設野球場を整備した後は、約2300席の内野スタンドを有し、外野が天然芝の新たな野球場を2024年度の供用開始を目途に改めて整備する。多くの大会が開催され、子どもから大人までが白球を追いかけ、はつらつとした声が飛び交う活気あふれる球場となるよう、さらには日米野球が開催された輝かしい歴史を紹介していくことなどにより、宮原運動公園野球場でプレーする喜びを感じられるよう、取り組んでいく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(市のかじ取り、JR宇都宮駅東側におけるLRT事業の進捗状況と今後の見通し、東武宇都宮線への新駅設置)②第77回国民体育大会 ③スポーツ・文化の振興(プロ野球公式戦の誘致、北西部地域体育施設ほか)④障がい者の就労支援 ※2 VR…現実のように感じられる仮想の環境を作り出す技術 ※3 ICT…情報や通信に関係する技術の総称 ここがききたい! 一般質問 郷間 康久(市民連合) 学校マネジメントシステムの見直しを 問  学校でのPDCA(※1)サイクルの確立などを目的とした、うつのみや学校マネジメントシステムでは、質問によっては、回答者が現状や事実背景を把握できずに答えざるを得ないことから、不明瞭な回答となる恐れがある。システム導入から10年が経過したことからOODA(※2)ループなどの手法を複合的に採用することを検討してはどうか。  今後もPDCAサイクルを継続するのであれば、教員、家庭、地域、児童生徒別に課題を分けて必要かつ有効な質問を設定すべきと考えるがどうか。 答  PDCAサイクルは、年度ごとの取り組みを評価しながら中長期的な目標の達成に向けて改善を図る必要がある学校経営の評価システムとして適していることから、今後も継続していく。  30年度に第2次学校教育スタンダードを策定したことから、その目標と学校マネジメントシステムの質問項目の整合性を図り、具現化させるために、現在、質問項目の全面的な見直しを行っているもので、この中で地域の方々が回答し難いと思われる質問についても修正や削除を行い、31年度には改訂する予定である。今後ともPDCAサイクルの有効性を活用しながら学校経営を改善し、教育の充実に努めていく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(財政課題、職員の労働環境)②介護サービスの課題③士業連携による市政課題の解消(空き家、空き地の適正管理策など)④平出町トランジットセンターゾーンの未来像 ⑤消防団(消防団員家庭優遇制度、機能別消防団員制度の導入) 黒子 英明(自民党) ジャパンカップの観戦環境の向上を 問  ジャパンカップの期間中、市内は多くの観客でにぎわったが、観客がまた来たいと思える観戦環境の向上が必要である。  これまで、観戦エリアの拡充などの取り組みが行われてきたが、ロードレースのメイン会場である森林公園駐車場は、終始混雑しており、さらなる対策が必要である。また、選手がより良いパフォーマンスを発揮できるよう、コースの走行環境の向上も必要である。  今年の大会に向けた具体的な取り組みの考えは。 答  市が世界に誇るジャパンカップの魅力を高めていくため、観戦環境の向上策として、森林公園駐車場の一部を改修し、会場内の回遊性向上を図る。また、レースの質を高める取り組みとして、古賀志林道下り区間の樹木を剪定することで、コースの視認性を高め、選手の安全確保や走行環境の向上を図る。  10回目となるクリテリウム(※3)では、世界で活躍するスター選手やチームの招聘、クリテリウムのこれまでの歩みと激戦の様子を体感できるミュージアムの開設、JR宇都宮駅から会場までの装飾、にぎわいを感じるイベントなどを実施し、メモリアルレースにふさわしい盛り上がりを創出していく。 その他の質問項目 ①市長の政治姿勢(今後の競輪事業、八幡山公園周辺の整備)②改正健康増進法に基づく受動喫煙防止対策③地域新電力を活用した再生可能エネルギーの地産地消④外国人労働者の受け入れ⑤農産物の販路拡大⑥平出工業団地における工場排水の対策ほか 一般質問〜質問方式と実績〜  本会議で、議員が市長などに、市の仕事に対して質問することを一般質問といいます。市民の方にとって、より身近な議会になるために、従来の一括質問一括答弁の方式に、市民の方に分かりやすい一問一答の方式を加え、2つの質問方法で質問しています。 一括質問一括答弁の方式…議員が質問事項をすべて一括して質問し、その後市長などがその質問項目について、一括して答弁を行うもので、全体を通して議員の主張がよく分かる方式 一問一答の方式…1つの質問事項を質問した後、市長などがその質問事項について答弁を行い、その後に次の項目を質問するもので、1つの質問事項に対して市長などと議員のやり取りが分かりやすい方式 今期4年間の実績 今期4年間(27年5月~31年4月)で、議員が一般質問を行った回数を紹介します 27年度合計63回 一括質問一括答弁の方式 32回 一問一答の方式     31回 28年度合計56回 一括質問一括答弁の方式 30回  一問一答の方式     26回 29年度合計58回 一括質問一括答弁の方式 34回 一問一答の方式     24回 30年度合計59回 一括質問一括答弁の方式 27回  一問一答の方式     32回 ※1 PDCAサイクル…P(計画)、D(実行)、C(検証)、A(改善)と表される業務改善のための経営(マネジメント)のサイクル ※2 OODAループ…O(観察)、O(方向づけ)、D(決定)、A(実行)、ループ(見直し)の5つの思考プロセスからなる行動理論 ※3 クリテリウム…短い距離の周回レース。ジャパンカップにおいては、大通りに設定された1周2.25㎞のコースを15周回するレースを開催。目抜き通りを会場にした自転車レースの開催は日本初の取組 常任委員会の主な審査 総務常任委員会 ○平成31年度宇都宮市一般会計予算 議案の概要 歳入は、前年度比2.0%増となる市税946億8100万円を初め、国・県支出金、諸収入、LRT整備債などの市債、財政調整基金などからの繰入金、その他の収入を充て、予算総額を2165億円にするもの。  歳出は、総務費で、市庁舎の維持管理に係る光熱水費や、清掃・警備などの委託料などに要する市庁舎等管理費、交通ICカードの導入やバス路線へのノンステップバスなどの導入に要する公共交通利用促進費、内部管理システムなどの庁内の情報ネットワークシステムの運用に要する情報化推進費、税務事務などを処理する電子計算機器などの運用に要する情報システム費などを計上するもの。 質疑 10月の消費税増税によって、歳入全体にどのような影響があるのか。 説明 地方消費税交付金は、歳入の時期がずれるため、影響はないが、消費税増税に伴い、自動車取得税交付金が廃止とされる影響で、2億3000万円程度減額を見込む一方で、軽自動車税において、環境性能割が導入されることに伴い、新たに環境性能割交付金を1億2000万円程度見込んでおり、使用料や手数料などの増額を差し引きすると、歳入全体で、9000万円程度の減額の影響を受けると見込んでいる。 意見 LRTや宇都宮駅東口の整備事業が予算に含まれており、市民目線の事業とは受け止められないため、この議案には賛成できない。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 厚生常任委員会 ○平成31年度宇都宮市一般会計予算 議案の概要 全ての幼稚園への幼児教育無償化の実施に伴う費用を含む教育施設への給付に要する幼児教育助成費などを計上するもの。 質疑 公立保育園の管理・運営についてはどのような予算が計上されているのか。また、今後の運営について、どのように考えているのか。 説明 非常勤保育士等の報酬や、光熱水費、通信運搬費、機械警備の委託料などを計上している。今後の運営については、公立保育園が有する発達支援を必要とする子どもの受け皿としての機能や地域の保育所に対しアドバイスなどを行う機能を十分に発揮しながら、運営に努めていく。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 ○宇都宮市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 議案の概要 国の省令で定める基準の一部改正により、本体施設が養護老人ホームである場合においても、サテライト型養護老人ホームの設置が可能になるとともに、一定の場合における養護老人ホームの職員の配置基準が緩和されたことに伴い、市の基準を定める条例において同様の改正をしようとするもの。 意見 養護老人ホームをきちんと作っていけば、問題ないものであり、こういう形で規制緩和を進めていくことには、反対であることから、この議案には賛成できない。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 環境経済常任委員会 ○平成31年度宇都宮市一般会計予算 議案の概要 商工費で、市内中小企業の経営の安定と事業資金の円滑化を図るため、事業資金の融資などを行う、中小企業事業資金貸付金や信用保証料補助金などに要する金融対策費などを計上するもの。 質疑 新産業団地開発推進経費が計上されているが、候補地の検討状況や開発の時期はどのようになっているのか。 説明 候補地は、ニーズの高い南部地域で10か所ほど選定し、必要なインフラ整備の周辺環境への影響などから、比較検討をしている。時期は、開発にあたって、関係省庁の協議などで相当の期間を要するが、企業からの立地ニーズは依然高い状況にあるため、速やかに進めていきたい。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 ○宇都宮市中心市街地拠点広場条例の一部改正 議案の概要 オリオン市民広場の大規模改修工事に伴い、附属設備を除く当該広場の供用を休止するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 ▲オリオン市民広場 ○平成31年度宇都宮市中央卸売市場事業会計予算 議案の概要 収益的支出で7億753万円余、資本的支出で、2億6137万円余を計上し、予算総額を9億6890万円余とし、主な事業は、市場取扱量を青果物12万5000トン、水産物1万トンと見込み、この関連経費を計上するもの。  これらの収入は、収益的収入・資本的収入計 7億7392万円余を計上するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 建設常任委員会 ○平成31年度宇都宮市一般会計予算 議案の概要 市内全域の道路・橋りょうの維持修繕、新設改良に要する経費のほか、都市基盤河川奈坪川、準用河川の整備等に要する経費、市内の公園施設の維持修繕、整備等に要する経費、LRT整備に要する経費、都市開発資金事業特別会計ほか4特別会計への繰出金などを計上するもの。 質疑 LRT事業は、用地取得がなかなか進まないと思われるが、31年度中にどのくらい土地の購入ができるのか。 説明 LRTの用地取得は、日々、契約ができている状況であり、現時点の進捗率は、約37%である。すでに、用地測量や物件調査等はほぼ完了し、その結果をもとに用地交渉を進め、31年度中の完了を目指している。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 ○「東部地区LRT整備費及びLRTに関連する予算の否決」と「LRT導入の白紙撤回」・「認可の取り下げ」等を求める陳情 陳情の趣旨 市は、路線バスで発展してきた街であり、LRTは必要ない。東部地区LRT整備費及びLRT敷設に関連する調査・設計費99億円余を否決するよう陳情する。 意 見 当初予算におけるLRT関連の99億円は問題があるとして反対したことから、採択したい。 意 見 人口が減少する中では、まちづくりに何らかの仕掛けが必要である。駅東側のまちづくりの観点では、LRTは重要な基幹交通であり、これに接続するバス路線の再編などを含めると、非常に効果的であるため、不採択としたい。 委員会の結論 起立採決の結果、不採択。 文教消防水道常任委員会 ○平成31年度宇都宮市一般会計予算 議案の概要 教育費のうち、小学校費と中学校費では、学校給食調理業務委託や学校栄養士の全校配置などの給食運営費、小中学校の校舎などの整備の学校建設費、32年度までの継続事業で、テクノポリスセンター地区新設小学校建設継続事業などを計上するもの。 質疑 部活動指導員派遣事業について、雇用人数と身分、また、今後の配置はどのように考えているのか。 説明 10名を市の非常勤嘱託員として雇用する予定である。また、今後は、30年度における試行的な配置の成果を受け、学校のニーズを踏まえながら拡充などを検討したい。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 ○自転車等の常設施設に関する陳情 陳情の趣旨 市は、国内でもまれに見る自転車のまちであり、スポーツに対して理解のある自治体として、ロードレースに限定しない、自転車を楽しむ環境づくりをしてほしい。ついては、子どもたちに人気のキックバイクと、オリンピック種目であるBMXの常設コースを建設するよう陳情する。 意見 予算措置や整備計画など、時期については、今後、検討していくことになるかと思うが、自転車のまちの推進に資するものであり、採択したい。 意見 市にとって、自転車の利用者を増やしていくことは極めて重要なことであり、オフロードという分野についても積極的に取り組んでもらいたいので採択したい。 委員会の結論 全会一致で採択。 31年度一般会計予算の概要 一般会計の31年度当初予算の規模は、前年度当初予算に対し、53億円(2.4パーセント)減の2165億円となります。 歳入2165億円 自主財源 57.7% 1249億3097万円 依存財源 42.3% 915億6903万円 市税 43.7% 946億8100万円 使用料・手数料 1.5% 32億2984万円 繰入金 3.2% 69億7933万円 諸収入その他自主財源 9.1% 200億4080万円 国・県支出金 25.7% 555億6643万円 地方交付税 2.9% 63億2900万円 地方消費税 5.0% 107億3000万円 市債 6.9% 148億3560万円 地方譲与税その他依存財源 2.0% 41億800万円 歳出2165億円 総務費 7.9% 171億3930万円 民生費 37.7% 815億9154万円 衛生費 12.2% 263億462万円 労働費 0.0% 6204万円 農林水産業費 1.0% 20億6075万円 商工費 8.2% 176億9583万円 土木費 14.5% 314億2552万円 消防費 2.5% 54億2670万円 教育費 9.3% 201億992万円 公債費 6.3% 136億9063万円 その他 0.0% 3232万円 議会費 0.4% 9億6085万円 議会のニュース 決議 【天皇陛下御在位30年を祝す賀詞奉呈決議】 天皇陛下が御在位30年をお迎えになるにあたり、市議会が市民とともに謹んでお祝い申し上げる。 意見書 【農業振興地域の整備に関する法律及び農地法の改正を求める意見書】 国は、公共事業の実施により転居が必要になった住民が、近隣の農用地区域への転居を希望する場合は、住み慣れた地域で住み続けられるよう、新たに特例措置の規定を設けるなど、法律を改正するよう強く要望する。 ▲農業振興地域(イメージ) 討論 【31年度一般会計予算、国民健康保険特別会計予算】 反対 共産党 一般会計予算について、市の財政力指数は速報値によれば、人口30万人以上の中核市36市中第3位であり、この強い財政力は、市民の暮らしを支えるために、最優先で使うべきである。市民が望んでいない、LRTやJR宇都宮駅東口開発の大型公共事業は、市民本位の事業に見直し、子育て支援や高齢者福祉、教育の充実に回すべきと考えることから、原案に反対する。 国民健康保険特別会計予算について、国民健康保険制度は、いつかは誰もが入る命を守る重要な医療制度であるが、高すぎる国民健康保険税を協会けんぽ並みに引き下げることを求めて、原案に反対する。 【31年度一般会計予算】 財政確保の徹底や、中長期を見据えた行財政改革、今後の人口構造や社会環境の変化に的確に対応し、持続的に発展できるまちづくりを推進していくために、まちづくりの好循環につながる施策・事業に優先化・重点化を図るなど、限りある財源を効果的かつ効率的に活用し、喫緊かつ重要な課題に積極的に対応した予算であると評価している。 今後、新年度予算案に計上した施策・事業を着実に進め、未来都市うつのみやを実現できるよう全力で取り組むとの市長の言葉のとおり、人口減少局面に的確に対応した新たな時代へ挑戦する市政運営に力強く取り組まれるよう期待し、原案に賛成する。 【宇都宮市が変更計画した(仮称)大谷スマートIC建設場所の変更に関する陳情】 不採択に反対 社民党 市の計画は、大谷PAを避け、大谷街道に近いという理由で家屋移転者を出し、IC建設費も60億円もかけてつくることが地域住民の理解及び協力が得られていないことから、不採択に反対する。 【「東部地区LRT整備費及びLRTに関連する予算の否決」と「LRT導入の白紙撤回」・「認可の取り下げ」等を求める陳情】 不採択に反対 統一 道路整備や公共交通対策をはじめ、大谷地域の整備、中心市街地の活用・活性化などの重要な問題は、LRT整備によって遅れている。LRT整備を一刻も早く中断させるべきであることから、不採択に反対する。 今回の表紙写真 〜共働き子育てしやすい街2018総合ランキング第1位〜 日本経済新聞社と日経BP社「日経DUAL」による調査「自治体の子育て支援制度に関する調査」が、首都圏、中京圏、関西圏の主要市区と全国の政令指定都市、道府県庁所在地の162自治体を対象に行われました。 この調査は、学童保育の充実度、産後ケアへの取り組み、病児保育施設の充実度などの独自の13の指標で評価が行われ、その結果、「共働き子育てしやすい街2018総合ランキング」において、宇都宮市が全国1位を獲得しました。 市ではさまざまな子育ての支援を行っていますが、核家族化が進み、共働き世帯が増加する中、社会全体で子育てを支援することがますます大切になってきます。今以上に子育てしやすいまちにするためにはどうしたらよいか、みなさんも一緒に考えてみませんか。  ▲産後の心と体のセルフケア体験会の様子 特集 〜今期4年間の主な活動〜 こんな活動をしてきました 市議会議員は4年ごとの選挙で選ばれています。 今期4年間(27年5月から31年4月)の宇都宮市議会の活動の一部を紹介します。 委員会で話し合い市に提言しました  議会は、常に設置される常任委員会とは別に、必要に応じて、特定の事柄を調査する委員会を設置できます pickup 総合計画調査特別委員会(第1分科会、第2分科会、第3分科会)  第6次総合計画について、医療費の適正化や児童虐待への対策、自動車に依存しない総合的な交通体系の構築など、市民が望むまちを実現するための提言をまとめた報告書を市に提出しました。(28年9月委員会設置、29年6月提言) そのほかには… 27年7月 人口減少対策調査特別委員会の設置      スポーツ・文化振興調査特別委員会の設置      健康長寿調査特別委員会の設置 議員提案で条例をつくりました  議員は、市民の暮らしに直接関わるものについて条例案を提出することができます pickup 宇都宮市歯及び口腔の健康づくり推進条例の制定  歯と口腔の健康は、生活の質の向上に大きな役割があります。市全体で歯と口腔の健康づくりを推進するため、議員有志が検討を重ね、関係団体との意見交換やパブリックコメント(意見公募)を経て提案しました。(29年11月8日施行) より身近な議会になるために pickup 議場傍聴席にモニターを設置  30年2月に、登壇中の議員の顔が傍聴者の方に見えるよう、議場傍聴席にモニターを2台設置しました。 決議や意見書で意思を表明しました  議会は、市民生活に重要なことについて、議会の意思を意見としてまとめ、対外的に表明をする決議をし、意見書を国などに提出できます pickup 平成27年9月関東・東北豪雨による被害に対する支援の充実を求める決議  27年9月に発生した関東・東北豪雨による被害により、急傾斜地の崩壊や、河川の堤防決壊など多数の被害が発生したことを受け、災害復旧に対し、最大限の支援を行うことなどを強く要望するための決議をし、併せて意見書を国に提出しました。(27年9月可決) そのほかには… 27年6月 国民健康保険への国庫負担減額調整措置の見直しを求める意見書   9月 平成27年9月関東・東北豪雨による被害に対する支援の充実を求める意見書   12月 森林吸収源対策に係る安定財源確保及び山村振興対策の推進を求める意見書 28年6月 川の日を国民の祝日に定めることを求める意見書   9月 次期介護保険制度改正における軽度者への福祉用具、住宅改修の継続を求める意見書      司法修習生の待遇改善と修習期間中の給費制の復活を求める意見書   12月 地方議会議員の厚生年金への加入を求める意見書      「森林・林業基本計画」の推進を求める意見書 29年3月 精神障がい者に対する公共交通運賃割引制度の適用を求める意見書      芳賀・宇都宮LRT整備の推進に関する決議   6月 無料公衆無線LAN(Wi-Fi)環境の整備促進を求める意見書   9月 北朝鮮の弾道ミサイル発射に抗議する決議     道路整備に係る補助率等のかさ上げ措置の継続を求める意見書       12月 自動車安全特別会計の繰り戻しに関する意見書 30年6月 公文書の諸問題の真相究明と公文書の適正管理、改善を求める意見書      虐待から子どもの命を守るためのあらゆる措置を求める意見書   9月 自動車関係諸税の抜本改革についての意見書      東海第二原発運転延長の厳格な審査を求める意見書 31年3月 天皇陛下御在位30年を祝す賀詞奉呈決議      農業振興地域の整備に関する法律及び農地法の改正を求める意見書 ◎「あなたと市議会うつのみや」176号の印刷費1,416,690円(消費税含む) ◎次回の発行は、7月下旬の予定です。