UTSUNOMIYA2020 うつのみや あなたと市議会 No.180 令和2年4月24日 定例会は年に4回 3月 6月 9月 12月 発行/宇都宮市議会 〒320-8540 栃木県宇都宮市旭1丁目1番5号 編集/宇都宮市議会 広報広聴委員会 電話:028-632-2611 HP/宇都宮市議会 検索 ▲議会ホームページ 2022年に向けて 駅東口地区が変わります 隈研吾建築都市設計事務所作成 ▲コンベンション施設 外観イメージ 隈研吾建築都市設計事務所作成 ▲コンベンション施設 大ホールイメージ あなたと市議会 主な目次 定例会の概要…❷ ここがききたい! 一般質問…❹ 新しい委員が決まりました…❾ 常任委員会の主な審査…❿ 議会のニュース…⓬ ▲4月1日に供用開始したJR宇都宮駅東口第2駐輪場 定例会の概要 本会議の採決結果 会派の態度が分かれた案件 市長提出議案 令和元年度一般会計補正予算(第6号) 令和2年度一般会計予算 工事請負契約の締結(LRT車両基地管理棟新築工事、清原第2工区軌道工事、(仮称) 野高谷第1高架橋工事(分割2号)、(仮称)野高谷第2架道橋工事、(仮称)平出架道橋 工事(分割2号)、平出変電所新築受変電設備ほか監視制御設備工事) 製造請負契約の締結(プレストレストコンクリートまくらぎ製造) 財産の取得(進路設定装置、分岐器等、溝レール等、T型レール) 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 未来● 青心◯ 緑● こころの会◯ 新風◯ 令和元年度事業会計補正予算(水道(第1号)、下水道(第3号)) 令和2年度特別会計予算(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療) 条例の一部改正(宇都宮市地方活力向上地域における市税の不均一課税に関する条例、 宇都宮市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例) 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 未来◯ 青心◯ 緑◯ こころの会◯ 新風◯ 令和2年度事業会計予算(水道、下水道) 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 未来● 青心◯ 緑◯ こころの会◯ 新風◯ 条例の一部改正(宇都宮市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び 運営に関する基準を定める条例、宇都宮市工場立地に関する準則を定める条例) 宇都宮市子どもの家条例の制定 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 共産党● 未来◯ 青心◯ 緑● こころの会◯ 新風◯ 議員案 「気候非常事態宣言」に関する決議 否決 自民党● 市民連合● 公明党● 共産党◯ 未来◯ 青心● 緑◯ こころの会● 新風● 陳情 (仮称)大谷スマートICの変更理由と建設場所の決定根拠の説明を求める陳情(第23号) この地域には、将来ともスマートICの必要はないため計画中止についての陳情(第24号) (仮称)大谷スマートIC建設費用は地域環境整備に流用することについての陳情(第25号) 宇都宮市が変更計画した(仮称)大谷スマートIC建設反対についての陳情(第26号) 宇都宮市が変更計画した(仮称)大谷スマートIC計画中止と大谷PAへの変更に関する陳情(第27号) 宇都宮市が変更計画した(仮称)大谷スマートIC計画中止又は建設場所の変更に関する陳情(第28号) 「東部地区LRT整備費及び西部地区延伸等LRTに関連する予算の否決」と「認可の 取り下げ」の決議を求める陳情(第32-1号、第32-2号) 指定管理者制度に係る条例及び推進ガイドラインの見直しを求める陳情(第33号) 不採択 自民党● 市民連合● 公明党● 共産党◯ 未来◯ 青心● 緑◯ こころの会● 新風● 宅地造成地の安全確認についての陳情(第30号) ブロック塀の安全対策実施および整備についての陳情(第31号) 不採択 自民党● 市民連合● 公明党● 共産党● 未来退 青心● 緑◯ こころの会● 新風● 全会一致で決定した案件 市長提出議案 宇都宮市監査委員の選任(福田栄氏) 令和元年度特別会計補正予算(国民健康保険(第2号、第3号)、介護保険(第3号)、 母子父子寡婦福祉資金貸付事業(第2号)、後期高齢者医療(第2号)、生活排水処理事業 (第1号)、競輪(第1号)、駐車場(第1号)、鶴田第2土地区画整理事業(第2号)、宇大東 南部第1土地区画整理事業(第1号)、宇大東南部第2土地区画整理事業(第2号)、岡本駅 西土地区画整理事業(第2号)、育英事業(第2号)) 令和2年度特別会計予算(母子父子寡婦福祉資金貸付事業、生活排水処理事業、競輪、 駐車場、都市開発資金事業、鶴田第2土地区画整理事業、宇大東南部第1土地区画整理 事業、宇大東南部第2土地区画整理事業、岡本駅西土地区画整理事業、育英事業) 令和2年度中央卸売市場事業会計予算 宇都宮市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定 条例の一部改正(宇都宮市部課設置条例、宇都宮市職員定数条例、宇都宮市一般職の 職員の給与に関する条例、宇都宮市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例、宇都宮市 議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例、宇都宮市土地開発基金条例、 宇都宮市印鑑条例、宇都宮市サン・アビリティーズ条例、宇都宮市国民健康保険税条例、 宇都宮市国民健康保険高額療養資金貸付基金条例、宇都宮市保健所条例、宇都宮市 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例、宇都宮市家庭的保育事業等の 設備及び運営に関する基準を定める条例、宇都宮市市営自転車競走実施条例、宇都宮市 証紙条例、宇都宮市浄化槽保守点検業者の登録に関する条例、宇都宮市市立学校設置条例、 宇都宮市国民健康保険条例) 条例の廃止(食品衛生法第50条第2項の基準を定める条例、宇都宮都市計画事業宇都宮 駅東第2土地区画整理事業施行条例) 包括外部監査契約の締結 権利の放棄(母子父子寡婦福祉資金の貸付金に係る債権の放棄及び償還の免除) 令和元年度一般会計補正予算(第7号) 令和2年度一般会計補正予算(第1号) 令和2年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 可決 委員会案 宇都宮市議会委員会条例の一部改正 可決 議員案 人権擁護委員候補者の推薦の諮問に対する答申(臼井佳子氏、宮路順子氏、髙橋啓子氏、 住吉正子氏、多田賢一氏、平野洋一氏、上野節子氏) 子どもにとっての最善の教育を求める意見書 新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書 可決 陳 情 法定外公共物水路を無断私物化し、建造物を建てている人の所有する畑の中から、私物化した 面積分を、市道認定道路第1388号線の拡幅整備用地分として交換し拡幅整備、に関する陳情(第29号) 不採択 採決結果の表記 ・本会議での態度を賛成・採択は「○」、反対・不採択は「●」、退席は「退」と表記 会派の構成 会派とは、主義・主張を同じくする議員によって作られる団体で、本市議会には9つあります。本紙内では、会派名を( )内の略称で表記しています。 ・自由民主党議員会(自民党)21人 ・市民連合(市民連合)8人    ・公明党議員会(公明党)6人  ・日本共産党宇都宮市議員団  (共産党)3人 ・未来への架け橋(未来)3人 ・青心会(青心)1人 ・緑の未来(緑)1人 ・栃木県民こころの会(こころの会)  1人 ・新風うつのみや(新風)1人 議員ごとの賛否はこちら▶ 定例会の概要 令和2年 3月定例会を開催 令和2年度予算 可決 ●避難所設営のための発電機や簡易トイレ、非常食など、防災用備蓄物資の購入に要する費用を計上 ●新たに開始されるロタウイルスワクチンの予防接種費用を計上 ●新型コロナウイルス感染症終息後の企業活動の早期回復に向け、融資枠拡大などの費用を計上 ●LRTの整備や車両製造などの費用を計上 ●小中学校にタブレット型パソコンを一人一台導入するため、ネットワーク環境整備などの費用を計上 定例会の日程と概要 2月26日 本会議[開会] 議案の提案理由説明 ・市長が令和元年度補正予算案や令和2年度予算案などの議案を説明 議案の採決  ・監査委員の選任の議案を可決 提案 2月27日 分野にわけて、5つの常任委員会を常時設置しています。 常任委員会 (総務、厚生、環境経済、建設、文教消防水道) 議案の審査  ・令和元年度補正予算案について各常任委員会で所管ごとに執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 ⇒詳細は、 10~11ページ 審査 3月4・5・6・9日 本会議[一般質問] 議員が質問 ・16名の議員が議案についての質疑とあわせて、市政全般について質問し、市長などが回答 ⇒詳細は、 4~9ページ 質疑 3月4日 議案の採決  ・令和元年度補正予算案について、各常任委員会の委員長が審査結果を報告し、議案を可決 採決 3月11・12日 常任委員会 (総務、厚生、環境経済、建設、文教消防水道) 議案・陳情の審査   ・令和2年度予算案などについて各常任委員会で所管ごとに執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 ⇒詳細は、 10~11ページ 審査 3月24日 本会議[閉会] 議案・陳情の採決 ・常任委員会の委員長が審査結果を報告 ・議案と陳情について、賛成・反対の討論 ・議案と陳情の可否を決定 採決 ⇒詳細は、 12ページ 新型コロナウイルス感染症対策のため追加提案された令和2年度補正予算案を速やかに可決 採決結果はこちら ここがききたい! 一般質問 各議員記事の二次元バーコードから一般質問動画をご覧になれます 櫻井 啓一 (自民党・代表質問) 質問項目 ①市長の政治姿勢②ICTの先進技術を活用したスマートシティの実現③地域新電力を活用した再生可能エネルギーの地産地消④環境未来都市⑤子どもの貧困対策 ほか 質問   LRT事業の さらなる機運醸成を  LRT事業については、様々な取り組みを通して理解促進を図り、市民の機運も高まっていると考える。  ①2年度末には、1編成目の車両が車両基地に納入予定であり、市民が身近に感じるよう、体験やイベントなどの様々な取り組みを行うことが、機運醸成を高める千載一遇の機会と考えるが、今後の取り組みについて聞く。  ②LRT車両基地管理棟竣工に合わせ、宇都宮ライトレール株式会社 (会社)でLRTのグッズを販売することも重要と考えるが、今後の取り組みについて聞く。 答弁 車両納車を見据え 機運醸成を図っていく  ①2年度は車両納車をはじめ、軌道などの事業の要となる整備に取りかかる重要な年であることから、市民見学会の募集人数を増やすなど、規模拡大を図る。加えて車両の形をした遊具をベルモール内広場に設け車両を身近に感じることができる場の提供を皮切りに、愛称募集、さらには納車セレモニーに加え、乗車体験イベントの企画を行う。  ②事業の節目を捉え、会社がグッズを作成・販売することは開業への機運醸成に効果的な取り組みであるため、全国の軌道事業者の例を参考に魅力的なグッズについて芳賀町や会社と検討を行う。 駒場 昭夫 (市民連合・代表質問) 質問項目 ①市長の政治姿勢②自転車のまち宇都宮③いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会の取り組み④宇都宮市みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例ほか 質問 予算化要望 予算案への反映は   厳しい社会情勢の中でも強く生き抜く力や、元年に発生した台風第19号のように、気象変動の影響によって激甚化・頻発化する自然災害に対し、市民の生命・財産・暮らしを守るための対応力の強化が求められている。  そのような中、2年度一般会計予算では,第6次総合計画に掲げる未来都市の実現に向けた施策・事業に優先的・重点的に取り組むこととなっている。  市民連合では、予算編成にあたり、施策に対する要望を行ったが、要望に対し、どのように取り組んだのか。 答弁 治水・雨水対策など の予算計上を行った  危機への備え・対応力の強化や、充実した子ども・子育て支援制度の構築、生活困窮者の自立支援などの要望は、市が持続的に発展するために重要な施策である。  2年度予算案では、公共施設・民有地への雨水貯留タンクの設置推進などの総合的な治水・雨水対策の推進や生活困窮世帯の子どもに対する学習支援の拡充、中学校のクラブ活動費に対する就学援助支給額を引き上げるほか、就職氷河期世代をはじめとした社会参加に支援が必要な方へのアウトリーチ型支援の実施に取り組むなど、様々な分野にわたり、積極的に予算を計上した。 渡辺 通子 (公明党・代表質問) 質問項目 ①防災・減災対策②JR宇都宮駅西口周辺の整備とLRTの西側への延伸③子どもたち一人一人の可能性を引き出す教育の推進④SNSを利用したいじめの通報及び相談システム ほか 質問 乳児用液体ミルク の災害用備蓄を  平成30年12月議会において、乳児用液体ミルクを災害用備蓄食品として導入すべきと質問したが、乳児用液体ミルクは災害発生時に民間事業者から調達する、家庭で備蓄をして欲しいなどの回答であった。  昨年、台風の直撃により多くの方々が被災する中、乳児用液体ミルクを備蓄した自治体では、住民から称賛の声が上がっている。乳児用液体ミルクは利便性と認知度も高まってきており、多くの自治体が備蓄を始めている。市としても、災害用備蓄をすべきであるが考えを聞く。 答弁 液体ミルクの備蓄を 具体的に検討する   避難生活に必要な物資のうち、粉ミルクや液体ミルクなど、非常食や飲料水と比較して保存期間が短く、常温での保存が望ましい物などについては、民間事業者との協定に基づき調達することとしている。  このような中、国から、乳児用ミルクの備蓄の考え方や、保存期間の終了が近くなった乳児用ミルクの活用方法などが示されたところである。  また、国内での製造が開始され、液体ミルクの認知度が高まっているとともに、利便性も向上していることから、適切な備蓄方法や活用方法など、現物での備蓄を具体的に検討する。 福田 久美子 (共産党・代表質問) 質問項目 ①新型コロナウイルス感染症対策②市長の政治姿勢③災害対策④学校教育をめぐる問題⑤子どもの家・留守家庭児童会⑥ジェンダー平等社会の実現 質問 コロナ対策臨時休業 検討と対応は     新型コロナウイルス対策で、今後の被害を最小限に抑える上で、今が極めて重要な時期である。政府は2月27日に全国の小中高等学校、特別支援学校の3月2日からの休業を一律要請したが、休業は子どもたちや社会への影響がとても大きい。  ①科学的な根拠が無く、また、市内での感染が確認されていないにもかかわらず、市は一律の休業を決めたが、判断のためどのような検討がなされたのか。主体的に再検討すべきではないか。  ②休業にあたって子どもの家・留守家庭児童会が長期休業の体制で児童を預かると聞いたが、どのような対応となったか。 答弁 即日協議し 休業を決定  ①2月27日から協議を始め、学力保障や卒業式の実施、子どもの家での受け入れなどについて、教育委員や学校長の意見を聞き、児童生徒の健康と安全を第一に考え、臨時休業を決定した。今後、校内などに感染者がなければ、4月8日からのスタートで進めていきたい。  ②登録児童のほか、休業に伴い保育が必要となる児童を受け入れ、全ての子どもの家等で、休業中、午前中から開所し、長期休業に準じた取り扱いとした。開所にあたり、感染防止対策を徹底し、学校と連携協力しながら、指導員確保などの体制整備をし、新たな保護者負担は求めず対応する。 保坂 栄次 (未来・代表質問) 質問項目 ①市長の政治姿勢②都市計画・まちづくり③保育行政④上下水道 質問 広域的な地域内 交通の実施を   ①市の地域内交通は原則地区内の移動に限定され、決められた目的地にしか行けない非効率性の課題がある。他市町のように地区内に限定せずに運行した方が市民の利便性が向上するのでは。  ②各自治会が主体となり地域内交通の運営を行っているが、自治会が参入を決めると、利用しない世帯でも支援金を強制徴収されることなど、自治会や当該地域住民の負担が大きく、採算の不安などの課題がある。行政が主体となり、より広域的に市全域を網羅した地域内交通の充実を図るべきでは。 答弁 地域できめ細かな サービスを提供する  ①地域内交通の運行範囲は、LRTやバス、地域内交通の役割分担を勘案するとともに、地域住民の生活圏などを踏まえ、原則は地区内とし、地区内で確保できない施設がある場合は、必要に応じて地区外の目的施設を設定している。  ②地域内交通は、地域の実情に即した運行計画の策定や見直しなどに的確かつ迅速に取り組むことが求められるため、より利用者の声を着実に反映できるよう、地域主体の運営が望ましいと考えており、その運営にあたっては、地域全体で自分たちの交通を支えるという理念のもと、経費の一部を地域が負担している。 渡辺 道仁 (青心・代表質問) 質問項目 ①市長の政治姿勢②災害時の避難所運営の取り組み③住宅政策④観光行政⑤教育行政⑥雨水対策 質問 旧大谷公会堂の今後 の整備の進め方は   移築が必要となっている旧大谷公会堂は、国登録有形文化財や日本遺産の構成文化財であり、地域を象徴する大谷のシンボルとして、効果的に活用すべきと考える。  平成25年度より、地域関係団体と要望書を提出し、移築活用を早急に行うよう活動してきた。平成30年9月定例会で旧大谷公会堂の移築先の最優先候補地を選定していくと答弁があったが、移築先を含めた、今後の整備の進め方について聞く。 ▲旧大谷公会堂 答弁 4年度中の供用開始 を目途に整備進める  これまでの地域振興の取り組みに加え、大谷石文化の日本遺産認定などにより、年々観光客が増加しているため、来訪者に向けた情報発信や観光案内、滞在や交流の促進、文化の継承や創造などの機能を備えた拠点の整備を行う中で、旧大谷公会堂の活用を考えている。  整備場所については、大谷観光の発着点のひとつで、地域へのアクセス性にも優れた市営大谷駐車場を最終候補とし調整を行っており、2年度から施設の設計に着手し、4年度中の供用開始を目途に整備を進めていく。 出井 昌子 (緑・代表質問) 質問項目 ①地球温暖化(高温化)に対する決意②市の歴史と文化継承③子どもたちの輝く未来④幸せな市民生活の構築 質問 高い目標設定で 気候変動対策を   ①2030年までに温室効果ガス排出量を約半減にし、2050年ごろには実質ゼロにしなければ、地球の未来が危機的な状況になる。2016年に宇都宮市地球温暖化対策実行計画を策定しているが、目標は2030年までに2013年度比27%削減であり、あまりにも少ない。前期計画期間はあと1年であるが、4年間の削減の成果は。  ②気候非常事態宣言を発することで、気候変動対策に市民や関係団体などが協力して取り組む決意を表明し、実行するすべての人に勇気を与えるため、計画の目標値を 2050年に100%削減とするべきではないか。 答弁 問題を共有し 地域 全体で取り組む   ①温室効果ガス排出量は、2017年度では2013年度比約4%増であった。工事・事業所での省エネ設備の導入などで、産業部門の排出量が約17%減少したが、自動車交通への依存や、近年の猛暑に伴うエネルギー使用量の増加により、家庭での排出量が約20%増加した。  ②気候非常事態を宣言するのではなく、地域全体で様々な環境問題を認識・共有し、具体的に行動を実践していくことで、温室効果ガスの排出量が削減された脱炭素社会の構築をはじめとした持続可能な環境未来都市うつのみやの実現に向け、一丸となって取り組む。 平松 明夫 (こころの会・代表質問) 質問項目 ①新型コロナウイルス感染症への対策②令和元年東日本台風に伴う対応③宮っ子ステーションの運営④タクシーに関する諸問題⑤令和2年度予算の特徴と主要な取り組み 質問 新型コロナウイルス 感染症対策は   ①マスクが手に入りにくい状況の中、せめて小中学生に対し、市がマスクを用意し、感染防止の対応をすることは考えていないのか。  ②感染経路が分からない患者が発生した場合、感染拡大防止の対策は。  ③検査を受けたくても受けられない方への対応は。  ④市民が自覚症状を確認した際、初めにどこに連絡すべきなのか。  ⑤市で準備しているPCR検査にかかる費用(※1)、検査試薬の数及び一日の検査可能人数、また、病床の用意の状況を聞く。 答弁 感染予防とまん延 防止に取り組む   ①こまめな手洗いが重要であるため、学校を通して各家庭に対し手洗いの徹底を呼び掛ける。  ②感染症法に基づき積極的疫学調査(※2)を速やかに実施し、市民に調査結果を提供するほか、濃厚接触者に対する健康状態の確認や検査を行う。  ③帰国者・接触者相談センターにおいて健康状態を確認し、必要に応じた検査を市において実施している。  ④帰国者・接触者相談センターにおいて24時間体制で相談に応じている。  ⑤検査はすべて公費で行っており、1日12人分の検査可能な試薬を備えている。また、感染対策が整った医療機関において受け入れ体制を整備した。 茂木 祐佳里 (新風・代表質問) 質問項目 ①市長の政治姿勢②保健福祉行政③結婚支援④SDGsの普及啓発⑤ツイッターを活用した市の広報活動 質問 地域結婚サポーター の登録促進を   未婚男女に出会いの機会がないとの声がある中、県と共同運営を行っている結婚支援センターでは、時代に即したマッチングシステムを導入しているが、他県と比較して成婚率が振るわない。調べたところ、会員をフォローする地域結婚サポーター、いわゆるおせっかいさんが、会員の数に比べて少ない状況にある。  市からの推薦で委嘱を受ける地域結婚サポーターのより多くの登録を促し、支援に参画いただくことで、結婚を希望する方々の支援につなげるべきと考えるが市の考えを聞く。 答弁 サポーター登録促進 など支援の充実を図る   県が中心となり、官民で構成されたとちぎ未来クラブが委嘱した地域結婚サポーターが、ボランティアで、結婚相談や出会いの場を提供するなどの支援を行っているところであり、市が実施する交流会においても、参加者が積極的に異性とコミュニケーションを取れるよう支援いただいている。  今後は交流会における支援に加え、とちぎ未来クラブと意見交換を行い、結婚を希望する男女がより多彩な出会いの機会を得られるようサポーターの登録を増やす取り組みや、サポーターと連携した、結婚活動支援に関する情報発信強化などを検討し、支援の充実を図っていく。 ※1 PCR検査…対象者から採取した検体中に存在するウイルスの遺伝子を増幅させ、感染の有無を確認する検査方法。 福田 陽 (自民党) 質問項目 ①スマートシティの進め方②宇都宮市のグランドデザイン③自治会と行政との役割分担④人や企業との交流 質問 交通網再編 分かりやすく示すべき  人生100年時代を迎えようとする中で、より利用しやすい公共交通網の再編は喫緊の課題である。  各地域で説明会を実施し、市民理解の促進に取り組んでいるが、説明会に参加しない人々には理解が進まない。LRTのみに着目せずに、自分の住む地域の公共交通網がどのように変われば利用しやすくなるか、地域で共通認識を持つことが重要である。  各地域のモデルケースとして、家を出てから公共交通網を利用して目的地にたどり着くまでを分かりやすく示し、公共施設などで自然に目に入るような取り組みが必要ではないか。 答弁 動画や漫画などを 用いて情報発信する  平成29・30年度に、ネットワーク型コンパクトシティの形成に係る地区別説明会を開催し、公共交通ネットワークが将来どのように充実するかのイメージ図を示し、意見をいただいた。平成31年3月には、第2次宇都宮都市交通戦略を策定し、目的地までどのように移動しやすく、便利になるのかなど、エリア別にイラストを用いて分かりやすく示した。  新年度はこうしたイメージなどの広報紙・ホームページへの掲載や、公共施設などでの掲示を行うとともに、より分かりやすい動画や漫画などを用いた情報発信の強化にも取り組んでいく。 柴田 賢司 (自民党) 質問項目 ①地域力②大谷及び大谷周辺地区の振興③中央卸売市場④新たな廃棄物処理施設の完成により期待される効果と周辺地域の良好な生活環境の確保⑤中学校の部活動のあり方 質問 地域の互助機能の さらなる強化を  個人主義や過剰なプライバシー意識により、社会から孤立している人が増えている今、近くに困っている人がいたら進んで手を貸す、お互いさまの人間関係、いわゆる互助の再構築が大きな課題と考える。  地域における子どもたちの健全育成や見守り、災害時の救助や復旧活動など、地域活動はすべて互助機能が働かないと成り立たない。  市が持続的に発展するためには、今こそ、互助機能の重要性を強く認識し、互助の再構築による地域力の強化のための取り組みを、より一層強化すべきと考えるが見解を聞く。 答弁 まちづくり分野の アドバイザーを派遣   令和元年台風第19号の被災により、多くの市民は、大きな災害が身近に起きることを経験し、避難所運営や復旧活動を通して、改めて自治会などの地域活動団体による互助による支え合いの大切さや必要性を強く実感することとなった。  なお一層、地域力の強化を図るため、2年度より、まちづくり分野のアドバイザーを地域に派遣し、自治会加入を促進する事業の実施や、多くの自治会に共通する課題の解決に向け、ワークショップの手法を取り入れた参加者同士による対話型の講座を実施するなど、支援の充実に努める。 中塚 英範 (市民連合) 質問項目 ①新型コロナウイルス感染症の対策②子どもの権利を守る環境整備③困難や生きづらさを抱える人たちの支援④旧一条中学校跡地土地利用方針のあり方 ほか 質問 コロナ罹患者など 差別に強い姿勢で喚起を   新型コロナウイルスの感染経路が不明になっている不安が疑心暗鬼を生み、感染者の搬送を行った医療従事者が、職場でばい菌扱いされたり、子どもの保育園への登園自粛を求められた事例や、中国籍の人や中国からの帰国者などに、学校など様々な場で差別的発言が浴びせられるなど、人権問題にも発展しており、罹患者及びその家族は一層つらい状況に追い込まれている。  このような状況は絶対に許されるものではないため、差別的な発言やいじめがなされないよう、強い姿勢をもって喚起していく必要があると考えるが、市の考えを聞く。 答弁 正しい情報を提供し 人権への配慮などを周知  新型コロナウイルス感染症を理由に偏見や差別が生じないようにするためには、最新の情報を市民に分かりやすく提供することが必要であることから、正しい知識や情報を市ホームページで掲載するとともに、市立全小中学校あてに、感染症を理由にいじめや差別などが生じることのないよう、児童生徒の人権に十分配慮した指導や対応について通知し、徹底を図った。  今後とも、市ホームページ等を活用して正しい情報提供を行い、あわせて、市民に対して人権尊重の意識を持った冷静な対応をお願いするとともに、人権に関する相談窓口を周知していく。 ※2 積極的疫学調査…感染症などの色々な病気について、発生した集団感染の全体像や病気の特徴などを調べることで、今後の感染拡大防止対策に用いることを目的として行われる調査。 菅原 一浩 (自民党) 質問項目 ①岡本地区の振興策②地域内交通網の早期実現③持続可能なまちづくり④協働による河川の安全・安心⑤スポーツ施設の整備・管理と移転及び命名権⑥スマホ使用ほか 質問 工場跡地の活用で 岡本地区の発展を  岡本地区にあるダントータイル宇都宮工場跡地の有効活用を望む声が地域住民から多く届く。一方で、ダントーによる開発構想が検討されているとも聞いている。  ショッピングモールなどができれば、雇用創出やコミュニティ形成などの地域発展が期待できる。  岡本地区の今後の発展にも繋がるダントータイル宇都宮工場跡地の開発構想に対して、市はどのように対応していくのか。 答弁 まちづくりの効果も 考え 適正に対応  土地所有者などにおいて、立地特性を活かした工業の振興や生活利便性の向上などを目指した開発構想の検討を進めているが、大部分が工業専用地域であることから、用途地域の変更などが課題となるため、土地所有者等から都市計画提案制度の活用について事前相談を受けている。  現在、市のまちづくり方針への適合など都市計画の変更を判断するための基準を伝えており、今後、市に都市計画が提案された場合は、都市計画マスタープランなどとの整合性に加え、まちづくりの効果も総合的に勘案しながら慎重に判断し適正に対応していく。 郷間 康久 (市民連合) 質問項目 ①市長の政治姿勢②平出町トランジットセンターゾーン③自転車のまちづくり④中心市街地の活性化⑤妖精ミュージアムの文化の森への移転⑥機能別消防団員制度の導入 ほか 質問 田んぼダムの 導入手法は   台風第19号の被害を踏まえた総合的な治水・雨水対策の一つである田んぼダムについて聞く。  ①実現に当たっては、田んぼの所有者の協力を得ることが難しいなど、様々な課題があると思われるが、市の考えを聞く。  ②導入効果を検証する際には、雨量や河川流入量を正確に把握しなければならないが、その方法はどのように考えているのか聞く。  ③試行に当たっては、山下川の上流に先行して導入することも考えられるが、市の考えを聞く。 答弁 関係者と連携し普及 促進などに取り組む  ①農業者の理解を得ることが重要であるため、田川上流域の土地改良区の理事などに対し協力を依頼したところ、全ての方から協力いただけることを確認した。関係者と連携し、田んぼダムの普及促進に取り組む。  ②田川上流域の一部を検証区域とし、新年度は、土地改良区や宇都宮大学、新潟大学などで構成するコンソーシアム(※)を立ち上げ、降雨量に応じた排水シミュレーションを実施し、その結果と実際の降雨時における検証結果を比較しながら、河川への雨水排出抑制効果の分析を行う。  ③まずは田川上流域で効果分析を行い、他地域への展開については、その可能性について検討する。 今野 哲也 (自民党) 質問項目 ①行政経営・行政改革②立地適正化計画における居住誘導区域③災害時における自助の徹底④たくましさの育成⑤情報教育⑥スマホ・ゲーム依存症⑦高齢者の見守りほか 質問 地域内交通 行政の財政支援を   石井地区で、地域内交通の試験運行に向け準備を進めているが、計画段階での経費の見込みと、実際の運行事業者の入札額との間に開きがあったため、収支の見直しをしなければならなくなった。運賃の変更はできないため、企業協賛金などをより多く募るなどの方法しかなく、地域の努力では限界がある。  現在運行中の地域や今後検討する地域において、経済状況の変動や社会情勢の変化に左右されずに安定的な運営ができるよう、行政による財政支援が必要ではないか。 ▲ぐるっと石井号 答弁 安定的に運営できる よう支援する  地域内交通は、市が目指す階層性のある公共交通ネットワークで、LR Tや幹線バス路線と、自宅とをつなぐ役割を担うとともに、通院や買い物などの日常生活を支える最も身近な移動手段であるため、地域の主体的な取り組みへの最大限の支援が重要と認識している。  これまでも、地域の運行状況に応じた利用促進や、運行の効率化などに対する支援と合わせ、組織の運営や運行経費も支援をしており、今後も経済状況の変動や社会情勢の変化により運行経費に変動が生じても、地域が主体となって将来に渡り安定的な運営ができるよう、支援していく。 ※ コンソーシアム…互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や人の集団。共同事業体。。 黒子 英明 (自民党) 質問項目 ①市長の政治姿勢②自転車を活用したスマートモビリティシティ③災害の復興と対応④教育行政⑤人間力向上⑥消防行政⑦市政の評価と市政運営 質問 子どもの個性を 考慮した教育を   オランダでは子どもの個性を重視、尊重し、一人一人の学習の得意不得意、学校生活から見える性格や社会性などを教師や学校が把握し、子どもの将来のために、どこを伸ばし、どこを補うのかを考慮することで、それぞれの個性に合った教育を行っている。  市も子どもの個性に合わせた教育を行う方向性に向かって欲しいと考えるがどうか。 答弁 個々に応じた指導の 一層の充実に努める   市では、すべての小中学校で習熟度別学習を実施し、一人一人の学習状況に応じたきめ細かな指導を行うとともに、それぞれのよさや努力などを積極的に認め励ますことで、自信や自己肯定感を育むなど、児童生徒一人一人に応じた指導の充実に努めている。  これらの取り組みにより、自分には良いところがあると回答した小学校6年生と中学校3年生の割合が大幅に増加するなどの成果が表れている。  今後は、2年度から順次導入予定の一人一台のタブレット端末を有効に活用し、個々のよさや学習の状況を踏まえた指導の一層の充実に努める。 新しい委員が決まりました(◎は委員長,○は副委員長) 各所管に属する事項の調査及び議案、請願・陳情の審査を行います。 常任委員会 総  務(9人) 出納室、行政経営部、総合政策部、理財部及び消防局の所管に属する事項や他の常任委 員会の所管に属しない事項 ◎山﨑 昌子(自民党) 黒子 英明(自民党)◯福田久美子(共産党) 駒場 昭夫(市民連合)今野 哲也(自民党)金沢  力(公明党)宇梶  哲(市民連合)塚田 典功(自民党)柴田 賢司(自民党) 厚  生(9人) 市民まちづくり部、保健福祉部及び子ども部の所管に属する事項 ◎小平美智雄(市民連合) 村田 雅彦(公明党)○矢古宇芳一(自民党) 福田 智恵(市民連合)原  千鶴(共産党)小林 紀夫(自民党)岡本源二郎(自民党)舟本  肇(自民党)保坂 栄次(未 来) 環境経済(9人) 環境部、経済部及び農業委員会の所管に属する事項 ◎渡辺 通子(公明党) 馬上  剛(自民党)○中塚 英範(市民連合) 渡辺 道仁(青 心)出井 昌子( 緑 )櫻井 啓一(自民党)成島 隆裕(公明党)岡本 芳明(自民党)長谷川武士(自民党) 建  設(9人) 検査室、建設部、都市整備部及び上下水道局の所管に属する事項 ◎金崎芙美子(自民党)  高橋 英樹(市民連合)○菅野 大造(公明党) 郷間 康久(市民連合)平松 明夫(こころの会)今井 政範(自民党)菅原 一浩(自民党)熊本 和夫(自民党)遠藤 信一(未 来) 文教国体(9人) 教育委員会及び国体・障害者スポーツ局の所管に属する事項 ◎内藤 良弘(自民党) 髙橋 美幸(公明党)○久保井永三(未 来) 篠﨑 圭一(自民党)茂木祐佳里(新 風)今井 恭男(市民連合)天谷美恵子(共産党)鎌倉 三郎(自民党)福田  陽(自民党) その他の委員会 議会運営委員会(11人) 議会の運営に関する事項、議会の会議規則や委員会に関する条例等に関する事項、議長の諮 問に関する事項に関わる調査や、議案・陳情等の審査を行います。 ◎黒子 英明(自民党) 矢古宇芳一(自民党) 舟本  肇(自民党)○駒場 昭夫(市民連合) 篠﨑 圭一(自民党)天谷美恵子(共産党)馬上  剛(自民党)菅原 一浩(自民党)福田 智恵(市民連合)保坂 栄次(未 来)渡辺 通子(公明党) 広報広聴委員会(11人) 議会広報紙「あなたと市議会」の発行や議会ホームページ、市民意見について協議を行い ます。 ◎柴田 賢司(自民党) 今野 哲也(自民党) 今井 政範(自民党)○中塚 英範(市民連合) 遠藤 信一(未 来)平松 明夫(こころの会)高橋 英樹(市民連合)原  千鶴(共産党)成島 隆裕(公明党)岡本源二郎(自民党)内藤 良弘(自民党) 常任委員会などの主な審査 総務常任委員会 〇令和2年度一般会計予算 議案の概要 歳入について、前年度比2.5% 減となる、市税923億5600万円をはじめ、国・県支出金、諸収入、LRT整備債などの市債、公共施設等整備基金などからの繰入金、その他の収入を充て、予算総額を2130億円にするもの。 質 疑 新型コロナウイルスがまん延し、経済が停滞する中、個人市民税などに影響が出ると思われるが、どのように見通しているのか。 説 明 固定資産税や個人市民税の2年度における税収には、影響は少ないと見込んでいる。  法人市民税は、2年度の途中に事業年度決算を迎える法人に少なからず影響が出るものと考えていることから、2年度の税収への影響がどの程度になるかは、今後、注視していきたい。 意 見 今回の予算では、LRT施設費などが計上され、約30億円の基金の取り崩しも行われる。LRTは、市民合意が取れていないことや、すべての用地取得が完了していない中で進めていることなどに疑問があり、今からでも見直すべきであるため、賛成できない。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 〇指定管理者制度に係る条例及び推進ガイドラインの見直しを求める陳情 趣 旨 市では、条例制定から16年が経過し、推進ガイドラインは毎年修正されているが、総務省通達の留意事項などの反映が十分とはいえないので、公の施設をより効果的・効率的な運営に見直すことなど、3項目について陳情する。 意 見 指定管理者の運用状況の審査が市の内部評価にとどまっていることは問題である。運営の継続にあたり、外部の専門家を入れた第三者委員会を設置し、評価することに賛同するため、採択したい。 意 見 市では、総務省の留意事項を踏まえながら、随時、運用の改善を図っている。また、選定の透明性、客観性などを確保するため、外部意見の聴取などについて条例などを定めており、それらに基づき、外部有識者が指定管理者選考等専門委員として、適切な評価・審査を行っている。  さらに、適切な労働条件を確保するため、報告書などにより、随時実績の把握に努めていることなどから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 起立採決の結果、不採択。 厚生常任委員会 〇令和2年度一般会計予算 議案の概要 総務費で、防犯灯や防犯カメラの設置などに要する防犯対策費などを計上するもの。  民生費で、中学3年生までを対象に支給する児童手当費などを計上するもの。  衛生費で、新たに開始されるロタウイルスワクチンの予防接種などに対する予防接種費などを計上するもの。   教育費で、子ども・子育て支援新制度における対象の幼稚園の全ての職員の給与の上乗せなどに要する幼児教育助成費を計上するもの。 質 疑 児童虐待防止の取り組みのうち、未就園児のいる世帯への家庭訪問の対象者はどのくらいで、どのような訪問を通じて虐待防止につなげていくのか。 説 明 家庭訪問の対象は、定期的な健診がなく、行政との関わりが薄くなりやすい満4歳児で、約100名程度いるものと見込んでいる。保健師などの専門職が家庭訪問し、子どもの状況や養育環境などをより早く把握し、必要な支援につなげていく。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 〇令和元年度一般会計補正予算(第7号) 議案の概要 民生費で、障がい者施設や保育所などにおける消毒薬の購入などの支援に伴う地域子ども・子育て支援費などを追加計上するもの。  衛生費で、PCR装置の追加配置に伴う試験検査費などを追加計上するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 〇宇都宮市国民健康保険条例の一部改正 議案の概要 市内における新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、被保険者である被用者のうち当該感染症に感染した人などに対し、傷病手当金を支給するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 環境経済常任委員会 〇令和2年度一般会計予算 議案の概要 衛生費で、クリーンパーク茂原やクリーンセンター下田原など、廃棄物処理施設の稼働及び維持管理などに要するごみ処理施設費などを計上するもの。  労働費で、女性や高齢者の再就職を支援するための就職マッチング事業などに要する雇用支援対策費などを計上するもの。  農林水産業費で、農林公園ろまんちっく村の管理運営に要する農林公園管理費、大区画化などの水田再整備の推進などに要するほ場整備費などを計上するもの。  商工費で、市内中小企業の経営の安定と資金調達の円滑化を図るため、事業資金の融資などを行う中小企業事業資金貸付金などに要する金融対策費などを計上するもの。 質 疑 中小企業対策費のうち、小規模製造業向けICT化促進事業業務委託の目的はどのようなものか。説 明 小規模製造業は、なかなかICT化が図れておらず、生産工程や在庫管理のシステム化を一気に加速させたいという狙いがある。新年度は、小規模製造業の中からさまざまなタイプの5事業者程度を選定し、伴走型の支援をしていくとともに、これを導入事例集としてまとめ、同様の事業者に配布して意識づけを行い、ICT化の促進を図っていきたい。 意 見 環境に関して、市としてもっと踏み込んだ対策をとるための予算が付けられるべきと考えることから、この議案には反対したい。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 建設常任委員会 〇令和2年度 一般会計予算 議案の概要 土木費で、市内全域にわたる道路や橋りょうの維持修繕、新設改良に要する経費のほか、都市基盤河川の奈坪川や、準用河川の整備などに要する経費を計上するもの。 質 疑 舗装等整備費の雨水排水現況調査業務委託では、どのようなところを、どのように調査するのか。また、元年の台風第19号の被害を踏まえたものになっているのか。 説 明 台風第19号なども含め、過去に大雨などで道路冠水した地区を抽出し、原因などを調査して対応策を検討していくものである。 意 見 市民合意などに問題があるLRTと大谷スマートインターチェンジ関係の予算が含まれていることから反対である。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 文教消防水道常任委員会 〇令和2年度 一般会計予算 議案の概要 消防費で、消防団員に対する費用弁償などに要する消防団費、消防団詰所の移転改築工事などに要する消防施設整備費などを計上するもの。  教育費の教育総務費で、タブレット型パソコンを小中学校に導入するに当たり、ネットワーク環境の整備などに要する教育情報システム費などを計上するもの。 質 疑 消防活動用ドローンについて、今後の取り組みを聞く。 説 明 ドローンは、映像により、災害状況や救助者状況などの情報を収集するのに非常に有効であるため、火災現場や災害活動現場で活用していく。また、操縦する職員の養成に早急に取り組んでいく。 意 見 さまざまなリスクが整理されていないGIGAスクール(※)よりも、少人数学級のために予算を振り向けていくべきであるため、この議案には賛成できない。 委員会の結論 起立採決の結果、原案どおり可決。 〇宇都宮市市立学校設置条例の一部改正 議案の概要 テクノポリスセンター地区に清原中央小学校を分離し、新設校を設置することに伴い、新設校の名称及び位置を定めるもの。 質 疑 3年4月の開校に向けて、今後のスケジュールはどうなっているのか。 説 明 学校名が決定した後は、校章を2年8月頃、校歌を3年2月頃を目途に作成する予定である。新しい小学校のシンボルとして、長きにわたり親しまれるよう、清原中央小学校の児童や保護者、地域の方の意見を伺いながら進めていく。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 発言の取り消し及び訂正の申し出について  令和元年12月19日の本会議における保坂栄次議員の発言に誤りがあり、発言の取り消し及び訂正の申し出がありました。申し出が閉会後であったため発言の取り消し及び訂正はできませんが、本人から今後事実と異なる発言をすることのないよう発言に注意する旨の意思が示され、このことについて令和2年2月26日の本会議で議長から報告がありました。 今回の表紙写真~宇都宮駅東口地区整備事業~  現在、県都の玄関口にふさわしい新たな都市拠点を形成するため、2000人を収容可能な大ホールを備えたコンベンション施設や商業施設・宿泊施設・医療施設などの整備に取り組んでいます。今年4月にはJR宇都宮駅東口第2駐輪場がオープンしました。2022年のまちびらきに向け、変わっていく宇都宮駅東口地区にご注目ください。 【宇都宮駅東口地区整備事業 に関する問い合わせ先】 総合政策部 駅東口整備室 電話(632)2858 ※本号に掲載した宇都宮駅東口地区整備事業  に関するイメージパースについては、今後変  更する可能性があります。 隈研吾建築都市設計事務所作成 ※ GIGA(ギガ)スクール…1人1台タブレットなどの端末を整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、      公正に個別最適化された学びの場 議会のニュース 正副議長選挙  3月24日に小林紀夫議長と馬上剛副議長の辞任に伴う選挙を行った結果、櫻井啓一議員が議長に、塚田典功議員が副議長に就任しました。 ▲櫻井啓一議長 ▲塚田典功副議長 意 見 書 意見書を国(の関係機関)に提出しました。 ◆子どもにとっての最善の教育を求める意見書 趣 旨 国、学校、保護者が、子ども一人一人に合わせた成長を育む教育の必要性を共通の理念として真摯に取り組むことが、国を発展させるための礎であることから、子どもにとって最善の教育を推進するよう国に強く要望する。 趣 旨 今回の新型コロナウイルス感染症に対応するには、国が主体となり地方自治体との連携をより強める必要があることから、入国管理体制の強化など、早急な対策を講ずるよう国に強く要望する。 討論 ◆令和2年度一般会計予算、令和2年度水道事業会計予算、令和2年度下水道事業会計予算、工事請負契約の締結、製造請負契約の締結及び財産の取得 反 対 未来  LRT事業計画は、利用予測に信憑性がなく、次世代にわたり大きな負担とならないうちに、事業を中止し、その分の予算を市民生活に密着した事業に使うべきである。LRT整備計画の予算や計画を含むため、原案に反対する。 ◆令和2年度 一 般会計予算 賛 成 自民党 財源確保の徹底や中長期を見据え、限りある財源を効果的かつ効率的に活用し、喫緊かつ重要な課題に積極的に対応した予算であると評価する。市が目指す将来のうつのみや像の実現に向けて市政運営に力強く取り組まれるよう期待し、原案に賛成する。 ◆令和2年度一般会計予算、宇都宮市子どもの家条例の制定、宇都宮市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正 反 対 共産党  子どもたちのための予算であるべきであること、子どもの家の運営主体を指定管理者とするには、様々な問題が解決されていないこと、保育のために、人的な支援等を市が行う必要があることなどから、原案に反対する。 ◆(仮称)大谷スマートICの変更理由と建設場所の決定根拠の説明を求める陳情など陳情6件(陳情第23号、第24号、第25号、第26号、第27号、第28号) 不採択に反対 共産党 当該施設は、地元の反対の声が根強く、接続する大谷街道の危険性や、渋滞の悪化、小学生の交通事故への不安など、地域住民の理解が得られていないことから、陳情の不採択に反対する。 ◆「東部地区LRT整備費及び西部地区延伸等LRTに関連する予算の否決」と「認可の取り下げ」の決議を求める陳情2件(陳情第32―1号、第32―2号) 不採択に反対 未来 現在、経済の見通しが付かず、今後大幅な税収減が見込まれる状況であり、市民が早急なLRTの開業を望んでいないことから、陳情の不採択に反対する。 ◆「気候非常事態宣言」に関する決議 賛 成 共産党 議会の総意として気候非常事態宣言は大きな力を発揮するものであり、具体的な行動をより確実に実行するために、地域全体で認識を共有できるため、原案に賛成する。 6月定例会の日程(予定) 6月12日(金) 本会議開会 午前10時 6月18日(木) 一般質問 午前10時 19日(金) 一般質問 午前10時 22日(月) 一般質問 午前10時 23日(火) 一般質問 午前10時 24日(水)各常任委員会 午前10時 25日(木)各常任委員会 午前10時 7月1日(水)本会議閉会 午前10時 ※上記日程は変更になる可能性がありますので、ご来場の際は、事前にお問い合わせください。 議会事務局議事課 電話(632)2608 会議を傍聴予定の皆様へ(新型コロナウイルス感染症対策)  新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で、不特定多数の方が一堂に会するリスクを回避するため、会議の傍聴は、当面、なるべくご遠慮くださいますようお願いいたします。なお、傍聴される場合には、咳エチケットの徹底、手洗いの励行など、各自適切な対応を取られますようご協力をお願いいたします。 ◎ 本会議については、宇都宮市議会インターネット議会中継、宇都宮ケーブルテレビ、本庁舎1階の市民ホール(TVコーナー)な  どでもご覧いただけますのでご活用ください。  ◎ 本年度の議場ジャズコンサートにつきましては、当分の間中止させていただきます。ご了承ください。 ※ 感染拡大を考慮して、傍聴などに特段のご配慮をお願いする可能性がございます。 ◎「あなたと市議会」180号の印刷費1,513,710円(消費税含む)   ◎次回の発行は、7月下旬の予定です。