UTSUNOMIYA2023 うつのみや あなたと市議会 No.191 令和5年1月30日 定例会は年に4回 3月 6月 9月 12月 発行/宇都宮市議会 〒320-8540 栃木県宇都宮市旭1丁目1番5号 編集/宇都宮市議会 広報広聴委員会 電話:028-632-2611 WEBでも情報発信中! HP/宇都宮市議会 検索 祝! わたしらしく、新たな一歩を 二十歳を祝う成人のつどい あなたと市議会 主な目次 定例会の概要…❷ ここがききたい! 一般質問…❹ 常任委員会の主な審査…❿ 議会のニュース…⓬ ▲代表者が誓いのことばを述べる様子 定例会の概要 本会議の採決結果 会派の賛否が分かれた案件 市長提出議案 宇都宮市個人情報保護法施行条例の制定 結果 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 清風◯ 共産党● 未来◯ 緑◯ 宇都宮市軌道施設条例の制定 結果 可決 自民党◯ 市民連合◯ 公明党◯ 清風◯ 共産党退 未来● 緑退 陳情 通学時に利用する路線バス及び通学路に関する陳情 結果 不採択 自民党● 市民連合● 公明党● 清風● 共産党退 未来◯ 緑● 公衆浴場燃料費高騰対策に係る支援に関する陳情 結果 不採択 自民党● 市民連合● 公明党● 清風● 共産党◯ 未来◯ 緑◯ 核兵器禁止条約に関する陳情 女性差別撤廃条約「選択議定書」のすみやかな批准に関する意見書提出を求める陳情 栃木特別支援学校寄宿舎の存続を求める意見書の提出を求める陳情 結果 不採択 自民党● 市民連合◯ 公明党● 清風● 共産党◯ 未来◯ 緑◯ 県都宇都宮市の新しいランドマークとして、官民一体で「観覧車」の設置を求める陳情 令和5年度の宇都宮市予算に、「『路線バスの街』・宇都宮市の道路交通・公共交通の妨げになるLRTの『西部への延伸』に関する調査費の予算化」を、「要望しない申し合わせ」を求める陳情 結果 不採択 自民党● 市民連合● 公明党● 清風● 共産党● 未来◯ 緑◯ 全会一致で決定した案件 市長提出議案 4年度一般会計補正予算(第7号、第8号) 4年度特別会計補正予算(国民健康保険(第2号)、介護 保険(第2号)、母子父子寡婦福祉資金貸付事業(第1号)、 後期高齢者医療(第1号)、育英事業(第1号)) 4年度企業会計補正予算(水道(第1号)、下水道(第2号)、 中央卸売市場(第1号)) 条例の一部改正(宇都宮市一般職の職員の給与に関する 条例等、宇都宮市都市計画税条例、宇都宮市健康交流 センター条例、宇都宮市手数料条例、宇都宮都市計画事 業小幡・清住土地区画整理事業施行条例等、宇都宮市体 育施設条例) 宇都宮市犯罪被害者等支援条例の制定 指定管理者の指定(今泉地域コミュニティセンター、児童 遊園ほか1施設、上河内地域交流館、八幡山公園) 工事請負契約の締結(星が丘中学校校舎長寿命化改修 工事) 字の廃止及び字の区域の変更 市道路線の認定 結果 可決 議員案 宇都宮市議会個人情報の保護に関する条例の制定 人権擁護委員候補者の推薦の諮問に対する答申 結果 可決 陳情 消防団協力費(寄付金)に関する陳情 民主主義・立憲主義の基盤である思想・良心の自由、請願 権等を守る為の陳情 子供の健全な成長、発達のための教育活動を求める陳情 結果 不採択 採決結果の表記  本会議での態度を賛成・採択は「○」、反対・不採択は「●」、退席は「退」と表記 会派の構成  会派とは、主義・主張を同じくする議員によって作られる団体で、本市議会には7会派あります。本紙内では、会派名を( )内の略称で表記しています。 ・自由民主党議員会(自民党)19人 ・市民連合(市民連合)7人 ・公明党議員会(公明党)6人 ・清風クラブ(清風)5人  ・日本共産党宇都宮市議員団(共産党)3人 ・未来への架け橋(未来)1人 ・緑の地球(緑)1人 ◀議員ごとの賛否はこちら 定例会の概要 令和4年 12月定例会を開催 定例会の日程と概要 11月30日 本会議[開会] 議案の提案理由説明 ・市長が補正予算案などの議案を説明 議案の採決 ・4年度一般会計補正予算(第7号)を可決 提案 11月30日 常任委員会(総務、厚生、環境経済) 議案の審査 ・4年度一般会計補正予算 (第7号)の議案について、執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 審査 12月8・9・12・13日 本会議[一般質問] 議員が質問 ・16名の議員が議案についての質疑とあわせて、市政全般について質問し、 市長などが回答 ⇒詳細は、 4〜9ページ 質疑 分野に分けて、5つの常任委員会を常時設置しています。 12月15日 常任委員会 (総務、厚生、環境経済、建設、文教国体) 議案・陳情の審査 ・各常任委員会で所管ごとに執行部から詳しい説明を受け、審査 ・委員会としての可否を決定 ⇒詳細は、 10〜11ページ 審査 議会を円滑に運営するために設置しています。 12月16日 議会運営委員会 陳情の審査 ・議会運営に関する陳情について、審査 ・委員会として可否を決定 ⇒詳細は、 11ページ 審査 12月23日 本会議[閉会] 議案・議員案・陳情の採決 ・各常任委員会と議会運営委員会の委員長が審査結果を報告 ・陳情について、不採択に反対する討論 ・議案、議員案、陳情の可否を決定 ⇒詳細は、 12ページ 採決 注目の議案 4年度一般会計補正予算(第7号) ・原油価格・物価高騰などを踏まえた社会福祉施設や農業者、中小企業などへの 支援の実施 ・クリーンパーク茂原における焼却ごみ等受入再開時期の延期に伴う市外ごみ 処理施設等での処理費用の増額 など 採決結果はこちら ここがききたい! 一般質問 各議員記事の二次元バーコードから一般質問動画をご覧になれます 今井 政範(自民党) 質問項目 ①市長の政治姿勢(LRT事業、児童相談所、難病などの医療的な支援が必要な子どもとその家族への支援)②環境行政③都市整備事業④下水汚泥資源の再利用 質問  児童相談所の設置について聞く   児童虐待への対策の強化が求められている中、児童相談所設置の判断基準に関する法令の整備が進んでいるほか、財政支援についても拡充されている。  厚生労働省では、子どもの保護や親の指導に当たる児童福祉司や子どもの精神的ケアを担当する児童心理司を増員する方針を固め、中核市でも児童相談所を設置するための環境が整いつつある。  市では、4年3月議会で、「児童相談所設置に係る諸課題について検討を進める」との答弁があったが、その後の諸課題についての検討状況と、その経過を踏まえた市の考えを聞く。 答弁 県と連携し、設置に向けた具体的な検討を進めていく  児童相談所の設置に当たっては、支援と公権力を伴う子どもの保護などの介入を同一機関で実施することにより「保護者との関係性の構築に支障が生じる懸念があること」、「多くの人材の確保」、児童相談所の設置や運営のための「財源の確保」という大きく3つの課題について検討を進めてきたが、 一定の見通しが立つものと考えている。  このようなことから、市では、県と連携し、必要な支援をいただきながら、付加する機能や施設規模、組織体制のほか、人材の確保・育成計画など、市にふさわしい児童相談所の設置に向けて具体的な検討を進めていく。 中塚 英範(市民連合) 質問項目 ①市長の政治姿勢(LRTの需要予測)②宮っこの居場所事業と支援の拡充③子どもの権利と主権者意識の醸成④教育行政⑤困難を抱える人たちへの支援 質問 学校生活を通して自分たちが主権者だと実感できる機会創出を  近年の若年者の選挙投票率は、全世代の投票率を大きく下回っており、主権者教育に力を入れても若年者の投票率向上につながらないのは、学校生活の中で自分たちが主権者だと実感できる機会がないからではないか。  校則をはじめとした、自分たちの学校生活におけるさまざまな疑問や問題を話し合える場を創設することや、その結果を反映させられる機会を設けることで、「大人は自分たちの意見を聞いてくれる」、「自分たちの意見で環境を変えることができた」という成功体験が、主権者意識を大きく醸成することにつながると考えるが、市の考えを聞く。 答弁 自治的・自発的な活動の中で、主権者意識を醸成していく  現在、小・中学校では、最も身近な社会である学級や学校を自分たちの意見や行動で変えることができたという実感が得られるよう、参加体験型の学習の充実を図りながら、主権者意識の醸成に努めており、こうした取り組みにより、社会の出来事に関心を持ち、積極的に課題を解決しようとする態度が育まれている。  今後も、小・中学校における自治的・自発的な活動の中で児童生徒が達成感や自己有用感を味わえるよう、主権者教育を推進し、将来、社会の一 員としてよりよい社会の形成に参画することができる宮っ子の育成に努めていく。 村田 雅彦(公明党) 質問項目 ①市長の政治姿勢(公明党議員会の予算編成に対する要望書、スーパースマートシティの実現)②出産・子育て応援交付金事業③感染症対策④明日を開く「人への投資」 質問 自立支援としての女性デジタル人材育成の推進を  厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、昨年の一般労働者の賃金は、男性平均で月収33万7千2百円に対し、女性平均は25万3千6百円であり、格差は男性を100とした場合、女性は75.2となっている。  エッセンシャル・ワーク*1に従事する女性は多く、非正規労働者も少なくないが、コロナ禍において、飲食店などのアルバイトやパートは激減し、多くの人が仕事を失った。  女性に特化した職業訓練の提供は、困難を抱える女性の自立支援になると考えるが、市の女性デジタル人材育成の推進について聞く。 答弁 国のプランを踏まえ就労までの一貫した支援に取り組む  市では、就労支援事業において、デジタル知識の習得に関心のある求職者に県内の職業訓練校などを案内しているほか、就業を希望する女性などを対象に、インターネットを活用したビジネススキルを学ぶ「起業講座」などを開催してきた。  このような中、国では、4年4月に「女性デジタル人材育成プラン」が策定されたところであり、このプランを踏まえ、人材育成から確実に就労につなげられるよう、新たに、就職・再就職・リスキリング*2を希望する女性を対象に、実践的なデジタルスキルの習得から就労までの一貫した支援に取り組んでいく。 ※1 エッセンシャル・ワーク…生活の根幹を支える医療や福祉、保育や第一次産業、行政や物流、小売業やライフラインなどの職業 ※2 リスキリング…新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する、またはさせること ここがききたい! 一般質問 一般質問の内容に関するお問い合わせ先 議会事務局政策調査課  028-632-2611 岡本 芳明(自民党) 質問項目 ①いちご一会とちぎ国体の成果②スポーツ文化行政の組織体制③4年度台風第 号への対応④自治会活動におけるデジタルの活用⑤うつのみや花火大会への行政支援 ほか 質問 スポーツ・文化行政を市長部局へ移管してはどうか    現在、スポーツ・文化行政において、交流人口の増加や都市の魅力向上に資する取り組みは、主に市長部局が所管し、スポーツや文化の振興は、教育委員会が所管している。  スポーツや文化の振興は、地域経済の活性化や、魅力ある地域づくりの観点から、市長部局の多くの部課が関わるものであり、総合的な観点からみた組織体制が必要である。  さらに、国体の開催で得られた成果を活かし、スポーツを地域の有効な資源として活用することも重要であり、スポーツ・文化を市のまちづくりに効果的に活用できる組織体制の検討が必要と考えるが、どうか。 答弁 スポーツ・文化の価値を最大限発揮できる組織体制の検討を進める  国体を通して、地域経済の活性化や地域づくりなど、大きな効果が得られ、改めてスポーツは、まちづくりとの親和性が極めて高いことを認識した。文化においても、文化・芸術イベントの開催や、歴史文化資源の活用により、まちづくりへの効果が期待できると考える。  スポーツ・文化のさらなる振興や、それらを活用したまちづくりのより 一層の推進のため、5年度組織編成を予定している県の取り組みも参考に、国体の成果も十分に生かしつつ、スポーツや文化の有する多面的価値を最大限に発揮できる組織体制の検討を進めていく。 山﨑 昌子(自民党) 質問項目 ①観光資源を生かした誘客促進②木造住宅の耐震化促進と防災ベッド③空き家・空き地対策の強化と活用④実効性のある防災訓練⑤不登校対策と公立夜間中学 ほか 質問 AEDの効果的な設置と、AEDマップの周知を   市有施設への設置のほか民間企業などに呼びかけ、市AEDステーションとして登録してもらい、周知に努めているが、休日や営業時間外は利用できないため、24時間必要な時に、誰でも使用できる環境をつくることが必要である。  ①コンビニエンスストアへのAED設置を促進し、市有施設や市AEDステーションが遠いエリアには優先的に設置すべきと考えるがどうか。  ②市ホームページのAEDマップを、より周知していくべきと考えるがどうか。 答弁 コンビニエンスストアなどへの設置促進と一層の周知に取り組む  ①コンビニエンスストアは、これまでに市AEDステーションへの登録実績はないが、店舗数の多さや24時間営業などから利便性があり、より身近な場所でのAEDの活用も期待されるため、他の民間施設と併せ、設置促進に努めていく。  ②4年度に、市ホームページの「宇都宮まちかどマップ」において、市有施設と市AEDステーションの利用可能時間や設置 箇所を一つのマップ上で一 体的に検索・閲覧できるよう見直しを図ったところであり、今後、救急に関するイベントやデジタルサイネージなど、様々な場面で周知啓発に努めていく。 小平 美智雄(市民連合) 質問項目 ①公共交通を生かしたまちづくり②マイナンバーカードの普及促進③こどものバス送迎等に対する緊急安全対策④脱炭素先行地域の取り組み⑤中学校部活動の地域移行 ほか 質問 マイナンバーカードを受け取れるための市の対策は   マイナンバーカードの11月末時点での交付率は、中核市62都市中40位であり、更なる交付の促進が必要である。  交付手続きには、平日の開庁時間内か、月2回の休日窓口で本人確認や各種設定を行う必要があり、日中働いているサラリーマン層が受け取りにくい状況となっている。  ①申請後未受領のマイナンバーカードはどの程度あるのか現状を聞く。  ②日中働いている人が円滑にマイナンバーカードを受け取れるよう、更なる環境整備が必要と考えるが、市の対策について聞く。 答弁 交付受付時間を延長し、受け取りやすい環境整備に努める   ①4年9月末までに交付の案内を送付した約23万件のうち、約9千件が未受領となっており、これらの方に対し、早期にカードを受け取ってもらえるよう4年度中に受取勧奨の通知を送付する。  ②これまで、本庁市民課においては、休日の臨時交付窓口の開設日を月2回に増やすとともに、窓口の増設や職員を増員し、地区市民センターなどでは、平日の交付受付終了時間を延長してきた。5年1月からは、市民課の交付受付の終了時間を午後7時まで延長し、市民がマイナンバーカードを受け取りやすい環境整備に努め、さらなる普及促進に取り組んでいく。 ここがききたい! 一般質問 久保井 永三(清 風) 質問項目 ①予算編成②遊休農地③空き家など④LRT事業⑤帯状疱疹予防⑥老老介護⑦上下水道事業⑧道路保全⑨救急医療体制⑩水源地域の森林保全 ほか 質問 LRTの脱線事故を受け、JR宇都宮駅横断部の再考を  4年11月17日からLRTの試運転が開始され、2日後に脱線事故が発生した。  現在、整備を検討しているJR宇都宮駅横断部を含めたルート構造は、4か所の曲線部があり、最大高さは約7mと聞いているが、今回のような脱線事故が、JR宇都宮駅横断部で発生したら、大きな事故になる可能性が高い。  さまざまな自然災害や脱線事故が発生することを考えた場合、JR宇都宮駅横断部分は再考すべきと考えるが、どうか。 答弁 横断部について、安全安心な輸送の確保を第一に取り組んでいく  市では、総合的な公共交通ネットワークの要として、LRT整備に取り組んでおり、JR宇都宮駅の東西をつなぐことで、骨格の強い公共交通の軸が形成され、駅東西の拠点間の交流促進による、中心市街地の活性化や、産業の振興など、さまざまな効果が期待できることから、駅東西をLRTでつなぐことが重要と考える。  JR宇都宮駅横断部の設計については、安全な軌道施設の建設を行うために、国が定めた「軌道建設規程」などに基づき設計を行い、安全・安心な輸送の確保を第一に取り組んでいく。 岡本 源二郎(自民党) 質問項目 ①市長の政治姿勢②通学路の安全確保③出張ライトライン見学会④宇都宮駅東口地区整備事業⑤小中学校への太陽光発電設置⑥音楽のまちの実現⑦執行部組織体制 質問 ジャズのまちとして市民団体が練習できる環境づくりを  市では、「100年先も誇れるまちを、みんなで」を合言葉に、宇都宮の魅力を考え、発見し、形づくり、発信していくため、 一丸となって取り組んでいるが、市がジャズのまちであることは、十分に浸透していないと感じる。  ①市のジャズ音楽教室などの取り組みもあり、教室を卒業後、団体を作り、練習したいという方も多くおり、生涯学習センターなどの地域の拠点において、市民団体が音を気にせず練習できる場所を提供していくべきと考えるが、市の考えは。  ②また、マイクやアンプなどの音楽設備を充実すべきと考えるが、市の考えは。 答弁 民間施設への案内も含め、主体的な活動を支援する  ①市では、一部の生涯学習センターなどで、防音機能を有する学習室やホールの貸し出しを行っているが、防音機能が整っていないセンターにおいて、大きな音が出る活動を希望する場合は、防音対策が取られているセンターや民間の練習施設を案内し、主体的な活動を支援している。  ②すべての生涯学習センターのホールに固定型の音響設備を設置しており、ホール以外の学習室などで音響設備を利用する場合には、音の問題が生じない範囲で、原則、利用者に用意していただくこととしている。引き続き、適切な運営に取り組んでいく。 長谷川 武士(自民党) 質問項目 ①市長の政治姿勢②新型コロナワクチンの接種③介護予防と介護支援④血圧の基準値と脳梗塞の予防⑤いじめ問題 ⑥小中学生のスマートフォンの利用⑦市が管理している樹木 質問 負担が増えている市民生活に直結する値上げ対策は  民間企業の試算によると、物価高の一因である円安が1ドル145円前後で推移すると、値上げによる家計の負担増は、一世帯当たり年間10万円を超え、政府の物価高対策の効果を見込んでも、年間8万2千円程度になると試算されており、家族が多い子育て世帯の負担はさらに増えると考えられる。  市民生活に直結するこれらの値上げ対策について、市のこれまでの取り組みは。  また、今後もさらなる取り組みをすべきと考えるが、どうか。 答弁 物価高騰による影響を的確に把握し、対策を速やかに講じる  これまで、急激な原油価格・物価高騰などによる市民生活や事業活動への影響を緩和するため、水道の基本料金2か月分の免除や、プレミアム付商品券の販売、学校や保育園などの給食材料費の支援を実施した。  さらには、4年12月定例会で議決された、中小企業や医療法人、社会福祉法人などを対象とした支援金制度の創設をはじめ、省エネ設備の導入支援など、これまでに予算総額で約70億円の物価高騰対策を取りまとめた。  今後も、市民や事業者への影響を的確に把握し、時宜を逸することなく、実効性の高い対策を速やかに講じていく。 ここがききたい! 一般質問 一般質問の内容に関するお問い合わせ先 議会事務局政策調査課  028-632-2611 高橋 英樹(市民連合) 質問項目 ①市長の政治姿勢②交通政策③環境政策④地域共生社会の実現に向けた取り組み⑤少子超高齢化と子育て支援⑥百人 一首を活用したまちづくり 質問 百人一首ゆかりの地を市内外へ周知する取り組みを検討すべき   市は、百人一首に親しみやすい環境を整えるため、小野小町をモデルにした「みやびぃ」によるPRや、うつのみや百人 一首市民大会の開催などに取り組んでいる。  来年は、蓮生記念全国競技かるた宇都宮大会が10回目の節目となることから、二荒山神社や宇都宮城址公園などに、百人 一首ゆかりの地であることを紹介する説明看板の設置や、ARを活用したスタンプラリーの実施など、市民や観光客に、市の歴史や文化を周知する取り組みを検討すべきと考えるが、どうか。 ▲うつのみや百人一首マスコットキャラクター みやびぃ 答弁 QRコードの活用やパネル展示で普及啓発活動の拡充を図る  説明看板と同様な役割が担えるよう、まずは、宇都宮城址公園や二荒山神社などに設置してある文化財表示板に百人一首の紹介ページにリンクするQRコードを貼り、来訪者が百人一首に係る情報を手軽に得て、ゆかりの地を巡ることができるようにしていく。また、パネル展示を充実し、城址公園をはじめとする市有施設を巡回するなど、普及啓発活動の拡充を図る。  今後も、百人一首と市の関わりを広く市内外に発信することで、市の歴史や文化の価値を知っていただき、「百人一首のまち 宇都宮」の魅力向上に取り組む。 成島 隆裕(公明党) 質問項目 ①文化芸術と産業経済との創造性に富んだ創造都市への取り組み②災害対応力の強化 ③安心して働くことができる環境と機会の創出④子育て応援⑤教育行政 ほか 質問 「母子モ子育てDX」の 導入と「リトルベビー ハンドブック」*3の作成は  ①市では、「宮っこ子育てアプリ」が導入されたが、さらなる充実を図るため、緊急災害発生時などにも質の高いオンライン相談を行うことがで きる「母子モ子育てDX」 を速やかに導入すべきと考えるが、どうか。  ②現在、およそ10人に1人が低体重での出産である現状を考え、低体重で生まれた赤ちゃんを育てる親を支え、成長が記録でき、温かみのある冊子「リトルベビーハンドブック」をつくる必要があると考えるがどうか。  また、県との共有化を図る考えであれば、積極的に連携を取り、早急に実現してほしいと考えるがどうか。 答弁 子育てDX導入の検討と、県冊子を早期配布する  ①子育てDXは、子育て世帯の負担軽減にも寄与するものと考えることから、子育てDXの導入を含めた「宮っこ子育てアプリ」の機能の拡充について、アプリのアンケート機能を活用し、利用者のニーズを把握した上で検討していく。  ②市では、医療機関から支援依頼があった家庭などに、保健師が家庭訪問を行い、発育のアドバイスをするなど継続した支援に取り組んでいる。 現在、県において、リトルベビーハンドブックを作成中であることから、市では県の作成する冊子が完成次第、必要な家庭に配布していく。 天谷 美恵子(共産党) 質問項目 ①新型コロナウイルス感染症対策②夜間中学校③市営住宅④高齢者福祉⑤インボイス制度導入に当たっての市の対応と事業者への支援 質問 新型コロナウイルスや新たな感染症への対策を  新型コロナウイルス感染症への対応について、政府が「入院を重症患者や重症化リスクの高い人に制限し、それ以外は自宅療養を原則とする方針」に切り替えて以来、高齢者や障がい者施設での介護は、大変になっているとのことである。  ①高齢者施設などでクラスターにしないためには、一人でも感染者が発生した場合に、厳重に隔離し対応することが重要であるが、現在の支援状況を聞く。  ②今後、新たな病原体による感染症に備えるためにも、保健所の体制、特に保健師の増員が必要と考えるが、市の考えを聞く。 答弁 施設への感染対策支援や、保健所の体制強化に取り組んでいく  ①感染予防に向けては、施設職員への研修会の開催や情報提供に努めてきた。また、感染者が発生した場合には、健康観察や入院調整、ゾーニングに関する助言のほか、施設内で療養するための県の補助制度の案内や感染拡大時の防護用品の提供などを迅速に行っている。  ②新型コロナウイルス感染症の発生以降、感染動向に応じ、保健師等の資格職増員のほか、全庁からの支援体制の構築、感染症業務を担える人材の育成など体制を強化してきた。新たな感染症の発生に当たっても、これまで培ってきたノウハウや人材等を生かし、迅速かつ柔軟に対応していく。 ※3 リトルベビーハンドブック…小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのために、当事者である母親たちと一緒に作成した低出生体重児用の手帳 ここがききたい! 一般質問 郷間 康久(市民連合) 質問項目 ①市長の政治姿勢②LRTの安全対策③豪雨時の防災対策④東部総合公園の整備⑤中心市街地商店街の活性化⑥農業経営の第三者継承⑦遺言書作成支援補助制度の創設 質問 山下川の本格改修までの溢水被害軽減策は  準用河川山下川は、豪雨のたびに溢水や越水を繰り返しているが、いまだに本格改修が進んでいない。加えて、改修を待ち望む平石地区には平成28年の説明会を最後に改修方針すら提示されておらず、近年は、計画策定のための予算すら計上されていない。  4年9月の台風第15号でも鬼怒通り周辺の農地が浸水している中、本格改修には時間を要すると思われるが、それまでの溢水被害軽減策は。  また、併せて田んぼダムの導入や調整池の設置などについて速やかに検討すべきと考えるが、どうか。 答弁 河道拡幅による暫定改修を次の出水期までに行う  本格改修までの対策として、狭窄部の改修や河道の拡幅など、暫定改修による溢水軽減対策を実施しており、さらに鬼怒通り横断部の本格改修工事を4年1月に完了した。  4年度は、残る鬼怒通り交差部の上下流約500mの、河道拡幅による暫定改修を次の出水期までに行うことで、溢水が度々発生していた国道123号の上流約2.5㎞区間で、一定の断面が確保され、安全性の向上が期待できる。  また、より効果的な整備となるよう、田んぼダムや調整池などの地域特性を踏まえた「貯める」取り組みも引き続き、併せて検討していく。 原 千鶴(共産党) 質問項目 ①学校をめぐる問題(学校給食、さらなる少人数学級の導入、就学援助制度の拡充) ②高齢者の補聴器購入支援 ③駅のバリアフリー化   ④LRT 質問 江曽島駅のバリアフリー化の今後と現在の進捗状況は  いちご一会とちぎ国体を機に東武西川田駅にエレベーターが設置され、市内でバリアフリー化が進んでいない駅は、3か所だけとなった。  特に江曽島駅は、NCCの地域拠点の中心とされており、バリアフリー化は待ったなしに取り組むべきと考える。  ①市内で高齢化が極めて高い地域にあり、交通結節点でもある江曽島駅を今後どのようにしていきたいのか市長の考えは。  ②江曽島駅のバリアフリー化について、元年9月の答弁後の取り組みと現在の進捗状況について聞く。 答弁 利便性の向上に向け、引き続き対応策を協議・検討していく  ①江曽島駅周辺は、地域拠点として、日常生活に密着した都市機能の誘導・集積や交通結節機能の維持・強化を図ることとしており、江曽島駅は、その地域拠点の持続的な発展をけん引する施設であることから、バリアフリー化も含めた利便性の向上を図っていきたいと考えている。  ②東武鉄道に対し、県と連携し、継続的に要望や意見交換を行ってきており、東武鉄道からは、「国の示した条件を満たした鉄道駅を優先して整備する」という方針が示されている。江曽島駅の利便性向上に向け、引き続き対応策について協議・検討していく。 茂木 祐佳里(清 風) 質問項目 ①JR宇都宮駅東口における交流人口増加に向けた取り組み②離婚前後における親と子の面会交流支援③防災・減災対策と災害協定④産後ケア事業⑤環境行政⑥交通政策 ほか 質問 地域の意向やニーズに沿った地域内交通などの整備を  地域内交通をこれから先も維持していくためには、まだまだ改善の余地があると考える。そこで、今後予定している市街地部での地域内交通の導入について聞く。  ①住民の意向に沿った方式で導入検討を進めることは可能か、また、多様な選択肢を未導入地区に示すことは可能か。  ②高齢者のみでなく、広く住民が恩恵を受けられるような取り組みが必要と考えるがどうか。  ③持続可能性や未導入地区のニーズを勘案すると、地域内交通を導入するよりも高齢者外出支援事業の対象をタクシーまで拡大する方が、より合理的と考えるがどうか。 答弁 地域の移動実態や意向の把握に努めながら取り組んでいく  ①市街地部では、定時定路方式が基本だが、既存公共交通への影響を考慮した上で、地域の移動実態や意向により、デマンド方式なども導入可能であり、未導入地区の勉強会などで説明していく。  ②地域内交通は地域にお住いの全ての方が利用可能で、これまでも誰もが利用しやすい環境づくりに取り組んでおり、子どもから高齢者まで幅広く利用されている。  ③事業の対象にタクシーを加えるためには、車両に「totra」専用の決済端末を整備するなどコスト面での課題もあるため、まずは、地域の日常の移動実態やニーズ把握に努めていく。 ここがききたい! 一般質問 一般質問の内容に関するお問い合わせ先 議会事務局政策調査課  028-632-2611 塚田 典功(自民党) 質問項目 ①歯と口腔の健康②重度視覚障がい者用体温計の問題③動物愛護行政④ブレックス新アリーナ整備⑤一条中跡地利用の状況と今後の取り組み⑥山車の収納施設 ほか 質問 歯科健診における対象年齢の拡大と無料化の実施を  市は、市民の口腔機能の維持・向上について、満30歳から満70歳までの5歳刻みの年齢を対象とした歯科健診のほか、セルフチェックシートを活用した周知啓発や健康アプリによる健康情報の発信など、積極的に取り組んでおり、高く評価する。  ①さらなる口腔機能の維持・向上のためには、学校歯科健診から切れ目のない受診機会の提供が重要であり、市の歯科健診の対象年齢を20代に拡大して実施すべきと考えるが、市の考えは。  ②また、若い世代の受診を促すため、自己負担1010円を無料化することも効果的と考えるが、市の考えは。 答弁 対象年齢の拡大や自己負担の支援の手法を検討する  ①3年度の歯科健診の結果で、全年代のうち最も若い30代で進行した歯周病に改善が見られた。これは、若い世代での受診により速やかな保健指導や治療につながったことによるものと考えることから、より一層若い年齢から歯科健診の機会を提供できるよう、対象年齢の20代への拡大に向けて早急に検討していく。  ②若い世代の歯科健診の着実な受診により、その後のケアの習慣化につなげることが重要であることから、成人期の最初の健診機会を口腔ケアのきっかけにできるよう、健診の自己負担の支援などの効果的な手法を検討していく。 議場に響くジャズの調べ♪  市議会では、開かれた議会を一層推進するとともに、ジャズによるまちづくりを応援しており、12月23日の本会議開会前に、議場ジャズコンサートを開催しました。  当日は、うつのみやジャズのまち委員会の吉原郷之典会長をはじめ、「ジャズのまち委員会カルテット」の吉原之人さん(ドラム)、櫻井智則さん(サックス)、齋藤どらみさん(ピアノ)、田澤充康さん(ベース)が出演し、市内小中学校での「ふれあい文化教室」による演奏活動や、ジャズの特徴などの紹介を交えながら、「幸せなら手をたたこう ~Take the “A” Train~」や「ウィンター・ワンダーランド」ほか2曲を演奏していただきました。  来場者は素晴らしい演奏を楽しんでいました。 ▲ふれあい文化教室のお礼状を紹介する吉原会長 ▲ジャズのまち委員会カルテットが演奏する様子 今回の表紙写真 ~二十歳を祝う成人のつどい~  「成人式」から名称を変更して初の実施となる「二十歳を祝う成人のつどい」が5年1月8日に開催されました。  式典は25の中学校区ごとに催され、各会場で、華やかな振り袖やスーツの二十歳を迎えた若者たちが決意を新たにしました。  11月からオープンした「ライトキューブ宇都宮」も会場として使用され、出席者は晴れやかな笑顔で旧友との再会を喜びました。 ライトキューブ宇都宮の大ホールで行われた式典の様子▶ 井上咲楽の「なるほど!うつのみや市議会」  市議会では、議会で決まった市民生活に身近な施策や、議会の仕組みなどを、ドラマ仕立てにして紹介しています。  井上咲楽さんが演じる「1人6役」の5分番組、ぜひ見てね! 放送日 2月15日(水) 午後8時25分〜 とちぎテレビで放送! ▲番組HP ▲過去放送 常任委員会の主な審査 総務常任委員会 〇宇都宮市個人情報保護法施行条例の制定 議案の概要 個人情報の保護に関する法律の一部改正により、これまで、条例に基づき行ってきた個人情報保護制度が、法に基づく運用となることに伴い、現行条例の廃止及び、新たな条例を制定し、必要な事項を規定するもの。 委員会の結論 全会一致*で原案どおり可決。 〇民主主義・立憲主義の基盤である思想・良心の自由、請願権等を守る為の陳情 陳情の趣旨 首長及び議会が特定の宗教団体及びその関連団体との関係を遮断する宣言・決議を行うこと、また、議会や地方公共団体において、特定の宗教団体の信仰を質問ないし調査することは、一般住民である信者らの思想・良心の自由と信教の自由を侵害し、信者らの請願権を剥奪するものであり、法の下の平等に違背することは明らかである。  ついては、市及び市議会において、特定の宗教法人及びその関連団体(ただし、反社会的団体との法的根拠がある団体は除く)との関係を遮断する内容の宣言・決議をしないことなど、2項目について議決を行うよう陳情する。 意 見 議決態度や議員活動などは、各議員の経験や知見に基づくものであり、その意思決定及び態度表明の自由は各議員に認められている。本陳情は、各議員の活動の自由に前もって制約を与えることになりかねないことなどから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 全会一致で不採択。 〇核兵器禁止条約に関する陳情 陳情の趣旨 日本政府は、核の傘で日本は守られているという立場を取っているが、核兵器で人類の安全が本当に守られるのかが現実に問われている。 また、核保有国や核の傘の下にある国々でも、70%から80%の国民は、自国の政府が条約に参加するよう求めている。  ついては、日本政府に核兵器禁止条約への参加・調印・批准を求める意見書を提出するよう陳情する。 意 見 日本は、唯一の核被爆国として、核兵器禁止条約を批准すべきとの考えに賛同することから、この陳情は採択したい。 意 見 核なき世界を目指すという理念は揺るがないものであるが、昨今の我が国を取り巻く安全保障環境は急速に厳しさを増していると認識しており、核兵器禁止条約への参加、調印、批准については、国において慎重に判断されるべきものと考えることから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 起立採決の結果、不採択。 厚生常任委員会 〇4年度一般会計補正予算(第7号) 議案の概要 民生費で、原油価格・物価高騰などを踏まえた支援の実施に伴う児童福祉施設運営等助成費その他を追加計上するもの。  衛生費で、夜間休日救急診療所の利用者数が見込みを下回ったこと及び新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時抗原検査体制の確保に伴う夜間休日救急診療所費を追加計上するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 〇宇都宮市犯罪被害者等支援条例の制定 議案の概要 犯罪被害者などの心に寄り添い、誰もが安全で安心して暮らしていける地域社会の実現を図るため、基本理念や、市及び市民、事業者などの責務、犯罪被害者などの支援のために必要な事項を規定するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 〇女性差別撤廃条約「選択議定書」のすみやかな批准に関する意見書提出を求める陳情 陳情の趣旨 国連の女性差別撤廃委員会や国連人権理事会は、政府に対し、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を勧告しており、すみやかに批准することを求める意見書を政府に提出するよう陳情する。 意 見 選択議定書の批准は、決して国内の司法を侵すものではなく、この意見書を提出することで機運を醸成していくことも重要と考えることから、この陳情は採択としたい。 意 見 この条約や議論の重要性については理解しているが、批准については、国において慎重に判断されるべきものと考えることから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 起立採決の結果、不採択。 環境経済常任委員会 〇4年度一般会計補正予算(第7号) 議案の概要 衛生費で、原油価格、物価高騰に対する総合的な経済対策の一つとして、中小企業等に対し、県の補助とならない小規模な太陽光発電設備及び蓄電池の導入や、電気自動車の導入への助成を実施するため、補助金を6千3百万円余増額するもの。  農林水産業費で、肥料や燃油などの高騰に伴い、営農継続のための支援金や、将来に渡る生産コスト低減のための設備導入などの支援を実施するため、物価高騰対策事業補助金を1億8千7百万円余増額するもの。  また、飼料等の高騰に伴い、畜産農家の営農継続のための支援金を実施するため、物価高騰対策事業補助金を3千3百万円余増額するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 ※ 本会議での採決結果と異なる 常任委員会の主な審査 建設常任委員会 〇宇都宮市軌道施設条例の制定 議案の概要 軌道施設は、住民の福祉を増進し、利用に供することを目的とする公の施設に該当することから、地方自治法に基づき、軌道施設の設置や管理等に関する条例を制定するもの。 委員会の結論 委員1名が退席し、全会一致で原案どおり可決。 ▲LRTの停留場 〇県都宇都宮市の新しいランドマークとして、官民一体で「観覧車」の設置を求める陳情 陳情の趣旨 コロナ禍により外出控えが日常化しているが、中心市街地に出かけたくなるような魅力ある施設などを積極的に造ることで、にぎわいを作り出せると考える。  ついては、市の中心市街地の活用と活性化を図るため、発展する市の姿と北関東の雄大な景観を俯瞰できる観覧車の設置を、官民一体で実現するよう陳情する。 意 見 まちなかに観覧車があるという意外性や楽しさが活気を生み、人の交流、また、経済の活性化なども生み出されると考えていることから、この陳情は採択したい。 意 見 中心市街地のにぎわい創出は市の発展に必要なことと考えているが、にぎわい創出には様々な手法があり、本陳情は観覧車という工作物の限定的な提案である。観覧車の設置に特化することなく、多様な視点で市にふさわしいにぎわいの実現を目指すことが重要であることから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 起立採決の結果、不採択。 文教国体常任委員会 〇4年度一般会計補正予算(第8号) 議案の概要 教育費で、電気使用料などの高騰に伴う小学校管理費及び中学校管理費その他を追加計上するもの。  債務負担行為は、学校給食業務委託の限度額を設定するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 〇宇都宮市体育施設条例の一部改正 議案の概要 雀宮体育館の改修工事完了に伴い、一部供用を休止している施設の供用を再開するもの。 委員会の結論 全会一致で原案どおり可決。 〇通学時に利用する路線バス及び通学路に関する陳情 陳情の趣旨 通学手段として利用していた路線バスの減便に伴い、通学時間の前倒しや、バス車内の安全性などに問題が生じた。また、通学路として利用している道路の安全性にも問題がある。  ついては、通学用の路線バスの確保などの実現のため、関係機関に働きかけるよう陳情する。 意 見 バスを利用せざるを得ない児童の交通費の支援としては、地域内交通の活用も含めて研究が必要であるため、この陳情は継続審査としたい。 意 見 市では約4㎞以内での徒歩通学を基本としているため、バス運賃の補助制度創設は難しいと考えていることや、学校に間に合うようバスの増便が図られており、願意が達成している。また、通学路については、すでに対策をしていることなどから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 継続審査を求める意見が退けられた後、委員1名が退席し、全会一致*で不採択。 〇子供の健全な成長、発達のための教育活動を求める陳情 陳情の趣旨 保育・教育現場では、マスクを着用できない子どもへの差別や偏見、いじめが発生しており、マスクをしない子どもの権利がないがしろにされている。  ついては、マスクを着用しない子どもに対し、差別や圧力が生じ、人権が脅かされることのないよう、通達を教育委員会などから発出し、現場に周知徹底を行うことなど2項目について陳情する。 意 見 市では、マスクの着用や黙食の緩和について、国や県の通知を受け、都度、学校へ発出しており、校長会議でも周知徹底を図っていることから、陳情の願意は達成されていると考えるため、この陳情は不採択としたい。 意 見 陳情の願意は、ほぼ達成していると考えるが、教育委員会には、入念な指導をお願いしたい。 委員会の結論 全会一致で、不採択。 議会運営委員会 〇令和5年度の宇都宮市予算に、「『路線バスの街』・宇都宮市の道路交通・公共交通の妨げになるLRTの『西部への延伸』に関する調査費の予算化」を、「要望しない申し合わせ」を求める陳情 陳情の趣旨 市西部へ LRTを延伸させることにより、周辺道路を巻き込んだ大渋滞となり、中心地域の道路交通と市域の公共交通が妨げられる。  ついては、5年度の予算に、市西部へのLRTの延伸に関する調査費を要望しないことを申し合わせるよう陳情する。 意 見 5年度の予算にLRTの西部への延伸に関する調査費について要望しないことを申し合わせるということは、議員個人や会派の意見を制限することになることから、この陳情は不採択としたい。 委員会の結論 全会一致*で不採択。 ※ 本会議での採決結果と異なる 議会のニュース 討論 ◆核兵器禁止条約に関する陳情(陳情第107号)ほか2件 不採択に反対 共産党  陳情第107号では、「核兵器禁止条約が核抑止力を否定し、核兵器のない世界を提起している点」を指摘している。  外交や安全保障に関する事柄は、政府の専権事項であるため、地方議会が意見書を出すことはなじまないとの意見もあるが、住民意思を「意見書」で伝えることは、自治体や地方議会の重要な権利であり、住民の声を議会が握りつぶすことはあってはならない。  市は、平和都市宣言をしており、この条約への参加を促すにふさわしい説得力を持つと考えていることから、陳情の不採択に反対する。  また、女性差別撤廃条約「選択議定書」のすみやかな批准に関する意見書提出を求める陳情、栃木特別支援学校寄宿舎の存続を求める意見書の提出を求める陳情についても不採択に反対する。 ◆核兵器禁止条約に関する陳情(陳情第107号) 不採択に反対 緑  ロシアによるウクライナ侵攻が10か月も続くなど、世界中で核兵器に対する脅威が高まっている。日本では、これまでにない軍備拡張の議論が起きており、防衛費は、過去5年間の1.5倍となる43兆円という額が示されている。  そのような中で日本は、国連で採択され、発効された核兵器禁止条約に参加しない姿勢を取り続けている。4年12月22日現在、647もの議会で核兵器禁止条約への参加を政府に求める意見書決議が採択され、県内では、7つの議会が採択している。 核兵器のない世界と平和を子どもたちへ残していくために、核兵器禁止条約への批准を求める意見書の提出が必要であると考えていることから、陳情の不採択に反対する。 宇都宮市議会個人情報の保護に関する条例を制定 個人情報の保護に関する法律の一部改正(5年4月1日施行予定)により、市の個人情報保護制度が法に基づく運用になるため、現在、議会も対象となっている、「宇都宮市個人情報保護条例」が廃止されることとなりました。 市議会では、個人情報の適正な取り扱いを確保するため、新たに「宇都宮市議会個人情報の保護に関する条例」を制定し、引き続き、個人情報保護に留意しながら、議会運営を行ってまいります。 ペーパーレス会議を試行しました 市議会では、議会における情報伝達の迅速化、情報共有化、ペーパーレス化を推進するために、平成27年度からタブレット端末を導入し、情報提供や各会議資料及び報告書などの電子化を進めてきました。 そのような中、12月定例会では、本会議で初めてペーパーレス会議を試行しました。 今後、ペーパーレス会議の更なる効果的な運用方法について検証を行い、その後の会議運営に反映させる予定です。 ▲本会議でペーパーレス会議を試行した様子 3月定例会の日程(予定) 月日   内容   時刻 2月22日(水) 本会議開会 午前10時 24日(金) 各常任委員会 午前10時 3月2日(木)、3日(金)、6日(月)、7日(火) 一般質問 午前10時 9日(木)、10日(金)、14日(火) 各常任委員会 午前10時 23日(木)本会議閉会  午前10時 ※上記日程は変更になる可能性がありますので、ご来場の際は、事前にお問い合わせください。 会議を傍聴予定の皆様へ(新型コロナウイルス感染症対策)  新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、傍聴される場合には、咳エチケットの徹底、手洗いの励行など、各自適切な対応を取られますようご協力をお願いいたします。 ◎ 本会議は、宇都宮市議会インターネット議会中継、宇都宮ケーブルテレビ、本庁舎1階の市民ホール(TVコーナー)などで もご覧いただけますのでご活用ください。 ※ 感染拡大を考慮して、傍聴などに特段のご配慮をお願いする場合がございます。 あなたと市議会191号の内容に関するお問い合わせ  028-632-2611 議会事務局政策調査課 ◎「あなたと市議会」191号の印刷費1,565,190円(消費税含む)   ◎次回の発行は、4月下旬の予定です。