議会運営委員会委員長報告(12月21日)
議会運営委員会に付託されました陳情第57号「平成29年11月2日下野新聞記事参考公職選挙法における市議の書類送検についての陳情」につきまして、審査の経過と結果を報告いたします。
この陳情の趣旨は、「市議の書類送検については、このようになる前に市議会全体で対処すべき案件であり、市議会全体に自浄作用がなかったことにより不手際が生じ、問題を大きくしたことは否定できない事実と考える。ついては、これまでの経緯について広報紙『あなたと市議会』にその詳細な経緯を記載し、市民の理解を得ることなど、4項目について陳情する」というものであります。
この陳情につきましては、「陳情者の願意は理解でき、このような陳情が提出されることは重く受け止めるべきであるが、陳情事項には審議になじまないところがあり、再度、陳情者の願意をまとめていただく必要があることから、この陳情は継続審査としたい」との意見がありましたが、「これまで本市議会では、辞職・停職についての各議員の考えを一覧表で広報紙に掲載するなどの事例はない。また、公職選挙法に照らし、どのような場合に失職になるのかという法の判断を議会が教示することはできないことなどから、この陳情は不採択としたい」との意見や、「議会として市民への説明と再発防止の徹底を図るべきであり、陳情の趣旨は理解できる。しかしながら、検察により捜査がなされ、場合によっては司法の判断が必要な状況であるため、現時点で陳情の内容を実施することは適切でないと判断せざるを得ないことから、この陳情は不採択としたい」との意見、また、「陳情者の気持ちは市民を代表する意見の一つであると考えるが、司法の判断が出る前に、拙速に議会として行動を起こすべきではなく、司法の判断をしっかりと踏まえ、今後のことについては、別途、検討していくべきであることから、この陳情は不採択としたい」との意見がありました。
この陳情第57号につきましては、継続審査を求める意見が退けられた後、退席する委員もおりましたが、全会一致で不採択と決定いたしました。
これをもちまして、議会運営委員会委員長報告を終わります。
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