田んぼダムの普及促進

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ページID1027733  更新日 令和6年3月8日

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「宇都宮市総合治水・雨水対策推進計画」における田んぼダムの位置づけ

市では、令和3年5月に「流す」取組・「貯める」取組・「備える」取組の3つの対策を柱とした「宇都宮市総合治水・雨水対策推進計画」を策定し、行政と市民が協働・連携した自助・共助・公助における取組を進めることにより、台風などによる被害軽減に努めています。
田んぼダムは、大雨、特に台風などの長時間にわたる降雨に対して、河川への雨水流出を抑制する効果が高いことから、「貯める」取組の一つとして位置付けています。
河川溢水による浸水被害が発生した田川と姿川において、その上流に広がる水田に田んぼダムの整備を進めています。

田んぼダムとは

田んぼダムとは、水田の排水口(尻水口)に排水量を抑制するマス(排水調整マス)を設置し、水田に降った雨水を一時的に貯めることで、排水路や河川への排水を緩やかにする取組です。
台風などの大雨の際には、田んぼダムによって、河川の急激な増水が抑えられることから、河川溢水による浸水被害を軽減することができます。

田んぼダムの仕組み

排水調整マスの仕組み


 

排水調整マスを設置した様子

排水調整マスを設置した例


 

田んぼダムの取組状況

田んぼダムの整備に当たっては、田川・姿川流域における田んぼダムの効果検証を踏まえ、各流域ごとに排水調整マスを設置する対象エリアを選定し、普及を進めています。

田んぼダムの普及に当たっては、迅速かつ計画的な整備と、継続的な実施体制を確保するため、流域の土地改良区の協力のもと、選定した対象エリアの土地改良済の水田を対象に排水調整マスの設置を行っています。
田んぼダムを普及拡大していくためには、農業者のご理解とご協力が何よりも重要であることから、引き続き、土地改良区と連携しながら、農業者の理解促進に取り組んでいきます。

取組のイメージ

対象エリアの土地改良区と協力協定を締結し、農業者の同意を得て、市が排水調整マスの設置費用を全額負担します。

事業スキーム


 

田川流域における取組目標

  • 令和元年東日本台風(令和元年台風第19号)に対する床上浸水の解消に向けた県の調節池等の整備完了が令和7年度を予定していることから、整備に先行して令和5年度を目途に対象エリア内において、排水調整マス設置完了を目指します。

姿川流域における取組目標

  • 令和3年度に取り組む田んぼダムの効果分析結果等を踏まえ、取組目標や方針を検討します。

田んぼダム研究コンソーシアム

田んぼダムの普及促進に向けて、大学・土地改良区・市等が構成メンバーとなり、研究コンソーシアムを組織し、調査研究結果等の情報共有や、学術的視点や知見等を踏まえた意見交換等を行います。

コンソーシアムの体制

田んぼダムの普及に向けた支援策

普及対象エリアにおいて、田んぼダムにご協力いただいた土地改良区と農業者の方には、以下の支援策がご利用いただけます。

土地改良区のみが対象

  • 排水調整マス設置費用負担金
    排水調整マスの設置に係る費用の全てを支援します。

農業者で構成する組織が対象

  • あぜ塗り機導入費支援補助金
    田んぼの貯水力強化を目的として、あぜ塗り機導入に係る費用について、補助率2/3の支援を行います。

土地改良区と農業者で構成する組織の両方が対象

  • 農道・水路整備用資材支給(原材料支給)
    上限額50万円を100万円に引き上げた支援を行います。
  • 土地改良事業等補助(市単独かんがい排水補助金)
    用排水路や農道の修繕等に係る費用について、通常の1/2から2/3に引き上げ、補助率等を拡充して支援します。

このページに関するお問い合わせ

経済部 農業企画課
電話番号:028-632-2472 ファクス:028-639-0619
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。