(6)魚に小さな細長いもの

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ページID1014548  更新日 令和6年3月8日

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魚に小さな細長いもの

概要

サバの切り身に、小さな細長い(長さ約3センチ、太さ1ミリ以下程度)ものを発見しました。これは何ですか?

サバの切り身の写真
サバの切り身
アニサキスの写真
表面を薄く切り押し広げアニサキスを発見
アニサキスの幼虫の写真
取り出して洗った状態のアニサキス(幼虫)
顕微鏡で見られるアニサキスの写真
実体顕微鏡で観察した拡大像

分析結果

アニサキス(寄生虫)の幼虫と判明しました。

対策など

アニサキス幼虫はサバ、サンマ、カツオ、イナダ、イワシ、アジ、イカなどに寄生しています。生鮮魚介類とともに生きたアニサキスを摂取すると、多くはそのまま排泄されますが、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に侵入し、食べてから数~十数時間後に激しい腹痛、吐き気、嘔吐などを引き起こすことがあり、まれに、血圧が下がるなどのアナフィラキシー様症状を呈することもあります。

アニサキス幼虫は、加熱処理(60℃、1分間以上)するか、冷凍処理(-20℃以下で24時間以上)すると死滅します。生食用の魚介類を買うときは解凍のものを選んだり、魚の鮮度が落ちてくると、虫体は内臓から筋肉へ移動するため、新鮮なものを選び、速やかに内臓を取り除くことも有効です。
また、肉眼で見える大きさなので、よく見て確認することも重要です。

そして、酢漬けやしょう油漬け、塩漬け等の調理や、しょう油やわさび等の調味料、薬味では、アニサキス幼虫は死滅しませんので注意しましょう。

このページに関するお問い合わせ

衛生環境試験所
電話番号:028-626-1119
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
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