腸管出血性大腸菌O157食中毒

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1005519  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

腸管出血性大腸菌O157食中毒の特徴

腸管出血性大腸菌O157食中毒

 病原大腸菌の中で毒力の強いベロ毒素を出す大腸菌を腸管出血性大腸菌と言い、その中のひとつが腸管出血性大腸菌O157で、他にもO26やO111などがあります。
 この菌に感染した場合、健康な大人では、無症状であったり軽い下痢のみで終わる場合もありますが、激しい腹痛、水様性便、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、幼児や高齢者では死に至ることがあります。これらの症状のある6から7パーセントの人が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内に急性腎不全、血小板減少、貧血などの症状を起こす溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重症合併症を発症します。
 O157は、牛などの家畜の腸内から糞便中に排泄されるため、家畜の糞便に汚染された食肉や飲料水、また環境中からO157の汚染を受けたあらゆる食品が原因食品となります。
 この菌は100個程度の少ない菌量でも感染を起こします。
 75度1分以上の加熱で死滅します。

主な原因物質

焼肉、生サラダ、漬物、井戸水など

主な症状

発熱、下痢、血便、腹痛、嘔吐など
(注意)溶血性尿毒症症候群などの合併症を起こし、重症となることもある

潜伏期間

2日~7日程度(平均3日~5日)
(注意)潜伏期間:菌が付着している食品を食べてから発症するまでの時間のこと

予防のポイント

  • 食肉は中心部まで十分加熱(75度で1分以上)しましょう。また、電子レンジで加熱するときは、ふたを使用し、時々かきまぜてください。ホットプレート等で焼肉を行うときは、生肉専用のはしやトングを使用しましょう。
  • 特に、小さな子どもや高齢者は、症状が重症化しやすいので、加熱不足の食肉を食べるのは控えましょう。
  • 生肉を取り扱った後や食事の前には充分に手を洗いましょう。ペットに触れた後やトイレの後、オムツ交換の後等も忘れずに洗いましょう。
  • 肉などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中で他の食品に生肉の汁がかからないように保存しましょう。
    生で食べる野菜や果物は、十分に洗浄しましょう。
  • 調理中は、生肉の汁が、調理済み食品や生で食べる食品などにかからないように注意しましょう。
  • 包丁、まな板、ふきん等は、使用後に洗剤で洗浄し、熱湯や漂白剤で消毒しましょう。

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 生活衛生課 食品衛生グループ
電話番号:028-626-1110 ファクス:028-627-9244
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。