ノロウイルス食中毒にご注意下さい

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ページID1005525  更新日 令和6年3月8日

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ノロウイルスの特徴

ノロウイルス

 ノロウイルスは以前「小型球形ウイルス(SRSV)」と呼ばれていましたが「ノロウイルス」に改められました。このウイルスはウイルスの中でも大変小さく(直径30ナノメートル程度)、球形をしており、熱に弱く、低温に強い性質をもっており、感染性が強く、そのほとんどが経口感染であり、10から100個程度の少ない数で発症する可能性があります。感染すると人の小腸で増殖し急性胃腸炎を起こします。また、このウイルスの感染性の失活に消毒用アルコールや逆性石けんはあまり効果がなく、塩素系消毒剤(漂白剤)でも、細菌が死滅する濃度では効果がありません。加熱では食品の中心温度が85から90度90秒以上で感染性がなくなると言われています。
 このウイルスによる食中毒は寒く乾燥した11月から3月にかけて多く、また、感染しても症状がでない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
 なお、このウイルスは下痢等の症状がなくなっても、通常1週間程度、長いときは1か月程度ウイルスの便からの排泄が続くことがあります。したがって症状が改善した後も注意が必要です。

主な発生経路

  • パターン1 食品→人
     汚染されていた食品(貝類、水等)を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  • パターン2 人→食品→人
     食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染された食品を食べた場合

(参考)パターン3 人→(汚物)→人
 患者のふん便や嘔吐物から二次的に感染する場合もある

主な原因食品

生カキ、酢ガキ、加熱不十分なカキ調理品(カキフライ、カキグラタン、カキ鍋等)、二枚貝(未加熱)、二次汚染を受けた食品(サンドイッチ、パン、餅等)、水など

主な症状

嘔吐、下痢、軽度の発熱、腹痛など(発症後2日から3日で回復し、予後良好)

潜伏期間

1日から3日程度
(注) 潜伏期間:食品とともにウイルスを体に取り込んでから発症するまでの時間のこと

予防のポイント

  • カキなどの二枚貝調理する際は、十分に加熱(85から90度90秒以上)しましょう。
  • 手洗〔調理前、調理中(二枚貝などの生の食材を扱う度)、食事前、排便後、汚物(嘔吐物・便・おむつ交換)処理後など〕を徹底しましょう。また、手洗い後のタオルの共用は避けましょう。
  • 調理器具(使ったまな板、包丁、食器、ふきん、スポンジ等)は十分洗浄し消毒しましょう。消毒は熱湯消毒や漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm))が有効です。
  • 食品従事者は、下痢や嘔吐、発熱などの症状がある場合は、食品を取扱う作業に従事する事を避けましょう。
  • 感染者の便や嘔吐物の処理には使い捨て手袋などを使用し、衛生的に取扱い、ゴミ袋に入れきつく封をしましょう。また、接触した部分は十分に洗浄消毒しましょう。

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 生活衛生課 食品衛生グループ
電話番号:028-626-1110 ファクス:028-627-9244
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。