RSウイルス感染症
RSウイルス感染症とは
症状と特徴
RSウイルス感染症は、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100パーセントの児がRSウイルスに一度はかかると言われており、その後も一生にわたって再感染を繰り返します。
潜伏期間は通常4日から5日で、発症すると発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続きます。
乳幼児が感染すると、25パーセントから40パーセントが細気管支炎や肺炎をおこし、0.5パーセントから2パーセントは入院が必要となりますが、入院するのはほとんどが6 カ月未満の乳児です。
心臓や肺に基礎疾患があったり、免疫不全が存在する場合には重症化のリスクが高く、特に注意が必要です。
特効薬はなく、治療は対症療法が中心となります。
感染経路と予防法
RSウイルスの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
感染力が強く、また軽症でRSウイルスと気付かれない症例も存在することから、家族間の感染や乳幼児の集団生活施設等での流行を効果的に抑制することは難しいと言われています。
小児の集団生活施設で流行している場合は、マスクを着用するなどして咳エチケットに努め、手洗いやアルコール製剤等による手指消毒を徹底しましょう。
早産児や慢性呼吸器疾患を有するハイリスクな乳幼児には、重症のRSウイルス疾患を予防するためにパリビズマブ(抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体)という薬を使用する場合があります。
使用については医師の判断になります。
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宇都宮市保健所 保健予防課 感染症予防グループ
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