平成23年度施政方針

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ページID1002179  更新日 令和6年3月8日

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 平成23年第1回市議会定例会の開会に当たり、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げるとともに、議案第20号から第38号までの平成23年度宇都宮市一般会計予算及び特別会計予算につきまして、大綱を御説明申し上げ、議員各位をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

市政運営の基本方針

 それでは、市政運営の基本方針について、述べさせていただきます。
 まず、昨今の社会情勢を振り返りますと、国政の混乱や厳しい雇用情勢などによる先行きの不透明感の強まり、児童虐待や高齢者等の社会的孤立の深刻化、さらには全国各地での豪雪被害や九州新燃岳の火山活動に見られる自然の驚異などを目の当たりにし、人々が将来への明るい希望を持ち、安心して日々の生活を送ることや、社会や人とつながることの大切さを改めて実感したところであります。
 私は、これまで、本市が都市の魅力と風格を兼ね備え、北関東の中核都市としての拠点性、存在感をより一層高め、将来にわたって市民の皆様が安心して暮らすことのできる都市づくりに取り組んでまいりました。引き続き、山積する行政課題へこれまで以上に先見性とスピード感を持って対処し、市民の誰もが将来に明るい希望を持てるよう、着実に歩を進めていく所存であります。
 こうした認識の下、人口減少時代にあっても本市が将来にわたって持続的に発展していくため、限りある行政経営資源の「選択と集中」をこれまで以上に徹底し、本市の喫緊の課題である「子育て支援」、「中心市街地活性化」、「産業振興」に迅速かつ重点的に取り組むとともに、50年、100年先を見据えた都市の礎を築くため、「ネットワーク型コンパクトシティの形成」、「人間力の向上」、「低炭素型都市の形成」、「都市ブランドの確立」を着実に推進してまいります。
 行政を取り巻く環境は困難を極める時代にありますが、私は、宇都宮の誰もが夢や希望を持ち、幸せに暮らすことができるまちづくりに向け、取り組んでまいります。
 このような決意の下、まず、「平成23年度の市政運営の基本的な考え方」につきまして、述べさせていただきます。
 新年度は、引き続き第5次総合計画に掲げる都市像の実現に向け、「みんなが幸せに暮らせる」、「みんなに選ばれる」、「持続的に発展できる」の3つのまちづくり戦略プランを着実に推進してまいります。
 一つ目の「みんなが幸せに暮らせるまちづくり」でありますが、まず、少子化対策として「子育て支援の充実」を図るため、将来の担い手である子どもを安心して生み育てられる環境の整備が急務であることから、子育て家庭の出産・育児不安の解消や就業支援、待機児童の早期解消などに重点的に取り組んでまいります。
 また、「高齢者の生活の質の向上」を図るため、特別養護老人ホームなどの入所・通所施設の整備等、高齢者の暮らしを支えてまいります。
 さらに、市民の「安全で安心な生活環境を創出」するため、災害時の避難場所にもなる学校など、公共施設の耐震化や長寿命化への対応に努めてまいります。
 また、「総合的な交通体系を確立」し、超高齢社会にあっても、市民の誰もが自由に移動できる環境を整備するため、バスやタクシー、鉄道、東西基幹公共交通、地域内交通などの様々な公共交通機関が連携した「公共交通ネットワーク」の確立に取り組んでまいります。さらに、自転車の魅力を最大限に活用した「自転車のまち宇都宮」の推進に本格的に取り組んでまいります。
 また、「環境調和型社会の構築」に向け、都市緑化の推進や都市緑地の保全を図り、緑豊かなまちづくりを進めるとともに、資源循環の推進や再生可能エネルギーの利活用など、本市ならではの「低炭素都市づくり」を推進してまいります。
 二つ目の「みんなに選ばれるまちづくり」でありますが、まず、都市の「顔」である「中心市街地」の活性化を図るため、二荒山神社やオリオン通りなどの中心市街地の賑わい創出、空き店舗対策などに重点的に取り組んでまいります。また、風格と魅力ある都市拠点の形成を図るため、「市街地再開発事業の推進」や「JR宇都宮駅東口地区整備」の検討を進めるとともに、本市の南部拠点である「雀宮駅周辺地区」におきましても、引き続き魅力ある拠点を形成してまいります。
 また、「都市の個性づくりと発信」を行うため、餃子や大谷石、農産物、プロスポーツなどの各種資源の魅力を積極的に発信し、市内外の人や企業などを惹き付け、本市への愛着を持ってもらう「宇都宮ブランド戦略」を更に推進してまいります。また、JR宇都宮駅西口から池上町までのいわゆる「みやワンマイル」における良好な景観づくりの推進など、都市の魅力の向上に取り組んでまいります。
 三つ目の「持続的に発展できるまちづくり」でありますが、まず、都市に活力をもたらす「産業の振興」を図るため、景気・雇用対策や社会環境の変化に強い産業基盤の形成に早急に取り組む必要があることから、更なる産学官の連携を図り、本市の経済成長を牽引する企業の育成支援・立地促進や新規産業の集積等に向けた検討などを進めてまいります。さらに、「『農業王国・うつのみや』の確立」に向けて、引き続き地産地消の推進や農産物のブランド化、担い手の育成・支援等に取り組んでまいります。
 また、まちづくりの原動力である高い「人間力」を備えた「次代を築く人材を育成」するため、本市独自の「小中一貫教育と地域学校園」を平成24年度から全市で実施できるよう、着実に準備を進めてまいります。
 さらに、「地域が主体となったまちづくり」の実現に向け、市民、地域団体、NPOなどの、より主体的なまちづくり活動を促進するため、市民協働のまちづくりの拠点施設を整備するとともに、小中学校を核として、学校、家庭、地域等の更なる連携を図り、開かれた学校づくりや地域の人づくり、絆づくりを進めてまいります。また、市民の皆様とのパートナーシップを強化するため、行政情報の提供体制を強化し、市民サービスの利便性向上に努めてまいります。

予算編成の基本方針

 次に、平成23年度の「予算編成の基本的な考え方」につきまして、御説明申し上げます。
 本市の財政状況につきましては、歳入におきまして、企業収益の回復基調により、緩やかな市税収入の増加が見込まれるものの、歳出におきまして、厳しい雇用情勢や少子・高齢化に伴い、生活保護費をはじめとする社会保障関係経費が増大するなど、依然として厳しい状況にあります。
 このような中、本市が将来にわたり持続的に発展し、市民一人ひとりが夢と希望を持って幸せに暮らすことができる都市を築いていくためには、施策・事業の「選択と集中」や原点に立ち返った事務事業の見直しなどの徹底した行財政改革に取り組んでいく必要があります。
 このため、新年度の当初予算編成に当たりましては、市税収入の大幅な伸びが見込めない中、スクラップ・アンド・ビルドを徹底するとともに、後年度の負担に配慮した市債や基金の効果的・計画的な活用などにより、財源を確保しながら、喫緊の課題であります「子育て支援の充実」や「中心市街地の活性化」、「産業力の強化」に優先的・重点的に取り組むこととしたところであります。
 さらに、市内経済の回復を確実なものとするため、中小企業の経営支援や雇用の創出と安定、企業誘致の推進や市民生活に密着した市単独の建設事業の確保など、市内経済の活性化対策に積極的に取り組むこととしたところであります。
 このような基本的な考え方のもとに編成いたしました平成23年度の一般会計当初予算案は、前年度当初予算額1,812億2,000万円に対しまして、1.5パーセント増の1,839億6,000万円を計上したところであります。
 次に、特別会計についてでありますが、まず、競輪特別会計につきましては、前年度に計上した特別競輪の開催経費が減となりますことから、予算額は前年度比24.5パーセント減の158億円余を計上いたしました。
 また、生活排水処理事業をより効率的に行うため、農業集落排水事業特別会計と、一般会計の合併処理浄化槽設置事業及び地域下水処理事業を集約した生活排水処理事業特別会計を新たに設置し、17億円余を計上いたしました。
 また、土地区画整理事業による都市基盤整備を推進するため、宇大東南部第2土地区画整理事業特別会計におきましては、前年度比19.5パーセント増の6億円余、岡本駅西土地区画整理事業特別会計におきましては、前年度比54.1パーセント増の14億円余を計上いたしました。
 最後に、水道事業会計につきましては、企業債支払利息が減少したことなどから、前年度比5.3パーセント減の157億円余を計上いたしました。
 この結果、一般会計と特別会計を合わせた予算の総額は、前年度の当初予算総額3,222億3,005万円に対しまして、0.9パーセント減の3,191億9,873万7千円を計上したところであります。

主要な施策

 次に、平成23年度の「主要な施策」につきまして、「第5次宇都宮市総合計画」の施策の体系に基づき、その概要を御説明いたします。
 第1は、『安全で健康な笑顔あふれる暮らしを支える』についてであります。
 まず、「子育て支援の充実」につきましては、生後4か月までの乳児のいる家庭への全戸訪問に加え、乳幼児健康診査を受診していない家庭への全戸訪問を行う「すこやか訪問事業」を実施するなど、育児の不安解消や児童虐待の未然防止に努めてまいります。
 また、民間保育園の増改築への助成を行い、定員の増加を図るなど、待機児童の早期解消に取り組んでまいります。
 次に、「高齢者・障がい者の生活の質の向上」につきましては、特別養護老人ホームなどの高齢者の入所・通所施設の整備を促進し、入所待機者の解消に努めるとともに、障がい者の福祉施設につきましても、増改築への助成を行い、定員の増加を図るなど、高齢者や障がいのある方が安心して暮らすことができる環境づくりを推進してまいります。
 第2は、『学ぶ意欲と豊かなこころを育む』についてであります。
 まず、「生涯学習活動の促進」につきましては、学校・地域・保護者・企業等が連携し、学校支援活動や児童の健全育成などに取り組む「地域はみんなの学校」づくり事業を促進し、家庭・地域の教育力の向上を推進してまいります。
 
 次に、「信頼される学校教育の推進」につきましては、6つのモデル地域学校園における小中一貫教育カリキュラムや小中学校相互の乗り入れ授業などの成果を十分に検証し、平成24年度からの全市展開に向け、本市独自の小中一貫教育制度を構築してまいります。
 次に、「市民文化・都市文化の創造」につきましては、宇都宮美術館におきまして、収蔵作品の増加に対応するための収蔵庫増設工事を実施してまいります。
 次に、「スポーツ活動の促進」につきましては、宇都宮市体育館における空調設備の導入に併せまして、カーテンの電動化やトイレの洋式化を図るほか、屋板運動場テニスコートの人工芝改修工事や河内総合運動公園へのトイレの設置など、市民のスポーツ活動を支える施設の充実を図ってまいります。
 また、ジャパンカップ・サイクルロードレースにつきましては、引き続き、関係者のご協力を得ながら、大通り周回コースにおけるクリテリウムの開催に向け、取り組んでまいります。
 第3は、『快適な暮らしを支える』についてであります。
 まず、「環境にやさしい社会の形成」につきましては、低炭素型の都市や地域づくりに向けて、地球温暖化対策実行計画の策定に取り組むとともに、温室効果ガスの削減を図るため、住宅用太陽光発電システムや住宅用高効率給湯器の設置に対して助成を行うなど、環境にやさしい社会づくりに取り組んでまいります。
 次に、「上下水道の整備」につきましては、引き続き、高品質な水道水の安定供給に向けて取り組むとともに、公共下水道の整備や合併処理浄化槽の設置促進などによる生活排水の適正処理や浸水被害の解消に向けた雨水対策などに取り組んでまいります。
 第4は、『豊かな暮らしを支える活気と活力のある社会を築く』についてであります。
 まず、「産業力の強化」につきましては、中長期的視点に立った産業振興を図るため、産業振興ビジョンの策定や市内産業の販路を開拓・拡大するための展示会への出展費用の助成、起業や創業に意欲を持つ人材やアイデアを発掘するためのビジネスプランコンテストの実施、さらには、起業や創業を支援するための総合相談窓口機能の整備などに取り組んでまいります。
 次に、「商工業の振興」につきましては、中小企業貸付金の融資枠の拡大による中小企業への金融支援、市単独の雇用助成金の支給や資格取得の支援などによる雇用対策に取り組んでまいります。
 また、中心商業地への出店を促進するための助成の拡充や空き店舗活用事業への助成を創設するほか、オリオン・スクエアに大型映像装置を設置するなど、中心市街地の賑わいづくりに取り組んでまいります。
 次に、「農林業の振興」につきましては、宇都宮牛復興プロジェクトなどの農産物の高品質化の促進や本市の豊かな農産物の戦略的なPRなど、農産物のブランド化を推進するとともに、認定農業者や営農組織など多様な担い手の育成、水田を最大限活用した多様な作物の産地づくり、さらには、農業生産の効率化や高度化に向けた取組の推進など、本市農業の持続性と競争力の向上に取り組んでまいります。
 第5は、『都市基盤の機能と質を高める』についてであります。
まず、「魅力ある都市空間の形成」につきましては、都市の魅力や風格を高め、賑わいのある都心部の再生を図るための市街地再開発事業を積極的に推進するとともに、「鶴田地区」をはじめ、「宇大東南部地区」、「岡本駅西地区」などの、各地区の土地区画整理事業に計画的に取り組んでまいります。
 また、「JR雀宮駅周辺地区」におきましては、引き続き、駅西口広場や周辺道路の整備を進めるなど、機能的で活力のある本市南部地域の拠点づくりを着実に推進してまいります。
 次に、「総合的な交通体系の確立」につきましては、引き続き、将来の公共交通ネットワーク構築に関する市民理解を促進するとともに、地域が主体となって実施する地域内交通の運行地区の拡大を図ってまいります。
 また、自転車利用者の利便性向上のための宮サイクルステーションの運営やレンタサイクルにおきまして電動アシスト自転車を導入するほか、サイクリングコース周辺に、自転車のメンテナンスをするための工具などを配備する「休憩スポット」を設置するなど、「自転車のまち宇都宮」の確立に向け、取り組んでまいります。
 第6は、『都市の自治基盤を確立する』についてであります。
 まず、「市民が主役のまちづくりの推進」につきましては、地域のまちづくり活動の拠点となる地域コミュニティセンターを、順次、改築するなど、地域におけるまちづくり活動を支援してまいります。
 また、市民、地域団体、NPOなどの連携によるまちづくりを、より一層推進するため、現在の東市民活動センター元今泉館を改修し、まちづくり活動の拠点施設として整備してまいります。
 また、市民サービスの向上を図るため、市政に関する問い合わせに24時間対応する市政情報コールセンターを開設してまいります。
 次に、「行政経営基盤の強化」につきましては、将来の公共施設の維持更新費用の軽減を図るため、外壁や設備等の劣化状況に応じた保全対策工事による公共建築物の長寿命化対策を計画的に進めてまいります。

行政改革の取組方針

 次に、行政改革の取組についてでありますが、本市におきましては、社会経済環境の変化や多様化する市民ニーズに的確に対応した行政経営を実現するため、これまでも積極的に行政改革に取り組みながら、限りある行政資源の中で、市民サービスの向上に努めてきたところであります。
 本市を取り巻く財政環境は、今後も厳しい状況が続くものと予想されますが、このような状況にありましても、市民生活の安定を最優先に考えた施策事業を途切れることなく実施していくことが必要であり、さらなる行政改革に取り組んでまいります。
 このため、昨年3月に策定した「第4次行政改革大綱」に基づく、具体的な改革の取組を掲げた「行政改革推進プラン」を着実に推進し、これまでに実施してきた事業の原点からの見直しや事務の合理化・効率化による内部努力のさらなる徹底に、全庁一丸となって取り組んでまいります。
 新年度におきましては、昨年度実施した「事業の総点検」による事務事業の見直しに引き続き取り組むとともに、新たな施設への指定管理者制度の導入、さらには公共施設等の適正な保有の在り方、効果的な利活用の推進に向けた点検・見直しなどに取り組んでまいります。
 また、市税等の収納対策の一層の強化を図るとともに、新たに、動画広告事業に取り組むほか、未利用地の売却や自動販売機設置場所の貸付の推進など、あらゆる手段を講じた自主財源等の歳入の確保に引き続き努めてまいります。
 今後とも、最少の経費で最大の効果を発揮できるよう、職員一人ひとりがコスト意識を高め、職員の総力を結集するとともに、これまで以上にリーダーシップを発揮し、徹底した行政改革に取り組み、将来にわたり持続可能な行財政基盤の確立に努めてまいります。

市政運営の執行体制

 最後に、市政運営及び予算編成の基本方針を踏まえた、平成23年度の「執行体制について」でありますが、戦略的かつ自立的な行政経営の実現のため、行政需要の変化に的確に対応し、良質な市民サービスを迅速かつ効果的に提供できる簡素で効率的な執行体制を整備してまいります。
 はじめに、「組織機構」についてでありますが、活力と魅力ある中心市街地の形成に向け、中心市街地における各種施策・事業の企画立案や総合調整機能などを強化し、全市一丸となって総合的・効果的に中心市街地の活性化に取り組むため、地域政策室内に「中心市街地活性化推進室」を設置いたします。
 次に、景気低迷を背景に生活保護世帯数が増加している中、受給者の自立に向けた就労支援を一層強化するとともに、引き続き迅速かつ適切に生活保護を実施するため、ケースワーカーや相談員等を増員することとし、併せて「生活福祉課」を分割し、「生活福祉第1課」及び「生活福祉第2課」を設置いたします。
 次に、深刻化する児童虐待問題につきまして、乳幼児に対する虐待問題に加え、学齢期の児童生徒の虐待問題にも迅速かつ的確に対応するため、 「子ども家庭課」内に「子ども家庭支援室」を設置するとともに、室長に経験豊富な教員を配置して、学校に対する指導・助言や連絡調整体制の整備など、学校との連携強化を図ってまいります。
 次に、合併処理浄化槽整備事業や地域下水処理事業など、国の所管省庁ごとに、各部局で所管しております公共下水道以外の生活排水処理事業につきまして、各種相談・受付窓口の集約化や施設の維持管理業務の効率化などによる更なる市民サービス向上に向け、上下水道局に一元化することとし、事業の一体的推進を図るため、「生活排水課」を設置いたします。
 次に、生涯学習・社会教育環境を整備するとともに、南部地域の教育・文化機能を充実するため、本年7月から、JR雀宮駅東地区に「南図書館」を設置いたします。
 次に、本年11月に開催されます「全国スポーツ・レクリエーション祭『スポ・レク“エコとちぎ”2011』」の円滑な実施に向け体制を強化するとともに、名称についても、「全国スポーツ・レクリエーション祭準備室」から「推進室」に改めてまいります。
 続きまして、平成23年度の「人員体制」についてでありますが、養護老人ホーム「ちとせ寮」と軽費老人ホーム「松原荘」を民営化するとともに、小学校の給食調理業務の外部委託を進めるなど、事務事業の見直しに取り組むことにより、職員数の適正化に努めてまいります。

むすびに

 以上、市政運営に関する私の所信の一端と、平成23年度当初予算案の大綱などにつきまして申し上げました。
 私は、これまで、市民協働のまちづくりを推進するため、「先ず自らが汗をかくこと」をモットーに努めてまいりました。
 また、協働のまちづくりには、市民の方々の声をお聴きし、話し合うことが大切でありますことから、「宮だより」や「ランチでトーク」、市内各地での「まちづくり懇談会」などを実施してきております。いずれの皆様も、「宇都宮をよくしたい。」との思いをお持ちであり、様々なご意見をいただいております。そうして機会を重ねるごとに、市民の皆様方の、まちづくりへの気運の盛り上がりを強く感じているところであります。
 昨年12月には、「大学生によるまちづくり提案」におきまして、60代の方も含めて多くの大学生が、様々なアイデアを提供してくれました。また、宇都宮ブランド戦略の一環として実施した「宇都宮愉快CMコンテスト」では、10代から70代までの方々から、宇都宮の魅力をユニークに表現した、多くの作品をご応募いただきました。正に、幅広い世代の方々が、自ら率先してまちづくりに取り組んでおられ、その熱い思いや行動力の高まりを改めて実感させられたところであります。
 私は、こうした素晴らしい多くの市民の皆様とともに、本市の底力を余すことなく発揮し、「みんなが幸せに暮らせる」、「みんなに選ばれる」、「持続的に発展できる」まちづくりに、一意専心、努めてまいります。
 議員各位をはじめ、市民の皆様方には御理解と御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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