平成20年11月所信表明

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ページID1002182  更新日 令和6年3月8日

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 平成20年第4回市議会定例会にあたり、ここに議長のお許しをいただきまして、私の市政に対する所信を述べさせていただきます。
 私は、先ごろ行われた選挙におきまして、多くの市民の皆様から温かいご支援や、期待を込めたご支持をいただき、再び市政を預かることとなりました。
 これは、私の1期4年の取組を市民の皆様に評価いただいた結果であると、心より感謝いたしますとともに、この選挙を通じ、あらためて、私の使命は『宇都宮50万市民の一人ひとりの幸せと、夢、希望を実現していくこと』であるとの想いに至り、その責任の重さに身の引き締まる思いでございます。
 2期目にあたりましては、私が民間経済人として培ってまいりましたスピードと成果重視の経営感覚に加え、この4年間の貴重な行政経験を最大限に生かしながら、全国屈指の実力を持った「選ばれるまち」となることを目指して、いかなる困難に直面しても立ち向かう、勇気と情熱を持って取り組んでまいります。
 市議会、ならびに市民の皆様におかれましては、今後とも、なにとぞ、ご理解と、ご協力をいただきたく、心よりお願い申し上げます。
 私は、平成16年11月の市長就任以来、「一人ひとりが輝く、活力あふれる新しい宇都宮の創造」を基本理念として掲げ、公約でありました「小学6年生までの子ども医療費の無料化」や、「妊婦健康診査費補助の拡充」などを実現するとともに、「親学・食育・徳育の推進などの教育改革」、「農産物のブランド化などの農業改革」、「もったいない全国大会の開催」、「オリオンスクエアやうつのみや表参道スクエアの整備などによる交流拠点づくり」、また、「徹底した行財政改革」や「旧上河内町、旧河内町との合併の実現」など、本市の「人間力」、「都市力」の向上を着実に推し進め、本市がさらなる魅力と活力に満ちた都市となるための礎を築いてまいりました。  
 さて、昨今の社会経済情勢に目を向けますと、米国発の経済不況や、地球温暖化問題の深刻化など、世界的な潮流は「混迷」や「激動」の様相を呈しております。また、国内におきましては、少子・高齢化の進行や人口減少などを背景に、人々が支え合う社会システムの在り方が問われております。さらに、誰もが願い求める「安全・安心」につきましては、生活の根幹である「食」を脅かす偽装事件や、生命を軽視した痛ましい事件が多発するなど、先行きが不透明な厳しい状況の中で、将来や日々の生活に対する不安や閉塞感が、大きくなっているとの感があります。
 しかしながら、こうした状況にあってこそ、これらをしっかりと乗り越え、本市に住み、暮らしを営む人々を、明るく確かな未来へと導いていくことこそが、市長である私に課せられた最大の責務であると考えております。
 私は、その責務を果たすため、未来に向けたまちづくりの基本理念として「100年先も活力ある発展が続く持続可能な都市うつのみやの確立」を掲げました。
 そして、その実現にあたりましては、これまでの4年間の実績と課題を踏まえ、教育、農業、行財政、公共交通などにおける、制度や仕組の徹底した「改革」に取り組んでいくとともに、都市の風格や存在感、宇都宮独自の価値観をさらに磨き上げ、力強い宇都宮を「創造」していくことが必要であると考えております。
 こうした、さらなる「改革」の取組と、新たな価値を生み出していく「創造」の取組を相乗的に展開していくことにより、「まちの総合的な力が向上していく循環構造」を形成してまいります。
 こうした基本理念に基づき、市政の運営にあたりましては、本年3月に策定した「第5次総合計画」を指針としながら、「全国に誇れる質の高い生活都市」、「出会い・ふれあいを育む交流都市」、「たくましい地域力を備えた実力都市」の実現を図ってまいります。
 まず、『全国に誇れる質の高い生活都市』につきましては、宇都宮で生まれ育った方々、また、本市に移り住んできた方々が、安心や快適性などを実感し、幸せで豊かな人生を送ることができるまち、高齢者、障がい者、子どもをはじめとした全ての市民にとって優しく住みやすいまちを目指していくことが重要であります。
 そのため、「『子育て日本一』を目指した子育て支援」をはじめとし、「障がいのある人の自立支援・生活支援」、「元気なシニアの活動支援」、「救急医療への対応など保健・医療の充実」、「地域内交通をはじめとした新しい公共交通ネットワークの構築」などに取り組んでまいります。
 次に、『出会い・ふれあいを育む交流都市』につきましては、将来の道州制の州都となることを見据え、本市の持つ高い魅力や風格、存在感などをさらに磨くとともに、市民の心優しい気質に根ざした「おもてなしの心」を高め、これらを発信し、伝達していくことにより、市内外の人々や事業者から「選ばれる都市」となる必要があります。
 そのため、「機能的で魅力ある拠点の創造」や、「『うつのみやブランド』の推進」、「おもてなし日本一の推進」などに取り組んでまいります。
 最後に、『たくましい地域力を備えた実力都市』につきましては、北関東唯一の50万都市であり、また、「商・工・農」がバランス良く展開されるなど、高いポテンシャルを有している本市は、さらなる底力を発揮し、地球環境にやさしく、社会・経済の変動にも強い産業構造や都市構造を形成していくとともに、それらを実現する人間力に溢れた人材を育成していくことが重要であります。
 そのため、「地域産業の発展支援」、「地産地消の拡充などによる『農業王国・うつのみや』の確立」、「環境や健康にやさしい『エコ・サイクル・シティ』自転車のまちの推進」、「小中一貫教育の推進など学校教育の充実」などに取り組んでまいります。
 これらのまちづくりにあたりましては、今後も、市議会や、市民の皆様の声を十分にお聞かせいただきながら、着実にその実現を図ってまいりますとともに、より効果的・効率的に進めることが出来るよう、このたび、共に2期目を迎えることとなった福田富一知事の県政とも、十分な連携・協調を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
 以上、私の所信の一端を申し述べさせていただきました。
 私は、これからの4年間、市政運営の先頭に立ち、社会を取り巻く不安や閉塞感を払拭し、宇都宮市の明るい未来を実現していくため、幕末から明治にかけて日本の近代革命を成し遂げた先人達の志に負けない気概を持って、「まちづくりの改革と創造」に取り組んでまいります。
 市議会の皆様、市民の皆様のご理解と、ご協力を重ねてお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていだきます。

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