平成24年11月所信表明

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ページID1012924  更新日 令和6年3月8日

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 平成24年第4回市議会定例会に当たり、ここに議長のお許しをいただきまして、私の市政に対する所信を述べさせていただきます。私は、このたびの市長選挙におきまして、多くの市民の皆様から、温かい御支援や御支持をいただき、三度、市政運営をお預かりすることとなりました。これは、市民の皆様に、2期8年の取組を評価いただくとともに、私が掲げた、これからのまちづくりのビジョンに対する期待の大きさの結果であると受け止めており、その責任の重さに、身の引き締まる思いであります。

 私は、平成16年11月の市長就任以来、「市民一人ひとりが輝く、活力あふれる新しい宇都宮の創造」をまちづくりの基本理念として、徹底した行財政改革に取り組みながら、「子育て支援」や「教育環境」の充実など、子どもたちが伸びやかに育つ環境づくりをはじめ、「公共施設の耐震化」や「地域の防犯体制の充実」などによる、すべての市民が安全・安心に暮らすことができる環境づくりなど、市民の暮らしの豊かさの向上を最優先に、まちづくりを進めてまいりました。

 また、「中心市街地の活性化」や「JR雀宮駅周辺地区の整備」など、50万都市、北関東の中核都市としての魅力や拠点性の向上に資する基盤づくりにも、取り組んできたところであります。このように、着実に市政を推進し、都市としての実力を高めることができましたことは、市民の皆様、議員の皆様の御理解と、御支援の賜物であり、心から厚く御礼申し上げます。

 さて、わが国におきましては、すでに「人口減少局面」に突入するとともに、「超高齢社会」を迎えており、これまでの日本の発展を牽引されてこられた方々の多くが高齢期を迎える一方で、生産年齢人口や将来の社会を支える子どもの人口の減少により、経済や地域社会の活力の低下が懸念されております。

 そして、本市におきましても、いよいよ、人口減少局面の到来が間近に迫っております。このような時代におきましても、子どもから高齢者までのすべての市民や、これから生まれて来る子どもたちの誰もが夢や希望をもって生活できますよう、「5年後の市民の幸せ」、「100年後の都市の繁栄」、その双方の実現に導いていくことが、3期目を負託されました私の責務であると考えており、市政運営に全身全霊で取り組んでまいる所存であります。

 こうした決意のもと、私の3期目に当たりましての市政運営の方針について申し上げます。本市が「第5次宇都宮市総合計画基本構想」に掲げております、『みんなが幸せに暮らせるまち』『みんなに選ばれるまち』『持続的に発展できるまち』の実現に向け、7つの項目からなるビジョンを柱とし、着実にまちづくりに取り組んでまいります。

 まず、一つ目といたしまして、『健康寿命を伸ばし、自立した生活、安心した生活を送れるまちづくり』であります。すべての市民が住みなれた地域におきまして、いつまでも健康で、生きがいを持って暮らせるよう、地域における健康づくり活動の促進や高齢者・障がい者の社会参画の促進などに取り組んでまいります。

 二つ目は、『都市機能が大きく向上した、安全・安心なまちづくり』であります。市民が安心して暮らすことができ、活力ある発展が続く都市基盤を築くため、自然災害時への備えや、県都にふさわしい魅力あふれる都市環境を整備してまいります。

 三つ目は、『地域内交通・バス路線・LRTによる公共交通が網羅されたまちづくり』であります。超高齢社会にありましても、市民の誰もが活発に外出や交流ができますよう、基幹公共交通や、バス路線、地域内交通などが有機的に連動した、車とも共存できる総合的な公共交通体系の整備に努めてまいります。中でも、その軸となる東西基幹公共交通につきましては、LRTの導入の円滑な推進に向け、組織体制の強化を図りながら、スピード感を持って取り組んでまいります。

 次に、四つ目といたしましては、『街が面白い、街歩きが楽しい、住んで楽しめるまちづくり』であります。「まちなかに活気があふれる中心市街地の再生」に向けて、ジャズや百人一首、自転車などの、本市独自の多様な地域資源を積極的に活用し、活力と魅力あふれる中心市街地を形成するとともに、その活力が都市全体に行き渡った、元気な街を築いてまいります。

 次に、五つ目といたしましては、『人間力向上で人が輝く、子どもたちが伸びやかに育つまちづくり』であります。本市を支える「人間力」に溢れた人材を育んでいくため、社会で生きる知力や豊かな人間性、健康、体力などを備えたたくましい子どもたちを育む「教育環境の充実」を進めるほか、安心して子どもを生み育てられる環境の整備に取り組んでまいります。

 六つ目は、『食文化・健康、自然環境の礎である都市農業を今後も産業の柱とするまちづくり』であります。本市の農業を今後も重要な産業の柱の一つとし、安全・安心な農産物の生産力の向上や、販路の拡大を図るため、環境に配慮した、生産性の高い農業基盤の整備などにより、「農業王国・うつのみや」の確立を推進してまいります。

 最後に、七つ目といたしまして、『仕事を増やす、新事業を育てる、収入の向上で安定した生活を送ることができるまちづくり』であります。
 生活の基盤である仕事と雇用を拡大し、収入の向上を図ることにより、安定した市民生活を送ることができるよう、今後成長が期待できる産業分野や、起業家の育成、成長を支援してまいります。
 また、これらの取組を着実に進めていくためには、強固な行政経営基盤の確立が不可欠でありますことから、引き続き、徹底した行財政改革に努めてまいります。

 以上、私の所信の一端を述べさせていただきました。
 私は、これからの4年間におきまして、この宇都宮が、都市としての一層の存在感と求心力を備え、総合的な都市の品質とバランスの評価におきまして、全国トップ・ファイブに入る実力を備えた都市となりますよう、不退転の決意をもって取り組んでまいります。
 市民の皆様、市議会の皆様の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 政策審議室 計画行政グループ(市役所5階)
電話番号:028-632-2113 ファクス:028-632-5422
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