令和2年11月所信表明

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ページID1026466  更新日 令和6年3月8日

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 令和2年第5回市議会定例会に当たり、ここに議長のお許しをいただきまして、私の市政に対する所信を述べさせていただきます。

 私は、この度の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様から温かい御支援と御支持をいただき、5期目の市政運営をお預かりすることとなりました。
 今回の選挙結果につきましては、私の訴えてまいりました、これまでの4期16年の実績と、これからのまちづくりのビジョンに対しまして、評価をいただいた結果であると受け止めております。

 本市は、今、かつて経験したことのない、人口減少、少子・超高齢社会に突入しており、また、新型コロナウイルス感染症拡大という未曾有の危機に直面しております。
 このような時期に、市政のかじ取りを担うという責任の重さに、改めて、身の引き締まる思いであります。
私は、本市が、人口減少、少子・超高齢社会におきましても、100年先も繁栄していくためには、今後とも、「人や企業から選ばれるまち」として、持続的に発展し続ける必要があると認識しております。
 そのため、誰もが豊かで幸せに暮らすことができ、本市の経済を支える企業が更に活躍できることはもとより、次の時代を担う子どもたちの夢や希望がかない、安心して社会を支えていくことができるまちづくりを進めてまいります。
 そして、進展著しいAIなどの様々な先進技術をまちづくりに取り入れ、本市が進めてまいりました、市民の誰もが、その恩恵を享受できる社会を構築する「スマートシティ」の取組を、教育や福祉、防災など、あらゆる分野に広げ、より豊かで利便性の高い、最先端の「スーパー・スマートシティ」に発展させ、日本のトップランナーとして、世界から注目され、輝き続ける先進的な都市を創り上げることができるよう、市政運営に全身全霊で取り組む所存であります。

 こうした決意の下、私の5期目に当たりまして、公約に掲げました7つの柱に基づき、市政運営の方針を申し上げます。
 まず、1つ目は『新型コロナウイルス対策の充実』であります。
 本市におきましても、感染の拡大が懸念される中、季節性インフルエンザとの同時流行に備えた、万全な検査体制の整備や感染拡大防止と社会・経済活動の両立に向けた支援策の更なる充実など、市民の健康や生活を守るため、全力で取り組んでまいります。

 2つ目は、『子育て・教育の未来都市』であります。
 次の時代を担う子どもたちは、我がまちの宝であり、社会全体で支え、育てていかなければなりません。
 そのため、「子育てするなら 宇都宮」と言われるよう、子ども医療費助成の拡充や年間を通した待機児童の解消など、子育て環境の充実に取り組むとともに、ICTの利活用により、子どもたち一人ひとりの多様な個性に応じた能力を発揮できる最適な学習・教育環境の早期整備、子どもたちが地域の中で多様な人々と交流しながら、様々な体験や経験を通して、これからの時代を力強く生き抜くための確かな人間力を育む人づくりに、なお一層取り組んでまいります。

 3つ目は、『健康・福祉の未来都市』であります。
 人生100年時代を、いつまでも元気に活躍し続けられるよう、全世代の生涯を通した健康づくり、生きがいづくりの支援や、今後、増加が見込まれる認知症、8050などの多様化・複雑化する課題を受け止める相談体制の充実を図るとともに、身近な地域の中で、皆が共に支え合うことができる環境づくりに取り組むなど、市民と一丸となって「地域共生社会」を実現してまいります。

 4つ目は、『安全・安心の未来都市』であります。
 近年、多発化する溢水被害を最小限に抑えられるよう、即効性のある田んぼダムの更なる普及拡大を始めとして、着実な河川整備などの総合的な治水・雨水対策の強化を図るなど、災害に強いまちを早急に築き上げてまいります。
 また、地域における人と人との絆を深め、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、市民に最も身近な組織である自治会や地域まちづくり組織などのコミュニティ活動への支援を強化してまいります。

 5つ目は、『魅力創造・交流の未来都市』であります。
 まず、全国的にも希少な奇岩群などの景観や神秘的な地下空間を有する 「大谷」の振興に、なお一層取り組み、国内はもとより、世界から注目される「うつのみやブランド」を確立してまいります。
また、本市が有するプロスポーツや芸術、歴史、食文化などをにぎわいの創出につなげ、中心市街地を始め、それぞれの地域において子どもから大人まで様々な人々を引き付ける、歩いて楽しい、憩いや潤いなどを備えた居心地の良い空間づくりを進めてまいります。

 6つ目は、『産業・環境の未来都市』であります。
 都市の活力の源泉となる地域経済の活性化に向け、あらゆる産業におけるデジタル革命をいち早く推進していくことで、スマートな「農業王国うつのみや」の確立を始め、本市の地域経済を支える中小企業の生産性向上や働き方改革の普及促進、これまで以上に創業しやすい環境づくりなど、多様な人材や魅力的な企業が本市に集まり、我が国の経済発展の一翼を担う先進的な産業都市を実現してまいります。
 また、温室効果ガスの排出ゼロの実現に向け、地域新電力会社を設立し、本市で創出した再生可能エネルギーをLRTや公共施設などで地産地消する宇都宮モデルを構築するなど、世界共通の目標であるSDGsの達成に貢献してまいります。

 7つ目は、『交通の未来都市』であります。
 本市が目指す都市像である「ネットワーク型コンパクトシティ」の着実な実現に向け、県都の顔となるJR宇都宮駅東口地区の整備による都市拠点や、地域の特性を生かした魅力的な地域拠点を形成してまいります。
 また、公共交通ネットワークにつきましては、JR宇都宮駅東側におけるLRTの開通とそれに併せたバス路線や地域内交通の充実、公共交通を利用する市民の利便性を高めるための交通ICカードや上限運賃制度の導入とともに、駅西側における、交通の円滑化や地域の活性化につながるよう、LRTの早期着工に向け取り組んでまいります。

 私は、これら全ての取組を通しまして、本市に愛着や誇りを持つ「宇都宮ファン」を倍増させるとともに、高まりつつある地方回帰の流れを的確に捉え、本市の魅力を最大限に生かしながら、移住・定住や企業誘致を更に進め、東京圏から本市への人や企業の流れをより確かなものにしてまいります。
 また、これからの4年間におきまして、これらの公約の実現に向け、徹底した行財政改革による持続可能な財政構造の堅持に取り組むとともに、施策・事業の実施に当たりましては、市民、地域団体、事業者の皆様との協働によるまちづくりをなお一層、推進してまいります。
 そして、今を生きる市民と、次世代の子どもたちの誰もが豊かで幸せに暮らすことができるまちづくりに、初心を忘れず、身命を賭して、取り組んでまいります。
 市民の皆様、市議会の皆様の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。

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