定例記者会見令和元年9月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和元年9月26日(木曜日)午後1時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、はじめに、「令和2年度当初予算編成方針について」でありますが、令和2年度予算では、第6次宇都宮市総合計画に掲げた戦略事業やまちづくり好循環プロジェクトを着実に推進するとともに、「スマートシティ」や「SDGs未来都市」などの実現につながる施策・事業について優先化・重点化を図ることといたしました。また、持続可能な財政構造を確立するため、財源確保や行財政改革を徹底し、政策効果の高い施策・事業へ財源配分が図られるよう、既存の施策・事業の見直しや、決算等に基づき金額を精査することとしたところであります。今後は、この方針に基づき、市民一人ひとりが輝く、活力あふれる「未来都市うつのみや」の実現に向けて、全庁一丸となって、予算編成を進めてまいります。
次に、「スマートシティ推進プロジェクト・チームの設置について」でありますが、このプロジェクト・チームは、本市がICT等の先進技術をいち早く導入し、市民サービスの向上や社会課題の解決等に迅速に取り組んでいくため、スマートシティに係る取組のスピードを加速化させ、分野横断的な体制の強化を図るため、設置するものであります。このプロジェクト・チームでは、Uスマート推進協議会が策定するスマートシティモデル推進計画や先行モデルプロジェクトの支援を行うほか、新たな取組の検討を進めるものであります。体制といたしましては、リーダーに総合政策部次長を任命し、メンバーにつきましては、スマートシティの取組により関連の深い関係課室を選定したところであります。
次に、「アフターデスティネーションキャンペーン及び3年間のDCの取組結果について」でありますが、民間事業者や関係団体など官民一体となって各種事業に取り組んだ結果、アフターDC期間の観光客入込客数及び宿泊者数は、目標値である本番DCを上回り、速報値では、観光客入込客数は約356万人、宿泊者数は約41万人となったところであります。DC3か年の総括といたしましては、DCをきっかけに、餃子通りなどの新たな観光スポットの創出やカクテルバーツアーなどにより夜の観光が強化され、観光客入込客数・宿泊者数は、DC開催前と比較し、3年とも増加となったところであります。今後は、市内事業者などとの連携を一層深めながら、DCの取組を継続・発展させ、来年の「東京オリンピック・パラリンピック」や2022年の「いちご一会 とちぎ国体」にもつなげるなど、官民一体となって、本市の観光振興を図ってまいります。
次に、「お盆期間における大谷地域観光交通社会実験の結果について」でありますが、お盆期間に合わせて実施した大谷地域の交通環境の向上に向けた社会実験の結果について報告するものであります。お盆期間につきましては、自動運転によるグリーンスローモビリティの運行や、ICT導入による駐車場混雑情報の管理・発信など、スマートな観光地を目指した社会実験を実施したころであり、ゴールデンウィーク同様、交通混雑はほとんど見られませんでした。今後は、社会実験の詳細分析を行うとともに、今年度調査を行っている交通インフラのあり方に係る検討やビッグデータを活用した人流分析などを行うスマートシティモデル事業などを通して、観光地大谷にふさわしい観光交通のあり方について検討を進めてまいります。
次に、「宇都宮市企業誘致セミナーin東京の開催について」でありますが、この事業は、本市の魅力やポテンシャル、立地の支援制度などを企業にPRし、東京圏等からの企業立地や、本社機能移転につなげるため、東京都内でセミナーを実施するものであります。セミナーでは、私が本市の魅力をプレゼンテーションするほか、大阪経済大学客員教授で、経済評論家の岡田晃氏から、「令和の新時代へ 歴史に学ぶ日本経済再生と地域創生の展望」と題した基調講演をいただきます。また、市内で事業を展開する企業として、野村不動産株式会社 常務執行役員の松崎雅嗣氏と、クラフトワーク株式会社 専務取締役の益子暁弐氏から、それぞれご講演をいただきます。なお、名刺交換会におきましては、セミナー参加者の皆様と、直接お話をさせていただきたいと思いますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。
次に、「2019ジャパンカップサイクルロードレースの概要について」でありますが、アジア最高位の自転車ワンデイロードレースである「第28回ジャパンカップサイクルロードレース」を、10月18日から20日に開催いたします。大会日程につきましては、10月18日のオリオンスクエアでのチームプレゼンテーションを皮切りに、翌19日の午前には、森林公園で一般参加者レースを、午後には大通りでジャパンカップクリテリウムを開催し、20日には、森林公園におきまして、本戦となるロードレースを開催いたします。今年も世界トップカテゴリーのワールドチームを5チーム招聘し、世界で活躍する有力選手が多数出場することから、高質で迫力あるレースが展開されるものと期待しております。また、クリテリウムが節目の10回目を迎えますことから、女子選手によるウィメンズクリテリウムを初開催し、記念大会を盛り上げてまいります。ジャパンカップ一色に染まる、年に一度の自転車の祭典に、多くの来場者をお迎えし、「自転車のまち うつのみや」を満喫していただきたいと考えております。
次に、「FIBA3x3ワールドツアーうつのみやファイナル2019の開催概要について」でありますが、本市初開催となる本大会は、世界11都市で行われるマスターズを勝ち上がった12チームによって3x3の頂点を決める大会であり、11月1日から3日に宇都宮二荒山神社参道及びバンバひろばにおきまして開催いたします。大会当日となる、11月2日、3日には、食、音楽、文化のイベントが同時開催され、非日常のエンターテイメント空間を創出するとともに、多くの観戦者が楽しむことができるよう、観戦スペースの拡大やパブリックビューイングを実施するほか、「3x3のまち宇都宮」の推進に向けて、小学生を対象とした大会を開催するなど、地域全体で3x3を盛り上げてまいりますので市民の皆様をはじめ、多くの方々にご来場いただきたいと思います。
以上をもちまして、庁議案件の発表を終了いたしますが、続きまして、9月26日から11月30日までに予定されている「秋の街なかイベント情報について」ご報告いたします。秋は過ごしやすい季節となり、本市が主催するイベントのほか、市民の皆様が主体的に取り組み、毎週、愉快で楽しい様々なイベントが開催され、街なかが大いに賑わいます。特に、11月2日・3日には、「宮の市」、「宇都宮餃子祭り」、「ミヤ・ジャズイン」、「FIBA3x3ワールドツアーうつのみやファイナル2019」といった複数のビックイベントが同時に開催されます。また、11月21日には中心市街地を色とりどりの光で彩る「うつのみやイルミネーション2019」の点灯式が開催され、幻想的な夜の景観が演出されます。是非、宇都宮の秋の街なかにお越しいただき、楽しいひと時をお過ごしください。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
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令和2年度当初予算編成方針について (PDF 242.7KB)
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スマートシティ推進プロジェクト・チームの設置について (PDF 129.3KB)
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「アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」及び3年間のDCの取組結果について (PDF 135.7KB)
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お盆期間における大谷地域観光交通社会実験の結果について (PDF 177.6KB)
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「宇都宮市企業誘致セミナーin東京」の開催について (PDF 116.8KB)
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「2019ジャパンカップサイクルロードレース」の概要について (PDF 214.2KB)
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「FIBA3x3ワールドツアーうつのみやファイナル2019」の開催概要について (PDF 175.4KB)
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秋の街なかイベント情報について (PDF 264.1KB)
質疑事項
庁議案件
「アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」及び3年間のDCの取組結果について
記者 アフターDC期間の観光客入込数と宿泊者数が、目標値である本番DCの数値を上回る結果となったが、何が要因と考えられるか。
市長 この3年間、同じことを繰り返すのではなく、その都度改善点を見出し、民間事業者にご協力いただきながら、工夫を凝らしてきました。良い結果が得られたのは、民間事業者とうまく連携できたことが大きな要因であると考えています。
2019ジャパンカップサイクルロードレースの概要について
記者 今年も、市長はクリテリウムのパレードランで走るのか。また、大会開催にあたっての意気込みを伺う。
市長 今年も大通りの周回コースを1周、走行する予定です。今大会も素晴らしいチームと選手が集まりますので、天候に恵まれれば、昨年のクリテリウム5万人、ロードレース8万2,000人を超える観戦者数が予想されます。安全面に十分配慮することは当然ですが、関係者一丸となって、来場者に楽しんでもらえるような大会にしたいと考えています。
令和2年度当初予算編成方針について
記者 市長にとって、4年任期の最後の予算編成になるが、意気込みを伺う。
市長 任期最後という考えは特段ありませんが、近年は、少子高齢化の影響が顕著になってきたほか、米中貿易の対立、消費税増税など、社会環境が変化していますので、次の世代のために、どのような財政をつくることができるか、大切な予算編成になると思います。来年度の予算においては、これまでの方針を引継ぐとともに、第6次総合計画を着実に進めていきます。
スマートシティ推進プロジェクト・チームの設置について
記者 職員の増員など、人的手当はあるのか伺う。
行政経営部長 10月から、主幹級の職員1名と一般職1名程度の増員を予定しています。
お盆期間における大谷地域観光交通社会実験の結果について
記者 大谷で実施したグリーンスローモビリティの結果は想定以上か伺う。また、ゴールデンウィークとお盆で、2種類の車両を運行したが、どちらが良かったのか。
市長 まだ分析中ですが、8月に実施した社会実験は利用者から大変好評であり、これからも取り組んでいく必要があると感じました。また、車両にはそれぞれ良さがあり、近くの移動には小さなカート型の電気自動車を使い、駐車場から各施設までの移動や団体観光客向けには大型の電気自動車を使うなど、組み合わせることも考えられますので、今後の活用方法について、本格的に導入できるかも含めて、検討していきます。
FIBA3x3ワールドツアーうつのみやファイナル2019の概要について
記者 新しい取り組みが数多くあるが、見所について伺う。
市長 先月、訪問したスイスで「3x3ローザンヌマスターズ」を観戦しました。今までアメリカは、あまり3人制に興味を持っていませんでしたが、オリンピック種目になって第1回目の大会ということで、本腰を入れ、いきなりマスターズで1・2位を独占するなど、アメリカの底力を見ました。オリンピック直前の今大会は、各国の本気度の高い、今までにはなかった試合展開が見られると思います。東京オリンピックの前に、本市での大会を見ておくと、東京オリンピックをより楽しめると思いますし、市民を始め、多くの皆さまに、本物の「3x3」を生で、ご覧いただきたいと思います。また、11月1日(金曜日)に実施する東京オリンピック出場国発表セレモニーにおいて、本大会を世界に向けて発信します。今回、東京でオリンピックが開催されること、さらに、宇都宮で「3x3」の世界大会が開催されるからこそ得られたチャンスなので、ここも十分に皆さまに楽しんでいただきたいと思います。また、この大会では様々な先進技術を使います。大会関係者の方々の顔認証システムを導入しますが、これからのスマートシティモデル事業にも利用されることになるので、行政としても力を入れていますし、期待をしています。さらに、5Gを活用したVR体験スペースを東京ソラマチと宇都宮餃子祭り会場に設置し、会場の臨場感を味わっていただくことができます。これも、これからの社会のあり方を先行したひとつの試みであり、皆さんに見ていただきたいと思います。なお、本大会が開催される11月2日、3日は、「宇都宮餃子祭り」、「MIYA JAZZ IN」,「宮の市」などとの連携で、街なかは史上最大の賑わいを見せるのではないかと思われます。安全面に配慮しながらも、訪れた方には、大いに宇都宮を楽しんでいただきたいと思います。
庁議案件以外
プラごみゼロ宣言に対する対応について
記者 先日、県と県内全市町がプラごみゼロ宣言を行い、使い捨てプラスチックの使用削減などが盛り込まれたところであるが、今後の市の取り組みについて伺う。
市長 本市では、これまでリデュース(発生抑制)やリユース(再使用)の視点に立ち、マイバックやマイ箸等の利用促進やエコショップ等認定制度などにより、プラスチックごみを含めたごみの削減に努めてきました。市民、事業者の方々と共に進めてきたこの取り組みは、もったいない運動の延長だと考えていますし、これからも、プラスチックに限らず新たなごみ削減の取り組みに派生してくるのだと思います。また、本市では、プラスチック製容器包装の分別収集についても、いち早く取り組み、プラスチックごみのリサイクルや適正処理に積極的に取り組んできました。今後は、市民や事業者の方々にも、プラスチックごみ問題を世界的な課題として認識していただき、不必要な使い捨てプラスチックの使用や、再生材や生分解性プラスチックの利用促進等について、様々な機会をとらえて働きかけていくことで、3Rだけでなく、マータイさんが残してくれた「地球資源に対するリスペクト」のRを加えた取り組みを推進していきたいと思います。まずは、今週末、9月28日(土曜日)の「もったいないフェア」に足を運んでいただきたいと思います。
トナリエ宇都宮の売却について
記者 三井不動産が、トナリエ宇都宮を売却する方針を示したが、どのように受け止めているか。また、どのような影響があると考えられるか。
市長 売却先の候補が決まって良かったと思いますし、運営も変わらないので、テナントなどにも宇都宮の活性化に一役担っていただきたいと思います。再開発についてですが、機運も盛り上がってきましたので、新しく施設を取得する会社にも再開発の勉強会に参加していただきたいと思いますし、宇都宮の様々な取り組みにもご理解いただきたいと思います。
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