定例記者会見令和元年11月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和元年11月26日(火曜日)午後1時から
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
それでは、本日開催いたしました庁議の結果につきまして、発表いたします。
まず、はじめに、「令和元年度総合計画進行管理対象主要事業の進捗状況について」でありますが、今年度は、24事業を選定し、進捗状況の確認を行っているところであります。10月末の主な事業の進捗状況についてでありますが、まず、「結婚・妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援」のうち「子育てと仕事の両立支援の充実」につきましては、教育・保育施設等の着実な整備をはじめ、保育士等の確保・育成を推進しているところであり、年度当初の待機児童4年連続ゼロに向けて着実に取り組んでいるところであります。次に、「健康づくりの推進」のうち「健康ポイント事業の推進」につきましては、各種広報媒体やイベントなどにおいて積極的な事業周知を図り、本年度目標の約1.5倍となる15,152人の皆様にご参加いただいているところであります。また、「大谷地域の振興と大谷石文化の魅力発信」のうち、「観光地域づくりを支える機能の充実」については、大谷地域の渋滞緩和に向けて、5月のゴールデンウィーク期間と8月のお盆期間に、グリーンスローモビリティの運行を始めとした大谷地域観光交通社会実験を実施したところであります。また、「JR宇都宮駅東口地区整備の推進」につきましては、コンベンション施設への誘致活動をはじめ、10月には自転車駐車場の工事が着工するなど、着実に整備を推進しているところであります。こうした取組をはじめ、本年度の主要事業につきましては、概ね順調に進んでおり、引き続き、全庁一丸となって取り組んでまいります。
次に、「AI自動応答サービス教えてミヤリーの試行運用の開始について」でありますが、本サービスは、市民のライフスタイルの多様化を踏まえ、夜間や休日など24時間365日、いつでも、どこでも気軽に問い合わせができるLINE(ライン)を活用した自動応答サービスであります。特徴といたしましては、LINEを活用することで、普段から使い慣れた方法でサービスを利用できることや、AIが質問を素早く判断し、必要な情報を提供することで、これまでのホームページ検索よりも市民の利便性がさらに高まるものであります。多くの市民の皆様にご利用頂くことで、AIが学習し、より多くの質問に回答できるようになりますので、気軽にご活用いただきたいと思います。
次に、「宇都宮市横断歩道橋長寿命化修繕計画について」でありますが、本計画は、本市が管理する横断歩道橋に、予防保全型の維持管理を導入し、横断歩道橋の長寿命化を図りながら、さらなる、安全・安心な道路空間の確保と事業費の削減・平準化を図るために策定したものであります。計画の特徴といたしましては、横断歩道橋の損傷が深刻化してから修繕を行う事後保全型ではなく、定期点検の結果を踏まえ、損傷が軽微な段階で対策を行う、予防保全型の維持管理を実施することにより、50年間で約22億円の費用縮減効果を見込んでおります。今後は、この計画に基づき、点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルに継続的に取り組み、さらなる安全・安心な道路空間を確保してまいります。
次に、「第19回宇都宮市まちなみ景観賞について」でありますが、本事業は、魅力的な景観を創り出している建築物やまちなみ、活動などを表彰するものであり、今年度は、116件のご応募をいただき、まちなみ景観賞大賞には、西3丁目のもみじ図書館を選考したほか、まちなみ景観賞3件や、部門賞5件をそれぞれ選考したところであります。今後とも、魅力あるまちなみや建物などを表彰し、広く市民の皆様に周知することで、景観に対する意識の高揚を図り、良好な景観形成の促進に努めてまいります。
次に、「2019宇都宮シクロクロスの概要について」でありますが、UCI(国際自転車競技連合)の公認の自転車オフロードレースの国際大会「2019宇都宮シクロクロス」を12月14日、15日の2日間、「道の駅うつのみや ろまんちっく村」内特設コースにおきまして開催いたします。本大会には、海外の有力選手たちが数多く出場いたしますが、宇都宮市役所からは、宇都宮ブリッツェンの小坂光選手が出場しますので、すばらしい走りを見せてくれることと期待しております。また、未就学児によるキックバイクレースをはじめ、楽しいイベントも同時開催されますので市民の皆様をはじめ、多くの方々にご来場いただきたいと思います。
以上で、庁議結果の発表を終了いたします。
資料
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令和元年度 総合計画進行管理対象主要事業の進捗状況について (PDF 519.3KB)
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AI自動応答サービス「(愛称)教えてミヤリー」の試行運用(子ども子育て分野)の開始について (PDF 608.4KB)
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「宇都宮市横断歩道橋長寿命化修繕計画」の策定について (PDF 1.4MB)
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「第19回宇都宮市まちなみ景観賞」の結果について (PDF 1.6MB)
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2019宇都宮シクロクロスの概要について (PDF 1.3MB)
質疑事項
庁議案件
AI自動応答サービス「(愛称)教えてミヤリー」の試行運用(子ども子育て分野)の開始について
記者 AI自動応答サービスは、他の自治体に先駆けた導入か、一般的に普及しているのかについて伺う。
市長 多くの自治体においては、ホームページ上に、行政に対して多く寄せられる「よくある質問」に対する回答を掲載しているところですが、AIを活用した自動応答サービスは、先駆的な取り組みになります。
記者 今後、子ども子育て分野以外には、どのような分野での導入を考えているのか伺う。
市長 日常的に市民の方から多くいただく質問のほか、日頃から皆さまが気になっている分野について、市役所に足を運ばなくても、電話をかけなくても、スマートフォンなどから知りたい情報を速やかに得られるよう、ニーズを把握しながら、サービスの拡大を検討していきたいと思います。
令和元年度総合計画進行管理対象主要事業の進捗状況について
記者 進捗状況について、概ね順調とのことだが、台風第19号の影響等により遅れた事業や新たな課題などはなかったのか伺う。
政策審議室長 総合計画進行管理対象主要事業については、3カ月以上の遅れが生じている事業はないことから、概ね順調に進捗していると捉えています。
市長 台風第19号の対応については、地域への説明会に2週間程を要したこともあり、やや遅れが生じた事業があると捉えています。治水・雨水対策等については、近いうちに、県において河川を中心とした被害の原因と今後の対策を示す予定なので、それに伴って、本市も対応を進めていきます。
「宇都宮市横断歩道橋長寿命化修繕計画」の策定について
記者 横断歩道橋の維持管理において、損傷してから修繕する事後保全型の場合は、通常は何年の周期で対応するのか伺う。
道路保全課長 特に周期は定めておらず、定期的なパトロールにより、損傷を確認し次第、修繕していました。本市が管理する横断歩道橋13橋のうち、設置から40年以上経過しているものが7橋、50年以上経過しているものが1橋あることから、損傷が軽微なうちに対応し、長寿命化を図るため、今回の計画を策定したものです。
記者 横断歩道橋の点検結果において、5年以内に対策を実施する早期措置段階の歩道橋が2橋あるが、具体的にはどこか。
道路保全課長 簗瀬西と清原工業団地にある歩道橋です。早期措置段階にある横断歩道橋については、現状、危険性はありませんが、高い安全性を確保するため、来年度以降に対策を進める計画です。
記者 50年間で約22億円の費用縮減効果があるということだが、算出方法について伺う。
道路保全課長 破損などの場合は、横断歩道橋の架け替えが前提となりますので、それと比較して算定したものです。
記者 横断歩道橋長寿命化修繕計画の策定は、自治体の義務なのか伺う。
政策審議室長 国の基準において、5年に1度の点検が義務化されていますが、修繕計画については、義務化されたものではありません。本市におきましては、公共建築物、インフラを対象とした維持管理等の中長期的な総合管理を推進する「宇都宮市公共施設等総合管理計画」を策定しており、その計画に基づいた個別計画として、今回、横断歩道橋長寿命化修繕計画を策定しました。
庁議案件以外
3×3(スリー・エックス・スリー)ワールドツアーうつのみやファイナルの手応えについて
記者 11月初めに開催された3×3うつのみやファイナルでは、同日の餃子まつり、宮ジャズなどと合わせ、街中は大いに賑わったようだが、市長としての手応え、また、今後どのように繋がっていくかの展望について伺う。
市長 3×3うつのみやファイナルの総評としては、世界の名だたる11都市で行われたマスターズを勝ち抜いた12チームが競い、決勝戦は東京オリンピックに向けて力を入れていたアメリカと、セルビア共和国のノビ・サドが対戦しましたが、伝統ある欧州のノビ・サドが世界ナンバーワンの栄冠に輝きました。来場者は、過去最高となる7万8千人となり、来年の東京オリンピックでメダル争いが期待される選手たちによる迫力あるプレーを大いに楽しんでいただくことができたので、大成功だったのではないかと思います。また、今大会には、FIBA(フィバ)・国際バスケットボール連盟のハマネ・ニアン会長やアンドレアス・ザグリス事務総長が来訪し、和の雰囲気に満ちた二荒山神社や神輿をはじめ、宇都宮市のおもてなしにご満足いただくことができたほか、世界に向けて東京オリンピック3x3競技の出場国を華々しく発表するなど、スポーツを通して本市の存在感を高め、都市としての知名度やイメージを向上することができたのではないかと思います。さらに、協賛企業にご協力いただいた街なかの周遊を促進するスマートフォンアプリの提供など、スマートシティに向けた顔認証技術等の取り組みに加え、本市を代表する食のイベントである宇都宮餃子祭りや、宮ジャズイン、宮の市の各会場で大会のパブリックビューイングなどを実施したことにより、街なかに出現したスポーツ、食、音楽を融合したエンターテインメント空間を多くの方に楽しんでいただいたことから、かつてない宇都宮の賑わいを創出することができました。この結果、県外からの来場者の割合が大きく増加し、宿泊客及び日帰り客ともに消費額が増加するなど本市経済の活性化に寄与したものと考えられます。今後の展望につきましては、来年の東京オリンピック開幕直前に、うつのみやマスターズを開催することが決定しました。また、東京オリンピックの事前トレーニングキャンプ地について、今、FIBAの方で調整していただいておりますが、宇都宮を候補地としている国が数カ国あります。うつのみやマスターズ、事前トレーニングキャンプ、東京オリンピックと続きますので、3x3、また、オリンピックというものが、市民の皆さまにとっても、さらに身近になり、楽しんでいただける祭典になるのではないかと思います。
記者 東京オリンピック出場国の事前トレーニングキャンプは、いつ決定するのか伺う。
都市魅力創造課長 具体的な時期についてはまだ決まっていませんが、本市をキャンプ地とする意向を示している国には、FIBAを通じて本市の情報を提供していますので、今後、各国がどのような反応を示すかで、決まってくるものと考えます。
一条中跡地の利用方針について
記者 一条中跡地の利用方針について、民間からの提案を受けて民間活用を図ることになったが、市長から改めて、その考え方について伺う。
市長 一条中学校跡地については、これまで、さまざまな角度から検討を重ねてきた結果、民間事業者における、多様なアイデアやノウハウを生かした土地利用を行うこととし、今般、「一条中学校跡地の土地利用方針」を公表したところです。民間事業者の活用においては、現在、事業の実現性などを把握するため、対話型市場調査を実施しており、先日、説明会を開催したところ、21者の民間事業者に参加いただくなど、関心の高い事業であると受け止めたところです。土地利用に当たっては、今後、少子超高齢化の一層の進行が見込まれる中、地域住民の生活利便性・快適性の向上に資する機能の導入や憩いの空間の創出を図り、世代間の交流や地域社会のつながりの強化などを促進し、多世代が居住する持続可能な活力ある地域の形成を目指していきます。
市長の任期中の振り返りと今後の展望について
記者 市長の任期満了まで残り1年となる中、LRTなど大きな進展があったと思われるが、3年間を振り返った所見について伺う。
市長 もう3年がたったのかと、時間の流れが早かったと感じています。市政につきましては、公約に掲げたことは当然として、LRTを始め、時流に合わせたさまざまな政策などに取り組んできました。まちづくりについても、人口減少や超高齢化社会を乗り切るために、次の世代が支えやすい、また、都市自体が持続発展できる可能性を秘めたまちとなるよう、責任世代である今の私たちの世代が行っていくという共通認識のもと、職員一丸となって取り組んできました。任期に関わらず、これからも全力で努力をしていきたいと考えています。
記者 現時点での出馬への考えについて伺う。
市長 残りの在任期間であるこの一年を、精一杯に仕事をしていきたいと考えているところであり、全く考える余地がありません。山積している課題のなかには、これまで予想もできなかったような頻度と規模で拡大している自然災害など、全庁一丸となって対応しなくてはならないことがあり、先のことを考えている余裕はないというのが実情です。
記者 防災や災害対策について、具体的にはどのようなことを行っていくのか。
市長 今回の台風第19号を踏まえ、来年の台風が発生する時期までにどれだけの対策を講じるかが、私たちの課題だと考えています。県において、田川・姿川の整備や河川を中心とした被害の原因と今後の対策を示しますが、本市としては、それを待つだけではなく、対策チームを作って、すぐに行動できるような体制を整えたところです。今後、県からの連絡を受けたら、速やかに対応できる対策を講じて、来年に向けて取り組んでいきます。また、来年以降も継続して、ゲリラ豪雨や50年・100年に一度と言われるような災害にも対応できるよう、整備も含めた方針を作成するとともに、着実に災害対策を進めていきたいと思います。
記者 今後、LRTはどのように進めていくのか伺う。
市長 計画に基づき、一日一日、毎年毎年、しっかりと着実に進めていきたいと思います。
記者 姿川の支流などハザードマップには示されていないような、市管理の比較的小さな川にも溢水があったが、今後どのように整備やハザードマップに反映していくのか伺う。
市長 準用河川やそれ以外の河川についても、しっかりと対応をしていかなければならないと考えています。奈坪川をはじめとした市管理の河川の整備についても遅延なく進めるほか、応急的な対応として、調整池などについても、考えていかなくてはならないと思っています。
記者 JR宇都宮駅東口や中心市街地活性化に積極的に取り組んできたが、パルコの跡地の活用が決まらないことなど、出来たことと出来なかったことについて伺う。
市長 中心市街地の活性化は市長になる前から携わってきた課題であり、初めての市長選においても、大きな公約のひとつとして取り組んできました。中心市街地の通行量や空き店舗については改善されてきましたが、これからも行政、民間、市民の方々が一体となって中心市街地の活性化を進めていかなくてはならない中、パルコの撤退は衝撃でした。現在もパルコの所有者や商工会議所など、さまざまな方と協議を継続し、議論は活発化していますので、必ず解決できるものと考えています。当然、さまざまな課題はありますが、解決をして丁寧に政策を進めていきたいと考えています。
令和2年度地方税制改正要望におけるゴルフ場利用税の非課税措置の拡充について
記者 文科省が来年度の税制改正要望で、ゴルフ場利用税について、現在は18 歳未満、70歳以上となっている非課税対象を30歳未満、65歳以上まで広げることと、オリンピックのゴルフ競技に出場する選手等にはゴルフ場利用税を課さないことを要望した。市町村の税収にも関わるが、どのように考えているか。
市長 ゴルフ場利用税は県税ですが、7割が交付税としてゴルフ場が所在する市町村に交付されます。ゴルフ場を数多く有している市町村においては、ゴルフ場利用税による交付金の割合が高い自治体もあります。国に対しては、このような自治体が中心となって、ゴルフ場利用税を改正しないよう、全国市長会を通じて要望しているところです。
記者 ゴルフ場以外には、スポーツ施設の利用に対する課税はないが、どのように考えているか。
市長 かつて嗜好品などの贅沢品に課せられた物品税などがありましたが、娯楽施設利用税の名残として、今もゴルフ場利用税があります。ゴルフは東京オリンピックの正式種目でもあり、スポーツという観点からすると考えなくてはなりませんが、市町村が、ゴルフ場利用税による交付金に代わって財源が確保できるような解決策がないと、ゴルフ場利用税の改正は難しいのではないかと思います。
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