臨時記者会見令和2年3月

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ページID1023148  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、臨時記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和2年3月18日(水曜日)午後1時から
宇都宮市役所地下1階・災害対策本部室

発表事項

 本市におきまして、本日、市衛生環境試験所の検査により、新型コロナウイルスに感染した患者が確認されました。新型コロナウイルス感染症の患者の発生が確認されましたのは、本市では1例目となります。本件について、積極的疫学調査等の概要についてお知らせいたします。

 患者の概要でありますが、年代は40代の方であります。性別は女性、居住地は宇都宮市内となります。症状と経過について、時系列にご説明いたします。まず、3月14日(土曜日)でありますが、午前9時前、タイから日本に帰国されました。到着後、成田空港で本人から宇都宮市保健所に連絡がありました。マスク着用により高速バスを利用して帰宅。保健所では、タイでの患者との接触歴から、濃厚接触者と判断し、健康観察期間を3月15日から28日とし、体温や呼吸器症状等の記録の作成、手洗いの徹底、外出を控えることやマスク着用について要請しました。3月15日(日曜日)でありますが、正午頃、保健所から本人に連絡をとりました。下痢の症状があったことから、民間救急車により、帰国者・接触者外来を受診。PCR検査の結果、陰性と確認いたしました。3月16日(月曜日)午後2時頃、保健所から本人に連絡。症状は特にありませんでした。夕方、本人から保健所に連絡。摂氏37.5度の発熱と頭痛の訴えがあり、一晩、様子を見るよう伝えたところであります。3月17日(火曜日)午前9時頃、保健所から本人に連絡をとりました。発熱が持続しており、頭痛、鼻汁等の呼吸器症状があるということ、民間救急車により、帰国者・接触者外来を受診。本人は入院をされました。午後3時頃、PCR検査を実施し、午後7時頃、検査結果が判定保留となったため、国の検査マニュアルに定められているもう1つの検査方法であるコンベンショナルPCR検査を開始いたしました。本日、3月18日(水曜日)午前11時頃、陽性の確認がなされました。ご本人の症状ですが、現在、摂氏37度の微熱で下痢は治まっており、食欲もあるということです。
 行動歴について、ご報告いたします。3月11日(水曜日)タイに向け日本を出国されました。3月12日(木曜日)タイに現地時間午前1時頃到着されました。到着後、現地の知人1名と計5時間程度行動を共にされ、知人は咳症状があったため、その間、お互いにマスクを着用していましたが、食事の際はマスクを外されました。現地時間正午頃、知人が体調不良を訴え医療機関を受診。受診後、知人と別れホテルに戻られました。3月13日(金曜日)現地時間午前9時頃、知人の新型コロナウイルス感染症の感染が確認され、現地の医療機関に入院したとの連絡が本人に入りました。3月14日(土曜日)現地時間午前1時頃にタイを出国し、日本へ帰国されました。
 濃厚接触者についてでありますが、濃厚接触者は、患者が発症後(3月16日以降)に接触のあった者でありますが、本人に同居者はなく、民間救急車の社員と帰国者・接触者外来の医療機関関係者のみであります。なお、これらの方々は、適切な感染防護対策がとられていることから、感染のおそれはなく、現時点では、該当となる者はおりません。

 以上でございます。

資料

質疑事項

発表案件

新型コロナウイルス感染症患者の発生について

記者 3月14日に感染症患者の方が帰国した際に利用した交通機関は、飛行機と高速バスだけなのか、また、移動中の症状はなかったのか伺う。
保健予防課長 帰国した際の交通手段は飛行機と高速バスで、駅に着いてからは徒歩で帰宅したということであり、移動中の症状はなかったということです。
記者 現時点での症状は、微熱で食欲もあるということだが、快方に向かっているのかなど、症状について伺う。
保健所長 症状については軽症と判断して良いと考えられますが、今後の病状の変化については、慎重に経過観察をする必要があると思います。
記者 3月15日に実施したPCR検査の結果は陰性であったが、毎日、保健所から本人に連絡をとっていたのは、どのような理由によるものか。また、3月17日に実施したコンベンショナルPCRとはどのようなものか伺う。
保健所長 保健所では、濃厚接触者の方に対し、14日間の健康観察として、定期的な連絡を行うことと定められています。また、PCR検査とコンベンショナルPCR検査の違いですが、PCR検査というものは、通常、リアルタイムPCRという定量性の高い方法が採られています。これは、反応温度の上げ下げを何度も繰り返し、多くの遺伝子を増やして判断するものですが、繰り返しの回数などから、最初の遺伝子がどの程度であるかなど、短時間で正確に判断することができます。一方、コンベンショナルPCRとは、DNAの量がどの程度あるかは分かりませんが、DNAがあったかどうかについては確実に判断することができます。検査方法としては、どちらでも良いのですが、リアルタイムPCRで判定保留となったため、コンベンショナルPCRを実施しました。検査が出るまでの時間については、リアルタイムPCR検査が4時間前後、コンベンショナルPCR検査は、その倍以上を要します。
記者 3月16日に発症したとのことだが、自宅から外出したのか。
保健予防課長 医療機関での受診以外に、外出はしていないとのことです。
記者 タイへの訪問は、個人的な旅行かツアーなのか伺う。
保健予防課長 ツアーではありません。目的は伺っていませんが、タイへはお一人で訪問しています。
記者 帰国後、本人から保健所に連絡があったとのことだが、タイで同行していた知人の発症が確認されたためか。
保健予防課長 タイで発症した知人と接触していたため、本人から連絡を受けたものです。
記者 タイで同行した知人は宇都宮市や栃木県に縁のある方なのか、今回発症した方以外にも、他に県内の方と接触しているのか伺う。
保健予防課長 今回発症した方が、タイ在住の知人にお会いしたということ以外の情報は、確認していません。
記者 帰国に利用した飛行機内では、マスクはしていたのか。
保健予防課長 機内では、マスクを着用していたと伺っています。
市長 この度、発症されたご本人は、とても気を遣われていました。タイで同行した知人に咳症状があったため、お会いした時点からお互いにマスクを着用するなど、意識して気を遣われたとのことで、我々としても、大変ありがたいと思っています。
記者 どのような職業の方なのか。
保健予防課長 職業については、感染症の蔓延防止の観点から必要があれば公表しますが、今回は濃厚接触者がいませんので、非公表とさせていただきます。
記者 タイへの訪問は、重要な理由があったのか。
保健予防課長 訪問目的については、確認していません。
記者 本人が発症していなかったため、帰宅に利用した高速バスの同乗者は濃厚接触者ではないということか。
保健予防課長 そうです。
記者 現在、本人は入院しているのか伺う。
保健予防課長 3月17日から、入院可能な医療機関に入院しています。

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このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
電話番号:028-632-2028 ファクス:028-637-5151
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