定例記者会見令和2年6月

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ページID1024920  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和2年6月29日(月曜日)午後1時から
宇都宮市役所・14階大会議室

発表事項

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、はじめに、「中心市街地における河川等の公共空間を活用した社会実験の実施について」でありますが、本事業は、河川敷地などの公共空間の活用可能性や歩いて楽しめる賑わいあるエリア形成への貢献性などについて評価・検証を行うため、中心市街地の地域資源である釜川を活用した官民連携による社会実験を実施するものであります。実施期間につきましては、本年7月18日から9月27日までを予定し、河川敷地におけるバーカウンターの活用や、釜川ふれあい広場における多様な活動の促進を図りながら、事業者主体による公共空間の恒常的な活用に向けて取組を進めてまいります。
 次に、「口腔の健康セルフチェックシートを活用した歯と口腔の健康づくりの推進ついて」でありますが、これは、成人期の歯周病対策として、症状などを確認できるセルフチェックシートにより、歯と口腔のケアの重要性を意識していただき、歯科健診などのきっかけづくりにご活用いただくものであり、県内初の取組であります。本シートの特徴といたしましては、歯周病や口腔がん、口臭など成人期に関わりが深い疾病とその予防方法について宇都宮市歯科医師会と連携し、作成いたしました。また、市民の皆様の興味・関心が高まるようセルフチェックの項目と写真を関連づけて掲載しています。今後は、本シートを活用し、市民の歯と口腔の健康づくりを推進してまいります。
 庁議についての報告は以上でありますが、残念ながら、市内の店舗で集団感染が発生したことから、本日午前中に、「第22回宇都宮市新型コロナウイルス感染症危機対策本部」を開催し、情報共有と今後の対応について協議したところであります。本市といたしましては、県と連携しながら、検査の対象者を幅広くし、濃厚接触者とならない方々につきましても検査を実施するなど、積極的に調査や検査を実施し、感染拡大防止に努めてまいります。また、市有施設や職員自らの感染防止対策の徹底を改めて確認したところであり、市民の皆様におかれましても、引き続き「新しい生活様式」の実践に取り組んでいただくことをお願いいたしますとともに、事業者の皆様には、国や関係団体が示す「業種別ガイドライン」に沿った感染防止対策の徹底をお願いいたします。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議案件

中心市街地における河川等の公共空間を活用した社会実験の実施について

記者 街なかの水辺空間を活用する「KAMAGAWA YARD(カマガワ ヤード)」が第2章ということであるが、昨年度の検証結果と今後の展望について伺う。
市長 昨年度は、令和元年11月2日から令和2年1月15日まで社会実験を実施しました。実施前は不安視する声もありましたが、実際に参加した事業者からは「参加して良かった」「継続して実施して欲しい」など、事業の継続に向けて前向きなご意見をいただきました。その結果を受け、今年度、第2回を実施するわけでありますが、昨年度の検証結果を踏まえるとともに、暑い時期の実施により新たな課題も抽出できると思いますので、事業者主体による公共空間等の活用の本格的な実施に向け、取り組んでいきたいと思います。
記者 新型コロナウイルス感染症の影響で、開催予定だった大きなイベントが中止になる中、この時期に社会実験の実施を決めた理由と感染予防対策について伺う。
市長 「ふるさと宮まつり」や「うつのみや花火大会」、「3x3(スリーエックススリー)」、「ジャパンカップサイクルロードレース」などが中止になり、これらの大きなイベントを意識しなかったわけではありませんが、中心市街地の通行量も店舗数も右肩上がりで増えるなど、良い状況が続いていましたし、河川敷地等の地域資源を有効に活用することで、さらなる賑わい創出と中心市街地の活性化につなげることを考えた上で、実施に踏み切りました。この取り組みと連携して、大きなイベントが開催できれば、さらに良かったのではないかと思いますが、それに影響することなく予定通り、実施していきます。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、大きなイベントを中止にせざるを得ませんでしたが、河川敷地等の社会実験につきましても、感染拡大防止を一番に考えなくてはなりません。密にならないための工夫を行いながら、取り組んでいきます。また、中心市街地の賑わいづくりと河川敷地等の有効活用の目的を十分に果たすことができるよう、地元商店街、事業者の方々の意見を十分に踏まえながら、しっかりと対応し、本格的な実施につながるよう、取り組まなければならないと思います。

「口腔の健康セルフチェックシート」を活用した歯と口腔の健康づくりの推進について

記者 チェックシートは、7月1日から配布するということだが、どの程度の部数を予定しているのか。
健康増進課長 配布部数につきましては、節目健診において約4,000部、各種の出前講座において約1,700部、歯科医院での配布で約8,000部、その他の予備を含めまして、約2万3,000部を作成しています。
市長 チェックシートについては、歯科医師会から、口腔ケアが及ぼす体への悪影響について、さまざまなご助言をいただきながら製作しました。今後、いかに周知・啓発を行うかが重要であると考えており、皆様にもご理解とご協力をいただきたいと思います。
記者 「治療や取り組みをしていない成人の割合」が増加しているということだが、どのような調査結果によるものか。
健康増進課長 本市では、「第2次宇都宮市歯科口腔保健基本計画」において、「歯周病と言われたが、治療や取り組みをしていない成人の割合」の目標値を、令和4年(2022年度)までに男性15%、女性8%に減少させることと定めています。平成23年と平成29年に実施した「宇都宮市民健康等意識調査」の結果において、男性は 28.9%で8.4ポイント増加、女性は20.9%で6.1ポイント増加しています。

庁議案件以外

新型コロナウイルス感染症について

記者 栃木県内では感染者がしばらく確認されなかったが、先日、市内で集団感染が発生するなど、人々の活動再開に伴って感染が拡大しやすくなると思われる。今後は、感染防止を図りつつ、地域経済を回復させる難しいかじ取りが求められるが、どのようにバランスをとって対応していくのか、市長の考えを伺う。
市長 先日、残念ながら市内で集団感染が発生しましたが、感染経路は明らかになっていますので、本市としても感染拡大防止のため、県と協力しながら、積極的に接触者の調査と検査を実施していきます。また、並行して取り組むべき課題が地域経済の回復ですが、かじ取りが難しいものであると捉えています。本市においても、さまざまな対策を取っているところでありますが、さらに、「新しい生活様式」の実践を市民の皆様一人ひとりに呼びかけるとともに、事業者の皆様には、国や関係団体が示す「業種別ガイドライン」に沿った感染防止対策を遵守していただくことが、第2波への備えにつながると考えています。また、自治会等の地域団体の活動再開に当たり、不安の声も寄せられていたことから、清掃活動や体育祭など活動種別ごとの感染防止方法などを具体的に示した本市独自の「地域活動ガイドライン」を6月24日に公表したところであり、地域の皆様も、このガイドラインを参考に感染防止に留意しながら活動を再開していただきたいと思います。
記者 県と協力して検査を行っていくということだが、今後の具体的な検査数について伺う。
保健予防課長 早期に感染拡大を防止する観点から、濃厚接触者以外にも検査を実施しています。先日の集団感染では、県内67例目の方の濃厚接触者のうち、市内在住者2名の検査を実施したほか、濃厚接触者ではありませんが、同じ店舗の従業員25名と、相談のあったお客様8名、合計35件の検査を実施しました。なお、67~71例目の5名のうち、市外在住者3名の濃厚接触者につきましては、県において、検査を実施しているところであり、市内在住者2名の濃厚接触者につきましては、市で、早急に検査を実施します。
記者 事業者には、国や関係団体が示す「業種別ガイドライン」の遵守を呼びかけていくということだが、今後、どのような対策をとるのか伺う。
市長 市が関係する団体として、例えば、商工会議所などに、改めて「業種別ガイドラインの遵守」と「新しい生活様式」の実践を念頭に入れて活動していただくことや、保健所が所管する衛生関係の団体等に、関係業種への指導を依頼するなどし、感染拡大防止に取り組んでいきます。
記者 宇都宮市のような地方の中核都市においては、経済活動の再開にあたり、繁華街でのクラスターが心配されていたと思うが、実際に起きたことで、改めて、市長の考えについて伺う。
市長 感染防止・感染拡大防止に徹底的に努めていくことと、経済の回復に努めいくことは、相反するところもあり、難しい問題ではあります。しかし、持続可能な宇都宮市、地域社会を作っていくためには、しっかりと対応していかなくてはなりません。新型コロナウイルス感染症については、対策をしていても、少しの油断で感染してしまうことがあります。この度、繁華街で発生した集団感染は、これからも起こりうるリスクがあることを十分にご理解いただくとともに、対策をとっていただくため、市民の皆様、事業者の皆様に、「新しい生活様式」と「業種別ガイドライン」を遵守していただくことを呼び掛けていきたいと思います。もちろん、今後も、こうした集団感染が発生した時には、市として全力で対応し、しっかりと封じ込めを行っていきたいと考えています。
記者 宇都宮市の6月28日の検査件数が、1日で39件と多かったが、PCR検査センターを設置して、検体採取が効率的になったためか。
保健予防課長 集団感染の早期拡大防止の観点から、なるべく早めに検査するという方針のもと、ドライブスルー方式のPCR検査センターで効率的に検体採取を行ったものです。この実施については、医師会、看護協会に多大なるご理解とご協力をいただき、当日は雨の中、検査をしていただきました。また、市の衛生環境試験所におきましても、追加配備したリアルタイム装置2台をフル稼働するなどして、合計39件の検査を効率的に実施することができました。
記者 安心・安全の確保のための、検査体制が出来たということか。
市長 前回は商業施設で、今回は繁華街で集団感染が発生しましたが、いずれの場合も、濃厚接触者以外の方に対しても、本人の承諾を得た上で、幅広く検査を実施しました。こういった対応はこれからも必要だと思いますし、医師会、看護協会、医療現場の方々など、さまざまな方と、これからも連絡体制をしっかり構築しながら、PCR検査センターをフル活用していきます。また、検査だけでなく、病床の確保や待機期間中のケアを併せて行うことが大切ですので、しっかりと体制を構築していきたいと思います。

東京都内に設置する「宇都宮サテライトオフィス」について

記者 新型コロナウイルス感染症の影響で、首都圏在住者の地方移住の関心が高まる中、市が新たに設置を予定しているサテライトオフィスについて伺う。
市長 新型コロナウイルス感染症対策で、テレワークなどの導入が進んだ結果、さまざまな働き方ができることが分かりました。宇都宮市に支店や支社がある東京の企業からも、地方での仕事や居住を希望する人が増えていると聞いています。今年秋ごろに、東京都内に開設の準備をしているサテライトオフィスでは、本市への移住やダブルプレイスの案内をするとともに、新型コロナウイルス感染症と共に生活することが求められるウィズ・コロナの時代において、地方の役割を強調できればと考えています。 

市長選について

記者 県の定例記者会見において、県知事が知事選の出馬について、後援会の意見を聞いて判断するとの意向を明らかにしたが、市長選の出馬について、市長の考えを伺う。
市長 以前の定例記者会見で回答した時と、気持ちに変わりはありません。今は、職責を全うすることに全力を注ぐとともに、現在の最大の懸案となっている新型コロナウイルス感染症にしっかりと対応していきます。専門家の中には、夏の時期に第2波、第3波が起こる可能性があると指摘する方もいます。さらに行政として、私を筆頭に全職員が英知を絞って対応していかなくてはならない大きな課題だと思いますので、しっかりと対策を講じていきたいと思います。

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総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
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