定例記者会見令和3年8月

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ページID1027682  更新日 令和6年3月8日

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(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和3年8月26日(木曜日)午後1時から
宇都宮市役所・特別会議室

発表事項

それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、はじめに、「令和2年度 決算の概要」についてでありますが、令和2年度一般会計決算は、歳入歳出とも、過去最大、3年連続の2、000億円台の規模となりました。「財政指標」につきましては、「経常収支比率」や「公債費負担比率」が向上しており、「健全化判断比率等」につきましては、国が定める基準を大きく下回っているなど、本市の財政は、健全な状況にあります。引き続き、未来への投資による「人や企業に選ばれる魅力あるまちづくり」を推進するとともに、財政の健全性及び 長期安定性を確保するため、「更なる歳入の積極的な確保」や「内部努力の徹底による 歳出の抑制」に加え、「基金や市債の 効率的かつ計画的な活用」などにより、 施策・事業の着実な推進と、将来世代の負担に配慮した財政運営に取り組んでまいります。
 
 次に、風水害時の「車両退避場所」の確保についてでありますが、これは、台風などの風水害時に、市民の財産である車両を水没による被害から守るため、市有施設や民間事業者の駐車場を「車両退避場所」として開放するものであります。市内5か所の「車両退避場所」のうち、ご協力をいただく民間事業者の方とは今後、災害時協定を締結し、使用を開始いたします。「車両退避場所」につきましては、「避難所」の開設と同時に市の登録制防災メールやホームページなどでお知らせしてまいります。

 次に、「G20(ジートゥエンティ)グローバル・スマートシティ・アライアンスへの参画について」でありますが、このたび、本市は、スマートシティの効果的、効率的な運用に資する、共通認識を 醸成することを目的に設置されている世界的な組織である、このアライアンスに参画いたしました。国内では、現在、23自治体が参画しており、今後は、各都市と連携して、スマートシティの取組や知見の情報共有を図るとともに、グローバルなイベントなどを通しまして、本市の「スーパースマートシティ」に関する取組を国内外に広く発信してまいります。

 次に、「田んぼダム普及促進に向けた動画の作成・活用について」でありますが、これは、本市の総合治水・雨水対策を着実に推進するため、農業者の皆様に向けて、田んぼダムの普及促進に向けた動画を作成したものです。
動画の内容といたしましては、田んぼダムについて、農業者の皆様が抱える疑問を解消するため、排水調整マスの設置や操作方法などについて分かりやすく説明しております。今後は、市の「Youtube(ユーチューブ)チャンネル」などで放映するとともに、動画のDVDを広く活用し、田んぼダムの普及拡大と理解促進を図ってまいります。ここで、動画の一部をご覧いただければと思います。

 以上をもちまして、庁議案件の発表を終了いたしますが、新型コロナウイルス感染症対策について、ご報告いたします。

 まず、「高齢者施設等の職員に対する検査」についてでありますが、本県が8月20日から緊急事態宣言の実施区域として指定されたことや、ワクチン接種をされた方においても発症が見られることなどから、高齢者施設等の利用者への感染を未然に防止するため、職員に対する検査を実施いたします。高齢者、障がい者の施設など約600施設の職員を対象とし、8月30日から順次、検査の案内を実施してまいります。対象となる施設におかれましては、感染症のまん延防止のため、積極的な受検をお願いいたします。

 次に、「首都圏等との往来者を対象とした個人向けPCR検査の強化」についてでありますが、感染者数の高止まりが続く中、感染経路は首都圏等との往来によるウイルスの持ち込みにより、家庭内や職場内における感染が多数を占めております。そのため、感染を早期に発見し、拡大を防止するため、首都圏等との往来者などを対象に、ドライブスルー方式によるPCR検査を強化し、8月30日(月曜日)から9月12日(日曜日)の2週間、実施いたしますので、県外往来などにより、感染への不安がある方はお申込みいただきますようお願いいたします。

 次に、「妊婦への新型コロナワクチン優先接種」についてでありますが、妊婦の重症化予防と感染リスクの軽減を図るため、ワクチン接種を希望する妊婦の方が早期に接種できるよう、市医師会と協議を進め、今般、市内の多数の産婦人科のご協力のもと、8月30日から妊婦への優先接種を開始する体制を整備いたしました。優先接種は、妊婦の方に加え、家庭内感染が生じないよう、配偶者や 同居の子どもにつきましても対象といたします。接種会場は、市内の産婦人科 または地区市民センター等におきまして、かかりつけ医に相談のうえ、本人の体調等を踏まえ、相応しい時期に接種を受けられるよう優先的な予約枠を確保してまいります。

 今後とも、感染時の重症化リスク等を考慮しながら、ワクチン接種を希望するすべての市民の皆さまが、安心して円滑に接種できるよう全庁一丸となって取り組んでまいります。

資料

質疑事項

庁議等案件

風水害時の「車両退避場所」の確保について

記者 車両退避場所の確保は、市の取り組みとしては初めてか。今後、協力事業所を拡大していく考えか。
市長 初めての取り組みです。今後は、できるだけ多くの事業所の方に協力いただいて、車両避難場所を増やしていき、各地区をカバーできるようにしたいと考えています。そのため、今後は、多くの企業に積極的にお願いしていきたいと思います。
記者 今回の車両退避場所は、車中避難のための避難場所ではないとのことだが、近くには避難生活をする避難所や避難できる場所が近くにある場所に設置するということか。
市長 市内に車を退避させますので、避難所や避難できる場所から、そう遠いところに設置するものではありません。避難場所については、避難所への避難もありますが、自宅での垂直避難など、より安全な場所へ避難していただきたいと考えています。今回の車両退避場所は、車という財産を守っていただく場所として設置をしていきたいと考えています。
記者 今回設置した5カ所の車両避難場所に駐車できる車両台数は。また、災害時には車両退避が可能な防災協力事業所が約100事業所あるとのことだが、今回発表の事業所との違いは何か。
危機管理課長 ろまんちっく村で約1,000台、カンセキで約90台、スケートセンターで約100台、SUBARU(スバル)で約50台、みずほの自然の森公園で約100台です。また防災協力事業所については、既存の取り組みで、市が車両の退避場所の開設の協力要請をするものではなく、事業者の判断で、協力できる範囲内において車両の退避場所等を提供いただくものです。今回の車両退避場所については、市が避難所の開設が必要だと判断した場合に、事業所に協力要請をして、避難所を開設すると同時に車両退避場所を開設し、市民の皆さんにお知らせして、車両の退避のために使用できるようにするものです。
記者 防災協力事業所は、事業所の提供可能な範囲での協力となるが、車両退避場所は、確実に車両を退避できるように協定を締結するということか。
市長 はい。事前に事業所と協議をして、合意の下で協定を締結させていただくことになります。

庁議等案件以外

高齢者施設等の職員に対する新型コロナウイルス感染症に係る検査について

記者 新型コロナウイルス感染症に係る検査はPCR検査を実施するのか。
保健予防課長 今回の検査については、一斉に速やかに実施する必要がありますことから、まず抗原検査を実施し、陽性になった場合は、PCR検査を実施するもので、抗原検査とPCR検査を併用して実施するものです。

妊婦への新型コロナワクチン優先接種について

記者 個別接種の場合は医療機関で予約するため予約不要となっている。集団接種の場合は一般の予約方法と同等の方法で予約することになるが、妊婦だと知らせることで、優先接種が受けられる仕組みとなるのか。
保健予防主幹 集団接種の予約は、一般の方は、市コールセンターへの電話またはWEB予約をすることになりますが、今回の妊婦の優先接種については、妊婦だけが電話予約ができる、専用ダイヤルを新たに開設するものです。また妊婦優先用として、通常の予約枠とは別枠でワクチンを確保していますので、仮に市コールセンターへ電話いただいた場合であっても、優先的に接種が受けられるようになります。
記者 妊婦専用の予約枠は何人分確保しているのか。
保健予防課主幹 集団接種の9月分の予約枠は1,000人分を確保しています。個別接種の予約は、各医療機関で取りまとめることとなりますが、市内の産婦人科に通院する市民の妊婦の方は約2,000人程度いますので、その人数に必要なワクチンは確保しています。

首都圏等との往来者を対象とした個人向けPCR検査の強化について

記者 これまで3回実施したPCR検査の申込状況や結果について伺う。
保健予防課長 第1弾8月2日~5日の感染急拡大に対するチェックでは、18人の申し込みがあり、第2弾8月10日~13日の五輪関連の事後チェックでは、29人の申し込みがあり、第3弾8月24日~27日のお盆休みの帰省後チェックは、現在実施中であり、件数の集計はしていませんが、いずれのPCR検査においても陽性者は出ていません。

緊急事態宣言発令について

記者 本県に対し3度目となる緊急事態宣言が発令されたが、市長の受け止めを伺う。また緊急事態宣言に伴い、市の事業にも多少の影響が及ぶことが考えられるが、現在進行中の市の大型事業(LRT整備・JR宇都宮駅東口地区整備)への影響についての見通しを伺う。
市長 市民の皆さんや企業の方々にも協力をいただいたにも関わらず、全国的な感染拡大が続く中、本県に対して、3度目となる緊急事態宣言が発令され、強い危機感を抱いています。本市においても、これまで、PCR検査の拡充による患者の早期発見や事業者、関係団体と連携した市民の皆様への行動自粛の呼びかけなど、感染拡大防止に全力を尽くしてきたところであるが、デルタ株への置き換わりが進み、7月下旬からの感染拡大が続いている状況となっています。感染症患者が急増していますが、保健所の応援体制を強化するなどにより、濃厚接触者や感染経路を特定するための積極的疫学調査は縮小することなく実施し、感染の早期封じ込めに努めているところです。また、自宅療養者の増加に対しては、県において、入院医療機関や宿泊療養施設の受け入れ可能人数を拡大してきており、本市としては、患者の受け入れ先と保健所が緊密に連携し、患者の症状等の情報共有を行うことなどにより、早期入院や療養につなげているところです。さらに、毎日、自宅療養者への健康観察を行っており、電話診療や訪問往診についても、市医師会や医療機関の協力により、対応可能な体制を確保しているところであり、感染症患者が安心して療養できるよう、引き続き、関係者や関係機関と連携して対応していきたいと考えています。しかしながら、今後も感染拡大が続いた場合には、必要な医療が受けられなくなる恐れがありますことから、市民の皆様には、大変なご不便をおかけしますが、外出の自粛、特に20時以降の外出自粛、外出する場合でも混雑している時間や場所を避けていただきたいと思います。また事業者の皆様には、営業時間の短縮など、「うつらない・うつさない」取り組みにさらにご協力をお願いしたいと思います。事業者の方々においては、外出自粛や飲食店等への営業時間短縮・休業の要請の影響により、多くの業種において大変厳しい経営状況にありますので、市としても継続的な支援が必要であると考えています。現在、県の営業時間短縮・休業の要請に応じていただいた飲食店等に対しては、県が実施する協力金に対し、さらに市独自に上乗せを行うほか、飲食店以外の事業者に対しても、売上が減少する事業者を支援する「宮の事業継続支援金」制度を9月上旬目途に開始するなど、厳しい経営状況にある事業者への支援を拡充しているところであります。今後においては、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めながら、「宮の食べトクチケット」の第2弾についても、適切かつ効果的な時期に実施できるよう、必要な準備を進めているところであります。引き続き、事業者の声などを伺いながら、宇都宮商工会議所などと連携し、市内事業者の事業継続や地域の消費喚起を促す様々な支援策について検討を進め、地域経済の回復に向け、より的確で効果的な支援を進めていきます。次に、LRT整備事業については、橋りょうなどの高架構造物工事や県道部の全線において各種工事を実施するなど、着実に整備を進めています。また、宇都宮駅東口地区整備事業についても、複合施設棟以外、市の施設である交流拠点施設や民間施設の商業施設、病院等の整備は、順調に進んでいます。これら進行中の大型事業については、資機材が足りない、現場で陽性患者が出て工事が遅延するなどの緊急事態宣言に伴う影響は生じていませんので、今後も順調に事業が進んでいくものと考えています。

現在の新型コロナウイルスの感染状況について

記者 現在の本市の感染状況と傾向について、どのように分析しているか。また典型的な感染パターンがあれば、市民への注意喚起の意味を込めて具体的に例示していただきたい。
市長 現在の本市の感染状況の特徴は、60代以上の感染割合が大幅に減少しており、ワクチンの効果が出ているものと考えています。また、50代以下の感染割合が増加し、特に10代以下の感染者数が増加している状況にあります。感染経路としては、感染経路不明の方が多い状況にありますが、第3波と同様、職場内での感染が家庭内に持ち込まれている状況や、夏休みやお盆などにより、首都圏等との往来や帰省などを起因とする感染が増加しているのではないかと分析しています。また県内でも置き換わりが進んでいるデルタ株は、感染力が強く、年齢に関わらず感染のリスクが高いことから、家庭内や職場内での感染拡大やクラスターの発生が強く危惧されています。ワクチン接種後に感染する事例も見られ、「ワクチンを接種したから大丈夫」や「若ければコロナにかかっても軽症で済むから大丈夫」などの考えは危険であり、市民の皆様には、ご理解をいただきたいと思います。改めて市民の皆様には、外出の自粛、特に、都道府県間の移動の自粛をお願いします。また、このような状況が続いていますので、メンタル面も含めた体調管理についても十分に注意をしていただきたいと思います。

64歳以下のワクチン接種率について

記者 新型コロナウイルスワクチン接種は、市内では64歳以下が始まったが、現時点での接種率は。またその進捗状況に対する市長の見解も伺う。
市長 国の「ワクチン接種記録システム(VRS)」に基づく、8月25日時点における12歳以上の接種者の登録状況は、1回目の接種者数が207,806人で接種率44.9%、2回目の接種者数が150,057人で接種率32.4%です。ただし、この数字は1週間ほどタイムラグがありますので、1週間前の数字であることをご理解くださいますようお願いします。64歳以下の接種については、「60歳から64歳」の予約受付は7月7日に、「59歳以下」の予約受付は7月26日に開始していますが、ほとんどが8月以降に接種を予定しており、ワクチン供給量の回復に応じた予約枠の拡大も進めていますので、接種率は今後伸びていくものと考えています。また国からのワクチンの供給量がより良い状況になりましたら、平日夕方や土・日曜日の接種の拡大をしていきたいと考えています。

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