定例記者会見令和3年12月

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1028302  更新日 令和6年3月8日

印刷 大きな文字で印刷

(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和3年12月23日(木曜日)午後1時から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「Uスマート推進協議会 アプリを活用した子育て世代の頼りあい促進プロジェクト」の開始について
でありますが、本実証実験は、スマートフォンアプリを活用し、保育園等の保護者同士で子どもの送迎や託児、おさがり、おすそ分けなどの頼りあい活動を促進するものでありまして、今回は市内の3つの保育園等(とう)のご協力をいただき、実施するものです。取組の特徴といたしましては、アプリ上で、園・クラス単位のコミュニティを設定し、保護者同士の交流や頼りあい活動を促進するものであり、全国初の取組となります。また、送迎・託児の依頼を行う場合には、保護者の相互認証や、賠償保険への加入により安心して利用できる仕組みを提供いたします。今後は、この取組の効果等を検証し、子育て家庭が絆を深め、ともに支え合いながら子育てができる環境づくりを推進してまいります。

 次に、「ユーチューブを活用した動画広告による移住・定住の促進」についてでありますが、本市におきましては、スーパースマートシティの一環として、ターゲットのニーズに合わせた情報を効果的に発信する「デジタルマーケティング」に取り組んでおり、この度、ユーチューブを視聴する東京圏在住の「子育て世代」、「20代・30代の女性」などに対して、動画広告の配信を開始しました。この動画広告は、本市ならではの魅力を、若者の関心が高い アニメを活用した動画を制作し、移住に関心が見込まれるターゲットのニーズに合わせて、視聴者の属性や動画の視聴履歴等のデータを AIで分析の上、ユーチューブを活用した動画広告として、効果的に 発信するものであります。

 次に、「宇都宮市オリジナルの国体PR動画について」でありますが、これは、「いちご一会とちぎ国体」の開催に向けて、市民の認知度を更に向上させるため、主に若年層をターゲットとした本市オリジナルのPR動画を制作し、SNS等で配信するものです。内容といたしましては、本県ゆかりの著名人である、元プロボクサーのガッツ石松氏が、本市での開催競技に挑戦するシリーズ動画で、ガッツ石松氏のキャラクターと各競技の魅力を活かした親しみやすい内容になっております。令和4年1月5日からホームページや市内各所のデジタルサイネージなどで放映を開始するとともに、SNSで広告配信を実施し、「いちご一会とちぎ国体」を盛り上げてまいります。

 次に、「令和3年度宇都宮市健康づくり事業者表彰」についてでありますが、本制度は、従業員の健康づくりに積極的に取り組んでいる市内事業者を表彰し、社会全体の健康づくりの意識醸成を図ることを目的としており、今回、23社を選考いたしました。表彰式は、令和4年1月27日 午後1時30分から、東市民活動センターにおきまして、開催いたします。今後は、市の広報紙や「職場における健康づくり応援サイト」などで表彰事業者の取組内容を広く周知し、働く世代の健康づくりを推進してまいります。

 次に、「健康づくりのガイドブックについて」でありますが、これは、「新たな日常」の中で、市民の皆様が、
 家庭や地域、職場において、主体的に健康づくりが行えるよう、健康づくりの3要素である、栄養・運動・休養の重要性や具体的な取組をまとめたもので、「新たな日常」における健康づくりを網羅したガイドブックは、県内初となります。名称は、健康づくりの要素と「みや」を包み込み、餃子に見立ててネーミングした、「健康つつみやき まるごと健康ガイド」です。特徴といたしましては、わかりやすいキャッチフレーズや地域別データを活用し、日ごろから注意したい生活習慣を紹介していることなどであり、今後は、地域や働く世代に向けた 出前講座での活用をはじめ、市ホームページ等で周知し、「新たな日常」における市民の健康づくりを推進してまいります。

 次に、「『大学生によるまちづくり提案2021』発表会の結果概要について」でありますが、本事業は、学生が本市のまちづくりについて意見を表明する機会の創出などを目的に開催しており、今回は、「スマート×風土うつのみやのデザイン」を課題として、市内の6大学、16団体から、それぞれの専門分野を活かした幅広い分野の提案がなされました。12月17日に開催した提案発表会での選考の結果、優秀提案第1位には、「宇都宮市 創造都市研究センターアントレプレナー研究グループC班」の「『田川活性化プロジェクト』昼は楽しく夜も明るい 文化・創造都市宇都宮」が選ばれました。いただいた提案につきましては、本市で 実現性などを検討し、今後のまちづくりに活かしてまいります。

 以上をもちまして、庁議案件の発表を終了いたしますが、「新型コロナワクチン接種間隔前倒しへの対応について」ご報告いたします。新型コロナワクチンの3回目接種につきましては、今般、国からの通知により、医療従事者や高齢者施設の入所者等につきまして、2回目接種完了から「6か月以上」での接種が可能となりましたことから、新たに接種対象となる方、約11、600人に対し、令和4年1月12日を目途に「接種券」を追加発送し、
ファイザー社製ワクチンによる接種を実施してまいります。さらに、一般高齢者の方については、令和4年2月以降、2回目の接種完了から「7か月以上」での接種が可能となり、前倒しとなった方も含め、2月に接種対象となる方、約98、000人に対し、令和4年1月下旬から、順次「接種券」を発送し、接種の実施に取り組んでまいります。また、昨日は、6名の市民の新型コロナウイルス感染症の発生を公表いたしましたが、まだ一度もワクチン接種をされていない方が目立つ状況となっております。市民の皆様におかれましては、感染予防や重症化予防のためにも、積極的なワクチン接種へのご協力、また、マスク着用や密の回避などにつきまして、引き続きの徹底をお願いいたします。今後とも、ワクチン接種の円滑な実施に向け、市医師会などの関係団体と連携を図りながら、全庁を挙げて取り組んでまいります。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議等案件

Uスマート推進協議会 アプリを活用した子育て世代の頼りあい促進プロジェクトの開始について

記者 実証実験についてだが、保育園等であれば保護者たちがLINE などで自然発生的にやっていることもあるかと思うが、どの部分が全国初の部分に当たるのか。また、市が積極的に介入していく狙いを伺う。送迎などには一部で費用負担もあるとのことだが、金銭の授受について問題ないのかを伺う。
市長 この取り組みの特徴にもなっている、アプリ上で園単位あるいはクラス単位のコミュニティを設定し、保護者同士で交流しながら活動を促進していくことが、全国初となります。また市が介入する狙いについては、実際に仲の良い保護者同士で頼りあいをしている方は、ここに限らず、中学校などでもいると思ますが、広がりがなく、効果的な助け合いが難しいこともあります。例えば、中学校で仲の良い保護者同士の制服の譲渡で、欲しいサイズがなかったという話は、PTAの活動でもよく聞いていました。そこに、市が介入することによって、より多くの方々が活用できるようになり、園・クラス単位、あるいは今後、地域単位に拡大をしていくことができ、効果的に効率的に広がりをみせることができると思いますので、そこが狙いの一つとなっています。
スーパースマートシティ推進室長 費用負担の有無に関しては、送迎や託児では、1時間500円程度を謝礼の目安としてお示ししているものですが、お互いの合意で、無料で活動することも可能ですので、その点は、自由に当事者間の合意や同意で行うような仕組みになっています。利用方法としては、例えば同じ習い事をしているご家族同士での送迎などを想定しています。
記者 スクールバスなどで送迎する保育園等もあるが、市が介入することによって、頼りあいの輪が広がり、保護者の安心感につながるようになることも期待しているのか。
市長 はい。市が介入することで、保護者の安心感にもつながっていくのではないかと思っています。

YouTubeを活用した動画広告による移住・定住の促進について

記者 宇都宮ヴァンパイアは、以前からいたキャラクターなのか。
市長 今回、「餃子のまち 宇都宮」から新たにひねり出したキャラクターで、ニンニクを苦手とするヴァンパイアが、宇都宮餃子でニンニクを克服し、熱い宇都宮推しになったという設定で、市の魅力をPRしていくことになります。
記者 ターゲット層を、主に「子育て世代」「20・30代の女性」「転職希望者」に限定した理由を伺う。また、この若者向け動画にどのようなことを期待するか。
市長 学校進学などで宇都宮から転出された人で、宇都宮に戻ってくる女性が少ない状況にありますので、特に20代30代女性をターゲットにしたところです。また、少子化対策の中で、子育て教育に力を入れていますが、結婚自体にも力を入れていこうということで、多くの施策を打ち出しています。その中で、やはり女性が足らないということであれば、結婚の機会も少なくなってしまいますので、男性よりも女性が少ない現状を考え、女性にターゲットを絞ってしていくこととしました。また私の知る限り、県内や近隣の関東の自治体の中で、女性に対しPRしている自治体は、まだ少ないと思います。動画で自治体名を配信することで、話題性として広がり、ターゲットとなる若い女性により見ていただくことによって、宇都宮を知ってもらい、宇都宮に来ていただき、宇都宮に移住していただくことにつながればと思っています。
記者 今回作成した動画は、何分程度のものか。
政策審議室長 動画は、3分程度となっています。

新型コロナワクチン接種間隔前倒しへの対応について

記者 3回目のワクチン接種については、10月に発表があったが、今回、変更になった点は、医療従事者と高齢者施設の入所者が前倒しになったということか。また、一般高齢者への接種の開始日は、当初の予定通りか。
市長 はい。医療従事者、高齢者施設等の入所者等の3回目接種は、国からの通知で、8カ月から6カ月に前倒して可能となりましたので、新たに接種対象となる約1万1600人に対しまして、令和4年1月12日を目途に接種券を発送します。またワクチンについても、ファイザー製ワクチンでの接種で進めていきたいと考えています。
保健予防課主幹 一般高齢者については、早い方で6月上旬に2回目の接種が完了しましたので、8ヶ月経過で3回目接種となると、令和4年2月からの開始となります。今回、国からの通知で、高齢者接種は2月から開始となるものの、接種間隔については8カ月から7カ月での前倒しができることとなりましたので、 3月接種予定の人を2月に前倒すこととしました。
記者 1月下旬以降に、モデルナ社製ワクチンが供給されるとのことだが、宇都宮市は、これまでファイザー社製ワクチンのみの使用だったが、今後はワクチンを併用していくのか。
保健予防課主幹 はい。ファイザーとモデルナ両方を併用していきます。また、モデルナ社製ワクチンは1バイアルで15人分の接種が可能となっていますので、ファイザー社製ワクチンが1バイアルで6人分に比べると、1度に多くの方に接種ができるようになります。このため、ワクチンを効率的に活用するため、モデルナ社製ワクチンは、多くの人に接種できる集団接種会場を中心に使用していくことを想定しておりますが、使用する接種会場等については、市医師会等とも調整を図りながら進めていきます。

庁議等案件以外

今年1年の振り返りについて

記者 今年1年の市政全般を振り返って、市長の所感を伺う。
市長 まずは新型コロナですが、本当に長いこと、市民の皆様の生活に大変な苦しい影響を及ぼしていると思います。そういう中で、感染防止対策やワクチン接種に関しましても、積極的にご協力をいただいております。改めて御礼申し上げます。また医療従事者の皆様方や関係者の方々の日は大変ご苦労されております。今現在も大変なご苦労が続いていますので、最前線で戦っている方々に心から感謝を申し上げたいと思います。やはり今年を振り返ると、市民の生命や暮らしを守ることを第一に、新型コロナウイルス感染症対策を最優先で取り組んでまいりました。感染収束の鍵となるのがワクチン接種です。2回目のワクチン接種については、10月には8割の方が、そして現在は約9割の方が接種することができたところであります。それと併せて経済対策に力を入れ、事業継続を支援するための市独自の助成金、運転資金の融資などを取り組みつつ、飲食店だけでなく、様々なお店で使えるプレミアム率30%の商品券の発行などで、総額100億円規模の経済対策を実施してきました。また、二つ目としては、選挙公約でも掲げたスーパースマートシティの実現に向け、まずは子育て支援の充実について、国と地域の宝である子どもたちの健やかな成長に向けて、4月から、「こども医療費助成制度」の対象を,中学校3年生から高校3年生相当までに拡大しました。また、市内25カ所全ての中学校体育館に空調を設置し、7月から供用開始することができました。そして高齢者の外出促進として、人生100年時代も生き生きと暮らすことができるように、「高齢者外出支援事業」における自己負担1,000円を4月から廃止し、1万円分を1年間で利用できる制度にしました。また脱炭素社会の実現に向けた取り組みの推進について、将来的には、クリーンパーク茂原のバイオマス発電や家庭用太陽光発電などの再生可能エネルギーで、 LRT の運行に必要な電力全てを供給するなど、再生可能エネルギーの地産地消を推進する地域新電力会社「宇都宮ライトパワー株式会社」を7月に設立することができました。また、2050年に温室効果ガス実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を9月に表明しました。またLRT の着実な整備についても、車両も5月に初納入され、車両を体感できるライトライン見学会を開催し、2,000人以上の方が参加していただいたほか、鬼怒川橋りょう工事が7月に完了しました。そして ICカード「totra(トトラ)」とバスの上限運賃制度の導入についてでありますが、 Suica(スイカ)の機能を加え、地域独自のサービスを1枚で提供できる全国初の地域連携 ICカード「totra」を3月に導入するとともに、バスの運賃について、1乗車当たり400円を上限とする「上限運賃制度」を6月に導入いたしました。今年は、これからのまちづくりに取り組み、スーパースマートシティの実現に向けて、着実に歩みを進めた1年であったと思います。

「認可外保育施設といず」に係る高裁判決について

記者 先日議会で、民事訴訟の上告を断念される方針を示したが、改めて、どのような理由で結論に至ったのかを伺う。また遺族に対しての謝罪などはどのように考えているのか。
市長 山口愛美利(えみり)さんがお亡くなりになりましたことに、心からご冥福をお祈りいたします。また、ご両親、ご遺族様の長い期間にわたっての苦痛、そしてこれからも癒えないであろう苦悩、それに対しまして心からお見舞いを申し上げたいと思います。ご質問の上告の断念でありますが、まずご遺族の方におかれましては、第一審、控訴審終了まで、長いことご苦労されました。これ以上裁判が長引くと、相当なご苦労をまたおかけしてしまうということ、そしてもう一つは、控訴審の判断も第一審の判断と全く変わらなかったということでありますので、今後を考えてみても、その二つの理由から、上告はすべきではないと考えた次第であります。またご遺族に対しましてですが、心からお詫びを申し上げたいと思います。また手を合わせさせていただければと思いますが、これも私達の都合ではなくて、ご遺族のお考えのもと、ご都合のもとで検討をしてまいりたいと考えています。
記者 ご遺族のご意向は既に伺ったのか。
市長 まだ伺っておりません。

新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」への対応について

記者 大阪では市中感染が確認され、宇都宮市での確認されるのは時間の問題かと思われる。市でオミクロン株が確認された場合は、どのような対応をとるのか。また、市保健所では、オミクロン株を調べられる体制が整っているのかを伺う。
市長 大阪で市中感染があったと発表をされましたが、いつ市内で発生するか、あるいは感染された方が出るかわかりません。それを前提に対策を進めていかなければならないと思っています。オミクロン株はまだまだその感染力が強いなど、いろいろと言われていますけども、市としては、県や医師会と連携をとって、対策本部等も常に開催できる状況を作っています。その中で県が療養者施設も拡大するということで、既に県が関係機関に打診をしているということでありますので、それらを県と協力して活用させていただけるように、状態をしっかりと整えておくこと、また、保健所の体制も人員の確保や増員も進めていきたいと思っています。いかなる状況になったとしても、しっかりと対応して、命に関わるようなことがないような体制をとっていきたいと思います。また国からの情報が遅くなることもありますので、国の情報を待つのではなく、国にこちらから逆に問い合わせをして、対応や対策を自治体でいち早く取れる状況を作っていきたいと思います。発表事項でも申し上げましたように、12月22日に6人の市民の感染が確認されましたが、ワクチン接種をされていない方が多く見受けられます。緊急事態宣言からワクチン接種が始まり、感染が落ち着いてきたのは、やはりワクチンの影響は大きいと思います。ですから、ぜひ皆さんにも、まだワクチン接種されてない方に関しましては、ご協力いただけるとだいぶ違うと思いますし、ご自身の罹患も防ぐことができると思いますので、ぜひご協力をお願いしたいと思います。
保健予防課長 オミクロン株かどうかという変異株の検査につきましては、まず国の通知に基づきまして、市内で新型コロナ陽性と確認された方の検体について、従来株かどうかのスクリーニング検査をします。その結果に基づきまして、ゲノム解析を行い、オミクロン株の特定をしていくのですが、市としてもこの検査体制は整えているところです。また、この検査は時間がかかるものですが、これまでのところ県内におきましては確認されてはいません。

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
電話番号:028-632-2028 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。