第1回 雀宮地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009772  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成18年5月24日(水曜日)午後6時00分から午後8時00分
開催場所:雀宮地区市民センター
参加人数:104名
開催内容:

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域からの提言
    JR雀宮駅周辺地区整備事業の推進について
    「雀宮保育園」廃園後の有効活用について
  • 自由討議
    1.インターパークへの交番の設置について
    2.防犯団体の連絡組織の結成と活動費の助成について
    3.商店街の街路灯への補助について
    4.パトロールの備品の支給について
    5.商店街の活性化について
    6.自主防災会の活動助成金について
    7.国道4号の渋滞緩和策について
    8.通学路の安全確保について
    9.青少年の居場所について
    10.市民協働における情報の共有について
  • 来賓あいさつ

(注意) 内容は要約して掲載しています。

提言1 JR雀宮駅周辺地区整備事業の推進について

1 テーマについての現状と課題
 雀宮駅周辺地区整備については、駅西口地区の再整備、駅東口の新設、駅東地区への宇都宮工業高校の誘致、第3図書館の建設など、雀宮地区としての長年の課題であり、これまでも要望活動などに取り組んできたところである。
 駅西口周辺地区については、西口広場は狭隘であり、周辺道路も狭く、特に朝夕の交通混雑時は事故の危険性が高い。
 駅舎は小さく、待合スペースなどもない。また、これまで駅東口がなく、地域住民、利用者にとって大変利用しにくい駅となっている。

2 地域自らできること
 駅西口地区の再整備については、市と地域自治会役員との話し合い(勉強会)が行われてきており、今後は地権者との話し合いが進められることになる。利害が絡む問題であり困難が予想されるが、地域としても大きな 課題であり、地元自治会とも連携し再整備機運の醸成に努めるなど努力していきたい。
 駅舎については、市の方針として、橋上駅舎化し東西自由通路を設ける計画と伺っている。地域の駅として住民に親しまれるような駅舎となるよう地域としても積極的に協力していきたい。
 例えば、駅舎や自由通路の一角に地域の掲示板を設置してもらい、その費用のため地域において募金活動を行うなどにより、駅舎建設への関心が高まることにつながると思われる。

3 行政に支援を求めること

  1. 西口地区周辺整備については、できるだけ早期に事業着手できるよう整備手法の確立など積極的に関与してほしい。また、事業エリアについても、できるだけ広めるよう指導してほしい。
  2. 駅舎整備については、計画段階から住民の意見を聞く場を設けるなど、住民参加による整備をお願いしたい。
    また、第3図書館との複合施設として計画されている多目的ホールなどについても、地域の意見を聞く場を設けるなどお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. 西口地区周辺整備の早期着手と事業区域の拡大について
     駅西口地区は、駅前通りや駅前広場などの交通基盤の整備や良好な街並みの形成など、本市の南の玄関口にふさわしいまちづくりを進める必要があると考えている。平成16年に実施した「雀宮駅周辺地区まちづくりアンケート調査」においても、駅前通りや駅前広場の整備、歩道の整備など、道路交通環境の改善を望む意見が多くあった。
     このようなことから、昨年度より、整備の緊急性の高い駅前通りや駅前広場を中心とした地域で、地元自治会の役員と地区整備について話し合いを進めてきた。
     今後は、地元住民の皆様と「まちづくりに関する勉強会」を重ねるなどして、地区整備に対する話し合いを進めていく中で、地区の状況や住民意向を踏まえた整備手法や事業区域について検討していく。
     いずれにしても、地区整備にあたっては、地元の協力は欠かせないことから、ご提言の地元機運の醸成など、様々なご支援やご協力をいただききながら、地元の合意形成を高めて、速やかに事業化が図れるように努めていく。
  2. 駅舎及び多目的ホールの整備にあたっての住民参加について
     雀宮駅周辺地域については、本市南部の玄関口として、ふさわしいまちづくりを進めるため、科学技術高校などの整備とあわせ、駅舎についても東西自由通路の整備や橋上駅舎化、駅東口広場の整備などを行い、駅機能の拡充を図るとともに、駅西口と一体的な整備を促進する。
     駅舎の整備については、地域住民と一体となり、整備を進めることが重要であることから、雀宮地区まちづくり推進協議会など地元団体とも十分に連携を図りながら、地域の皆さんが将来にわたり、駅への親しみや愛着を持てるような駅舎の整備を進める。
     また、第3図書館の多目的ホールの整備についても、基本計画の策定にあたり、パブリックコメントを実施するほか、まちづくり推進協議会などの意見も聴取していく。

提言1についての意見交換

 (意見)
 朝夕のラッシュ時に、相当な時間、踏切が閉鎖されることで、交通に支障をきたしている。これは、踏切を拡幅しても解決する問題ではないので、駅舎の整備にあたっては、歩行者が利用する東西自由通路のほかに、道路も駅の上か下を横断させたらどうか。

 【回答:市長】
 車社会の現在では、重要なご意見である。しかし、これから高齢者が増えることで、恐らく車を運転できない方の割合も増えてくるため、そうした社会を見据えて、車や歩行者、自転車、あるいは交通弱者などが共存できる社会システムを構築する必要がある。
 昔、JR宇都宮駅においても、車を駅の上または下を通過させるという話があったが、実現しなかった。現在、雀宮駅については橋上駅舎化の協議をしているので、その中でJRに一度、話をしたいと思う。

 【後日回答】
 駅東西の横断道路については、駅の東西を一体化する有効な手法の一つであるが、これまでも検討してきた宇都宮駅の連続立体化と同様で、駅を跨ぐこととなる。このような大規模な工事については、一般的に工事自体はもとより、周辺建築物の移転などに伴い多額の費用が必要となる。
 また、当該地域の特徴として、在来線と平行して新幹線が走っており、在来線のみの区間と比較しても、経済面、技術面など多くの面で制約があることが、立体化の実現を更に困難なものとしている。
 こうしたことから、今回の駅周辺整備にあたっては、駅東西の自動車交通の円滑化を図るため、羽牛田街道の踏切の拡幅などについて、JRと協議を行っているところである。
 いずれにしても、各種の事業が本格化するなかで、本市南部の都市拠点にふさわしいまちづくりを進めるためには、一つひとつの課題を地域の皆さんと解決していくことが必要であることから、引き続き、まちづくりへの積極的な参加、協力をお願いしたい。

提言2 「雀宮保育園」廃園後の有効活用について

  1. テーマについての現状と課題
    雀宮保育園については、平成19年度まで保育園として使用するが、その後の方針については、現在のところ未定であると伺っている。
    同保育園の廃園により、地域に子育て支援のための公的施設がなくなるとともに、併せてこれまで同保育園が実施してきた親子広場事業なども縮小あるいは廃止が予想され、地域における子育て支援機能の低下が懸念されている。
  2. 地域自らできること
    わが国は人口減少化が進むとともに、今後も一層の少子・高齢化が進展していくものと予想されている。
    そうした中にあって、児童の健全育成は社会的課題としてその重要性はますます高まっていくものと思われる。
    このため、地域における子育て支援の重要性の観点から、これまで雀宮保育園が担ってきた機能の一部を継承し、地域が運営主体となって、廃園後の同施設を利用し、地域における子育て支援・児童の健全育成支援のための拠点施設として利用していきたい。
  3. 行政に支援を求めること
    雀宮保育園の敷地は国有地と伺っている。保育園廃園後は国への返還が求められることになると思われるので、ぜひとも市有地化してほしい。
    その上で、同施設を雀宮地区市民センターの管理施設とし、上記目的に使用するために地域に開放してほしい。
    また、同施設を利用し地域が子育て支援事業を行っていくことになった場合には、補助金の交付やソフト面の指導など助成をお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 本市では、少子化や核家族化などにより地域や家庭の養育力の低下、就労形態の多様化など、社会環境の変化に対応するため、平成17年3月に「宇都宮市次世代育成支援行動計画」を策定し、家庭、地域、行政が協力・連携し、次代を担う子どもとすべての子育て家庭への支援を積極的に推進している。
 とりわけ、地域の子育て支援施設として保育所の役割が重要さを増し、また、増大しているなか、効果的・効率的な保育サービスの供給体制を整備するため、「保育園の整備方針・整備計画」を見直した。
 南部地域においては、施設の老朽度合や、敷地の拡張性等を勘案し、「北雀宮保育園」を子育て支援の拠点施設として位置づけた。このため、平成19年3月で雀宮保育園での保育の実施を終了し、親子ひろば事業については、北雀宮保育園の改築に合わせ、同保育園が整備する子育てサロンに機能を移し、南部地域における子育て支援機能が途切れることが無いよう、実施していく。
 更に、「次世代育成支援行動計画」の基本理念の観点から、地域が主体となって子育て支援・児童の健全育成を行うことが重要であると考えており、このため、市内の公立小学校を対象に「子どもの家」を順次、整備しているところである。この「こどもの家」については、午前中は在家庭親子を対象とした子育て支援事業、午後は児童の健全育成事業として、総合的に地域の子育て支援の場として利用しており、行政と地域が協働して事業の運営にあたっている。
 なお、現在、雀宮駅東地区において第3図書館の建設を計画しており、この中で、子育て支援など市民活動支援のための機能を複合的に展開することを検討しているが、雀宮保育園の跡地は地区市民センターに隣接していることなどから、南部地域における効果的・効率的な公共的サービス展開の観点から、保育園の跡地も含めた機能展開を総合的に検討し、跡地の所有者である国とも協議しながら、利用の必要性を見極めていく。

自由討議

1 インターパークへの交番の設置について

 (意見)
 インターパーク周辺は急速に発展し、店舗が次々と出店をしている。中には、朝まで営業をしているゲームセンターもあり、市内外の中高生が夜遅くまで遊んでいるため、雀宮地区の青少年補導員や先生などが、頻繁にインターパーク周辺の巡回を行っている。周辺の駐在所にも協力をお願いしたいが、人数的に対応が難しいとのことなので、治安維持のため県警に働きかけ、交番を設置してもらいたい。

 【回答 市長】
 地元の皆さんには、青少年への声かけ活動等の自主的な防犯活動に積極的に取り組んでいただいているところであるが、治安の問題については、地域の皆さんと行政が一体となった防犯活動を続けていく必要がある。インターパーク周辺地区は、下横田町と屋板町の警察官駐在所が管轄しているが、交番の設置について警察署へ伝えていくとともに、上三川町とも連携を図っていきたい。

2 防犯団体の連絡組織の結成と活動費の助成について

 (意見)
 全国各地で犯罪が多発し、日常生活や子ども達の登下校に対する不安が増大している中、地域では現在、小学校区単位による児童の登下校時の見守り活動や夜間の防犯パトロールの強化を図っている。
 娘が住んでいる前橋市では、保護者や地域の人に見守られながら、安全確認ポイントを決められた時刻に通過し登下校する「ウォーキングバス」という制度を取り入れているそうである。また、市内各地域においても下校時の安全確保に関して様々な取り組みが行われているかと思うので、情報を交換するための連絡組織をつくってもらいたい。
 また、地域社会を守っていくには経費もかかると思うので、地域の防犯団体への助成金の交付をお願いしたい。

 【回答 市長】
 日ごろより雀宮地区の防犯協会をはじめとして、多くの団体にパトロール等を実施していただき感謝申し上げる。市では、「安全で安心なまちづくり推進計画」を昨年11月に策定し、各種の施策に取り組んでいるところである。
 市が行う支援のひとつとして、ご意見のあった情報の共有化や相互連携のための防犯活動団体のネットワークの構築について現在取り組んでおり、具体的には、市内37地区ごとに地区内の防犯活動を主導する推進母体を整備し、この推進母体を中心として、地区内及び地区間の情報交換や活動の連携を図っていきたい。また、防犯に限らず、他の情報についても共有すべきであるため、連絡調整できるような組織にしていきたい。ネットワークの構築に当たっては、地域の実情や現在行われている活動を尊重し、地域のまちづくり推進協議会や連合自治会等のご理解・ご協力をいただきながら、早急に進めていきたい。
 地域の防犯団体に対する助成金については、今年度、本市において新たに活動を始めた団体を対象に実施予定であるので、是非活用していただきたい。また、既に助成金を活用して活動をしている方々については、市としてもさらなる助成のあり方などを考えていきたい。

3 商店街の街路灯への補助について

 (意見)
 雀宮「日の出通り商店街」には、約50基の街路灯が設置されているが、現在会員が激減し、僅か13店舗となってしまった。街路灯の管理費や設置費が商店街にとっては負担となっているので、補助額を上げてもらいたい。

 【回答 市長】
 商店街の街路灯については、防犯灯とは意義が異なり、明るい商店街を演出し、商売に繋がっていくものであると思う。市としては、商業の振興策のひとつとして、設置工事費の20%、電気代の30%、修繕維持費の10%を補助をしている。街路灯ではなく防犯灯にするということも考えられるが、補助の割合については、財政状況等もあるのでご理解をいただきたい。

4 パトロールの備品の支給について

 (意見)
 雀宮南小学校の防犯パトロールの会長をしているが、現在、月曜から金曜まで132名のボランティアの方に協力をいただき活動している。教育委員会から腕章を人数分いただいているが、ベストや帽子などについても支給していただきたい。

 【回答 市長】
 地域の防犯団体に対する助成金については、今年度、本市において新たに活動を始めた団体を対象に実施予定であるので、ベスト等の購入の際には是非活用してもらいたい。

5 商店街の活性化について

 (意見)
 私どもの商店街は、空き店舗が余りにも多いので、空き店舗対策として何かアイデアをいただきたい。

 【回答 市長】
 例えばユニオン通りでは、店舗を閉鎖するという情報を事前につかんで説得をしたり、あるいは次の出店者を探したりしているそうである。ぜひ、このような事例を参考にすると共に、自助努力でお願いできればと思う。

6 自主防災会の活動助成金について

 (意見)
 新潟中越地震、福岡西方沖地震、宮城沖地震など大きな災害が相次いで発生しており、住民の災害対策の充実に関する要望は大きいものがある。雀宮地区においても自主防災会を組織し、防災訓練の実施や地域広報による意識啓発等を行っているところである。
 防災会に対する助成金については、現在、市から年間8万円の助成金を受けており、内訳は備品購入費が3万円、訓練経費が5万ということで使途が限られているが、特に使途は定めず、地域の実情に応じて弾力的な運用ができるよう改善をお願いしたい。

 【回答 市長】
 自主防災会に対する助成については、万が一の災害に備え、市内全域で防災に対する意識と併せて、資機材の整備や訓練経費を一律に助成するということで実施している。
 しかし、手始めに行ったものであるので、ご指摘のとおり、これから地域の実情に応じて弾力的に使えるような仕組みに変えていきたい。

7 国道4号の渋滞緩和策について

 (意見)
 国道4号のうち県総合グラウンド入口から南側については、交通渋滞が日常化しており、これは交差点に右折帯がないということが大きな原因である。地域としても何度か行政に要望はしているが、実現に至っていないので、早急に右折帯の設置をお願いしたい。

 【回答 市長】
 国道4号は1日の通行車両が2万台と言われているが、渋滞緩和策として、まず川田入口の立体交差の工事を実施している。
 雀宮地区の国道4号も交差点が多く、右折レーンも無いことから、各交差点で大変激しい渋滞を起こしている。特に、安塚街道入口は渋滞が激しいところであるが、抜本的な解決については、国・県との協議が必要となる。また、右折レーンの確保と併せて道路の拡幅も必要となることから、皆さんのご協力も必要となる。
 県警では、コンピューター制御により交通の流れを円滑にするために、交通渋滞の激しい時間帯に信号の調整を行っているが、市としても再度、国・県へ要望をしていきたい。

8 通学路の安全確保について(参考意見)

 (意見)
 県道安塚・雀宮線の内、国道4号からスーパー三舛屋までの区間は、非常に道路が狭く、カーブで見通しも悪く、歩道もない状況であるので、整備をお願いしたい。
 また、雀宮地区の新幹線高架下の道路は、通行量が多く、歩道もないため危険な状態である。宇都宮工業高校も近々移転すると思うので、歩道の設置をお願いしたい。
 要望なので回答は必要ない。

9 青少年の居場所について

 (意見)
 子どもたちが安心して遊びや学習ができる環境をつくるために、日常的に活動できる居場所を確保しなければならないと思う。地域の保護者やボランティア団体などが係わり、活動施設の安全を確保しながら運営に携わりたいと考えているので、小・中学生の居場所の提供についてお願いしたい。

 【回答 市長】
 青少年の居場所づくりは緊急の課題であり、市内の各地区に必要であるため、今年度から青少年育成市民会議と協働で取り組んでいる。
 居場所の設置にあたっては、既存施設や地区市民センターなどを活用していただき、開設から3カ年間は、居場所の運営支援を行っていきたい。

10 市民協働における情報の共有について

 (意見)
 「市民協働推進指針」の中で重要視されている言葉で、情報の共有というものがあるが、行政のスリム化を考えると非常に大切なことである。行政と地域の諸団体の代表者との間では、情報の共有が行われているが、全ての市民と共有するとなると難しい問題である。
 そこで、地域において情報を共有するために大切なことは何か、意見を聞きたい。また、定期的な市民との意見交換会なども必要である。

 【回答 市長】
 市民の皆さんが宇都宮市の現状を理解しないことには、市民協働の社会は進まないと思う。まちづくりについて関心がない方々に、いかに情報を伝え、行動してもらうかということが大きな課題である。
 市としては、情報の共有化ということで、ホームページの充実や各種の広聴事業などあらゆる機会を通じて情報の提供に努めており、今後も工夫をしながら実行していきたい。
 現在、市内にある11の地区市民センターを支所に格上げし、積極的に情報の交換や意見を集約するということで、4人の行政推進担当職員を配置している。これからも、皆さんによりよく活用してもらえるよう、情報の交換等も含めて機能強化をはかっていきたい。

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