第2回 細谷地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009773  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成18年6月22日(木曜日)午後6時から午後8時
開催場所 北生涯学習センター
参加人数 47名
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域からの提言
    1.安心安全な児童の登下校について
    2.明るく快適に暮らせる安全なまちづくりについて
  • 自由討議
    1.雨水の排水について
    2.市道1160号線の整備について
    3.交差点の改良について
    4.ごみの不法投棄について
    5.違法駐輪について
    6.放置車両の撤去について
    7.釜川の除草について
    8.まちづくり懇談会について
  • 来賓あいさつ

(注意) 内容は要約して掲載しています。

提言1 安心安全な児童の登下校について

1 テーマについての現状と課題
 児童生徒の安全確保のため、細谷地域まちづくり協議会の地域安全部会の取り組みのひとつとして、平成18年3月16日より防犯組織を設立し、ボランティアで活動するサポーターを募り、現在約200名体制で防犯活動を開始した。
 しかし、取り組み始めてみると、防犯活動の人材育成、警察等関係機関との連携や情報提供の必要性、活動に必要な器具等の確保、活動経費の確保等の課題が浮き彫りになってきている。

2 地域自らできること
 まちづくり協議会の地域安全部会を中心として、防犯活動を主体的に行い、まちづくり協議会の構成員である各種団体や地域住民と連携を取り合うパイプ役となり、児童が安全で安心して通学できるよう、より一層効果的な防犯活動を展開できるように取り組んでいきたい。
 その一例としては、サポーターと共に、犯罪が予知できることには毅然とした対応や、家庭内で防犯活動について話し合うような意識の醸成、近隣の地域住民間での挨拶からの一声運動を呼びかけ、地域内の防犯活動の活性化をしていく。

3 行政に支援を求めること

 児童生徒が安全安心して登下校ができるよう、次の支援をお願いしたい。

  1. 活動に取り組むサポーターに対する防犯活動のための講座の開催や意識啓発に関する指導
  2. 行政と警察署との連携強化による、情報提供やパトロール等の支援
  3. 消防署及び消防分団の協力
  4. 活動に必要な器具や物品の支給及び財政的な支援
  5. 通学路上にある危険箇所の地主に対する安全対策への協力依頼
  6. 自治会への加入促進にもつなげるため、未加入世帯に対する活動協力依頼
  7. 各小学校校庭へのサポーター詰所の設置
  8. 活動に安心して取り組むため、万一の時に対応できるよう、ボランティア保険の補償金額の見直し

提言に対する市の考え方

【市長】
 本市では、学校と保護者、地域、関係団体などが連携を図り、多くの人の目で児童生徒の安全を見守っていくことが、最も効果的であると考えている。細谷地区においては、児童生徒の安全確保のため、防犯組織を設立していただき、感謝申し上げる。
 今後とも学校や地域、関係団体、市と連携を図り、児童生徒が安心して通学できるよう防犯活動をお願いしたい。

  1. 防犯活動のための講座の開催や意識啓発に関する指導について
     警察官OBであるスクールガード・リーダーを各小学校に派遣し、学校安全ボランティアに対し、巡回時のポイントや不審者への対応等について指導を行ったり、PTAや教職員を対象とした研修会等で、防犯に関する講話や護身術などの実技指導を行っている。
     また、地域防犯活動リーダー育成講習会や防犯講習会を開催しているので、ぜひご参加いただきたい。
  2. 行政と警察署との連携強化による情報提供やパトロール等の支援
     各警察署に配置されている警察スクールサポーターと連絡をとり、安全教育指導者研修会への出席や、スクールガード・リーダーと連携した防犯教室の講師等をお願いしている。各警察署との情報交換も随時行っており、その中でパトロールの支援もお願いしている。
     不審者情報については、市内3警察署に届出のあった情報を市にも提供していただいており、予め登録された携帯電話へのメール配信を行っている。登録件数は、現在約5,300件であり、地元の皆様にも、多くの方に登録をいただき、防犯活動等に役立てていただきたい。
     また、防犯活動指導員が、地域で行われているパトロール等に対しても助言、指導をしている。その他、青色回転灯装備車両による防犯パトロールを、学校業務職員が定期的に実施しているほか、防犯活動指導員や市職員が不審者情報に基づいて実施している。
  3. 消防署及び消防分団の協力
     防犯活動は、本来の消防業務ではないが、火災予防広報や管内の調査などは、犯罪の抑止につながると考えており、今後も、業務に支障のない範囲で地域の安全確保に積極的に取り組んでいく。
  4. 活動に必要な器具や物品の支給及び財政的な支援
     平成17年度、各小中学校に防犯腕章100枚を配布した。平成18年度は各校より協力者への配布希望を調査して吊り下げ名札を配布し、腕章についても追加配布を予定している。その他、本市において新たに防犯活動を始めた団体を対象に、助成金の交付を実施予定であることから、ベストや帽子といった装備品の購入に広く活用していただきたい。
  5. 通学路上の危険箇所の地主に対する安全対策への協力依頼
     危険箇所の整備に関しては、学校やPTA、自治会等が直接地主に理解、協力が得られるようお願いすることを原則としているが、実情に応じて、これからも市から協力依頼を行っていく。
  6. 未加入世帯に対する活動協力依頼
     防犯活動は、地域が一体となって取り組むことが極めて重要であり、これまでも自治会など地域の団体に登下校時の付き添いや見守りなどの協力をいただいている。
     今後、これまで以上に児童の安全を確保するためには、学校と地域、特に自治会との連携・協力が不可欠であるとともに、このような活動が自治会への加入促進にもつながることが期待できることから、自治会から学校を通じて、児童の各家庭へ協力を呼びかけるなどの働きかけをしていく。
     また、自治会は任意団体であるため加入の強制は難しいが、このまま見過ごすことはできないことから、自治会連合会の会長の皆さんとも協議し、加入促進に向けて取り組んでいきたい。
  7. 各小学校校庭へのサポーター詰所の設置
     学校安全ボランティアの待機場所等が必要な場合には、新たに校庭に詰め所等を設置するのではなく、校舎内の空き教室やPTA会議室等を準備するよう市からも学校に連絡するので、地域からも学校に相談していただきたい。
  8. ボランティア保険の見直しについて
     市民ボランティア活動保険制度は、自治会活動や社会奉仕活動、青少年育成活動などの活動中に生じた事故により、活動者自身が死亡したり、ケガをしてしまった場合や、活動者が法律上の賠償責任を負ってしまった場合にかかる費用を補償する保険である。
     市民の皆さんが安心してボランティアなどの市民活動を行えるよう、市が保険料を負担して、万が一の事故に備えることで、活動の育成と促進を図るものであり、平成14年4月から施行されている。
     この市民ボランティア活動保険制度は、市民の皆さんがボランティア活動を行うにあたって、安心して活動に参加できるよう支援するための制度であり、加入手続きも必要がないものであるので、今後も、安心してボランティア活動に参加していただきたい。

提言1についての意見交換

 登下校時の安全確保における教員の負担軽減について
(意見)
 児童の登下校時の安全確保にあたっては、先生にとっても相当な負担となっているので、負担を軽減してあげてほしい。
【回答:市長】
 先生にとっては、子どもたちの教育が一番の仕事であり、ゆとり教育の中で授業日数の確保も大変な時代になっている。児童の安全確保においては、先生の負担にならないよう進めていきたい。

提言2 明るく快適に暮らせる安全なまちづくりについて

1 テーマについての現状と課題
 近年、犯罪の増加による治安の悪化により、地域住民の安全への関心が今まで以上に高まっている。地域内の安全確保として防犯灯による方法があるが、防犯灯の設置補助金を年2回、地域内の複数箇所について申請をしているが、自治会に防犯灯の設置補助金が交付されるのは年1回、地域内に1箇所が限度である。
 また、既存の電柱に防犯灯を設置する場合、設置補助金の交付が決定されても交付額は15,000円と低額であり、この不足分は自治会が負担している。なお、通学路に防犯灯の設置を申請すると、電力会社より寄贈である「寄贈防犯灯」の枠でまかなわれている現状である。さらに、私有地の居住敷地内まで自治会が防犯灯を設置し、防犯に努めている。設置時は、居住者に了解を得て工事費用は自治会が負担している。
 もうひとつの安全確保として、戸祭交番連絡協議会による防犯パトロールの実施があるが、単位自治会内を定期的に地域内の派出所警察官、消防団員、自治会活動への賛同者、自治会役員の約20名が昼夜パトロールを行い、防犯に努めている。
 また、細谷地域まちづくり協議会の地域安全部会で小学校児童の安全確保のため、児童の下校時に防犯パトロールを別途展開している。これらのことから地域内の安全確保の課題として、防犯灯の設置の増設及び防犯灯の照度等の見直しがある。

2 地域自らできること
 地域内の防犯灯の設置や防犯活動による犯罪の抑止活動に取り組んでいきたい。
 具体的には、自治会独自での取り組みとして、防犯灯の設置増設や照度の見直しを当該自治会内で計画的に行っていきたい。
 また、戸祭交番連絡協議会、細谷地域まちづくり協議会の地域安全部会、自転車による「かみとパトロール」が実施しているそれぞれの防犯パトロール活動や、児童生徒の避難場所である「こども110番の家」による防犯のPR活動の連携を検討していきたい。
 さらに、市より地域内の防犯危険箇所の情報提供をいただいたうえで、細谷地域まちづくり協議会を中心に各自治会、各小学校及びPTA等の各種団体と連携して地域内の防犯危険箇所を解消するために地域として取り組みを行いたい。

3 行政に支援を求めること

  1. 市が、地域内の各自治会長、各小学校長及びPTA、細谷地域まちづくり協議会等と連携し、生活安全の観点から防犯危険箇所の総点検について、関係各課(生活安心課、道路維持課、公園緑地課、河川課等)の相互の連携の基に取り組んでいただきたい。
     具体的には、地域内全体で防犯灯の増設が必要な箇所の把握、樹木の伐採が必要な箇所や貯水池等の危険箇所の把握、狭隘道路の把握等を行うため、地域で話し合う場を設定し、関係各課を交えて情報提供をいただきたい。
  2. 防犯灯の設置増及び明るい防犯灯を速やかに実現するために、何年かのスパンで補助基準を見直し、当該自治会への補助金交付額の増額、防犯灯の照度の向上(照度を20Wから40Wへ)を見据えた電気料及び修繕費の維持管理補助金の実現、さらには、蛍光灯から維持管理費が低廉な照明器具(水銀灯等)を補助対象とする等の財政的支援をお願いしたい。
     市がもっと安全なまちづくりに施策を示し、自治会や地域住民と一体となって防犯に努めることが肝要である。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. (1)防犯上の危険箇所の把握について
     地元の皆さまには、防犯灯の計画的な設置や、防犯パトロールなどの自主的な防犯活動に積極的に取り組んでいただき感謝申し上げる。
     市としても、定期的な巡回パトロールにより安全確保に努めているが、危険箇所等があれば、速やかにご連絡いただきたい。
     また、各地区においては、青少年育成会が「環境点検活動」を毎年、実施しているが、今年度から段階的に点検項目に防犯の観点を盛り込んでいくこととしている。ぜひ多くの方に参加していただき、危険箇所の把握、改善に向けて、地域で話し合ってほしい。
  2. (2)防犯灯設置の際の補助金について
     防犯灯設置等補助金については、自治会が設置、交換、撤去した防犯灯に対して補助するものであり、自治会から計画書の提出があったものは、原則補助対象とする方針で行っている。これまで6~7月に行っている申請分はすべて補助しており、予算に余裕があった場合は、12月に追加募集を行っている。追加申請分で予算の関係上、補助対象にできなかったものは、翌年度の補助対象としている。
    また、管理補助金については、電気料金と修繕料からなるが、電気料金については、毎月定額の東京電力の40W契約分を補助している。また、修繕料については、前年度の12月末の灯数に対し、1灯当たり700円の修繕料を補助している。
     これら防犯灯の補助は、上限額を定めているものであることから、自治会が照度の高い高価なものを設置した場合においても、上限額を補助している。
     最近では、32W蛍光灯など40W契約のままで使用できる照度が高い製品もあることや、防犯灯管理の実態などを踏まえ、より適切な防犯灯の補助制度を検討していく。

自由討議

1 雨水の排水について

(意見)
 県道宇都宮・大沢線の東側に、旧野州鉄道跡地の「通称トロ道」と呼ばれている道路がある。しかし、わずかに土地が低いため周囲から雨水が流れ込み、畑なども何度か被害を受けているので改善してほしい。

【回答 市長】
 この道路については、早期の側溝整備や道路拡幅は困難であるが、以前に排水経路を調査したところ、一部に土砂などが堆積していることが判明した。側溝や排水管の清掃を実施したので、問題があれば再度ご連絡いただきたい。

2 市道1160号線の整備について

(意見)
 宇都宮北道路が開通したが、中心部へ向かう抜け道として、環状線南側の市道1160号線の交通量が急激に増加した。この道路は、幅員が4m程度と狭く、通学路にもなっているため、これまでも市や警察にも相談してきたが、早急に拡幅をお願いしたい。

【回答 市長】
 道路の拡幅となると、地主の皆さんの協力も必要となることから難しい面があるが、現在、栃木県では、北道路と環状線をスムーズに出入りできるよう、北道路東側部分の立体交差の検討を行っている。
 市としては、この市道が地域内の生活道路や通学路になっていることから、北道路の接続部分を一部広げ、車や歩行者が一時退避する場所を設置したところであるが、今後も通過交通を最小限に抑えた生活道路として検討を行っていきたい。

3 交差点の改良について

(意見)
 市道871号線と市道22号線の交差点はクランクとなっており、交通量も多く、信号待ちの車両で渋滞している。また、歩道は非常に狭く、歩道内に電柱や信号機が5本もあるため、とても危険である。
 そこで、とちぎ福祉プラザの北東の角をもっと大きく隅切りし、歩道も広げ、歩道内から電柱を移設してほしい。

【回答 市長】
 市道871号線については、福祉プラザ完成に伴い、北側入口周辺部分の道路整備を実施している。また、道路バリアフリー事業を導入し、福祉プラザ周辺の歩道の段差解消や点字ブロックの設置なども行っている。
 交差点の改良や歩道拡幅については、土地所有者である栃木県にお願いし、電柱移設についても、移設場所について栃木県と協議をしていく。

4 ごみの不法投棄について

(意見)
 自治会内のリサイクル推進委員を中心に清掃活動を実施しているが、日光街道や環状線には、空き缶やたばこの吸い殻が多く、夜間に捨てられることが多い。
 市では、不法投棄防止ということで、「廃棄物の処理及び清掃に関する条例」と「空き缶等の散乱防止に関する条例」があるが、地域の方にもっと理解してもらえるよう周知してほしい。

【回答 市長】
 不法投棄については、民間警備会社による巡回監視のほか、国本、城山、篠井、富屋、姿川地区では、住民が主体となって不法投棄対策のための組織をつくり、パトロールを実施している。
 市としても、不法投棄の調査時などに「不法投棄監視パトロール中」のステッカーを市有車に貼ることや、今年度から新たに設定した「不法投棄防止ウィーク」でのチラシ配布など、今後とも機会ある毎に、不法投棄防止について市民への意識啓発をPRしていく。

5 違法駐輪について

(意見)
 関東自動車の細谷車庫にある駐輪場には、自転車やバイクが放置されており、多い時には、道路にはみ出して止めてあることもあるため、調査してほしい。

【後日回答】
 関東自動車の駐輪場は、満車時には道路にはみ出して、路上に放置されてしまっている状況である。駐輪場の拡幅をお願いしたところ、敷地の関係で難しいとのことであったが、随時、職員による自転車整理を行っていきたいとのことである。
 また、市でも、駐輪場内の長期駐輪自転車の調査及び所有者が現れない自転車の撤去など、駐輪スペースの確保に努めていく。

6 放置車両の撤去について

(意見)
 北道路のところに、最近、自転車やバイクが捨てられている。バイクについては、ナンバープレートが付いているが、日ごとに部品が盗まれていく状況で治安的にも好ましくないので、対応をお願いしたい。

【回答 市長】
 以前、田川で車両の放置があったが、知らないうちに車両の中がごみ捨て場になってしまったことがある。持ち主を探し、処分をしてもらったが、今後も気付いた点があれば、連絡いただきたい。

【後日回答】
 北道路を管理している栃木県宇都宮土木事務所に連絡し、対応を依頼。バイクにナンバープレートが付いていることから、警察とも協議し至急対応するとのこと。

7 釜川の除草について

(意見)
 上戸祭小学校からパルティ付近までの釜川について、早急に除草をお願いしたい。

【回答 市長】
 河川の除草については、伸びやすい時期に集中して定期的に行っているが、早速、対応したい。

【後日回答】
 要望の区域は、栃木県宇都宮土木事務所の管理区域であるため、対応を依頼。

8 まちづくり懇談会について

(意見)
 まちづくりということで、今日、話を聞いているが、何を目的にしているのか全然見えてこない。何か相談しても、予算がないからでは先に進まないので、市議会議員も交えて地域で話し合えば、もっと良いまちづくりに発展していくのではないか。

【回答 市長】
 皆さんとまちづくりを進めていくにあたって、地域の皆さんの意見や要望を聞かせていただくため、懇談会を実施している。市議会議員がいる地区については、懇談会に出席していただいているが、今後も皆さんのご意見を市政に反映していきたいと思うので、これからもご意見をお願いしたい。

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