第4回 平石地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009775  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成18年7月6日(木曜日)午後6時から午後8時
開催場所 平石地区市民センター
参加人数 55名
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域からの提言
    1.LRT計画とまちづくりについて
    2.まちづくり組織の育成強化について
  • 自由討議
    1.平出工業団地公園の再整備について
    2.ごみのポイ捨てについて
    3.産業廃棄物処理施設の建設について
    4.新交通システムの整備とまちづくりについて
    5.市道の整備について
  • 来賓あいさつ

(注意) 内容は要約して掲載しています。

提言1 LRT計画とまちづくりについて

1 テーマについての現状と課題
 平石地区においては、現在、新渡河道路の建設や辰街道の拡幅が進められており、渋滞緩和に大きく役立つものと期待されているが、やはり、東西交通の根本的な対策として、導入の是非はあるものの、道路事情に影響されないLRTの早期整備について大きな関心が寄せられている。
 この計画が実現するまでには、かなりの年月を要することが想定されるが、実現すれば、地域の利便性は飛躍的に向上することが見込まれる一方、自然環境や生活環境を大きく変えるであろうことが予想されることから、地域としても、これからは、このLRT計画の内容を十分に把握した上でまちづくりを進めることが、最も効果的で効率的なまちづくりに繋がると考えている。

2 地域自らできること
 LRT計画については、当協議会が対役所の窓口となるが、今後はできるだけ早く、路線位置や停留所、駐車場など土地利用の青写真を提示していただき、それに合わせて、協議の場を持つなど、議論を活発化させ、地域全体の理解を深めていきたい。

3 行政に支援を求めること

  1. 当協議会としては、地域住民の意見を集約し、総意に基づく、後世に誇れるまちづくりを行政と一体となって推進したいと願っており、このためにも、行政には、より多くの情報の提供やきめ細かな地元説明会の開催など、遺漏のない対応をお願いしたい。
  2. 計画の実現に当たっては、地域住民の利便性をより向上させ、LRTの利用度を高めるためにも、LRTに連結する身近な公共交通網の整備もお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. 情報の提供や地元説明会の開催について
    平石地区まちづくり協議会においては、LRT計画について、広く地域住民の意見交換を行い、導入に向けて行政と一体となって推進したいというご提言をいただき、誠に感謝申し上げる。
    現在、本市では、LRTに関して、県と共同で「新交通システム導入課題検討委員会」を設置し、導入にあたっての課題の解決に向けた取組を進めている。
    今年度は、委員会において検討された具体的な内容を示しながら、市民の皆さんとの意見交換を行っていきたい。また、「出前講座」や「説明会」等の活動を積極的に行い、市民の皆さんとの対話を積み重ねながら、LRTの早期整備に向け、理解促進と合意形成に努めていきたい。
  2. LRTに連結する身近な公共交通網の整備
    LRTは東西の基幹軸となる公共交通であり、本市全体の交通をカバーするためには、地域の実情や特性に合わせ、バスやその他の交通手段と連携を図ることが重要である。
    このため、今年度は、本年4月に策定した「宇都宮市生活交通確保プラン」に基づき、交通事業者、行政、市民の連携・協力のもと、引き続き、バス路線の維持に対する支援や交通不便地域における地域の特性に応じた乗合タクシーなどの地域内交通について、具体的に検討していく予定である。
    人や環境にやさしい将来を見据えたまちづくりを考え、車と公共交通機関を目的に応じて使い分けられるよう、スムーズな乗り継ぎや駐車場の整備など、LRTの導入に併せた公共交通全体の利便性向上に努めていきたい。

提言2 まちづくり組織の育成強化について

1 テーマについての現状と課題
 当協議会は、防災、防犯に続き、今後、緊急性の高い課題から順に新たな部会を設置していくこととなるが、協議会活動の内、部会活動を除いた各活動については、8名の委員が直接従事しており、これから先も同様の対応を続けていくことは、労力的にも厳しい状況に至っている。
 今後、新たに設置する部会については、それぞれ、新しい委員を選任することとなるが、様々な事情から、これらの人材の確保は容易でないことも予想され、このため、当協議会の組織強化、地域活動の活性化を図る上から、新たな人材の発掘・育成が喫緊の課題となっている。また、将来は、専用の事務室、自前の事務局を持つ必要があると考えている。

2 地域自らできること
 当協議会の委員には、地域の各種団体の代表者が就任しているが、これら団体の役員は、相互に他の団体の役員を兼ねている例も多く、結果として、当協議会を含め団体活動の中心を担う人材は、限定的かつ固定化の状況にある。
 当協議会においては、ロビーコンサートや平石塾などの開催を通じて、まちづくり人材の発掘に努めているが、18年度においては、さらに、委員として地区内2小学校のPTA会長など5団体代表者の加入実現を図るとともに、今後、順次、リタイア時期を迎える団塊の世代への働きかけを強めるなど、新たな地域人材の発掘を進めていく。

3 行政に支援を求めること

  1. 協議会活動の安定的継続を図るため、地域の関係者がいつでも自由に使用でき、さらに、文書や備品類を保管できる専用の事務室の確保について、特段のご配慮をお願いしたい。
  2. 市が開催している人材育成のための各種研修会は、集まり具合が低調であると聞き及んでいる。市民が進んで研修に参加し、学んだことを即、まちづくり活動に活かせるような、効果的な人材育成方策を検討して欲しい。
  3. 本市においては、この度、まちづくりに係る特別顧問2名を選任したが、両名の知識やノウハウを地区のまちづくりに役立てることができるような仕組みを作って欲しい。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. 地域まちづくり組織の専用事務室の確保について
     今後、さらに宇都宮市を発展させていくためには、「自分たちの地域は自分たちで創る」ことを基本に、市民協働による、地域の特性を生かした住民主体のまちづくりを進めていくことが重要である。
     このことから、地域の自主的・自立的な活動の主体となる地域まちづくり組織には、地域の課題解決に向けた企画立案機能や地域の総意を形成する機能、団体間の連携調整機能などが期待されている。地域まちづくり組織が、自立した組織として、これらの機能を発揮し、まちづくりを行っていくためには、地域のみなさんが日常的に集まって、地域の課題について議論したり、地区市民センターの職員などと情報交換したりできる活動スペースが必要であると認識している。
     このようなことから、市としては、地区市民センター内の配置見直しを行うことによりまちづくりの活動スペースの確保に向け検討していく。
  2. 効果的な人材育成方策について
     平成17年度から、まちづくりについての考え方や具体的な進め方について、学習、体験することにより、まちづくりを始めるきっかけの提供や活動に必要なノウハウを持った人材を育成していくために、「まちづくり講習会」を開催している。
     「広報うつのみや」への掲載、地区市民センターや地域コミュニティセンターへの掲示、地域まちづくり組織への案内などによって開催周知を行っており、開催日時は、平日の昼間だけではなく、土曜日に開催するなど、多くの方に参加いただけるよう進めてきた。
     平成18年度からは、参加者のニーズに沿った開催内容として、まちづくり活動に興味がある、まちづくり活動を始めたい市民を対象にした「はじめの一歩講座」、まちづくりに必要な専門的知識を習得したい市民を対象にした「ステップアップ講座」の2つの講座を開催する。開催日時についても、昨年の参加者アンケートの結果を参考にして、平日の昼間や夜間、土曜日・日曜日の開催など、参加しやすい時間帯の開催を検討している。
     これらの人材の育成研修会だけではなく、地区市民センター及びみんなでまちづくり課地域担当職員による、地域まちづくり活動のサポート機能の充実を図っていく。
     また、団塊の世代がまもなく退職を迎えることから、これまでの経験や知識、技術などをまちづくり活動の核として生かせるような環境を整備していく。
     さらに、現在策定を進めている(仮称)市民協働推進計画においても、人材育成の方策の充実を検討している。(3)特別顧問のノウハウを地区のまちづくりに活用する仕組みについて
     本市が、将来にわたって持続的に発展できる魅力と活力あるまちづくりを進めるには、「人間力」と「都市力」の向上に取り組む必要があると考えている。このため、まちづくりに関する先導的な取り組みを行っている企業や団体の代表、有識者の発想や視点を政策に活かしていきたいと考え、今年度、特別顧問を設置した。
     この特別顧問には、活気と賑わいのあるまちづくりに対してのご意見をいただきたいと考え、吉本興業株式会社の吉野伊佐男社長さんに、また、健康づくりや高齢者対策に対してのご意見をいただきたいと考え、NPO法人「日本フラワーセンダー協会」の高橋真也理事長さんにご就任いただいた。お二人が連携して、笑いを中心とした人間の免疫力強化にも取り組んでおられるとのことから、「笑い」を通して表現力やコミュニケーション能力を高め、人と人とのきずなを深めることなど「人間力」の向上や、人間力を備えた人々が、それぞれの持つ力を十分に発揮できるよう、都市の魅力や活力などの向上を図る視点から、ご意見をお伺いしていきたいと考えている。
     その中で、各地区のまちづくりに役立つようなものがあれば、地域にもお伝えしていきたいと考えている。

自由討議

1 平出工業団地公園の再整備について

(意見)
 平出工業団地公園については、子どもからお年寄りまで活用できる公園となるよう、次の点について整備をお願いしたい。

  1. 木が多くうっそうとし、東屋やベンチなども傷んでいるので、管理してほしい。
  2. 子どもにとっては、池に柵がなく危険であり、遊具も少ないので、設置してほしい。できれば、高齢者が健康増進に活用できるような遊具も併せて設置してほしい。
  3. トイレについては、子どもと一緒に入れるようなスペースに改善してほしい。
  4. 北側にあるあじさいが綺麗に咲いているので、もっとPRしてはどうか。
  5. 遊歩道については、一部舗装されてないところがあり、雨上がりには歩けないので、改善してほしい。

【回答 市長】
 平出工業団地公園は、工業団地の従業員も憩える場所として開設した公園であるが、子ども達の安全面に配慮し、遊具の設置なども柔軟に対応していきたい。また、東屋やベンチの修繕、枝の剪定なども行っていきたい。トイレの新設については困難であるが、清潔に使えるよう管理していきたい。

【後日回答】

  1. 公園内の緑を通じて四季を感じられる環境を保ちながら、公園内が見通せるよう樹木の間伐などの適正な管理を行う。また、東屋やベンチなどは、老朽度に応じて順次修繕を行い、小さなお子様連れでも安心して利用できるよう、安全な公園づくりを進める。
  2. 池のある水生植物園は、水生植物を間近に楽しむことが目的であるが、柵の設置を含め安全の確保を検討する。新たな遊具の設置については、地域の意見を取り入れながら検討する。
  3. トイレは屋外に2箇所設置しているが、その改修については、他の公園同様に老朽化に応じて対応していく。なお、お子様連れなど広いトイレの利用をご希望の際は、月曜日の休館日を除き、「緑の相談所」内のトイレをご利用いただきたい。
  4. 公園北側の園路沿いにある「あじさいの群生」は、市としても見ごたえのあるものと認識しているので、PRについては実施に向け検討していく。
  5. 園路については、メインの通りはアスファルト等で舗装してある。土の園路は、土の感触を味わいながら散策することを目的としているので、自然散策の際にご活用いただきたい。

2 ごみのポイ捨てについて

(意見)
 市街地から郊外に出た途端にポイ捨てが多くなるため、免ノ内自治会では老人クラブの奉仕活動として、年に6回ほど空き缶などのごみの回収を行っているが、状況は一向に改善されない。
 老人クラブとしても活動自体が厳しくなっているので、新たな条例を制定するなど、何らかの効果的な取り締まりができないだろうか。

【回答 市長】
 割れ窓理論というものがあるが、ごみ問題についても同様で、常にきれいにしておくことが重要である。現在、「宇都宮市空き缶等の散乱防止に関する条例」に基づき、意識啓発に努めているほか、県央6市8町で協議会を設置し、広域的に取り組んでいる。
 罰則を盛り込んだ条例の制定については、取り締まりの実効性や捨てる人のモラルの問題もあることから、まずは、全市をあげてマナーの向上に努めていきたい。また、大量のごみや危険なごみ等を発見した際は、すぐにご連絡いただきたい。

3 産業廃棄物処理施設の建設について

(意見)
 平出工業団地内に計画されている産業廃棄物処理施設について、平石地区の周辺自治会にも事業の概要説明をお願いしたい。

【回答 市長】
 市では、「宇都宮市廃棄物処理に関する指導要綱」に基づき、敷地から300メートル以内の自治会住民に事業内容を説明し、理解を得るよう事業者を指導している。事業概要の説明については、要綱では「地域住民の理解を得るよう努めること」としており、平石地区から概要説明について要望があることを事業者に伝え、説明するよう要請する。
 なお、現在は概要のみを記載した事業計画書の提出を受けたところであり、今後詳細な計画が示された段階で、大学教授などの専門家の意見を聞き、生活環境保全上支障がないよう、法令等の基準に基づいた大気汚染や水質汚濁などの防止対策が講じられているか審査することとなる。
 また、既存の廃棄物処理施設については、騒音や振動等により生活環境に影響がないよう、市では廃棄物処理法に基づく立入検査等の実施により、監視・指導しているのでご理解願いたい。

4 新交通システムの整備とまちづくりについて

(意見)
 新交通システムなどの公共交通網が整備されることは、大変便利なことである。しかし、中心部などにおいて、市民をどのように集約するかが大きな課題である。
 ホンダがベルモールからシャトルバスを運行したところ、柳田街道の渋滞が緩和したようである。新交通システムの整備にあたって、この点をどのように考えるか。
 また、周辺自治体にも働きかけ、工業団地周辺に住宅団地を造成してはどうか。

【回答 市長】
 中心市街地においては、高齢者の人口が増加している反面、若年層が減少していることから、若年夫婦世帯への家賃補助制度を導入した。宇都宮市は面積が広いため、中心市街地以外にもコンパクトなまちをつくっていく必要があり、これらのまちを結節させていくためにも、公共交通網は必要不可欠である。
 渋滞対策として、橋や道路をつくることも必要であるが、渋滞箇所の先送りとなるだけで渋滞の解消はできない。現在、ホンダの企業努力によりシャトルバスを運行させ、渋滞を緩和させているが、将来に渡って続けていくことは困難であると思う。LRTを芳賀工業団地から桜通り十文字まで整備した場合、ホンダの社員の方々や、皆さんにも利用してもらうことで採算が十分なものとなるので、ご理解いただきたい。
 住宅団地の造成については、確かに工場の近くに住めば便利な面もあるが、どこの自治体に居住するかについては個人の事情もある。市としても、多くの方に居住してもらえるようなまちづくりを進めていきたい。

5 市道の整備について

(意見)
 地区内の農道は交通量が多く、通学路にもなっているため危険であるので、道路の整備をお願いしたい。

【回答 市長】
 県で整備している渡河道路が完成すると、農道の交通量はさらに増えると思う。現在、渡河道路の整備に併せて市道の整備を行っているが、安全上の問題があればご連絡いただきたい。
【回答:道路建設課長】市道3378号線については、現在、用地買収を進めており、渡河道路に合わせて完成させたい。市道301号線についても、現在、用地買収を行っており、こちらも渡河道路に合わせて用地買収と工事を進め、来年度中には完成させたい。これらが整備されれば、農道への交通の分散も回避され、安全も確保することができるのではないかと考えている。

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