第7回 富屋地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009778  更新日 令和6年3月8日

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開催日時:平成18年8月29日(火曜日)午後7時から午後9時
開催場所:富屋地区市民センター
参加人数:98名

開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域からの提言
    1.まちづくり組織の活動強化について
    2.二宮堰公園を活用した地域活性化について
  • 自由討議
    1.地上デジタル放送について
    2.シルバーハウジングへの入居について
    3.ハイキングコースの整備について
    4.LRTの導入について
    5.規制緩和による地域の活性化について
    6.歩道の拡幅について
    7.歩行者の安全確保について
    8.晃陽中学校体育館の改築について
    9.グランドの整備について
  • 来賓あいさつ

(注意)内容は要約して掲載しています。

提言1 まちづくり組織の活動強化について

1 テーマについての現状と課題
 富屋地区では、平成15年6月に富屋地区まちづくり連絡協議会を組織し、地区全体の推進組織として地域活性化のための活動を推進するとともに、各自治会や目的団体、関係機関と連携を取りながら、明るく活力のある地域づくりに努めている。
 具体的には、ここ3年間に、地区のシンボルマークやシンボル(花、木、鳥、虫)の制定、「富屋の風景と遺産50選」の制定、年5回の「広報とみや」発行など、地域資源の掘り起こしや広報活動を積極的に推進してきた。また、富屋再発見歩け歩け大会の開催や二宮堰の清掃活動、廃棄物不法投棄監視パトロールなどにも、地区をあげて取り組んできた。
 しかしながら、まちづくり組織が主体的で傘下組織の旗頭として活動するためには、活動の拠点となる施設や財源の確保、各種組織の見直し、人材の育成が課題である。

2 地域自らできること
 富屋地区まちづくり連絡協議会としては、地域の課題は地域住民自らが積極的に対応することを基本に、明るく活力のある地域づくりを進めていく。
 富屋地区まちづくりの目標として、

  1. 住民一人一人が主役になって、明るく活力のあるまちを築こう。
  2. あいさつをかわし、声かけあって、おもいやりのあるまちにしよう。
  3. 美しい自然を守り、先人の残した文化遺産を次世代に伝えよう。
  4. 高齢者の知恵を活かし、子どもの夢と自立心を育てよう。
  5. 災害に強い、事故のない安心安全なまちをつくろう。

を制定しており、これら5つの目標に沿って活動していく。

3 行政に支援を求めること
 まちづくり連絡協議会の事務については、現在、事務局員が自宅において、パソコンやワープロを使って、文書、資料を作成している。また、広報紙作成のための写真の撮影や整理等もすべて自宅を拠点に行っている。また、まちづくりを構成する各種団体の部屋がなく不自由をきたしている。このため、地区市民センターの一室を、まちづくり連絡協議会並びに各種団体のために開放してほしい。
 また、市当局から助成される補助金については、各組織ごとに縦割りで交付されているが、まちづくり組織に一括して助成願いたい。
 富屋のまちづくり組織としては、まだ試行錯誤の段階であるので、市内各地区の組織との連携強化、地区間の交流の場の設置、活動状況の情報提供等をお願いしたい。

提言に対する市の考え方

【市長】
 富屋地区においては、地区のシンボルの制定や「富屋の風景と遺産50選」の制定など地域の資源を生かした活動や、「廃棄物不法投棄パトロール」の実施など地域の課題を解決するための活動を、「富屋地区まちづくり連絡協議会」を中心に積極的に取り組むなど、地域が一体となってまちづくり活動に取り組まれていることに感謝申し上げる。
 市民協働による地域の特性を生かした、住民主体のまちづくりを進めていくため、地域まちづくり組織の役割がますます重要になり、それを中心に地域内で連携した自主的な活動に期待している。

活動スペースの確保について
 市では、地域のみなさんが日常的に集まって、地域の活動、地域課題の解決に向けた話し合いができる場所、地区市民センターの職員などと情報交換ができる場所として、地域まちづくり組織が活動できるスペースの確保が必要であると考えている。
 現在、各地区市民センター内に地域まちづくり組織など地域団体の活動スペースを確保することについて、場所の選定などの具体化に向けた検討を進めていく。
 富屋地区市民センターについても10月頃には開放できるように作業を進めていく。

補助金の交付について
 平成16年度から、市民と行政の協働のまちづくりを推進し、地域の特性や独自性の創出育成を図るため、行政のそれぞれの目的に応じて支出している補助金等の見直しについて検討している。
 その結果、平成18年度から、4つの補助金を統合し、「協働の地域づくり支援事業補助金」として、地域まちづくり組織に交付することとした。
 今後も協働のまちづくりを推進するため、地域の方々の意見を聞きながら、地域にとって使いやすい補助金のあり方について検討を継続していく。

まちづくり組織間の連携や活動支援について
 現在、地域まちづくり組織は、地域の特性を生かした事業や地域住民の交流など様々な活動を展開しているが、各まちづくり組織が自主的に開催する事業や各地域の現状などの情報を共有したり、事業に関する意見交換を行う機会が十分ではない現状である。
 また、本市との関係においても、地域まちづくり組織は、地域における協働のまちづくりの窓口となる組織として考えていることから、本市が行うまちづくりに対して、地域まちづくり組織と意見を交換する場が必要と考える。
 このことから、各地区のまちづくりの様々な地域情報や活動状況などについて意見交換ができる場として、地域まちづくり組織の連絡会議の設立に向けて、今年度、設立準備会が発足され、検討が進められている。
 本市としても、まちづくり組織の活動を支援するため、各地区の情報やまちづくりに関する情報の提供に努めるなど、地域まちづくり組織が活動しやすい環境の整備や支援のあり方を引き続き検討し、実施していくので、地域においても活動の推進をお願いしたい。

提言2 二宮堰公園を活用した地域活性化について

1 テーマについての現状と課題
 徳次郎町上町にある二宮堰は、江戸時代二宮尊徳が設計し、安政6年に完成した歴史的に由緒ある堰であり、この堰から分流した水は市内まで通じており、宝木用水又は新川として親しまれている。また、この周辺は公園としても整備されており、地区住民、市民の憩いの場にもなっている。
 このため、市内外はもとより県外からも訪れる人々も多い。富屋地区では歴史的にも価値が高く、富屋篠井連峰を望むことができる素晴らしい場所にあり、この公園を活用して、青少年育成会によるマスのつかみ取りや、富屋再発見歩け歩け大会の見学地、富屋小教員の史跡巡り等に活用している。
 しかしながら、当該公園の活用は年間を通すとごく一部に限られており、今後、地域住民の活動の場や各種イベントに積極的に活用する必要がある。

2 地域自らできること
 富屋地区まちづくり連絡協議会では、2年前から地域独自に、二宮堰公園周辺の除草、清掃活動を実施し、環境の美化に努めている。二宮堰公園は、富屋地区が誇る史跡であり景勝地でもあるので、今後とも環境美化活動を推進していく。
 また、当該公園において、公園開園以来、地区青少年育成会が主催してマスのつかみ取りを実施しており、このイベントを充実させたい。さらに、河川敷の自然と風景を活かし、地域が主体となって、春の桜まつりや秋のそばまつりなど、更なるイベントを企画し、富屋の良さを多くの市民にPRし、地域の活性化に役立てていきたい。

3 行政に支援を求めること

  1. 二宮堰公園に入る進入路、特に北側から入る道路が狭く、イベント等を開催する場合には不自由をきたしているほか、駐車場もなく不便であるため、河川敷の自然に合った進入路及び駐車スペースの整備をお願いしたい。
  2. イベントを開催した時や史跡見学に訪れた人々から水道・トイレ設置の要望が強いため、それらの設置をお願いしたい。
  3. 当該公園の除草及び用水路の土砂の搬出については、今後も計画的に対応してほしい。
  4. 二宮堰を市の文化財として指定、もしくは近代化遺産として登録をお願いしたい。
  5. 当該公園整備に当たっては、地域住民の意見、要望が反映されずに設置された経過がある。今後、このような公園を整備する場合、地域住民の要望を十分聞いてほしい。

提言に対する市の考え方

【市長】

  1. 進入路及び駐車スペースの整備について
    案内板の設置については、早速、現地を確認し、検討していきたい。
    北側から入る通路は、県が管理を行っている田川の堤防敷であり、本来の機能である河川管理用通路として、日常の河川巡視及び水防活動等を行うためのものである。
    従って、一般車両が通行する道路ではないことから、通路の拡幅及び駐車場の設置は難しいと考えている。
  2. 水道やトイレの設置について
    水道やトイレの設置については、衛生面、維持管理、防犯や利用状況等を考えると、イベントの開催時に、主催する側でタンクによる水の確保や、簡易仮設トイレ等を設置していただくことが望ましいと考えている。
  3. 公園の除草及び用水路の土砂の搬出について
    市内の管理河川の除草作業については、年1回の除草を基本に作業を進めている。
    なお、二宮堰については、地域との協議によりイベント時期に合わせ年2回の除草を計画的に実施している。
    また、土砂の搬出については、堆積状況や川の利用状況を見極めながら実施していく。
  4. 文化財や近代化遺産としての登録について
    二宮堰は、田川から宝木用水・新川への取水堰(取り込み口)として、近世・近代における本市の発展に大きな役割を果たしたものであり、歴史的価値は高い。
    平成4~5年度、田川の河川改修に伴って、この二宮堰一帯は親水公園として整備されたが、取水堰本体や水路の暗渠等は、原形を極力留めた復元整備を行なっている。
    以上のように、二宮堰は、文化財としての価値を十分に有するものであるが、指定・登録等にあたっては、現状変更の制限により、親水公園としての利活用や河川管理に一定の規制を加えるなどの課題もあることから、河川管理者や地域の皆様と協議を進めていきたい。
  5. 公園整備の際の地域住民の意見の反映について
    二宮堰公園は、平成4~5年度に二宮堰の保全を目的に整備を行ったが、計画づくりにおいて地元との協議をしなかったことをお詫びする。
    親水公園を含めた河川整備については、平成9年の河川法の改正により、自然環境にも配慮した河川整備が位置付けられたことから、市としては、計画づくりの段階から市民との協働による川づくりを進めている。
    また、皆様が利用する身近な公園の新設や全面改修時には、利用者の皆様の立場に立った公園づくりを目指しており、ワークショップ方式の活用などにより、地元自治会や公園愛護会などの意見を反映した公園整備を実施している。これからも、地域の方々のご意見を伺いながら、公園整備を行っていきたい。

自由討議

1 地上デジタル放送について

(意見)
 2011年の地上デジタル放送移行に伴い、東京電力が設置したテレビの共同アンテナを撤去するという問題があるが、富屋地区においても、この共同アンテナで視聴している世帯が約100世帯ある。
 去る6月には、篠井地区と連名で、『デジタル放送が見られるように』との要望書を東京電力に提出したところであるが、今後、市の支援をお願いしたい。また、その後の状況について聞きたい。

【回答 市長】
 市としても地域の問題と認識しており、東京電力と地元の皆さんが協議する際には、地区市民センターの職員が出席している。今後、市としてどのような対応ができるのかを検討し、市としてできることはやっていきたい。
 また、国がデジタル放送に伴う難視聴対策の検討をはじめているとの新聞報道もあることから、県と協力しながら、国への働きかけなどを行っていきたい。

2 シルバーハウジングへの入居について

(意見)
 昨年完成した山王団地の14号棟に、シルバーハウジングが設置されたが、山王団地の住民の中には、その存在を知らなかった方がおり、入居したかったという声も聞いている。
 12月に完成する15号棟にもシルバーハウジングが設置されるということであるが、既に山王団地に居住している方も申し込みができるようにしてほしい。

【回答 市長】
 担当課に確認し、後日連絡する。

【後日回答】
 市営住宅の住み替え(抽選によらない他の住宅への入居)については、身体的な機能を原因とする場合(病気、事故等により階段歩行が困難等)に限り、同一団地内に空家が発生した場合に階下への住み替えを認めている。しかし、身体障害者向け住宅については、戸数も少なく、空家の発生も極めて少なく、入居希望者が多数となっていることから、市営住宅の入居者の方が住替えを希望した場合でも、一般の入居希望者の一人として申し込みをし、抽選の結果に基づいて入居していただいている。
 シルバーハウジングについても、身体障害者向け住宅と同様な特性を持っているので、入居者の方が高齢等により、シルバーハウジングへの入居資格を満たすようになった場合は、身体障害者向け住宅と同様な取扱いで対応させていただきたいと考えている。

3 ハイキングコースの整備について

(意見)
 富屋地区には、西に「男抱山」、東に「篠井・富屋連峰」と呼ばれる山々があり、週末には県内外から多くの方が訪れ、ハイキングを楽しんでいる。しかし、山道への入口やコースが分からない方もおり、道を尋ねられることがある。
 そこで、富屋の良いところを知ってもらうためにも、入口に「コース全体の案内板」を設置し、コース途中や山頂には「表示板」の設置をお願いしたい。
 また、コースの草刈りもお願いしたい。

【回答 市長】
  富屋地区には、地元の皆様の協力により、手軽に楽しめるハイキングコースがいくつか整備され、親しまれており、特に、篠井富屋連峰は、以前、コース管理の一部を地元青年団の皆様にご協力いただいたところである。
 ハイキングコースの案内板については、利用者に安全にコースを歩いてもらうために必要であり、また、案内板の設置場所の選定や土地の所有者の確認などにあたっては、コースに慣れた地元の皆様のご協力が必要である。他地区において、地元小学校の児童や父兄、その他ボランティアなどが力を合わせて案内板を設置したという事例もあることから、今後、同様の活動をされる際は支援していきたい。
 なお、篠井富屋連峰のハイキングコースの草刈りは、毎年1回実施しており、今年は10月に予定している。

4 LRTの導入について

(意見)
 LRTの導入については賛成であるが、郊外居住者も利用しやすくなるように、路線を延伸し、終点の駅には低料金で利用できる大型駐車場を設置してほしい。
 また、中心部の田川の上などに低料金の駐車場をつくることで、まちなかで買物をする人やLRTの利用者も増えるのではないか。

【回答 市長】
  車からLRT、電車、バス等に乗り換えて移動することで、なるべく中心部に車を集中させないという考え方は、これからのまちづくりにおいて重要である。また、LRTを含めた公共交通網を確立していく上では、駐車場の問題等は重要となってくるので、参考にさせていただきたい。

5 規制緩和による地域の活性化について

(意見)
 都市計画法により、市街化調整区域へ家を建てることは難しいことから、富屋地区が徐々に取り残されていくのではないかと感じている。
 そこで、規制を緩和することで、地区内の自然林の中に芸術家達のアトリエが建設できるようにし、最終的には文化村のようなものを形成できないだろうか。

【回答 市長】
 2007年には団塊の世代が一斉に退職となるが、都市部に居住している団塊世代に実施したアンケート結果によると、定年後は田舎に移り住みたいという意見が多かったそうであり、その中には、農業や陶芸などの文化的な活動をしていきたいという声もあると思う。
 そのような方々に市内に居住してもらうことで、少子化による人口減少に歯止めをかけられるのではないかと思うので、そのような手法はとれるかどうか、今後検討していく中で参考とさせていただきたい。

6 歩道の拡幅について

(意見)
 日光街道の富屋地区市民センターから智賀都神社付近においては、歩道が狭く、自転車通学の中高生が転んでいる光景を見かける。また、雨の日には、小学生の傘が車の風圧であおられることもあり、非常に危険に感じている。
 ぜひ、県に対して歩道の拡張等、何らかの対策を要望してほしい。

【回答 市長】
  日光街道は富屋小学校や晃陽中学校の通学路になっているが、道路や歩道が狭く、安全を確保する必要がある。学校と連携を図るとともに、安全確保対策について、道路管理者である県に要望していきたい。

7 歩行者の安全確保について

(意見)
 日光街道の歩道については、富屋地区市民センターの南側ところで急に狭くなり、危険である。外側線の設置など安全対策をしてもらったが、歩道が狭くなる部分から直接、地区市民センターの敷地に入れるよう改善をお願いいしたい。

【回答 市長】
 後日、現地を確認したい。

【後日回答】
 現地調査をしたところ、南側隣地とセンター敷地との段差(約1.2メートル)や排水管処理等の問題もあるが、隣接する所有者の了解を得た上で、南側からセンター敷地への傾斜路(スロープ)による進入路の設置を検討したいと考えている。

8 晃陽中学校体育館の改築について

(意見)
 現在の体育館は狭いため、バレーかバスケットコートのどちらか1面しか利用できない状況である。体育館が改築されると聞いたが、富屋地区はスポーツが盛んな地域なので、規模の大きい体育館への改築をお願いしたい。

【回答 市長】
 現在、昭和56年以前に建てられた施設については、耐震補強工事を実施しており、そのような中で、老朽化した施設の改築も併せて行っている。
 晃陽中学校の体育館については、今年度設計に入り、来年度、改築を予定しているおり、整備内容については、1階にアリーナやステージ、2階に放送室等を配置する予定で、ミーティングルーム、更衣室、シャワー室なども、地域開放施設として設置する予定である。
 今後、学校や地域の皆さんの意見を伺いながら設計を行い、整備していきたい。

9 グランドの整備について

(意見)
 現在、新しいスポーツとしてグランドゴルフが盛んになっているが、富屋地区にはグランドがないので、地区市民センターか小学校周辺に整備してほしい。

【回答 市長】
 高齢者の方々が外に出て、スポーツなどの活動をすることは、健康寿命を延ばし、少しでも介護を必要としない社会をつくるために重要であると考えている。
 現在、身近なところでスポーツ活動に取り組んでもらえるよう、学校施設の開放を推進しているので、富屋小学校や晃陽中学校などを活用していただきたい。
 個別にグランドゴルフコートなど、高齢者用のスポーツ広場を整備するということであれば、整地費用の一部を補助する制度もあるので、検討していただきたい。

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