第5回 西地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009764  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成19年9月26日(水曜日)午後6時から午後8時
開催場所 西地域コミュニティセンター
参加人数 62人 
開催内容

  • 地域代表あいさつ

  • 市長あいさつ

  • 地域からの提言
    1.新旧住民の融合について
    2.高齢化対策について

  • 自由討議
    1.ごみ対策について
    2. 中央児童館について
    3. LRTの導入について
    4.太鼓屋台の保存について
    5.一条中学校の移転について
    6.オリオンスクエアの利用状況について
    7.ロイヤルホテル跡地のマンションについて
    8.小幡清住地区の区画整理について

  • 来賓あいさつ

  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

提言1 新旧住民の融合について

  1. テーマについての現状と課題
    西地区では近年マンション、アパートなどの集合住宅が増えており、特に大型マンションが増えている。集合住宅には地区外からの入居者もいて、どんな人が住んでいるのかがわからない。過去には立てこもり事件が起こっており不安である。
    また、集合住宅などは自治会へ未加入も多いため、地域の情報が伝わらず、地域の行事に誘いにくい状況がある。さらにごみステーションの利用など、これまで西地区に住んでいる人にとっては生活していくうえで当たり前の約束事なども周知されず、新旧住民の間でトラブルのような場面も見受けられる。 
    西地区内で安心して快適に生活していくためのコミュニティの形成には、新旧住民が理解し合える関係を築いていくことが必要である。
  2. 地域自らできること
    まずは、地域の実態を把握するため自治会に入っている世帯の確認を地域として取り組んでいきたい。その上で未加入世帯には自治会に入ってもらうよう働きかけていきたい。二条町南部自治会では集合住宅の世帯は自治会費を半額にしたり、建築工事が始まるとすぐに建築主などに自治会への加入についてお願いをしている。
    現在、小学校の下校時の防犯パトロールについても、自治会に入っていないマンションのある地域にもパトロールを実施している。
    小学生や親を対象とした事業を更に取り入れ、若い世帯にも地域の行事に参加してもらったり、地域の行事などの情報については、未加入のマンションなどにも管理組合を通してチラシの掲示や回覧をお願いし、地域の行事や活動に誘い、一緒に活動していく中で、コミュニケーション作りに努めたい。
    新住民には西地区について地域の活動などを知ってもらい自治会への加入も含め地域に協力してもらえるように、また旧住民は新しく入ってきた人を暖かく迎え入れるようにしていきたい。西地区に引っ越してきて良かったと思ってもらえ、これからも西地区の住民が減っていくのではなく、人が集まり安心して生活できるまちにしていきたい。
  3. 行政に支援を求めること
    市でも自治会への加入促進ついては、市の広報紙へ自治会に関する記事を掲載したり、集合住宅の建築申請時にチラシを配ってもらうなどの支援をしていただいているようだが、たとえばマンションなどの建設の際には建築確認申請や開発申請受付時に、その場で自治会長を紹介していただくとともに、当該自治会長へ建築業者名と連絡先をお知らせいただくなど積極的な支援をお願いしたい。

提言に対する市の考え方

回答:市長
 集合住宅やマンションが増えているが、地区にとっては大きなプラスになり、また、活性化にもつながるものと考えている。そのためには、新住民と旧住民がしっかりと融合できるようなまちをつくっていくことが必要である。また、コミュニティづくりが進むよう、新住民の自治会加入は必要であると考えている。 
 市としては、加入率を90%に回復させようと、5か年計画を立てているが、現在は、66%であるため、何とか歯どめをかけていきたいと思っている。
 市民協働の社会をつくり上げるには、自治会などの組織が必要である。そのためにも、広報紙への掲載や市外からの転入手続きの際の窓口でのチラシの配布のほか加入促進キャンペーンの実施などを行ってきた。
 また、大学生の参画は、大きなプラスになると考え、自治会連合会とも協議をした。その結果、宇都宮大学周辺の自治会では、学生に対する自治会費の減免を行ってみようということにもつながっている。このようなことも、自治会の中でもぜひ一度協議をしていただきたい。
 開発申請、あるいは建築確認申請の際には、自治会加入の協力について、市からもお願いをしていきたい。また、御要望の開発業者や建築業者の情報を自治会長へ提供することについても、これからは考えていくので、自治会長も転入されてくる方の勧誘など、自治会のために御協力をお願いしたい。

提言2 高齢化対策について

  1. テーマについての現状と課題
    西地区は、地区内の老年人口構成比が市内で1位と高く、1世帯あたりの人員が市内3位と少なく、高齢者の一人暮らしや老老世帯が目立ってきている。西地区の社会福祉協議会では毎回50名位の参加がある独居老人の給食サービスや、老人会では地区をあげて輪投げ大会などの行事を実施するなど、高齢者が参加する行事にも取り組んでいる。
    民生児童委員協議会では1人暮らしの高齢者を中心に見守りが必要な人のネットワークづくりにも自治会や地区社協とも連携しながら取り組み始めているが、まだまだ地区内でもネットワークづくりの必要性などの情報が周知されていないため、取り組みの状況は温度差があってまちまちである。
    民生委員の立場では個人情報の守秘義務もあるので他の団体と情報の共有ができず本来支援が必要な高齢者に支援が行き届かないこともある。また高齢者の中には周りの人に迷惑をかけたくなくて我慢してしまう人もいるので、支援が必要な高齢者が自ら申し出やすい関係になるよう、日頃からコミュニティを築いていくことが大事だと考える。
  2. 地域自らできること
    地区内でも民協や社協が高齢者を対象とした行事などを実施し多くの高齢者が参加できるようにしたり、まちづくり組織の事業でも今年は健康ウォークの事業を実施し、高齢になっても健康で過ごすことができるため健康に関する事業も実施していくなど、地域の団体が連携していきたい。
    また、独居老人を中心とした見守りのネットワークも一部の自治会だけでなく西地区全体で取り組めるようにしていきたい。さらには平常時の見守りネットワークが災害時の要援護者の支援にもつながればと思う。
    西地区には元気な高齢者も多くいるので、子どもたちと一緒に活動する異世代交流の事業など地域の中で活躍できる場を増やしたり、高齢者が地域の行事に参加できるきっかけとなる事業を取り入れたりして、地域の行事にも声を掛け合って一緒に参加できるよう努めたい。
    いつまでも元気で住み続けられる地域、支援が必要になったら地域内で助け合える地域にしていきたい。
  3. 行政に支援を求めること
    市も福祉に関する事業でデイサービス利用やヘルパーの派遣などのサービスメニューはたくさんあってありがたいが、利用する人にとっては情報の入手が現在では口コミによるところが多い。行政はパンフレットなどを作って周知しているつもりでも、住民まで届きにくい状況があるので、情報周知の徹底についてお願いしたい。
    高齢者や独居老人世帯、老老世帯のひとたちが介護予防や生活上の問題など、より身近に相談でき、すぐに対応してもらえる地域包括支援センターについても、もっと地域に浸透するよう働きかけてほしい。

提言に対する市の考え方

回答:市長
 地域福祉の拠点施設として、「地域包括支援センター」を高齢者に身近な25の生活圏域に設置し、その職員が担当地域内の高齢者宅を積極的に訪問することにより、高齢者や家族からの相談を受け、必要な情報を提供するとともに、 介護予防、高齢者虐待対策などの各種業務を、地域の実情に合わせて推進しているところである。
 市としては、広報紙やパンフレットなど、様々な手段を駆使して福祉サービス情報の周知に努めているところではあるが、御提言にあるように、さらなる周知徹底を図っていくためには、こうした手段に加え、今まさにサービス情報を必要としている方が、そうした情報を素早く得られるような環境整備が重要であると認識している。
 今後とも、「地域包括支援センター」職員が、地域内にさらに積極的に入っていくとともに、「地域会議」や「ひとり暮らし高齢者見守活動会議」などを通して、地域の民生委員児童委員協議会や社会福祉協議会はもちろんのこと、各種団体との連携をより深め、地域の皆さんといっしょに「地域包括支援センター」をより地域に浸透させ、さらに活用されるよう努めていきたい。

自由討議

1 ごみ対策について

(意見)
 ごみ対策は永遠の課題と考えている。市民のモラルを向上する以外に解決を図るのは難しいと思う。ISOの家庭版等の普及を行えば効果があがるのではないか。
 宇都宮市が50万都市としてふさわしい都市になってもらいたい。静岡県の沼津市も分別回収やその他宇都宮市と同じ内容のことを行っているが、ごみ対策に効果をあげている。
 また、政令指定都市を目指し、スムーズにごみ問題を解決してほしい。特に、多量に排出されている産業廃棄物は、どのように処理されているのか、お聞きしたい。

回答:市長

 ごみステーションの管理など自治会の皆様には大変感謝を申し上げたい。
 また、事業者の皆様には、今回、大変御不便をおかけしているが、事業系のごみに関して有料化を図った。その結果、約3億5,000万円の節約が図れた。これは、単に、節約ということだけでなく、どんどん増え続けているごみを少しでも減らすことを目的として、事業系ごみの有料化に踏み切ったものであるが、今後も皆様の御理解をいただきたい。
 家庭版の環境ISOについて、今、宇都宮市では取得できるようになっている。ごみ問題についての項目があるが、照明・冷暖房の設定など含め、環境配慮に取り組むことにより家庭版の環境ISOを取得することができる。皆様も取得することをお勧めしたい。
 産業廃棄物等の処理について、宇都宮市の現状としては、現法の中で的確に処理業許可申請に係る審査をして、そして業者が実際に事業を開始した際には、ごみの搬出・搬入も含めて、適正な処理がされているのかを監督している。
 産業廃棄物に関しては、宇都宮市だけでなく、全国的にしっかりと対応をしていくことが必要だと考えている。

2 中央児童館について

(意見)
 市総合福祉センター内にあった中央児童館が宇都宮市民プラザ内に移転し「宇都宮市ゆうあいひろば」としてオープンした。中央児童館は西地区の子どもたちも利用し、また若いお母さんたちの情報交換の場でもあった。市民プラザは遠くなったのと、大通りを渡らなければならないことなど利用しにくく、また、エレベータ-・エスカレーターなどは子供の死角となり不安もある。
 総合福祉センター内に子どもやお母さんたちが安心して利用できる場所の確保をお願いしたい。
回答:市長
 最近では、いろいろな遊び方も増えてきていることから内容の充実をさせ、また、多くの人が利用できるようにと、手狭で古くなってきた中央児童館から、うつのみや表参道スクエアにゆうあいひろばを設置した。
 中央児童館の利用者は、年間2万1,446名であったが、ゆうあいひろばは、1カ月で、既にその半分の1万人と大変多くの方に御利用いただいている。
 効果としては、預かり所もあるため、保護者の皆様が、買い物・映画鑑賞などに御利用できるといった、プラスの効果が考えられる。
 ゆうあいひろばには、大型遊具も入れたので、子供たちが本当に楽しそうに遊んでいるという感想もいただいている。
大通りの横断時の安全確保については、パルコ前の交番にも協議をさせていただき、安全に横断できるようお願いもしているところである。
 中央児童館を復活することは、難しいことから、今の新しいところで楽しんでいただきたい。

3 LRTの導入について

(意見)
 LRTの導入メリットとして、交通弱者への対応という考え方があるが、ドアからドアへ行けなくては意味がないと思う。
 また、二酸化炭素の削減という考え方もあるが、LRTを導入したからといって、車の台数が減るわけではないと思う。東京都のように排ガス規制の方法をとった方が良いと思う。
 そして、渋滞の解消についても挙げているが、かえって交通渋滞になるといった見方が大半と聞いている。
市民や県民が、7割から8割の合意があって初めて土俵に乗ることだと考えている。看板などを見ていると、LRT導入が決定されているような印象を受ける。
 これらのことについて、どのように考えているか、お聞かせ願いたい。
回答:市長
 高齢者にとっては、ドア・ツー・ドアが良いのかもしれないが、広域な市内を完璧にドア・ツー・ドアで行けるように公共交通を整備するのは無理である。東京においても、色々な乗換えがあって目的地へ行ける。それが、公共交通のあり方と考えている。
そのためにも、車も走りやすいまちに整備し、車から公共交通に乗り換える人を増やしていかなければいけない。
 LRTだけを導入するということではなく、地域内交通や既存のバス路線の見直しなど全体を考えて公共交通の構築を図っていきたい。
 今後、公共交通全体のあり方について、詳しい数値や各交通手段の連結などを提示するとともに、各地域に説明に行こうと考えている。
 今は、色々な問題があり、事業主体などについてもまとまっていない状況であり、導入については、まだまだこれからの話である。

4 太鼓屋台の保存について

(意見)
 所属する自治会には、昭和33年に作った太鼓屋台があり、市政100周年の宮まつりの時に組み立て、その後、解体して保存してある。
 今後、お祭りなどで、これを出していきたいと考えているが、組み立ててしまうと、置く場所がなくなる。
 文化財に指定されるようなものについては、助成金がでるため、立派な蔵を建てられるが、そうでないものについては、解体して保存するしかない現状である。
 そこで、組み立てた山車の保存場所として、城址公園を提供してもらえないか。
回答:市長
 山車などの文化・芸能については、宇都宮市の財産であると考えている。また、合併に伴い、上河内や河内にも同じような山車・面などがある。
 このような文化財などの全体の見直しを来年行っていきたいと考えている。その中で、保存の場所なども検討していきたい。

5  一条中学校の移転について

(意見)
 宇都宮工業高校の移転計画に伴い、跡地に一条中学校を移転するといわれているが、その状況と、一条中学校が移転することとなった場合の跡地の活用方法についてお聞きしたい。
回答:市長
 宇都宮工業高校は、雀宮の東側に平成23年4月に開校する予定となっている。
 跡地については、県の所有地であることから、県の考え方を伺っていくが、市としては、市街地に位置する大規模かつ整形な土地であり、取得させていただきたいと思っている。
 跡地の利用については、地域の皆様の意見要望をお聞きしていきたいが、移転が正式に決まらないと、県としても正式な回答はできないため、具体的な話には時間がかかる状況である。
 一条中学校については、移転についての話を取り上げる前に、老朽化が激しいため、建て替えの問題が一番の課題となっており、どのように立て替えるかが教育委員会でも大きな課題となっている。
 文教地区といった地域のカラーは、これからも残していきたいと考えているが、地域の皆様からも色々な御意見をいただきたい。

6 オリオンスクエアの利用状況について

(意見)
 オリオンスクエアを通ると、いつも何もやっていないように見える。利用率が低いと思うが、せめて土日くらいは、何かイベントを行った方が良いのではないか。
回答:道路建設課長
 
オリオンスクエアの予約状況は、今のところ、土日は埋まっており、毎週イベントをやっている状況である。これは、オリオン通りの通行量が増えているひとつの要因と考えている。
 ただし、平日の予約は埋まっていないので、今後、平日も利用者が増えて、365日、常にイベントを開催していけるように、仕掛けていきたい。
 常に、中心市街地にイベントがあるような街をつくっていきたいと思っており、これからも努力をしていきたい。

7 ロイヤルホテル跡地のマンションについて

(意見)
 ロイヤルホテルの跡地に、マンションが建設されるが、西小学校の学区である。しかし、中央小学校が目の前にあって、入居者は子供たちを中央小学校に通学させることを望むと思う。
 中央地区の自治会に入れば、中央小学校に入学できると聞いているが、同じマンションの中で西地区の自治会と中央地区の自治会に入る世帯が出てきてしまう可能性もあり心配である。
 江野町の前会長が、中央地区の自治会長と話し合ったと聞いているが、今後も話し合っていきたい。
回答:市長
 通学区域の変更については、変更地区の住民の理解が得られ、両自治会が合意の上で要望があった場合には、地域との結びつきや学校規模などを総合的に検討し変更していく。
 したがって、地域で話し合っていただき、中央小学校に通学区域を変更との要望があれば、検討していきたい。
 しかしながら、学校と地域が一体となり、子どもを育んでいくことが大切であるので、教育委員会にも話をするが、学校と自治会が一体となるように自治会において話し合っていただきたい。

8 小幡清住地区の区画整理について

(意見)
 40年くらい前から区画整理の話がある。
 4年から5年前から現地説明会が行われてきており、都市計画として施行するとか、区画整理事業として施行するとかの話を聞いている。
 また、最近は、自治会から委員を選出して、その中で、話をまとめていくこととなっているようだが、地域でも、世代交代・減歩率関係などにより、賛成・反対の両方いるため、話が途中で止まっていると聞いている。
 市としての今後の考え方を聞かせて欲しい。
回答:市長
 小幡・清住地区の区画整理事業について、遅々として進まなかった理由としては、地元の方々の意識がまとまらなかったこと、また、まとめることができなかったからだと考えている。
 この地区は、狭隘な道路や住宅が密集していることから、火災があったときなど消防車はおろか、救急車も入れないような状況であるため、私としては、何とかこの地区の事業を進めていきたいと思っている。
その事業の手法については、すべて皆様にお諮りしながら、進めていきたいと思っており、スピードを持って、なおかつ親切丁寧に進めていきたいと思っている。
 住民の方にプラスになるような進め方をしていきたいと考えているので、御協力をお願したい。

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