第2回 五代若松原地区まちづくり懇談会 開催結果

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ページID1009730  更新日 令和6年3月8日

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開催日時 平成22年8月3日(火曜日)午後6時30分から午後8時
開催場所 西原北公民館
参加人数 51人
開催内容

  • 地域代表あいさつ
  • 市長あいさつ
  • 地域代表者意見
    1.まちづくりの多様性と煩雑さについて
    2.安全安心ネットワークの推進について
  • 自由討議
    1.通学路の安全対策について(1)
    2.通学路の安全対策について(2)
    3.兵庫川の清掃について
    4.若松原中学校前の木の伐採について
    5.自治会の加入率について
    6.障がい福祉について
    7.信号機の移設について
    8.道路の雨水対策について
    9.点滅信号機について
    10.交通システムについて
    11.五代小学校の地域開放について
    12.歩道のバリアフリーについて
  • 市長謝辞

(注意)内容は要約して掲載しています。

地域代表者意見

1 まちづくりの多様性と煩雑さについて

(意見)
 五代若松原地区は、平成6年度に設立し、雀宮地区で培った地域活動力をもとに、他の地区に負けないくらいの地域活動を展開していると自負している。
 平成15年度のみどりの町自治会の加入により、宇都宮市が推進している「まちづくり」に移行していくために、五代若松原地域づくり推進協議会を設立し、自治会活動と連携しながら、だれもが参加できる事業のまちづくり事業を推進してきた。
 今後、まちづくりを継続していくためには、いくつかの課題をクリアしていく必要があると感じている。
 一点目は、財政面についてである。自治会連合会は、自治会会員の会費がベースとなっており、財源が安定している。しかし、まちづくり推進協議会は、市からの補助金がベースとなっていることから、財源が安定していない。さらに、まちづくり事業には、地域からの資金的な支援が必須となっており、自治会連合会の会計を圧迫することや自治会未加入者が参加する事業に自治会連合会の会計を支出することを懸念する声もある。まちづくりは、短期間でできるものではないので、長期的な展望による市の支援体制を検討してほしい。
 二点目は、人材面についてである。まちづくり事業は、自治会連合会のメンバーが行っている状況であり、限られた人材で、自治会とまちづくり事業を両立させていくことが大きな課題となっている。
 三点目は、行政の体制についてである。まちづくり事業を推進していくには、子どもたちの育成、河川や道路などの環境整備、リサイクルの推進、防災体制の強化など、様々な課題がある。しかし、行政からの依頼や指示が一本化されていないことから、地域の中で若干の混乱が生じている。
 今後、市が理想とするまちづくりを推進していくためには、自治会連合会とまちづくり組織の役割の明確化、市からの指示の一本化を行い、様々な問題をみんなでまちづくり課が取りまとめ、それぞれの所管課に振り分け、回答をするようにしてもらいたい。当地域では、各部会を一本化し、まちづくりを推進しているので、市も窓口を一本化すれば、まちづくりを推進しやすくなると思う。

回答:市長
 まちづくり協議会については、各地域から様々な御意見をいただいており、行政としても検討していかなければならないと考えている。各地域にあわせて弾力的に活用できるようにする方法も必要であるし、一本化してほしいという意見などもあることから、地域の負担にならないように自治会と一体となって推進できるような、あるいは、一本化がよいのかを含め協議していきたい。
 宇都宮市としては、様々な情報が的確に皆様に届くように努力している。現在はみんなでまちづくり課が意見等を集約しているが、さらに徹底を図るため、各地域の意見を受け止め、対応していく。

2 安全安心ネットワークの推進について

(意見)
 近年、高齢化が急速に進む中で、介護を受けられない一人暮らしの高齢者の孤独死といった不幸な出来事が増すことが想定される。
 地域としては、災害時はもちろんのこと、常日ごろから介護の必要な高齢者を支援しなければならないと考えている。平成20年9月から安心ネットワークシステムを構築しているが、登録制ということが問題となっており、対象者が20名からいるが、1名しか登録していないのが現状である。このような状況から、元気なうちから登録しやすい環境づくりが必要ではないかと思っている。9月は敬老の日もあるので、登録推進強化月間とするなど、行政と地域が協働し、地域が活動しやすい環境をつくることによって、登録しやすい環境になると思う。
 また、現在直面している問題として、災害時要援護者支援制度、民生委員による独居老人の見守り活動、包括支援センターの見守り活動などを市から依頼されているが、それぞれの所管部が異なることから、福祉行政や福祉サービスの窓口の一本化をお願いしたい。

回答:市長
 地域の安全見守りに御協力いただき感謝申し上げる。安全見守り活動を行っている中で、様々な問題が出てきたのだと思う。御意見いただいた敬老の日を契機として、9月を強化月間とすることはすばらしいことだと思う。行政も、敬老会の案内を各地区の社協の皆様と協力して配布するだけではなく、災害時要援護者支援制度やひとり暮らし高齢者等安心ネットワーク事業などのPRをしていきたいと考えている。
 ひとり暮らし高齢者等安心ネットワーク事業については、民生委員の皆様に御協力いただきスタートしたが、災害時要援護者支援制度については、申請による登録のため、なかなか進んでいない状況である。制度についての周知を図るほか、簡単かつ積極的に登録できる仕組みをつくっていかなければならないと考えているので、検討していきたい。

自由討議

1 通学路の安全対策について(1)

(意見)
 五代小学校や若松原中学校の通学路になっているみどりの町から若松原通りまでの市道749号線は、道路幅が狭い上、交通量が非常に多く、歩行者用の白線もないので、車をよける場所もない。
 また、側溝の蓋の部分が道路よりも高いために段差があり、高齢者や児童の通行に危険を感じているので、対策をお願いしたい。

回答:市長
 若松原通りから西田1号児童公園までの区間については、今年度、舗装の修繕工事を予定しているので、舗装工事にあわせて段差を解消したいと考えている。また、道路が狭いことから、警察と協議し、通学路注意などの路面表示を行っていきたい。

2 通学路の安全対策について(2)

(意見)
 安塚街道から五代小学校に入る道路は、制限速度の30 km/hで走っている車はほとんどなく、すべての車が40km/hから50 km/hで走っており、警察からは、センターラインをなくさないと対策ができないと説明を受けた。
 死亡事故は発生していないが、3年に1回くらいは子どもと車が接触する事故がある。雀宮中央小学校周辺の道路は、緑色のペイントで注意を喚起しているので、センターラインをなくさないと対策ができないということではなく、道路の端に緑の斜線を引くだけで十分だと思うので、対策をお願いしたい。

回答:市長
 通学路注意などの標示や緑の線を引くことのほかに、地域の皆様の同意があれば、時間帯による車の通行規制ができると思う。緑の線については、警察と協議し、許可がおりれば、道路維持課がすぐにでも対応できるので、まずは市と警察、学校の三者で協議を行いたい。協議の経過と結果については、御連絡さしあげたい。

後日回答
 8月12日に警察と現地立会いを行い、継続して協議を行った結果、路肩部に歩行者通行帯を緑色に着色することが可能となったことから、今後、地元自治会及び五代小学校を含めて現地で立会いを行い、実施方法について御協議いただきたいと思うので、御協力をお願いしたい。

3 兵庫川の清掃について

(意見)
 兵庫川の南警察署から安塚街道までの区間について、以前は定期的に清掃してくれていたが、最近は清掃していないと思う。草刈りは実施しているので、河川の清掃を検討してもらいたい。

回答:市長
 兵庫川は、深い側溝のため、自治会では清掃できないと思うし、危険なので、河川課で草刈りと浚渫を至急実施する。

4 若松原中学校前の木の伐採について

(意見)
 若松原中学校の南側の道路に覆い被さっている木の伐採をお願いしたい。秋から冬にかけて、若松原中学校の女生徒が部活後に一人で帰るのが嫌だと言っており、昨年から市に申し入れている。今は何も起きていないが、何か起きる前に対応してもらいたい。

回答:市長
 私有地の木が道路に被っていても、市としては、私有地の木を伐採することはできないので、所有者宅に伺い、切っていただくようお願いしたいと考えている。

5 自治会の加入率について

(意見)
 自治会未加入の問題を何とかしたいといっていたが、現在、どのようになっているか伺いたい。

 回答:市長
 自治会加入率を高めるために、自治会連合会に特別委員会をつくっていただき、様々なイベントで自治会への加入をお願いしていただいている。市としても、アパート等の集合住宅の皆様になかなか加入してもらえないということで、アパート等の建築確認申請の際に、建築主に入居者に自治会に加入してもらうような働きかけをしていただいたり、転入手続きの際に、窓口で自治会に加入していただくように説明を行っている。

6 障がい福祉について

(意見)
 障がい者になったとき、お金がないと安心な福祉施設に入居できない状況をどのように思っているのか伺いたい。

回答:市長
 市としては、障がい者の工賃倍増事業を打ち出し、少しでも所得が上がるように進めている。その一つとして、市内の障がい者施設で作っていただいた財布などの装飾品やパンなどの食料品を市役所の1階ロビーで販売していただいている。また、大型店舗で販売スペースを確保できるように打診しており、販売場所の拡大をはかっていきたい。

7 信号機の移設について

(意見)
 若松原通り沿いのミニストップの前に信号機がないので、南側にある意味がないと思う信号機の移設を検討してほしい。

回答:市長
 信号機は、警察の所管になるため、いただいた御要望を警察につなぎたい。経過と結果については、後日、御連絡する。

後日回答
 現在設置してある押しボタン式信号機については、子どもの交通事故が発生したため、五代小学校より信号機設置の要望が提出され、平成10年に設置された。現在も、五代小学校の児童が通学の際に、押しボタン式信号機を利用している。
 今回、いただいた「信号機の移設」に関する御要望については、平成22年9月3日付で当該地区を所管している宇都宮南警察署におつなぎしたところ、「押しボタン式信号機の移設は、交通量や押しボタン式信号機の利用者の有無等の調査のほか、地元住民の意見などを総合的に考慮し、検討していくものである」と回答をいただいた。
 また、警察では、地域の皆様からの信号機や道路標識、交通規制に対する御要望や御意見などをお寄せいただくため、「信号機BOX、標識BOX」を設置しているので、御活用いただくようお願いしたい。

8 道路の雨水対策について

(意見)
 若松原2丁目8-7のアパート付近は、通学路になっているが、短時間の集中豪雨があると道路が冠水し、床下浸水や車の浸水被害が頻繁に発生しているので、対策を検討してほしい。

回答:市長
 雨水配水管は整備されているが、大雨が降ると新川の水位が上昇し、雨水が排出されにくくなることから、溢水が起こっていると思う。抜本的には、新川の改修をしなければならないが、時間がかかるため、大型の浸透槽を道路に設置したいと考えている。道路に浸透槽が設置できない場合には、民地に設置することも考えられるが、その際には土地の所有者の方にお願いすることになるので、地域が一体となって、御理解いただけるような環境をつくっていただけると工事も速やかに行えると思う。
 近々、道路維持課が現地に伺うので、よろしくお願いしたい。

9 点滅信号機について

(意見)
 すずめ幼稚園のところにある点滅信号機を、普通の信号機にしてもらいたい。車の通りも多く、事故も発生している。

回答:市長
 警察の考えもあると思うが、いただいた御要望は警察につなぎたい。経過については、後日、御連絡する。

後日回答
 平成22年9月3日付けで当該地区を所管している宇都宮南警察署におつなぎしたところ、「点滅信号機の3点式信号機への変更は、交通量や事故の発生状況、交差点の形状等などを総合的に考慮し、変更していくものである」と回答をいただいた。
 また、警察では、地域の皆様からの信号機や道路標識、交通規制に対する御要望や御意見などをお寄せいただくため、「信号機BOX、標識BOX」を設置しているので、御活用いただくようお願いしたい。

10 交通システムについて

(意見)
 路線バスは段差があって乗りにくい上に、路線も限られており不便である。バス停まで行かなくても、バスをタクシーのように利用できるシステムをつくってほしい。ほかのまちでは、タクシーを乗合で利用できると聞いたが、宇都宮市では、高齢者のための交通について、何か考えているのか伺いたい。

回答:市長
 路線バスの段差については、市と県でノンステップバス購入の補助金を支出している。路線バスがなくなると、公共交通がないまちになってしまうことから、赤字路線のバスについても赤字補填を行っているが、さらに路線バスを拡大していただけるような支援をしていきたい。
 また、市では、ネットワーク型コンパクトシティを目指しており、車の運転ができなくても、コンパクトなまちの中で、病院や買い物に行ったり、地区市民センターに行けるというような日常生活がしっかりとできるように、地域内交通を全地域に整備したいと考えており、現在は、清原地区と板戸地区で導入している。清原地区では、ワゴン型のジャンボタクシーが地域の皆様が決めたルートを皆様が決めた停留所に停車するようになっており、料金は、1回の乗車につき150円であり、1か月1,000円で乗り放題となっている。板戸地区は農村地域であり、家が密集していないため、路線をつくっても利用しにくいということで、予約に応じて、セダン型のタクシーが自宅から目的地に乗せていくというデマンド方式で運行している。
 地域の実情にあわせて、皆様に運行内容について話し合っていただくなど、各地域で検討を進めているので、五代若松原地区でもお願いしたい。車と公共交通が共存し、将来にわたり安心して住み続けられるまちをつくっていきたいと思う。
 タクシーの助成券については、今のところ制度はないが、バスについては、1,000円で5,000円のバスカードを購入できる高齢者外出支援制度があるので、御利用いただきたい。余談ではあるが、将来は、1か月3,000円から4,000円くらいの共通のカードで、すべての電車やバス、地域内公共交通に乗り放題という交通システムを整備できればと考えている。

11 五代小学校の地域開放について

(意見)
 子育てしていたころは、仕事から帰ってくると、五代小学校の校庭で子どもが遊んでいたが、最近は日中でも門がしまっており、子どもが遊べなくなっている。門を閉めている理由を先生に聞いたところ、大阪で事件があったためとの説明だったが、小学校は地域の子どもの遊び場にするべきではないか。また、現在、県立高校を建設しているが、高齢者が高校の中を自由に散歩できるようにしてはどうか。

回答:市長
 市では、小学校と中学校を9年間の一体的な義務教育として考える、小中一貫教育を進めている。
 基本的に学校は地域に開放し、地域の皆様の御協力をいただきながら、学校をつくっていくという考え方である。特に魅力ある学校づくり地域協議会は、地域の皆様に学校運営に加わっていただいている。また、宮っ子ステーション事業では、地域の皆様の昔ながらの知恵や遊び方などを取りまとめ、あらゆる世代の皆様が一緒になって、子どもたちを支援していただく事業を進めており、基本的に学校は開放していると考えている。
 ただし、凶悪な事件もあったことから、なるべく門を閉め、外部から不審者等が侵入しないようにしていることについては、御理解いただきたい。
 また、県立高校に遊歩道を整備していただくことは難しいと思うので、小中学校の中を自由に散歩していただきたい。

12 歩道のバリアフリーについて

(意見)
 自転車を利用しているが、自転車に対して道路のつくりが悪い。雀宮駅の前に新しく道路ができるが、車道と歩道に段差がないバリアフリーの道路にしてほしい。陽南通りがきれいに整備されたが、自転車で走っていると、車道と歩道に段差があり、自転車が走りにくい。
 今度整備される道路は、交差点部に段差がない道路にしてほしい。

回答:道路維持課長
 道路整備における歩道の構造については、歩行者や自転車等の通行の快適性に配慮し、歩道が車道より5cm高い形状を基本としている。
 ただし、交差点部において横断歩道等により車道と歩道が接続する箇所については、歩道と車道の段差は2cmを基本としている。
 これらは、バリアフリーの考えのもと段差を少なくしているものであるが、視覚障がい者の方にとっては、段差がまったくない場合、歩道と車道の境界を確認するのが難しく、最低でも2cmの段差が必要であると言われていることから2cmの段差を設けている。
 雀宮駅周辺に新しく整備する道路についても、この基本方針のとおり整備を予定している。
 道路整備については、利用するすべての人にとって使いやすい構造を基本に整備を進めているが、今後も新たな道路整備の方法等について研究していく。

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